シュヴァルツェスマーケン 閃光のブレーメ   作:マブラマ

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第5話

僕はロザリンデと言う女性についていき、シュプレーヴァルトと呼ばれる基地の中に案内された

医療室、大隊長執務室、資料室、食堂、シャワー室、サウナ完備の屋内プール、ブリーフィングルーム、会議室、格納庫

因みにこの基地にいる人間は7割が女性で占められている。

……女性だけの楽園を築くつもりか?

僕はそう思った。

更衣室の中に入り、ロザリンデは衛士強化装備と呼ばれる黒色のパイロットスーツを見せる

「これが衛士強化装備だ」

「僕がこれを着替えて乗るのか?」

「そうだ」

ノーマルスーツではダメなのか……。

「……それを着替えなきゃ乗れないのか?」

「必須だからな」

何かピッチリしてそうだ。

ベアトリクスもそれを着てたのか

「我々シュタージの強化装備は国家人民軍より遥かに頑丈に作られている」

はぁ……そうなのか。

「少佐も勿論、これを着て出撃している。私もその一人だ」

この世界の事はまだ知らない事だらけだ。

「ロザリンデ、聞きたい事山程あるが…いいか?」

僕は基地の中に案内してるロザリンデに話しかけた、が

「……ブーフ中尉と呼びなさい」

と真顔になり言い返された。

立場を弁えろ、と言う事か

「……失礼しました、ブーフ中尉」

「分かればいい」

表情は如何にも軍人らしく誇りあるが、本心は名前を呼んでほしかったら親睦を深めろ!と遠回しな発言している

「案内はこれで終わりだ。場所を移そう、更衣室に男女2人いたら誤解招かれない」

「ああ、僕も同じだ」

僕とロザリンデは会議室に向かいそこで話したい事を話そうと試みた

更衣室から出て廊下へ歩く

「……」

僕は黙り込んだ。

ティターンズのトップに上り詰めたパプテマス・シロッコはこれからは女性が上に立つ時代だとか言ってたような気がする

僕はその時は地球で母さんと妹のチェーミンと一緒に暮らしてたから分からなかったが、父さんやアムロさんに色々と話聞いて後に知った。

こういう事か、女性が上に立つ。と言うのは……。

そして5分経っただろうか、会議室に辿り着き中へ入る

ロザリンデも真顔のままだ

「座れ」

ロザリンデは指をさした椅子に僕を座らせロザリンデもその隣に座らせる

「ブーフ中尉、申し訳ありません。態々会議室まで入らせて話するなんて、僕って図々しいですよね」

「別に何とも思わない。私はただブレーメ少佐の命令で動いてるだけだ」

目を瞑り腕を組みつつ誇らしげな笑みを浮かべるロザリンデは僕の顔を見つめる

「僕は、この世界の事何も知らないんだ。だから言える範囲で構わない!何が起きてるんだ?」

僕はロザリンデに向け訴えかけた

「本当に何も知らないんだな?」

僕はそう言われると頷いた。

「分かった。この世界は今BETAによって脅威を脅かせている。国が次々と陥落しミンスクハイヴで西へ進み我が国はBETAに侵攻されつつある」

BETAは女神から色々と聞いたが…ハイヴってなんだ?

ハイヴ……。

「ハイヴというのはBETAの住処、所謂居住する家だな」

成る程……。

ロザリンデはこう説明した

今の世界の現状、BETAという地球外生命体の脅威、東ドイツの政治体制は崩壊寸前、議会自体が腐敗している、反体制派が国家転覆を目論みシュタージ打倒しようとしている……。

聞くだけで吐き気が出そうな内容だ。

僕は呆れ顔になり額に手を当てた。

「…………そんな事が」

「これが今の状況だ」

「国を覆して何を得るというんだ?」

「反乱軍は社会主義を全否定し民主主義を取り戻そうとしている。が我々がこのまま放っておくわけにはいかない。シュタージがなくなったら国民全体がパニックに陥る」

「一理あるな、それは……」

僕は頷いた。

どうすべきか……?

「僕に協力しろと?」

「貴様はブレーメ少佐に期待されている。分かるな?」

ベアトリクスと協力する

僕が反体制派に寝返っても居場所はないだろう

いや、そもそも受け入れる筈がない

この世界では僕がマフティーを率いたリーダーとは当然だが分かってる人はいない

だがいずれにしても暴かれる

「僕は何をしたらいいんだ?」

僕は問いかけた。

「戦術機に乗って国に寄生する叛乱分子……国の意向を逆らう奴等を粛清しBETAを駆逐する」

つまり逆らう人達を粛清しながらBETAを殲滅するのか

補給できる時間が限られていく

「……」

また黙り込んだ。

「拒否権はない、我々が配備してる戦術機はシステムを組んでいる」

システム?

「自爆装置だ、敵前逃亡や命令違反したら機体ごと爆発する」

逃げないようにしているんだな。

「話はそれだけか?他に聞きたいことあれば可能な範囲で答える」

僕は黙ったまま、首を振った

これ以上踏み込むのは危険だ。

「そうか、あと少佐から贈り物だ」

ロザリンデはそう言って僕に拳銃をテーブルに置いて差し出す

これは……ワルサーP38、か?

「武装警察軍入隊の証だ。受け取ってくれ」

「ありがとう、ございます…」

警戒しないと……

「最初の任務だ、ブレーメ少佐からの直々の命令を下す」

そう言われロザリンデは4つに折りたたまれた紙を開きそこに書いてる文字を読む

「戦術機のシミュレーションだ」

戦術機……?さっきの緑色の機体か

アレに乗るのか……僕は。

乗ることは間違いないから避けられない

「……あ、すまない。別の命令書だった」

他の人に下す命令書読んでどうするんだ?

仕切り直しだ、これは

ロザリンデは緊張してるからか咳込む

「ゴホン、えーと…これだな」

別の紙に書かれた文字を読み上げる

「第666戦術機中隊の潜入任務を命じる」

敵対してる部隊が駐留してる基地に潜入か。

「そうか」

「何か異論はないか?」

「……ありません」

「あと、すまなかったな」

「?」

「あの時はああせざるを得なかったんだ、その…」

僕はロザリンデが照れてる姿を見てこう言い放った

「いいんだ、僕は世間体に嫌われたようなものさ」

「……結果を出してから、帰ってこい」

そして僕は反体制派側と疑われている第666戦術機中隊が駐留している基地へと出征し正式な任務として基地の中に忍び込み潜入した。

 

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