ヒーロー?ヴィラン?俺は家族を守るだけだ!   作:レイリーン

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やっと添木が取れたぁぁ!!パソコンで執筆できるぅぅ!!
・・タイピングでも痛ぇぇぇ!!!
皆さんの励ましのお言葉、感想、UA、ホントに励みになりました!!改めてお礼を申し上げます!!


アンケート締め切りました、皆さん投票していただきありがとうございます!切島君、地獄の特訓へご招待で〜す♪


第十話

 三月。梅の花が散り、桜の開花が待ち遠しくなる季節。一月後の新生活に心躍らせる者、新たな出会いに期待を寄せる者、様々な意味で心が浮つく、暖かさと冷たさが同居する月だ。

 蕾を膨らませ開花の時を待つ桜の木の下で、一人の女性と子供が戯れてる。・・・いや、これは戯れていると言っていいのだろうか・・?

 

「いいよいいよ!!ほらほらもっと打ち込んできな!!しっかり腰落としてー!!」

 

「えい!やぁ!はぁ!せぃ!」

 

「打ってる間は棒立ちにならない!腰が上がってきてるよ!!ちゃんと腰落とす!!」

 

「くっ!!はあぁ!!・・・・!!」

 

「よそ見厳禁!!(ゴォン!!)」

 

「ブフゥッ!!」

 

 女性とスパーリングのようなことをしていた子供が突然後ろを振り向いた瞬間、女性から拳骨が落とされた。なかなかいい音が響くと子供はそのまま地面に突っ伏してしまった。

 

「・・・ありゃ、やり過ぎたかな・・?」

 

「マザー、やり過ぎ。カタ坊の頭からしちゃいけない音したよ。ほら、大丈夫かいカタ坊?」

 

「・・・痛い・・・」

 

「ご、ごめんよカタクリ!!うっかり『殴る気』が出ちゃったみたいで強く叩き過ぎた!!本当にゴメンよカタクリ!!!(ナデナデナデ!)」

 

「・・うぅん、後から木天蓼さんが何かしようとしたのを気にし過ぎた俺が悪い。ちゃんと前見とくんだった」

 

「ありゃ、気づかれてた?ホントよく気付いたねぇ、偉い偉い♪」

 

「ごめんねカタクリ!!汚れちゃったし、今日はこれぐらいに・・「あらあら、また怪我しちゃったの、カタちゃん?」・・猫目ぇぇ、いいところにぃぃ!!!」

 

 少年が抱き抱えながら撫でられているところに出来立ての蒸しパンを持った女性が駆け寄ってきた。女性はすぐに救急箱を持ってきて慣れた手つきで少年の手当てをすると、スパーリングをしていた女性とちょっかいを出そうそしてきた女性を正座させ説教を始めた。

 

「マザー、カタちゃんとのトレーニングが楽しいのはわかりますが、2歳の子供に『殴る気』使うなんて何考えてるんですか?子供に必要以上の怪我させたらトレーニング禁止って言いましたよね??もう忘れましたか??何回同じこと言わせるんですか??健忘症ですか??」

 

「ご、ごめんなさい・・・」

 

「木天蓼、マザーとカタちゃんのトレーニングにちゃちゃ入れるなんて何考えてるの?カタちゃんが大怪我するとは思わなかったの??マザーがまだ手加減が苦手って知ってるわよね??それとも、あなたも健忘症になったのかしら???」

 

「も、申し訳ございません・・・」

 

 女性は恐ろしい殺気で空気を歪ませながら説教するため、正座をして首を垂れている二人は生きた心地がしない。まるで沙汰を言い渡されようとしている罪人のようだ。

 

「・・今日という今日は許せません。罰として二人は夕飯ぬ(クイクイ)・・??どうしたの、カタちゃん??」

 

 夕飯抜きという正座中の二人にとって死刑に等しい宣告が放たれようとした瞬間、少年が説教をしている女性の裾を引っ張りながら縁側を指さした。

 

「・・ねぇ、猫目さん、オヤツ食べないの・・?」

 

「!!そうだったわ。せっかく作ったんだものね、あったかいうちに食べましょ、カタちゃん!!」

 

「「じゃあわたしも/あたいも「・・・はぁ?」・・・」」

 

 少年に言われたことで女性はここに来た用事を思い出し、少年と手を繋いで縁側へ移動し始めた。正座をしている二人も後に続こうと立ち上がろうとするが、殺気が込められた一言に二人は自ら正座の姿勢に戻ってしまう。その姿勢に満足したように女性は頷き少年の手を取り縁側へ向かおうとするが、少年は立ち止まったまま動かない。すると、少年は正座をしている二人のもとへ駆け寄り手を差し出して話しかけた。

 

「・・一緒に食べる・・。・・行こう、お母さん、マタタビさん」

 

「・・うあぁぁぁぁん!!殴ってごめんねカタクリぃぃ!!一緒に食べようぅぅぅぅ!!!!」

 

「・・・ぐすん。ほんとに優しい子に育って・・!!イタズラしてゴメンよ、カタ坊・・!!」

 

「・・もう、カタちゃんはホントに二人に甘いんだから・・。ほらほら、三人とも手を洗ってらっしゃい、冷めないうちに食べましょう♪」

 

 

 

 大きな家の縁側で、三人の女性と一人の少年が暖かな日差しを浴びながらのどかな時間を過ごしており、皆それぞれ幸せそうな表情をしている。

 膝の上に少年を抱えて優しく頭を撫でている『グレートマザー』、その二人に左から笑顔で話しかけている『木天蓼テンコ』、二人の右側で優しそうに微笑みながらお茶を注ぐ『猫目ハクヒョウ』、そんな三人に見守られながらマザーの膝の上で蒸しパンをモキュモキュ食べている少年『流王カタクリ』

 この屋敷で共に暮らしており、もうすぐこの屋敷で三回目の桜の開花を見ることになる三人であり、ヒーロー溢れるこの世界で共に生きている大事な『家族』である。

 

 

 

〜カタクリside〜

 

 あれから約三年、早いものだ・・。ようやく最近になって体がまともに動かせるようになってきたし、もっと色々と情報を集めることができそうだ。やはり子供の体ではできることが限られてくるからな。

 

 この世界で生きていくことになった最初の方は本当に色々と驚かされた。映像でんでん虫がいらないテレビという機械、常に建物内を明るくする電球、硬く平坦に舗装された道、その道を猛スピードで走る鉄の車、大人数を纏めて空を飛ぶ巨大な鉄の飛行船・・・

 

 そして、一番大きな驚きが『個性』というものの存在。この世界の人間ほぼ全てが以前過ごした世界でいう『能力者』に該当するのだ。そう、()()()()()()()()()()。・・・これを知った時はここはどんな世紀末かと思った・・。それはそうだろう、確かにかつての世界で名を挙げている者は大部分が能力者だったが、海賊・海軍・革命軍の全体で見ると僅か数パーセントほど。『偉大なる航路(グランドライン)』でも10パーセントもいっていないのだ。この世界の異常性がよくわかるというものだ。冗談抜きで『覇気』が使えないとこの世界では明日も掴めないと本気で思っていたほどだ・・・。まぁそれも杞憂で終わったからよかったがな。

 

 それでも覇気は間違いなく有用だ。幸運なことに、俺は親がとてつもないレベルの『覇気使い』のためとても参考になっている。特に『武装色』に至っては前世のママすら超えているだろう。俺はどちらかと言えば『見聞色』の方が得意だからかなり勉強になる。・・・まぁ、まだ『覇気』を教えてくれとは言えないから見取り稽古に留めてはいるがそれでも十分なレベルだ。

 

 さて、日も落ちてきたことだしそろそろ夕食の時間だろう。・・・幼児向けの味の薄い食事にももう慣れた、やはり空腹には勝てんものだな。早くこの身体を大きくするためにも、しっかり食事は取るとしよう。

 

〜side out〜

 

 

 

 

〜猫目side〜

 

「くぅ…、すぅ…」

 

「・・・うふふ、おやすみなさいカタちゃん♪」

 

 カタちゃんが眠ったのを見届けてからお布団を掛けてあげて、私はマザーとカタちゃんの寝室を後にしました。今日もいっぱい遊んで、いっぱいトレーニングして、いっぱい食べたからお布団に入ったらすぐに寝ちゃいました。

 

 ・・・私がマザーからお声をかけていただいてこの屋敷に勤めてもうすぐ三年になるんですね、早いものです。カタちゃんもすくすくと大きくなっていて、とても優しい子に育ってくれて大変嬉しく思っています。・・・2歳になっていきなりトレーニングがしたいと言い出した時は大変驚きましたがね・・。

 

 案の定嬉しさのあまり無茶苦茶なトレーニングで何度もケガをさせてしまうマザー、それを揶揄ってより悪化させてしまう木天蓼に頭を悩ませる日々が増えてしまいました・・・。おまけにカタちゃんまでそんなトレーニングに文句の一つも言わず取り組んでしまうため毎日ケガを増やす始末です・・・。・・おかしいですね、2歳児ってもっと我儘で遊びたがるはずなんですけどね・・?

 

 まぁそんなこんなで、このお屋敷で私は楽しく過ごさせていただいています。子供たちも元気でやっているようですし、もうすぐカタちゃんの誕生日なので色々準備もしなくちゃいけませんね♪

 

 ・・・そういえばマザーはカタちゃんへのプレゼントは間に合うのでしょうか?ちょっと進捗を伺ってみることにいたしましょう。

 

〜side out〜

 

 

 

 夜も更けてきたリビングではマザーが何やら一生懸命に何かを作っている。木天蓼はそんな光景を眺めながらキッチンで三人分のコーヒーを淹れながらマザーに手元の物について尋ねてみた。

 

「ねぇマザー?それカタ坊の誕生日に間に合うの?なんか一週間前から進んでないみたいだけど?」

 

「・・・なんとか間に合う、はず・・。一週間前のは力加減ミスって破いちまった・・」

 

「うわ、マジで?まぁマザーはそういうの苦手だもんね。でも間に合わなかったらどうすんの、既製品買う?」

 

「いや、今年は絶対手作りのものをプレゼントする!!何がなんでも絶対にね!!」

 

「・・気合入ってんのはいいけど力入れ過ぎてまた破かないようにね。はい、コーヒー。眉間に皺より過ぎてるよ、少し休憩しなよ」

 

 うんうん唸りながら手元のものを進めるマザーへコーヒーを渡し、猫目の分のコーヒーは砂糖を入れてテーブルに置き木天蓼はソファへ移動してコーヒーに口をつける。そこへカタクリの寝かしつけが終わった猫目もやってきた。

 

「おう猫目、カタ坊は寝た?」

 

「えぇ、お布団に入ったらすぐに寝ちゃったわ。コーヒーありがと、いただくわね」

 

 猫目はコーヒーを手に取り戸棚へ向かうと慣れた手つきで鍵付きの戸を開けて中からブッシュミルズのシングルモルト*1を取り出すとコーヒーと混ぜ合わせてテーブルへ戻ってきた。

 

「相変わらず好きだねぇ、それ(アイリッシュコーヒー)。メルティキッスあるけど、あてにどう?」

 

「あら、ありがとう♪いつものチョコ切らしてたのよね、助かるわ」

 

 猫目はチョコを受け取ってテーブルに戻りマザーが悪戦苦闘しているものに目を向ける。そこには多少歪ではあるが形になりつつあるものが見えた。

 

「大分出来てきましたね。これならなんとか誕生日には間に合うんじゃないですか、マザー」

 

「そうなの?アタイにはあんまり変わんないように見えんだけど?」

 

「最初に比べたら大違いよ。初めは形にならなくて、ただ絡まっていただけだったんだから」

 

「ぐぅ・・!!そ、そりゃあ初めてなんだし上手くは出来ないさ・・!!」

 

「だとしてもあれはないよ、マザー。あれどう見ても巨大なマリモにしか見えなかったよ、ホントに絡ませただけだったじゃん」

 

「うるせ、それに比べりゃ大分マシになったろうが。私も頑張ったんだからね」

 

「プレゼントを頑張られるのも結構ですが、お願いですから二日前までには仕上げてくださいね。前日からはケーキ作りもやるんでしょ?」

 

「あぁ、ご教授よろしくお願いします!!」

 

「えぇ、任されました♪」

 

 マザーはプレゼント作りを再開し猫目はチョコを食べながらアイリッシュコーヒーを口にする。ふとカレンダーに目をやると、猫目は「あぁ、そういえば」と何かを思いだし再度マザーの方へ向き直った。

 

「すいませんマザー、急で申し訳ないんですけど明明後日ここに知り合いを招いてもよろしいですか?」

 

「???それは構わないけど、誰が来るんだ?猫目さんが誰かを呼ぶなんて初めてじゃないか」

 

 猫目の滅多にない頼み事に思わず手を止めてそちらに向き直った。木天蓼もまた不思議そうな顔をして猫目の方を見ている。

 

「昔の教え子から生徒の相談に乗ってほしいと依頼がありまして。どうやら卒業後の進路として、友人同士で集まって救助専門のプロヒーローチームを作ろうとしているとか」

 

「それって卒業後すぐに独立するってことか?しかも救助活動がメインになる事務所を?そいつらヒーロー活動舐めてんの???」

 

「・・うーん、私は救助活動メインじゃなかったから畑違いになるけど、卒業後にすぐ独立は色々まずいんじゃないの?」

 

 かつて事務所所属のサイドキックであった木天蓼はこの話を聞き不快感を露わにし、マザーも専門外だと前置きしつつそれはどうなのかと疑問を投げかけた。

 

「そうねぇ、本当に救助活動がメインになるのならこれはちょっと問題ね。だからこっちに相談があったんだし、ちょっとお話ししようと思うわ」

 

「確かに猫目はそっち方面のプロだったしな。じゃあその間はアタイとマザーとカタ坊は出掛けとこうか?」

 

「・・・いいえ、みんなここにいてちょうだい。マザーには多分協力してもらうことになると思います、お願いできますか?」

 

「もちろん、なんでも言って。なんなら同席してもいいよ」

 

「その時はお願いしますね。・・・あと、話の流れによったらカタちゃんにも力を貸してもらうかもしれないです」

 

「カタ坊にも??なんで???」

 

「・・・()()()()()()()()()()、かい・・??」

 

「・・・その話はしないならその方がいいですけどね・・。あんまり感情的になるなら、その時は話します」

 

 

 

 

 

 

 

〜三日後〜

 

猫目から来客の話があってから三日後、屋敷の入り口に四人の制服を纏った女性の姿があった。

 

「ここが先生が言ってた恩師の家・・??」

 

「・・・デカ過ぎない??ホントにここで合ってんの信乃??」

 

「あきち緊張してきた・・!!やわちゃん、手土産これでよかったかな・・?!」

 

「・・問題ない、とは思う・・。取り上げずここでじっとしてるのと迷惑だろうし、インターホンを・・(ドゴオォォォン!!)・・」

 

((((今のなんの音!!!!))))

 

 

・・・.その頃、屋敷内では・・・

 

「うわあぁぁぁん!!ごめんよカタクリぃぃぃ!!!咄嗟に『殴る気』が出ちゃうんだよおぉぉぉぉ!!ホントにごめんよぉぉぉ!!!」

 

「いやこれは流石にシャレにならないって!!!カタ坊壁にめり込んでんじゃん!!!カタ坊生きてる?!?!大丈夫??!!」

 

「(・・俺が武装色を体得するのと大怪我で動けなくなるの、どっちが早いだろうな・・)・・・痛い・・・」

 

*1
アイリッシュウイスキーの一種




カタクリさんの影が薄いけど、まだ子供だし仕方がないんです!!これからもっと原作開始前のキャラクター達と絡んでもらいますよ!!


オリキャラプロフィール①

名前:流王○○○(非公開)
ヒーロー名:みんなのヒーロー『グレートマザー』
誕生日:5月8日
覇気:武装色(殴る気) 見聞色(見える気) 覇王色(脅かす気)
個性:『強化』
…自身の肉体の任意の場所を強化することができる。ただし、強化できるのは一箇所のみ。強化倍率は個性の成長によって増加し、現在は50倍まで可能。しかし耐久力は強化されないため、自身の耐久以上の強化を行うと強化箇所が自壊してしまう(ワン・フォー・オールのデメリットと類似しており、出力を上げすぎると体が破壊されてしまう)。マザーは強化箇所に武装色の覇気を纏うことで耐久力の底上げを行なって自壊の可能性を軽減させている。また、視覚・聴覚・味覚は強化することが可能だが、強化しすぎると凄まじい頭痛が起こり最悪の場合脳が破壊され死に至る。これは強化できるのが一箇所に限られるため、感覚機関を強化した場合その情報も倍率分増えてしまうことから、それらを処理する大脳がオーバーフローを起こしてしまうため起こる現象。さらに強化された箇所は強化倍率分カロリー消費も増加するため体内の残カロリーを常に把握しておく必要がある。体内のカロリーが尽きてしまうと強制的にオートファジーが発動してしまい、体の筋肉が著しく衰えてしまう。マザーは特別な方法で体内の細胞全てにカロリーを溜め込むことが可能となっており、これでカロリー切れを起こさないようにしている。

救済してほしい敵キャラはいますか?

  • 荼毘(轟 燈矢)
  • トガヒミコ
  • トゥワイス(分倍河原 仁)
  • Mr.コンプレス(迫 圧紘)
  • スピナー(伊口 秀一)
  • マグネ(引石 健磁)
  • ステイン(赤黒 血染)
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