皆さんもお気をつけて
暗闇の中、4つの光体がカタクリの周りを囲む。それはどれも懐かしく、それぞれが特徴のある匂いを漂わせていた。
…この香ばしい匂い、そして熱くも暖かく感じる温度、お前なんだな、オーブン
《あぁ、久しぶりだなカタクリ!》
焼き菓子のような匂いを漂わせ、お菓子を焼いた後のような熱くも心が温かくなる熱気を持った光体が形を変えていく。
【シャーロット・オーブン】
シャーロット家4男でカタクリとっては三つ子の弟にあたり“ネツネツの実”の能力者。
カタクリが四皇となり
…煙の匂いと力強い声、久しぶりだな、ダイフク
《堅苦しい上に短い言葉、相変わらずだなぁカタクリ!!》
煙のような匂いが漂い、荒々しくも周りを鼓舞するかのように力強い言葉を発しながら光体が姿を変える。
【シャーロット・ダイフク】
シャーロット家3男でカタクリ、オーブンとは三つ子の兄弟であり魔人を操る“ホヤホヤの実”の能力者。
カタクリが四皇就任後はオーブンと一緒に国の防衛を担当、海域を侵そうとする侵略者を魔人の能力を用いて沈めて周り、オーブンと協力することでダイフクが船を沈め、オーブンが海を煮え上がらせて侵入者を確実に始末して回っていた。またダイフクもオーブンと一緒でカタクリが王になってからも一切接し方を変えなかった。
…果実のような甘く爽やかな匂い、凛としたその声…、スムージーなんだろう…?
《えぇ…、お久しぶりです、カタクリ兄さん…!》
果実を絞ったような爽やかに鼻を抜ける匂いを纏い、耳にすれば誰もが振り向くであろう凛とした声で答えた光体が綺麗な隆線の姿へと変わる。
【シャーロット・スムージー】
シャーロット家14女でかつてはカタクリとともにビックマム海賊団の〝将星″を務めていた女傑で“シボシボの実”の能力者。
カタクリが四皇に数えられてからは同じ将星を務めていたクラッカーと一緒に
(ちなみにカタクリは戦闘では常に前線で戦っており、スムージーも信頼していたためカタクリが前線にいることを前提として作戦の立案・実行を行っていたため、国の中枢を支えていた長男は戦闘のたびに胃痛に悩まされていたとか)
…甘い蜜のような匂い、全てを見通しているような頼もしい言葉…、本当に頭が上がらんよペロスペロー兄さん…!
《フッフッフ!いつまでたってもお前は俺の弟で俺はお前の兄なんだ、俺が頼りになるのは当然だろう!ペロリン!》
甘い砂糖菓子の匂いとカタクリを諭すように言って聞かせるような声、最後の光体がカタクリにとって誰よりも信頼してきた男の姿に変わる。
【シャーロット・ペロスペロー】
シャーロット家長男にして兄弟たちがいる中で誰よりも早く生まれ、誰よりも多く
ビックマムが健在であった時から
…………………………………。
《おいおい、どうしたカタクリ?久しぶりに会ったっていうのに、つれないじやないか?》
《ハハハ!びっくりしすぎて声も出ないか、カタクリ!!》
…………………………………。
《…カタクリ兄さん?本当にどうしたんだ…?》
《ペロリン?何も反応しないのはどうかと思うぞ?ペロリン??》
かつての兄弟たちが姿を現し、再会を喜ぶように話しかけていく中でカタクリだけは時が止まったかのように動かない。
5分、10分と時間だけが過ぎていく中、この中で一番気が短いダイフクの表情が怒りでゆがみ始めたとき、突然カタクリが兄弟たちに向かって膝をつき頭を垂れた。
そう、いきなり〈土下座〉を始めたのだ。
《っな!!!!!》 《おいおい!!!カタクリ!!!》
《にっ兄さん!!!止めてくれ!!!》 《ペロリン!!!突然なんだ、カタクリ!!!》
シャーロット家の最高傑作と謳われ、四皇まで上り詰め、兄弟たちの中で誰よりも尊敬されていた男の突然の土下座に、さすがのダイフクも怒りが引っ込んでしまった。他の三人もカタクリの行動に驚きを隠せず動揺が止まらない。
…俺は、俺の慢心で…
…俺の油断で…!
…俺の判断ミスで…!!
…俺のせいで兄さんたちを死なせてしまった…!!!
…俺のふがいなさで死なせてしまったんだ!!!!!
…俺の、俺のせいで、俺の……!!!!!!!!!!
《…》《…カタクリ…》
《カタクリ兄さん…》《…ペロリン》
カタクリが頭を地面にこすりつけながら無言で涙を流し続ける中、スムージーが静かにカタクリへ近づく。そしてカタクリの顔にやさしく手を触れて上を向くように促した。
ゆっくりと泣き崩れている顔を上げたカタクリが目にしたのは、あの時と変わらない笑顔を向ける弟たち、優しく慈母のような笑顔の妹、手間のかかる弟を構っている顔の兄
そう、皆で国を守り、皆で背中を支えあい、皆で笑って過ごしてたあの時と変わらない笑顔がそこにはあった。
……!!!うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!!!!!!
数年ぶりに見た大切な家族たちの変わらない笑顔、涙が溢れてくる。カタクリは泣きながら笑おうとして何とも言えない笑顔になってしまった。
もう抑えきれない。次々と失っていった兄弟たち、その中でも特別だった者たちが目の前にいる。カタクリは腕を伸ばしみんなを抱きしめた。
涙が止まらない。嗚咽が止まらない。それでも笑おうとするからひどい笑顔が出来上がってしまっている。
だかこれでいい、これがいい、家族なんだから、笑顔も涙も見せていい、あまえていい、全てをだしていい兄弟たちなのだから。
《ワハハハハ!!やっと笑ったな、カタクリ!!》
《おうおうカタクリ!!!ひどい顔だなぁ!!ワッハッハ!!》
《フフッ!!こんな顔の兄さん、初めて見たわ!!!》
《ペロリン!!!これはいいものを見れたぜ!!ペロリン!!!》
暗く静かな空間で、数年ぶりの再会を果たした兄弟たちがいる場所は、暗闇にも負けない賑やかで温かい空間になっていた。
相も変わらず亀更新ですが、話の骨組みはできているのでゆっくりですが執筆していきます。
カタクリと一緒に強くなるライバル、この中で誰が相応しい?(緑谷、爆豪、轟は除く)
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飯田天哉
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尾白猿夫
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上鳴電気
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切島鋭児郎
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障子目蔵
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砂糖力道
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峰田実
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鉄哲徹鐵