ベーバーゼー基地
ブリーフィングルーム
次の任務が下り、ゼーロウ要塞陣地で20万体の数のBETA群が迫ってきたという情報が入った
その作戦会議だ
「うわぁ…」
アネットも驚くのも無理はない
何せ海王星作戦より数倍の数だ
合わせて20万…か。アイリスディーナの技量なら不可能ではない。がギリ食い下がる程度だ。
「前に聞いた時より増えてる…」
数が増える、その連鎖反応だ。
「BETA群はポーランドからベルリンに向けて進行中。軍は戦術機ほぼ全てをゼーロウ要塞陣地に集結させ迎え撃つ。作戦の前に報告が二つある。イェッケルン中尉は戦力補充の政治的交渉の為しばらくベルリンに滞在することになった。中尉の抜けた穴はファム中尉が埋める。そして先程我が中隊が教導隊に編入されるという内辞が下った。全ては貴様達が上げた武勲があればこそだ」
イェッケルン中尉がベルリンに……。
政治将校としての役割を果たすために留まったのか
「総員傾注!祖国の存亡はこの一戦にかかっている。最強たる我々に敗北は許されない。不埒な異星起源種にシュヴァルツェスマーケンを下してやれ!祖国万歳!」
アイリスディーナが祖国万歳と放った後、皆同時に「祖国万歳!」と叫んだ。
オーデル川西岸 ゼーロウ要塞陣地
《総員傾注!作戦目標を変更。我々はこれより重光線級掃討に向かう》
《あんなの私達だけで倒せるんですか!?》
《私達以外に誰ができる?総員覚悟を決めろ。ここが正念場だ》
アネットは不安がっている。
アイリスディーナ……ここからが正念場だ。
そう、ここからだ
陣地からの砲撃が陽動になっている……懐に飛び込むか!
《陣地からの砲撃が陽動になっている!今なら懐に飛び込めるぞ!》
666中隊は重光線級に向け猛攻撃
しかしもう一体の重光線級が眼を閉じる
《目を閉じただと!?聞いてねぇぞ!》
テオドール落ち着け!
目を開けレーザーを照射する寸前に……。
《やべぇ!全機バックブースト!離れろ!》
距離を取る
しかしテオドールの機体の損傷が…。
《左腕マニュピレーター損傷か…》
右腕だけで武器を片手に持ちBETAと立ち向かうのは苦難の業だ。
テオドールは成長している
《無事かシュヴァルツ08》
《生きてます。機体に損傷はありますがまだいけます!》
これが重光線級……思ったより手強い。目を閉じ再度開いたら真面に当たったらやられる!屍になるのはカティアか…ファムか…シルヴィアか…アイリスディーナか…。
《これが重光線級…外皮が厚い上にこれでは…》
ファム、僕は……
《まだ手はある!全機120mm徹甲弾使用!目標前方の照射後の個体!援護を!》
テオドール機による0距離射撃
至近距離から36mmで表皮がもろくなった所に銃突っ込んで120mmぶっ放す無茶な行動をする。
一体撃破
しかし、撃墜後溶解液が吹き飛ぶ
凄い返り血で機体を浴びる。
《こちら02。1体撃破》
《こちらも1体撃破した。倒せない相手ではないぞ》
僕も続けて迎撃
「10。2体撃破しました!」
《9。10、無茶しないでね》
「10。了解だ(リィズ……アンタの正体は全て御見通しだ)」
《全機推進剤、弾薬共に2割切っています》
クリューガー中尉の声が響く
《…アネット、テオドール。近接戦闘による突貫をしてもらう。援護・陽動は我々が全力を以て行う。しかし残弾からして数十秒が限界と思ってほしい》
残弾確認………1戦分しか残っていない。
テオドールとアネットなら近接戦闘は向いている。
不可能ではない。あの重光線級は倒すのが困難だと思っていたがチームワークを一致団結すればBETAは倒せる
重光線級は厄介だな……光線級と並大抵のレベルとは違う
アネットは長刀を握り構えテオドールはナイフで近接戦闘を挑む
《全機撃ち方始め!!》
そう号令する同時に第666中隊衛士達は発砲。
アネットは長刀を握り構え重光線級に接近する
《化物共がぁ!》
切り刻む!
テオドール機が援護してくれなければ直撃してた閉じていて仕留められず。重光線級は射出準備開始
射出。テオドール機が援護してくれなければ直撃してた
アネットが乗る機体は損傷が激しい。
動ける訳がない
直撃なしで熱で機体が動かないレベルのダメージだ。
援護射撃機の残弾も0
《やらせるかぁ!これでラスト!》
だがテオドール機が握ってるナイフには当たらず、アイリスディーナと共に押し込む
ごり押しでやる。
倒せはしたが重光線級の体液がアイリスディーナ機に
《アイリスディーナ!おっさん!頼む!アイリスディーナを!急げ!急いでくれ!》
第666中隊は機体の損傷あったが何とかベーバーゼー基地に帰投した。
しかしアイリスディーナは重傷
担架で運び出す
「第二次吶喊も可能だな…」
アイリスディーナ、僕は分かっていた気がする
貴女と一緒に戦えたことは誇りに思ってる
「無茶だ。そんな体で…」
テオドールは心配してる表情を浮かびアイリスディーナに無理させまいと気遣う
テオドールはアイリスディーナの事が好きなんだ。
結ばれるべき相手、アイリスディーナはテオドールと結ぶべきだ
「我らがやらねば誰が…!」
僕はアイリスディーナにこう言い放った
「無茶です!大尉。確かに今やらなきゃいつ攻めてくるか分かりません。がそんな状態で出撃など以ての外だと…」
僕は貴女が必要としてるんだ
ここで死んだら中隊は……。
「ハサウェイ……」
「休むべきです!どうかゆっくり休んでください!」
僕はアイリスディーナに涙ながら訴え、担架に運ばれる彼女を見送った。
その顔は小さな笑みを浮かんでいた。
次の命令に備えて待機
リィズは悪魔みたいな表情を隠し涙浮かべながらテオドールに寄りそう
「お兄ちゃん待って。ここから逃げよう。今なら誰も気づかないよ」
「!」
「ベルリンに向かってそこから西ドイツに亡命しよう。もう東ドイツは救えない。だからお願い…今度こそ私と…」
何を話してるんだ?
リィズ、アンタがやろうとしていることは分かってる
テオドールと一緒にいたい……好きだから結婚したい
我儘過ぎるよ
「お前の言う通りだ。この国はこのままじゃ破滅する」
そうだな、このままではな。
「じゃあ」
「でも俺はここでアイリスディーナと一緒に戦う。あいつは闇の中にいた俺を救ってくれた。そして今も誰かを救うため戦い続けている。どんなに絶望的な状況でも諦めずに…あいつは俺にとって最後の希望なんだ。俺はその希望を守りたい」
テオドールはリィズに訴えかける
その表情は愛しき人を守ることを決意した顔だ。
「そんなの!そのために死んじゃったらどうするの!?馬鹿げてるよ!じゃあ…どうして私を抱いたの?私はこんなにもお兄ちゃんが好きなのに…お兄ちゃんは私を選んでくれないの?そんなの…そんなの酷すぎるよ…」
リィズも涙ながらテオドールに訴えかけ、我儘を振る舞う
残念ながら、アンタはテオドールと結ばれない。
そもそも結ばれないんだ、実の兄妹だろうと義理の兄妹であろうと
道徳心がなさすぎだ!リィズ
最早異常だ。テオドールに対する愛情が重すぎる
「戦いが終わったら俺は必ずお前の下に戻る。俺もお前の事がずっと好きだったんだからな。だから今は…」
テオドールは義理の兄として振る舞うべきだ。
そう、一義兄妹として……。
次の作戦でアイリスディーナ不在の第666戦術機中隊はブリーフィングルームで作戦会議を行っていた。
「重光線級群に対し飽和攻撃を敢行する。P-270対艦ミサイル・モスキート。高度20mをマッハ2で飛行可能なこの新型ミサイルで重光線級を撃破する。しかし重光線級周辺はプラズマによる通信障害のためミサイルの精密誘導は困難…そこで地上部隊・空軍・戦術機集団が連携してBETA群を陽動しミサイルの飛行をルート形成」
皆、強化装備を纏いブリーフィングを始め副官であるヴァルターは淡々と作戦内容を説明する。
「我が666中隊が敵陣地に侵攻、重光線級の至近距離までミサイルを誘導する」
誘導作戦か
BETAをギリギリのところまで追い詰める
「フェニックスミサイルを無理矢理再現させるつもりですね…」
あの米軍機のミサイルの事だな
後に手紙でやり取りしたベアトリクスによると、あの米軍機は世界最強と呼ばれる戦術機、F-14 トムキャットだと判明した。
フェニックスミサイルと言う武器を搭載してるのはそういう事だったのか
低空飛行のミサイルをそのまま撃っても、BETAの肉の壁に阻まれて目的まで届かないので、戦術機でミサイルの道を切り開くという作戦…普通なら無理だから出来る筈がない…!と思う人いるがこの中隊は不可能を可能にしている。
医務室にいる筈のアイリスディーナがブリーフィングルームに入り女整備兵に支えられてる
「戦況は危機的だ。なればこそ東ドイツは今一度欧州にとっての盾であることを示さねばならない。それができて初めて西側諸国と対等の立場で協力を要請できる…」
「そのためには現状の編制を変更する必要があると考えます。前衛は自分とアネットの二人で行うべきだと思います。中隊長の安全を考慮すれば最も合理的かと…」
テオドールが言ってることは合理的だ
「却下だ!私情に流されるな!」
「私情に流されてるのはアンタだ!自分を捨ててこの国を守ることばかり考えて…それが私情でなくて何なんだ!」
アイリスディーナ、アンタはそこまで祖国を愛してるんだな
僕は分かる気がする
「アンタはこの国にとって最後の希望なんだ。俺達にはあんたを守る義務がある」
そうだ、アイリスディーナは希望である存在だ
だから失う訳にはいかない
「私も賛成です」
「あたしも!」
「エーベルバッハ少尉の意見に賛同します」
「同じく」
カティア、アネット、ファム、シルヴィア……。
アイリスディーナを本気で守ろうとしている。
「僕も同じ意見です!」
僕も便乗する
「貴様達の我儘に付き合ってる暇はない!ヴァルター!」
「自分もエーベルバッハ少尉に賛同します。どうかご一考を」
クリューガー中尉もテオドールの意見に賛成する。
「アンタが作った中隊を…俺達を信じてくれ…」
………アイリスディーナ、中隊の皆を信じてくれ!
アンタなら分かってる筈だ。
「……好きにしろ…」
アイリスディーナは後ろに振り向き小さく笑みを浮かんだ
第666中隊はBETA討伐任務へと向かい成し遂げた。基地へ帰投後、皆は安堵な表情でいていた。
「よくやってくれたテオドール。衛士になったな」
「少しはアンタに恩が返せたかな。決めたよ。俺はあんたの戦いが終わるまで一緒に戦う。アンタの理想とカティアの夢を叶えるまで…アイリス。俺はアンタの事が…」
告白か?
僕は少し盗み聞きする。
「俺はアンタの事が好きだ!アイリスディーナ」
僕は「そうだ、それでいいんだテオドール」と呟き頷く
アイリスディーナは少し頬を赤らめ照れ小さく笑みを浮かべテオドールを抱き締めた。
「ありがとうテオドール。お前は私の…」
と言いかけるが、僕の方に振り向く
気付かれたか
「盗み聞きとは感心しないな、ハサウェイ」
「あ、ははは申し訳ありません」
笑って誤魔化す
「アイリス」
「ん?」
「カップル成立おめでとう……」
お似合いのカップルだ
これで良いんだ
これで……。
僕の肩にポンと触られた
後ろに振り向くとアネットだ。
「何だい?」
「ハサウェイ、アンタさファム姉と一緒に寝たの?」
拙いな…2人の雰囲気が壊れる
僕はアネットの手を握り引っ張り一旦更衣室に向かった
「ちょ、何処に行くのよ!」
「着替える」
「は?」
「ここで話したら2人の雰囲気がぶち壊しになる」
更衣室に入り衛士強化装備からBDU(戦闘服)に着替えた僕はアネットが着替え終わるまで更衣室の前で待機した。
5分後、アネットが更衣室から出てきて僕は食堂まで連れて行った。
「お腹、空いたね」
「うん…」
アネット、意外と可愛い面あるんだな。
「ハサウェイ」
「?」
「アンタさ……ファム姉と一緒に寝たの?」
……
「図星ね」
誤魔化しきれない
「ああ、ファム中尉と一緒に寝たよ」
「はぁ…」
何溜息吐いてるんだ。
「アンタ、シルヴィアとファム姉…どっちが好きなのよ」
答えづらい……。
「そうだな……ファム中尉の事、好きになりそうだ」
正直に答えた
「えぇ~?シルヴィアが好きだったアンタがファム姉を手出ししたの!?」
おいおい、それは過去の事だろ
「振られたのさ、前にも言った筈だよ」
だが好きと言うのは本心だ。
でももうすぐお別れになるのは心寂しい
「ファム姉と一緒に寝た感想聞かせて!ね、ハサウェイ」
「一緒に添い寝しただけだよ」
「それだけ?」
「うん、それだけさ」
本当は……愛の営みを励んだが、アネットにこれを話すのは刺激強過ぎる
「ふーん、そうなんだ。ま、アンタがファム姉と付き合ったらお似合いだと思うよ」
え?
僕とファムが……。
変な妄想してしまった……
「あたしはアンタの事仲間だと思ってるよ」
「そうかな……僕は」
僕の正体を言おうとしたが、アネットに止められる
「知ってる、アンタ別世界から来た人間でしょ?ファム姉とアンタの会話、盗み聞きしてそれで…」
ここに留まってほしいのだろう
……駄目だ。
「そうか……人はいつか別れる時が来ても新たな出会いは必ずある筈だ」
そう、いつか必ず新たな出会いはあるんだ
食堂に到着し配給される食事を手にしてテーブルに座った
「テオドールとアイリス、お似合いのカップルだと思わないか?」
僕の前に座ってるアネットも食事に手を付けておりがっつりと食べていた
「ん、テオドールとベルンハルト大尉は確かにお似合いのカップルだね」
「僕もそう思うよ」
「ハサウェイ、リィズの事なんだけどさ。アンタはどう思ってるの?」
リィズか
盲目的な愛情を持つ自己中心的な義妹
初めて会った時は殺気でしかなかった。
「クロだよ」
「え?」
「クロだよ、リィズはシュタージの犬だ。シルヴィアは最初から彼女の事を見抜いている。ファムは戸惑ってた様子だった」
「うん、テオドールはリィズを庇ってる、だね?」
そうだ。
リィズ・ホーエンシュタインは3年前で既に死んでいる。
純粋な少女としてだ。
「アネット、食事を終えたら部屋に移動しよう」
「え?あ……うん、いいけど」
「すまないな」
「いいのよ」
食事を終えた後、僕はアネットの部屋へ行った。
アネットの部屋に着いた僕は扉の前でただ立ち止まっていた
やっぱり緊張するな…。
扉が開き誰かが様子を伺ってきた。
アネットだ。
「何ぼさっとしてるのよ、早く入って」
「あ、ああ……」
緊張を解し部屋の中に入る
「座って」
僕はベッドの上に座る
アネットも僕の隣に座り込んだ
「アンタさ、前いてた世界じゃテロリストだったの?」
「……」
「否定しないんだね」
「……」
全ては御見通しか。
「裏切ったりはしないよね?」
それは………。
僕の口はゆっくりと開き正直に言った
「裏切るかもしれない。僕は何れマフティーとして君臨する」
「それもファム姉から聞いたよ」
………。
「少し目を閉じて」
?
「アネット?」
この雰囲気は。
「いいから閉じなさいよ!」
頬を赤らめ照れるアネットは僕の頬に軽くキスする
「アンタがいなくなったら、私は拗ねちゃうよ」
拗ねちゃう。か
僕はアネットの頭を撫でる
アネットは撫でられると笑みを浮かべる
その笑みは歓喜だった。
「もう少しいて構わないか?」
アネットは僕の手を握る
「いいに決まってるでしょ…」
互いに穏やかな表情になりそのままベッドに寝込み目を閉じた。
数時間経った後、僕は格納庫に入りそこにはアイリスディーナ、テオドール、カティア、アネット、ファム、シルヴィア、ヴァルターがいた。
僕はアイリスディーナに話しかけようとするが……。
突如、明かりが消え真っ暗闇になる
何だ?何が起きたんだ?
僕は基地に入ってくる人影を見た
シュタージの兵士達だ
兵士達はアイリスディーナを拘束しようとするが僕は体が勝手に動いて兵士数名を一網打尽した
そして最後の一人を倒そうとした瞬間
隙を狙っていたかリィズが謀反しアイリスディーナに銃口を向ける
「動かないで、お兄ちゃん」
テオドールは突然の如く表情が顔面蒼白になっていた
リィズはジト目で僕含めこの場にいたアネット、シルヴィア、ファム、ヴァルターも
「アイリスディーナ・ベルンハルト大尉とヴァルター・クリューガー中尉には申し訳ありませんが、貴方達は、我々シュタージが貴方達をどう扱おうかは、既に存じてる筈です」
アイリスディーナは冷静だ
何も恐怖もせず微塵もない。
「しかし、今回の我々シュタージの目的は、過去に起きた亡命事件とは違う。何が何でも…」
リィズは悪魔的な目線でアイリスディーナを睨みつける
「貴方達の命を奪おうと言うのではない。無差別攻撃にも、限度と言うものがある。そうですよね?ブレーメ少佐」
《ええ、そうね》
中隊衛士達の目の前には紅い戦術機とシュタージカラーと呼ばれる深緑色の戦術機が15体が現れた。
リィズは話を続ける
「我々、反体制派と抗っても、時には、軍資金が必要な時もある。今回は、軍資金調達又は貴方達を拷問尋問する為にこの基地へやってきた訳です。貴方達の命と引き換えに、東ドイツ政府から軍資金を調達する。それが終われば、貴方達は解放される。身分に見合った協力金を此方に頂戴すれば、解放する」
「リィズちゃん……何言ってるの?命だけは……私が犠牲になって大尉達だけ解放して!」
リィズはファムの顔を目掛けてサッカーボールみたいに蹴り上げた
「ぐは!」
「どの口で言ってるの?神経が苛立つのよ!ベトナム人が!」
リィズが、ファムを恫喝して、静寂がベーバーゼー基地に入り込んだシュタージが支配した。
「リィズ、やめてくれ…俺とお前は義兄妹の仲じゃないか!アイリスディーナが何したと言うんだ!」
テオドールはリィズを気を遣ったがナーバスになったリィズの神経を、逆撫でするには十分だった。
「お兄ちゃん……私と一緒に来て。でないと」
アイリスディーナがテオドールに向け叫ぶ
「テオドール、逃げろ!未来を掴め!」
リィズは神経を苛立ちつつアイリスディーナの後頭部を殴打し、黒いカチューシャが取れ床に落ちた
テオドールは叫びながら「クソ!クソ!クソ!」と後悔の念を押しカティアと共に逃避行した。
僕はテオドールとカティアを逃がしリィズの顎にアッパーカットを入れる。
リィズは倒れねじ伏せるが、起き上がり僕に襲い掛かる
武装警察軍常備のワルサーP38の銃声を鳴り響く
その一瞬、僕の足は、リィズの足をはらい、下に向けられる銃口を見ながら、その射線の右に体を起こしていた。
次には、僕は、リィズの顔を蹴り倒し踏みつけ、踵で拳銃を持つ右手首を、押し潰していた。
その背後では、起き上がろうとしたリィズを、シルヴィアが体当たりをかけ取り抑えるようにして、床に倒れ込んでいた。
紅い戦術機に乗るベアトリクスは僕に突撃砲の銃口を向ける
リィズはボロボロな状態になりつつも立ち上がるが、右手首が痛んでいるか戦意喪失した。
《そこまでよ、マフティー…いやハサウェイ・ノアと呼ぶべきかしら?》
僕は観念し両手を上げる。
「……迎えが遅くないか?」
《色々手間かかったのよ》
僕が倒したシュタージの兵士達は起き上がりアイリスディーナ含め、アネット、ファム、シルヴィア、ヴァルターを拘束した。
「ハサウェイ……アンタ」
アネットは顔面蒼白となる
「すまないが、今の僕は今までの僕とは違うんだ」
マフティーとして生きる
クスィーガンダムの封印が解かれる
「僕の名はマフティー、マフティー・ナビーユ・エリンだ。この世界で未来を変える為にやってきた!」
「ハサウェイ君……」
ファムは顔面蒼白……ではなく心配してる表情している。
「許してくれ、これが本当の僕なんだ」
そう、僕はもう人の過ちを犯す連中を粛清しなければならない!
これがマフティーだよ
分かってくれるよな、シルヴィア…ファム…アネット…アイリスディーナ。
次回、クスィーガンダムの封印が解かれ味方である筈のリィズと対峙します!
https://www.youtube.com/watch?v=CfnGlPw1vXU
イメージEDはその名はマフティー・ナビーユ・エリン
ガンダムゲームではほぼ確実に使われているBGMですね。
閃光のハサウェイと言えばこのBGMですよね!
疾走感の中に悲壮さが混じった曲調は「原作の雰囲気とマッチしている」ところが癖になります
シュヴァケンBGMも良いけどね(^_^;)
因みにマブラヴソングで好きな曲はfripsideのWhiteforces
あれは完全に666を彷彿した曲ですね、はい。
1983-schwarzesmarken-も同じです。
では、次の話ではどうなるか?
それは見てのお楽しみに