ヒーロー?ヴィラン?俺は家族を守るだけだ!   作:レイリーン

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・・・想像以上に痛みが引かない・・!!
タイピングって結構指に衝撃くるんですね(汗)

描きたいこと詰め込んだら長くなり過ぎた!!なので次話に分けていきます!



第十一話

「・・・あぐぁ・・!!ウェぇぇ・・・!!」

 

「・・カっ・・・!!げっ・・、おッ・・、ゔぉあ・・・!!」

 

「・・・あっぐ・・・!!・・いっ・・、ぐぉえ・・・!」

 

「・・ウゴ・・!!・・・グゥ・・、・・ゴハッ・・!!!」

 

「・・・そりゃこうなるよ、マザーは理不尽の権化みたいなもんだからさ・・」

 

「人命救助を志すならこれぐらいの理不尽は耐えてなんぼよ。この程度で折れるようなら現場に出るべきではないわ」

 

「・・そりゃそうだけどね・・。でもこれはカタ坊には刺激が強過ぎ・・・??カタ坊・・・???」

 

「・・・・・!!!!!」

 

 マザーの屋敷にある道場内、そこに四人の麗若き女性が吐瀉物を撒き散らし倒れ込んでおり、その中心ではマザーが悠然と四人を見下ろしていた。また、道場の端では猫目と木天蓼がこの光景を複雑そうな表情で見守っており、そのすぐそばではカタクリが目を見開き驚愕の表情で()()()を見つめている。

 

「(なんなんだ、今のは・・!!そんなことが、本当に可能なのか・・!!!)」

 

 

~一時間ほど前~

 

「・・・えっと・・・」

 

「・・・えぇぇ・・・」

 

「・・・(チラチラ)・・」

 

「・・・(ダラダラ)・・」

 

 四人は猫目の案内で居間に通されたが、縁側の外に大きなたんこぶが複数ある二人の女性が正座させられており首にはそれぞれプラカードがかけられている。

 

『私は2歳児を本気で殴ってしまいました』

 

『私は2歳児を煽ってケガさせました』

 

 四人はどう反応すればいいのか困惑していると猫目がお茶とお茶菓子をもってやってきた。その傍らには傷の手当てをされたカタクリが連れ添っている。

 

「あらあらそんなに立ってないで座って下さい。さ、どうぞ」

 

「・・あの・・・、こちらの方々は・・??」

 

「あぁ、その人たちは自発的に正座なさってるんです、なのでそのままにしておいて下さい」

 

「・・えぇっと、でも「そのままにしておいてください」・・」

 

「・・・あの方ってマザ「放置です」・・・」

 

「・・・その「ほ・う・ち・で・す」・・・はい・・」

 

(((あんたは頑張ったよ、信乃!!!)))

 

 猫目の圧力に屈した彼女は項垂れてしまうが、周りの友人たちは心の中で称賛を送る。正直よくやった方だと思う、ホントに。

 

「では改めまして。初めまして、わたくし猫目ハクヒョウと申します。今日はあなたたちの担任の方から相談を受け貴方たちとお話をさせていただくこととなりました。よろしくお願いしますね」

 

「今日はわざわざお時間をとっていただき感謝いたします。私は送崎 信乃、ヒーロー名は『マンダレイ』です。よろしくお願いします」

 

「私は土川 流子、ヒーロー名『ピクシーボブ』です。今日はよろしくお願いします!」

 

「あきちは知床 知子、ヒーロー名『ラグドール』っていいます!あ、これつまらないものですけども・・」

 

「あら、わざわざありがとうございます」

 

「私は茶虎 柔、ヒーロー名は『虎』と申します。この度は私達のためにお時間を頂き感謝申し上げます」

 

「・・りゅうおうかたくりです、よろしくおねがいします」

 

「あらあら♪カタちゃんまで自己紹介しちゃいましたね、えらいえらい♪」

 

 周りの流れに乗ってカタクリも挨拶をすると、隣の猫目は顔を綻ばせながら頭を撫でてあげた。カタクリも若干誇らしげに猫目を見上げている。

 

(((か、可愛いぃぃぃ!!!)))

 

(・・礼儀正しい子だ、とても好感が持てる・・)

 

 カタクリの自己紹介で空気が和んだところで、猫目は今回送崎たちの相談を受けることになった経緯を聞き出した。

 

「あなたたちの担任、私からすると教え子の当たるんだけど、あの子からはあなたたちの進路相談にのって上げてほしいと言われてるの。間違いないかしら?」

 

「はっはい!!先生からも私たちの悩みを色々解決してもらえるだろうって言われました」

 

「解決まではできるかわからいけどね、あなたたちが希望している進路に関しては助言できることは多いと思うわよ」

 

「はい!ありがとうございま「あの~・・ちょっといいですか?」・・ちょっ知子・・!」

 

「なぁに、知床さん?」

 

 自分たちの悩みに色々助言してもらえると聞き送崎は笑顔になるが、他の三人はいささか納得のいかない表情であり、その中で知床が送崎の感謝を遮って猫目に質問を投げかけた。

 

「あきちたち担任の先生にここに行けって言われてきたんですけど、失礼を承知で伺いますが猫目さんはあたい達が目指してるものとなにか関係してるんですか?」

 

「・・ごめんなさい、私も疑問なんです。私たちは救助の仕事をしたいって先生の相談したらあなたに相談しろって言われたんですけど、猫目さんは救助関係のお仕事をされていた方なんですか?それとも先生の恩師で相談にのって上げただけなんですか?」

 

「ぶしつけな質問で申し訳ありません、だが私も今回の経緯に関しては疑問を抱いております。私たちがやろうとしていることに貴方様が的確な助言が頂けるとは正直思えぬのです」

 

「ちょっとみんな・・!!ごめんなさい、わざわざお時間をとっていただいてるっていうのに・・!!」

 

 送崎は猫目に謝罪するが他の三人は猫目に疑惑の視線を送っている。自分たちが志すものに目の前の人物がどのように関係があるのか分からない。担任に相談したら有無を言わさずここに行けと言われたから来たに過ぎない。土川と知床は正直バックレようかと思ったほどだ。

 

 そんな彼女たちの様子を見た猫目は、かつての教え子が肝心なことを伝えていないことに気付き頭を抱えてしまった。

 

「・・はあぁぁ、あの子は肝心のことを話さない悪癖がまだ治ってないのね・・・。察するに、あなたたちは進路のことで周りから反対されて、そのことを担任のあの子に相談したら理由も言わずここに行けって言われて、それからあの子は私に聞けとしか話さなくなった、こんなところじゃないかしら?」

 

「「「「・・・!!!!!!」」」」

 

「・・その反応、当たりのようね・・・。まったくあの子は・・!!そんなんだから同級生の子たちから嫌われてしまうのよ・・・」

 

 

 

 

 

 

「俺は嫌われていない」

 

「寝言をのたまう暇があったらさっさと電話をとってください、あなた宛ての保護者からのクレームなんですからね」

 

「・・・・俺は嫌われていない・・・」

 

「戯言抜かす暇ぁあんならとっととクレーム処理やりやがれぇ、このダメ担任野郎ぉ」

 

「・・・俺は・・・嫌われていない・・・!!」

 

「うむ!!お前はもっと客観的に自分を見る必要があると思うぞ!!!それと!!いい加減腹をくくって電話に出るのだ!!」

 

「・・・俺は・・!!嫌われてなど・・・!!いない・・・!!」

 

「「「さっさと仕事して下さい/しろぉ/するのだ!!」」」

 

 

 

 

 

 

「・・・今度あの子には直接お説教をしに行きましょう・・。・・えっと、なぜ私があなたたちの相談にのった方がいいのか、理由が知りたいということでしたね」

 

「はい、ぜひ教えていただきた「お前ら救助専門目指してんのにそんなこともしらねぇのか?」・・え??」

 

「・・・木天蓼、まだ正座を解いていいのは言ってないわよ・・?」

 

「いやこいつらいくら何でも知らなさ過ぎだろ?いくらお前が活躍したのが昔だからって、救助チーム作ろうとしてんのがお前の名前知らないっておかし過ぎるだろ??」

 

「「「「・・・えっ??」」」」

 

「やめなさい、木天蓼。まだこの子達は志しただけ、スタートラインにも立ってないの。この子達は今から走り出す準備を始める段階なのよ」

 

「・・・いや、地味にお前の方がキツいこと言ってね?」

 

 猫目の名前を知らない、救助活動を志す者がその名を知らないことがおかしいことだと言われた、更には自分たちはスタートラインにすら立っていないと言われている。この言葉に、四人の中で最も沸点の低い土川か噛み付いた。

 

「・・・スタートラインにも立ってないってなんですか・・!志した()()ってなんですか・・!!あなたに、私たちの何がわかるって言うんですか!!!!」

 

「ちょっと、流子!!!」

 

「あきちも今のは許せません・・!!私たちは半端な覚悟で救助チームを作ろうとはしてないです!!いっぱい、いっぱい苦しんでる人を見たから助けたいと思ってるんです!!少しでも早く助けを求めてる人の元に行きたいんです!!!」

 

「流子、知子、二人とも落ち着け!!私たちは喧嘩をしにきたわけではないだろう・・!!」

 

 土川と知床は猫目と木天蓼の言葉に憤慨し言葉を荒らげて食ってかかる。送崎と茶虎がなんとか宥めて座らせるが二人の表情は険しく、正面に座っている猫目とその横に座り直し膝にカタクリを抱いた木天蓼を射殺さんばかりに睨みつけている。

 

「・・誤解させてしまったようだけど、私たちはあなた達が救助チームを結成することに反対ではないのよ。だけども、それは()()()()()()()()()()()といってるの」

 

「そういうこった。救助活動をメインにするプロヒーローになるってのはとても立派なことさ。だがよ、その道は他のヒーロー達と比べると()()()()()()()()と戦わなきゃいけないってことを分かってんのか?それに耐えうるだけのものは積み重ねてんのかい?」

 

「・・はるかに多い理不尽、ですか・・??」

 

「えぇ、そう。あなたたちは耐え難いほどの理不尽を経験したことはある?」

 

「・・・私と知子はインターン先であります・・。土砂崩れに巻き込まれた人の救助が間に合わず、その人は大きな障害が残ってしまいました・・」

 

「その件があったから、あたい達は流子ちゃんと虎ちゃんを誘って救助チームを結成しようって思ったんです・・。少しでも早く助けを求めてる人を助けたいって思ったから、私たちの個性を合わせたらたくさんの人を救える救助チームになるって思ったから・・!!」

 

 送崎と知床は嘗て味わった絶望と無力感を思い出し両手を硬く握りしめる。土川と茶虎は二人の想いに共感しチームを組んだことが間違いではなかったと再確認していた。

 たが、猫目と木天蓼は二人の話を聞き、やはり彼女らは肝心の部分を見ていない、耐え難い理不尽を経験していないことに気づいてしまった。

 

「・・なぁ、送崎と知床。その災害救助で犠牲になった方と被害者の家族との対応はお前達もやったのか?」

 

「「・・・えっ・・?」」

 

「実際にあなた達も現場で救助活動を行ったのでしょう?その後の被害者へのアフターフォローや被害に遭われた方のご家族への状況説明は参加しなかったの?」

 

「・・・私たちは現場に急行してから被害に遭われた方の救助活動と、災害現場の原因調査を主にあたっていました」

 

「あきちも信乃ちゃんと一緒でした。その後も事務所で報告書作成をしてたんで、被害遭われた方と直接お話ししたのはほとんどなかったです・・」

 

 二人の返事を聞き仲間は眉間に指をやり苦虫を潰したような表情になり、木天蓼もようやく納得がいった表情になる。

 

「・・・成る程ねぇ。猫目、こりゃ確定かな?」

 

「・・そうね、間違い無いでしょうね。・・・確かにインターン中とはいえ学生、一番辛いところを見せないようにするのは間違ってはいないけども・・。それを体験させなきゃ始まらないでしょうに・・・」

 

「一番辛いところ・・・?」

 

「・・あの、どういうことですか・・??私たちが何か見落としてきたことがあるんですか・・?!」

 

 猫目と木天蓼は何かに気づき、送崎と知床はその何かが気になり二人は質問する、しかし2人から返ってきた答えは彼女たちに厳しい現実を突きつけるものだった。

 

「・・とても厳しいことだけどはっきり言うわね。残念だけどあなた達はインターン先でヒーローとして扱われてはいなかったということよ」

 

「お前さん達はあくまでお客様扱いだっだってことだ。・・こりゃ受け入れた事務所も問題ありそうだな、インターンの趣旨に反してやがる・・!」

 

「彼らにしてみれば、()()を経験させるにはまだ早いと思ったのでしょうね。まぁ、彼らもまさか彼女達が卒業後すぐに独立するとは思わなかったでしょうから・・」

 

「だな。まずはどこかの事務所でサイドキックで経験を積むか、進学してより知識と経験を積むかと思ってたんだろうな。独立すると知ってたら真っ先に()()経験させるだろうしね」

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、その言葉に送崎と知床は愕然とする。さらに一番辛いところを見ていない、あの凄惨な場面以上の理不尽があると聞き四人は驚愕の表情になる。

 

「ちょっと待って・・!!信乃達が見てきたあの現場にそれ以上の理不尽があったっていうんですか!!しかも、それが被害者の方々が関係してるってなんなんですか!?」

 

「学生とはいえヒーローを志しているものに見せられないものとはなんなのです・・?!この二人に見せられないと判断されたものとはなんなのですか・・!!」

 

「教えてください!!あの時、私たちが見るとこができなかった理不尽ってなんですか?!それが私たちに足りないものなんですか!?」

 

「お願いします!!あきちたちが教えてもらえなかったものってなんですか!?あきちは、なんでヒーローとしてみてもられなかったんでふ(むにゅう)・・ふぇ・・・??」

 

 四人は思わず興奮し猫目達に詰め寄ろうとしたら、いきなり知床の頬に何かが押し付けられた。皆が知床に目を向けると、そこにはいつの間にかオヤツの豆腐ドーナツを持ったカタクリが知床の頬にドーナツを押し付けている光景が飛び込んできた。

 

(((((・・えぇぇ・・・?!)))))

 

 これには流石に猫目と木天蓼も困惑している。ドーナツを押し付けられている知床なんて完全にテンパっている。もう完全に空気が死んでいる状態だ。

 

「え〜と・・、カタクリくんだったよね・・??あちきにこれ(ドーナツ)くれるの??」

 

 知床はカタクリとドーナツを交互に見ながらカタクリに尋ねると、カタクリはドーナツを知床の手に乗せてそのまま膝に座り、知床の顔を見上げながら答えた。

 

「・・・もうオヤツの時間・・・。一緒に食べよ?」

 

 ズッキュゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

(か、可愛いぃぃぃぃぃぃぃ!!!!)

 

(((なにこの天使!!最高か!!)))

 

「ぷっ・・!!あはは・・!!」

 

「アッハッハッ!!そうだな、もうオヤツの時間だよな!!カタ坊もお腹空いたな、みんなで食べようか!!」

 

 カタクリのまさかの行動に四人は完全にカタクリの虜になってしまった。先程までの険悪な空気はどこへやら、完全に緩んでしまった光景に猫目と木天蓼も吹き出してしまった。

 

「あぁ可笑しい・・!!ふふ、じゃあお茶の準備をしてきますね♪木天蓼、棚からお菓子を見繕ってきて。あなた達は紅茶とコーヒー、どちらがいい?それともお茶のおかわりを持ってきましょうか?」

 

「あ、いえ、そこまでは「・・・あの〜、そろそろ私もそこ加わってもいいでしょうか・・?」・・・あ・・」

 

 みんなが声がした方を向くと、正座をしたままのマザーが申し訳なさそうにこちらを見ていた。ごめん、完全に忘れてたよ。

 

「・・はぁ、しょうがないですね。まぁそろそろ話に加わってほしかったですし、もう正座といて良いですよ」

 

「・・・母さん、いっしょにたべよ・・??」

 

「あ"り"が"と"う"ぅぅ「でも」・・・ふぇ??」

 

「母さんは猫目さんと木天蓼さんの間、そっちには行かない・・」

 

「そ、そんな殺生な!!カタクリ、お母さんの膝においで!!」

 

「ヤダ」

 

「・・・うわぁぁぁん!!!うちの子が反抗期になったぁぁぁ!!!」

 

「「「「・・・うわぁ・・・」」」」

 

 

〜カタクリside〜

 

 …やれやれ、猫目さん達があそこまでいうとは正直予想外だったな。確かにこの女達は些か生き急ぎ過ぎている節が見られたが、もう少し優しく諭すものかと思ったんだが。

 …一番辛い理不尽、か・・。思い当たる節はあるが、もし俺が想像しているものだとすると経験不足のヒヨッコじゃあ心が折れるだろうな。・・さてさて、母さん達はどうやってこいつらを納得させるか、見ものだな・・。

 

 

 

 ・・・まぁ十中八九力ずくで体に言い聞かせると思うけど・・・。




プッシーキャッツ、いいですよね・・。
原作に入ってもカタクリさんとはガッツリ絡んでいく予定です!

ちなみに、某鬼滅のキャラはゲスト出演です。今後は出てきません(笑)

救済してほしい敵キャラはいますか?

  • 荼毘(轟 燈矢)
  • トガヒミコ
  • トゥワイス(分倍河原 仁)
  • Mr.コンプレス(迫 圧紘)
  • スピナー(伊口 秀一)
  • マグネ(引石 健磁)
  • ステイン(赤黒 血染)
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