ヒーロー?ヴィラン?俺は家族を守るだけだ!   作:レイリーン

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やはり自宅はいいですね。
避難所での一夜は長く感じました。


プロローグ③

 シャーロット家の5人が再会を果たした場所では、鳴き声と嗚咽の音が聞こえなくなり笑い声が絶えなくなっていた。カタクリは兄弟達が亡くなってからのことを話しており、ペロスペロー達は自分たちがいなくなってからの世界のことを納得や驚きを何度も繰り返しながらカタクリの話を聞いていた。

 

 《ペロリン、相変わらず黒ひげの残党共は消えてねぇのか…》

 

 《あぁ、何度追い払っても湧いてくる…。私も何隻沈めたか覚えていないほどだ…》

 

 《しつこいのに逃げ足も早い連中だったな、船長が何人もいるから面倒だった…》

 

 《ありゃもうハエだな、黒ひげの野郎いなくなっても迷惑かけやがる!》

 

 家族達の話になると驚愕の出来事にただただ驚かされた。

 

 《はあぁぁぁ!!!!?プリンが黒足と結婚するために国を飛び出したぁぁぁぁ!!!???》

 

 《あいつは何やってんだぁぁ!!!よりにもよって黒足だとぉぉ!!あの結婚式をぶち壊した野郎だぞ!!!!!》

 

 《…ペロリン、あれは国中どころか新世界中で騒がれたな…。しかもモルガンスの野郎が早々と記事にしやがって火消しもままらなかった…。胃痛で死ぬかと思ったぜ、ペロリン…》

 

 《…あの時は本当にペロスペロー兄さん達は大変だったわ…。ノアゼット兄さんなんか常に吐血していたし、プリンを捕まえたから金を出せってガセ電話ででんでん虫が鳴りっぱなしだったわね…》

 

 かつて鎬を削った好敵手達の話になると当時を思い出し懐かしい感情が溢れた。

 

 《…ジンベイの野郎を逃したのは心残りだ…。いつかまたやり合うと思ってたんだかなぁ…。》

 

 《ベッジはちゃっかり逃げ切りやがったな。こっちで会ったらしっかり片付けてやる…!》

 

 《…マルコの奴め、結局ワノクニ以来顔見せやがらなかった…!決着つけたかったがな…、ペロリン…。》

 

 《…私はキングとの決着がつかなかったわ…。兄さんが四皇になってから何度かやり合ったけど、痛み分けばかりだったのよね…。》

 

 かつての冒険の話では思い出話で会話に花が咲いた。

 

 《ママと一緒に焼き菓子が美味しい国を陥しに行った時は大変だったが楽しかったな!久々に兄弟揃って大暴れできた時だった!》

 

 《ペロリン、確かに楽しかったが、そのあと焼き菓子が足りなくなってママが癇癪起こしたから兄弟揃って死ぬかと思ったぞ…、ペロリン…。》

 

 《でもあれはダイフク兄さんがオペラ兄さん達と焼き菓子を食べ過ぎてママの分が足りなくなったんじゃなかった?》

 

 《…なに…??》《…なんだと??ペロリン…??》

 

 《おい!!何バラしてんだスムージー!!せっかく墓場まで秘密にしてたってのに!!!》

 

 …説明してもらおうか…ダイフク…!!!

 

 《ちょっと待て!!落ち着け兄貴!カタクリ!オーブン!やめ…!!》

 

 ……ぎゃぁぁぁぁぁ……!!!

 

 

 

 どれぐらい話していただろう。沢山の思い出を語り合っている中、カタクリは覚悟を決めた。先に逝ってしまった兄弟達にずっと聞きたかったが怖くて聞けなかったことを聞きだし始めた。

 

 …皆は俺のことを恨んでいないのか?俺の弱さのせいで、俺の判断ミスでお前達を死なせてしまったんだぞ…?

 

 カタクリの懺悔のような質問に兄弟達は皆呆けたような表現になってしまった。そして皆一様に苦笑しながら「しょうがないなぁ、こいつは」と言うように顔を見合わせながらカタクリへ答える。

 

 《兄さん、私たちは誰も兄さんを恨んでなんかいない。むしろ私たちの力不足で兄さんに余計な負担をかけてしまっていたことをずっと悔いていたんだ…。》

 

 《俺とオーブンに至っては完全に俺たちの油断だ…。ろくに相手の陣容を確認せず戦闘に向かって大将と鉢合わせちまった…。》

 

 《あぁ、あの時報告を受けてまず相手を確認すべきだった。いつもと同じように領海にちょっかい出してきたバカどもを沈めるつもりで行っていたからな…。完全に俺たちの失態だ…。》

 

 《ペロリン、謀殺、暗殺はこっちの領分だ…。俺が騙されたのは情報収集を怠っていた俺の過失だ、ペロリン。お前に責任はない、どう見ても俺の怠慢だよ、ペロリン!》

 

 《兄さん、私たちはずっと謝りたかった……。ママがいなくなった後ビックマム海賊団を、万国(トットランド)を、私たち兄弟を、兄さん一人に背負わせてしまった…。そんな兄さんを支えると決めたのに、私たちは兄さんよりも先に倒れてしまった…、支えられなかった…!!本当に、ごめんなさい兄さん……!!!》

 

 …違う、違う!!お前達兄弟がいてくれたから、お前たちが頼ってくれたから、お前たちが笑っている場所が大切だったから俺は戦ったんだ!!!戦えたんだ!!!守りたかったんだ!!!!

 

 スムージーの涙の謝罪にカタクリも涙の慟哭で返す。お互いに大切だったからこそ後悔し死んでも悔やみ続けていたのだ。

 

 《ペロリン、お互い想いは一緒さ。俺たちもお前が大切だった、お前がいたから戦えた、お前と一緒だったからできたんだ。ペロリン。》

 

 《俺たちはお前を置いて死んでしまったことに後悔があっても、お前に恨みなんてないさ。だからもうそんな顔はするな!》

 

 《そういうことだ!!いい加減泣くのはやめろよカタクリ!》

 

 …!!!!!!!

 

 カタクリは支えてくれた兄弟たちに先立たれ、死なせてしまったという後悔に苦しみながら、それでも溢れ出てくる海賊たちと海軍たち(クソども)との戦いに心をすり減らしていった日々の連続だった。本人は気づいていなかったが、死ぬ間際までカタクリの心は贖罪を求めていたのだ。

 そして今、カタクリはようやく救われた。赦しを得た。恨んでなどいなかった。兄弟たちが笑ってくれたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は大海賊時代、世界の海にその名を轟かせ、4人の皇帝『四皇』の一人に数えられた男の生涯は、今本当の意味で幕を下ろしたのであった…。

 

 

 

 

      〜Dead or Alive〜

ビックマム海賊団2代目船長兼万国(トットランド)国王

    シャーロット・カタクリ

    懸賞金 44億7900万ベリー

 




次でプロローグは終了で、いよいよカタクリさんがヒロアカの世界に旅立ちます。

カタクリと一緒に強くなるライバル、この中で誰が相応しい?(緑谷、爆豪、轟は除く)

  • 飯田天哉
  • 尾白猿夫
  • 上鳴電気
  • 切島鋭児郎
  • 障子目蔵
  • 砂糖力道
  • 峰田実
  • 鉄哲徹鐵
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