圧倒的感謝・・・!!!
更新が遅くなってごめんなさい・・
マザーがカタクリ赤ちゃんを引き取ると決めてから一ヶ月後、ようやく住所が決まり諸々の手続きも無事完了したことで晴れて赤ちゃんはマザーに引き取られることとなった。グラントリノと聞き取りを担当した警官『藤元離目』が、なんだかんだ手続き関係を協力してくれたおかげで無事赤ちゃんを引き取る日を迎えることができたのである。・・・因みにこの一ヶ月でグラントリノと警官は体重が3キロ落ちたとのこと。マザーには色々請求していいと思う、ホントに。
「・・やっとこの日が来ましたね、グラントリノ・・」
「・・そうだな、やっとこの苦労から解放されるな・・」
「・・解放されてもまた苦労が湧いて出そうですけどね・・」
「・・言うな、考えねぇようにしてんだから・・」
乗りかかった船だからと協力したのが間違いだった。マザーは自分に向かないと思ったことは全力で二人を頼ったため書類関係のほとんどをやらされる羽目になっていた。いや、少しは自分でやろうよマザー。
その間、肝心のマザーは「色々準備するもんがあるから」と言って必要な時以外顔を出さなかった。いやいい加減にしろ、せめて何をやってるのが説明していけよ。
こんなこんなでようやく赤ちゃんを引き取る日になりグラントリノ達は病院に来たのだが、肝心のマザーはまだ到着していないとのことだ。
「・・今日は病院に直接来るはずなんですよね・・?」
「・・そのはずだ、肝心の本人はまだ来てないけどな・・」
最後の最後までいい加減にしとけよ、口には出さないが二人とも思っていることは同じだろう。
十分後、いい加減連絡ぐらいしろと思いグラントリノが携帯を開こうとした時、一台のハイエースが病院にやってきた。車体はシルバーでいかにも工事関係の業者が道具を積んで使用する車だ。二人は病院が依頼した業者かと思ったら、中から予想もしなかった人物が現れた。
「よっこいせっと。先輩、着きましたよ。いいかげん起きてださいよ・・。」
「・・ん〜〜!!着いたか!運転ありがとよ干狩!!帰りもよろしく!!」
「・・一応俺プロのヒーローなんですけど・・。ヒーローに運転代行頼むの先輩ぐらいっすよ・・?」
「はっはっは!!ヒーロー以前にお前は私の後輩!そして今日お前は非番!まぁ諦めろ!!終わったら飯食わせてやっから!!」
「・・まぁ確かに非番でやることなかったですけどね・・。でもなんで病院に・・、あら?なんで藤さんいんの?」
「いや、こちらのセリフですよ。なんであなたとマザーと一緒にいるんですか、パワーローダーさん??」
車から降りてきたのは話題の中心だったマザー、そして現在売り出し中の若手ヒーロー“堀削ヒーロー”「パワーローダー」。警官の藤元は事件の後処理などでパワーローダーと何度か顔を合わせたことがある。そんな彼が車を運転してマザーを連れてきたのだ、どういうことなのだろう?
「マザーは俺がインターンしてた事務所にいたんすよ。その時はマザーは事務所の依頼で期間限定のサイドキックしてたんす。んで、短い間でしたけど先輩後輩の間柄になったんですよ。」
「はぁぁ、そうだったんですか。世間って意外と狭いもんですねぇ。」
「藤さんはなんでここに?お見舞いかなんかっすか?」
「いえ、そちらのマザーの付き添いですよ。マザーから何も聞いてないんですか?」
「そんなもんいつもないですよ。毎回時間と集合場所の連絡を入れてくるだけですんで・・・」
「心中お察しします・・。」
「もう慣れたっすよ・・。」
マザーの後輩として色々やらされていたのだろう、二人は容易に想像ができた。
「・・まぁ、とりあえず諸々の手続きは終わってる。あとはお前さんがあの子を引き取って新しい住居に送って、それを俺とこいつで見届けたら終了だ。・・・ちゃんと家は見つけてきたんだろうな?」
「おう!ばっちりだ!!色々準備もしてきたし、ついたらお前らも腰抜かすぞ、きっと!!」
「・・・別の意味で腰抜かさなきゃいいですけど・・。」
「同じこと思ったぜ、俺も・・・」
マザーは長い間、それこそ数十年単位で日本中を彷徨っていた。雨風がしのげれば何でもいいと思っていた人物が用意した住居だ、最悪プレハブ小屋が出てきても不思議ではないだろう。
「・・え?子ども??引き取る??住居??藤さん、なんのことっすか????」
「・・・実はですね、ひと月前に路上に遺棄された赤ん坊をマザーが引きとって育てられることになったんですよ。それで今日ここで赤ん坊をマザーが引きとられるんです。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「気持ちはよーーーーーーーく分かるがよ、とりあえず帰ってこい。話が進まねえ。」
パワーローダー、機能停止。そりゃそうだ、突然先輩から呼び出されたと思ったら病院に連れて行かされ、そこで行われることが赤ん坊を引き取ることと言われてもすぐには受け入れられない。オマケにパワーローダーにとってマザーは母性とは対局の存在だと思っていたのだ。まぁ、口にした瞬間に三途の川を拝むことになるのだが。
「なんだよ、あたしが子供育てようってのがそんなに意外か?おぉん?文句あるなら言ってみぃ?」
「めめめ、滅相もありません!!文句なんてありましょうか!!つい先輩に僅かでも母性があったんだということに驚いてですね!!・・・あ・・!!」
パワーローダー、痛恨のミス。口を滑らしてしまったことを後悔するが遅かった。マザーからゆらりと殺気が溢れ出し周りの空気が歪み始めているではないか。
ちなみにグラントリノと藤元警部は殺気を感じた瞬間パワーローダーのそばを離れた。その間わずか0.2秒、二人とも心得ていらっしゃる。
「・・・おい、干狩・・。」
「はい!!なんでございましょう!!」
「傷病届けの準備しとけ、いいな・・・??」
マザーはそう言うと殺気を引っ込めて病院に入っていった。グラントリノが慌てて後を追い、藤元警部も続こうとするがパワーローダーはその場に立ちすくんだままだ。
「・・・ねぇ藤さん、遺書書いとけって言われなかったから、オレ一応死なずには済むのかな・・・。」
「・・・とりあえず手加減はしてもらえると思いますよ。遺書の準備とは言われませんでしたしね・・。」
「・・・五体満足で帰れたらいいなぁ・・・。」
「・・.一応私は警官ですし、流石にやりすぎるのはないと思いますよ・・、多分・・・。」
お通夜のような空気になってしまったがとりあえず二人はマザーの後を追って病院に入っていった。その後マザー達と合流し四人は応接室へ通され赤ちゃんを待つことになった。
「・・しかしあれからひと月か・・。あの子もだいぶ変わっただろうな。」
「生まれてすぐにあの様子でしたからね。ひと月もあればどこまで成長したか想像できないですよ。」
「??引き取るの赤ん坊なんすよね?ひと月でそんな変わります??」
パワーローダは赤ん坊がひと月でそんなに変わるのか疑問を抱くが、あの赤ん坊の生後一日での暴れようを目にしているグラントリノと藤元は遠い目をしている。そんな中マザーは珍しく一言も喋らずソファでじっとしており、それに気づいたグラントリノは驚いた表情をマザーに向けた。マザーのグラントリノの視線に気づき不機嫌そうな表情を返した。
「・・・なんだよ・・。あたしの顔になんか付いてんのか?」
「・・いや、お前さんでもそんな表情するんだなと思ってな。柄にもなく緊張してんのか?」
「・・・緊張か・・・。・・・やっぱそう見えるんだな・・・。」
グラントリノは今度こそ驚愕の表情になった。マザーとはそれこそ十年二十年の付き合いではない、半世紀近くの付き合いになるがマザーのこんな返しは経験がない。ましてや緊張なんて言葉が出てきたことも初めてのことなのだ。
「・・・なぁ、グラントリノ・・・。
あれだけ豪胆な性格のマザーが緊張からか無口になってしまう、この場にいる全員がマザーをみて「この人だれ?」と思った。それほどこんなに無口で緊張しているマザーを見たことがなかったのだ。
「・・なんだかんだ言ってマザーも人の子だったんすね。やっぱり子どもって特別なんですね・・。」
「・・・おい干狩、お前あたしを何だと思ってたんだよ・・?」
「あはは、いやぁあれだけ大暴れしてメチャクチャしてましたからね!あん時のマザーはどう見ても般若で・・!!!」
パワーローダーが笑いながらマザーを揶揄おうとするが、言い切る前にマザーに顔を掴まれる。無表情でパワーローダーの顔を掴むマザーを見て、調子に乗って揶揄ってしまったことを後悔するが後の祭りであった。
「・・言うようになったなぁ干狩ぃ・・・。さっきといい随分と調子に乗るようになってんじゃねぇかぁ・・・、えぇ・・!!」
「あががががががが!!!!!われっ!頭割れるぅぅぅぅ!!!!マザー!!割れます!!中身出ますぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
グラントリノ達もパワーローダーと全く同じことを思っていたが口にしなかったことでマザーのアイアンクローは免れた。哀れ、パワーローダー。
たっぷりとアイアンクローを受けて魂が抜けた
・・・筈だった・・・。
「どうも、院長の佐藤と申しま・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「どうしました、いんちょ・・!!ええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
応接室の入ったらまさかの遺体が転がっており、そんな中マザーは一仕事を終えた後のようにお茶を啜ってグラントリノ達は我関せずの表情で明後日の方向を向いている。そんな中院長たちは藤元警部に説明を求めるように目線を送る。
「・・・死んではいませんよ。とりあえず放置で構いませんので話を進めましょう・・。」
いや放置でいいのか。院長たちは物凄く言いたそうにしているがグラントリノの「はよ進めろ」と言いたげな表情で進めざるを得なかった。
「え~と・・、では今回の養子縁組の手続きを進めさせていただきます。よろしくお願いいたします・・。」
「おう、よろしくお願いします。あの子の引き取り人のマザーです、どうも。」
「立会人のグラントリノです、よろしくお願いします。」
「今回の乳幼児遺棄事件を担当しました藤元と申します。今回の被害者及び第一発見者、そして引き取り人の立ち合いも担当させていただくこととなりました、よろしくお願いします。」
マザー達と院長が挨拶を済ませ準備してあった書類一式を確認していく。その中で児相の担当者から二三マザーへ質問が行われるも特に問題もなく、手続きは滞りなく進められた。
「・・・はい、書類も問題ありません。あとは立会人の方々の確認で大丈夫です。院長、あとは赤ちゃんとの立ち合いになります。」
「えぇ、わかりました。ではここに連れてきてもらいましょう。マザー、もう少々お待ちいただけますか?」
「は、はい!よろしくお願いします!!」
いよいよ残すは赤ん坊との対面となりマザーは声が上ずってしまう。そんな状況にグラントリノは思わす笑みがこぼれた。
「・・なんだよ。お前もそこに転がってんのと一緒になりてぇのか・・?」
「・・くく。なぁに、お前さんも
「・・・・・・あぁそうかよ。」
マザーがぶっきらぼうに返事するも言葉の端々に緊張や喜びが感じられ藤元警部も笑みがこぼれる。そんな中転がされていた
「・・いってえぇぇ・・。あれ、まだ始まってない・・??」
「やっと起きたかアホ干狩。もう手続き終わったぞ。」
「おはようございます、パワーローダー。今は赤ちゃん待ちですよ。」
「・・なんぼなんでもひど過ぎませんか、マザー・・。マジで頭砕けるかと思いましたよ・・。でもようやく赤ちゃんと対面ですか。なんか忘れてる気もしますけどねぇ・・。」
パワーローダーも再起動して赤ん坊を待っていると外が何やら騒がしい。何やら大声が聞こえてきて、中には悲鳴も交じっているようだ。
「・・・・!!」
「・・・!!!!!!」
「・・!?!?!?!?!?!?!?」
悲鳴交じりの大声は少しずつこちらに近づいてきている。この状況にパワーローダーを除く三人は以前感じたことのある状況に懐かしさを覚えていた。
「・・以前もこんなかんじだった気がすんな・・。」
「・・えぇ、なんか前と同じ感じがしますね・・・。」
「あいつ余計に元気になってるみたいだな。どれだけ成長したのか少し不安になってきたぜ・・。」
「え?え??なんで悲鳴が聞こえんすか???そんで、なんで三人はこんな状況でそんなに落ち着いてんすか!?!?」
状況がつかめないパワーローダーは近づいてくる悲鳴に慌てだすが、他の三人は何やらデジャヴを感じている模様だ。その直後、赤ちゃんを代わる代わる抱く看護師たちがドアを吹き飛ばす勢いで入室してきたのだった。
・・時は少しさかのぼる・・
~カタクリside~
…この一か月、俺は産まれて初めての屈辱を幾度となく味あわされていた・・・。三時間おきに繰り返される
…しかし赤ん坊といいうのは本当に眠くなる・・・。気を抜くといつの間にか寝てしまうし、気が付けば口の中に
…そんなわけで時間だけはあったためできる限りこの世界の情報を集めようとしたが、やはりこの体ではどうにもならない。せいぜい世話をしている女たちの話に聞き耳を立てるぐらいしかできなかった。
…どうやら俺は捨てられていたようだ。世話をしてくれる女たちが話している会話の中で捨て子だという話が聞き取ることができた。周りの赤ん坊たちは名前で呼ばれているが、俺は名前で呼ばれたことがない。何て呼べばいいのか周りが困っているほどだ、間違いないだろう。
…ブリュレよ・・・、生まれ変わってすぐにこんな状況になるとは、やはりお前の顔に傷をつけられたことを恨んでいたのか・・・。そうなのか・・・?
…まぁ生きていれば親はいなくとも何とでもなる。ひとまずは体が思い通りに動かせるようになるまでは恥辱にまみれる覚悟はしておこう・・・。幸いにも
…しかし気になるのはこの世界には『悪魔の実』が存在することだ、それも相当数の。俺が見たほとんどの者が何かしらの能力を持っている。中には
…これほど能力者が蔓延っているこの世界で生き抜くには間違いなく覇気の習得が必須だ。特に
…この世界にも
…しかし今日は何やら騒がしいな?まだ
「やっと・・・!・・・・まであと少しよ!」
「あぁ・・・!・・・かったわ!!もう・・・もないのね!!」
「さぁ!!もうひと・・・よ!!あの子を・・・・・・よ!!」
…名前呼びしていないことから俺のことか?何かあるのだろうか・・?
~看護師ズside~
この一か月、私たちを苦しませ続けたあの子がついに引き取られる日がやってきた!!!!あぁ・・・!!ようやく私たちはこの苦労から解放されるのね!!!
先ほど院長先生から連絡がありあの子を応接室へとの指示が来たのでいよいよお別れの時が近づいた!!さぁ!!最後の仕事よ!!
「じゃああの子を応接室へ搬送します。皆さん、準備はよろしいですか?!」
「はい!!!!!!」
「よろしい!!では、打ち合わせ通り、目標が眠っていれば速やかに応接室へ運びます。目標が起きていれば、その際は速やかにパターン2へ移行してください。」
「はい!!!!!!」
「では・・・、ミッション、スタート!!」
さぁ、私たちからあなたへの最後のお世話、何としてでも終わらせてやるわ!!!
~カタクリside~
…何やら女たちがあわただしく動いてるな・・・。これから何があるんだ・・!!なんだ!!なんでいきなり三人もこっちを覗き込んでるんだ!!
「こちらスタッフGよりチーフへ!!目標はすでに起床しており、若干の興奮状態にある模様!!」
『く!!起床済みなうえに興奮まで見られるとは!!早急にパターン2へ移行せよ!!』
「了解!!スタッフC!!移動式ベットの準備を!!」
「準備はできてるわ!!保育器から目標を出してスタンバっておいて!!」
…おい!!なんだこの状況は!!!!俺をどこにやるつもりだ!!!説明しろぉぉぉぉぉ!!!
「大変!!保育器から脱走を試みてる!!ベット急いで!!」
「きゃあぁぁぁ!!!保育器から飛び降りたわ!!」
「しまった!!!目標が脱走!!!急いで確保して!!!」
「捕まえたって痛たたたたたたた!!!!!髪引っ張られって痛い!!暴れるぅ!!!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!(俺をどこに連れ出す気だ!!せめて説明しろ!!)」
「ダメです!!ベットまでひっくり返されました!!!」
『・・ええい!!!こうなったら最終手段よ!!皆!!覚悟はいい?!』
「「「はい!!!!!」」」
「んぎゃああああああ!!!!!!(だから説明をしろぉぉぉぉぉ!!!!)」
「皆で代わる代わる応接室まで運びます!!さぁ!!行くわよ!!!」
「「「「おぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」
~side out~
まさかの看護師たちのダイナミックエントリーにマザー達が呆然としている中、髪が荒れ放題になって赤ん坊を抱いている看護師がマザーの目の前にやってきた。
「お待たせしました!!!この子をお連れしましたよ!!!!」
「・・・あぁ、うん・・、ありがとうございます・・・。」
息も絶え絶えの看護師から先ほどまで暴れていたのであろう赤ちゃんを受け取った。ひと月前のように、赤ちゃんはマザーが抱くと先ほどの暴れようが嘘のようにおとなしくなり、マザーをじっと見つめている。
「うぁ??うぅう!!(こいつはこの世界で初めて会った
「おうおう、久しぶりだな!!元気にしてたか、このやんちゃ坊主が!!」
マザーは赤ちゃんを抱いて元気に話しかけているが、そのそばでグラントリノと藤元警部はこの赤ちゃんの規格外さに気付いていた。
「・・・なぁ、この子いま看護師の腕からマザーの腕に
「・・・あぁ・・、グラントリノにも見えたってことは私の目の錯覚じゃなかったんですね・・。」
「・・ねぇ藤さん・・???俺は引き取る赤ん坊は生後一か月って聞いたんですけど・・。赤ん坊って一か月であそこまで動けるようになるもんなんですか・・・???」
マザーを除く三人は赤ん坊の成長を信じられない表情で見つめていた。はっきり言って普通じゃない、まぁ前回の様子で普通じゃないのは分かっていたがここまでとは予想外過ぎる。常識はずれにもほどがある。
まぁ、某世紀末なリーダーの世界では生後二日で二足で歩き、生後三日で開脚前転をマスターする赤ん坊もいたとのことなので、この子はまだセーフだろう。セーフのはずだ。
息も絶え絶えの看護師たちへお礼を伝え、院長から赤ん坊の健康状態などの説明を受けていたが、不思議なことにその間赤ん坊はじっとマザーを見続けていた。
「・・・では、これで最後の手続きとなります。よろしいですか?」
「あぁ!!お前もいいよな?!(ぷにぷに)」
「あうぇ!!(頬を突くな!!頬を!!)」
「・・おおぅ、あれだけ暴れてたのにお前さんにはあんまし暴れないのな。」
「さっき迄の暴れ方を見ると、マザーの腕の中ではおとなしいものですねぇ‥。不思議なものです・・。」
「・・ううぅぅあぁぁ・・。(・・流石に格上の覇気使いには勝てる気がせん・・。今は無理だな・・。)」
一気におとなしくなった赤ん坊を不思議に思いながらいよいよ最後の手続きとなった。その手続きとは、これからの人生においてとても重要なものであった。
「では最後の手続きとなります。マザー、この子の名前をお願いします。」
「だぅ!!(・・!!名前だと!!)」
そう、マザーがこの子を引き取るうえで大切なこと。これから一緒に生きていくうえでとても大切なもの、この子の名前つけだ。
「・・・あぁ、決めてるよ。私がこの子と一緒に幸せになっていくための名前をね・・!!」
「・・・あぁぁうぅぅ・・・。(・・そうだ、俺はもうシャーロット家のカタクリじゃない・・。もうその名で呼ばれることはないんだ・・。)」
かつての名前、『シャーロット・カタクリ』はもうない。新たな世界で、新たな名前をもって生きていかねばならない。そう思うとカタクリはひどく寂しくなった。
「・・あぁぁぁい・・(わかってはいた・・。だが、いざその時が来ると・・、
かつての自分との決別。その名前が今決まるのである。
「この子の名前・・・。それはね・・
・・カタクリ、この子の名前は
流王 カタクリだよ!!
「・・・あだぁぁぁ!!!!(・・!!!!)」
この世界とは違う世界で、四人の皇帝の内の一人、その名前で呼ばれていた男は、何の因果かこの世界でもかつての名前で呼ばれることとなった。
・・・そしてこの名は、ヒーローが溢れるこの世界でも轟くことになるのだが、それはまだ先のお話・・・。
爆豪くんの扱いは決めました!!
頑張ってカタクリさんと張り合ってもらいます!!
カタクリと一緒に強くなるライバル、この中で誰が相応しい?(緑谷、爆豪、轟は除く)
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飯田天哉
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尾白猿夫
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上鳴電気
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切島鋭児郎
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障子目蔵
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砂糖力道
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峰田実
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鉄哲徹鐵