東方海夢游 作:夕立
ーーー海上にて
妖夢と謎の妖怪(?)は対峙していた。
「なっ……やはり異変が起こって!」
「ふっ、その通りさっ!…いや待って何だと思ってたの?」
幻想郷に海が来ることはどこの御阿礼の子に出しても異変認定されるだろう。
「まぁ…斬ればわかる!みょん!」
「えっ、ちょっと待ってよ!弾幕ごっこっていう平和なルールがあるって聞いたのに!辻斬りじゃん!あいつ師匠を殺させる気だぁ!」
「…冗談ですよ。」
妖夢は初対面の人に辻斬りと言われてショックを受けたっ!こらそこ自業自得とか思わない。
「ゴホンッ。じゃ、じゃあとにかく!
竜宮の案内人 卜亀万寿。亀の甲に年の功、どっちもあなたにはないでしょう?」
ーーー1ボス 『竜宮の案内人』卜亀万寿
一方その頃霊夢ら一行は何をしていたかというと…
「やっっっっと海に着いたわね。」
「おぉ、こりゃすごい霧の湖がしょぼく見えるぜ」
「さぁ異変解決と行きましょう!」
「あら、霊夢に魔理沙に早苗じゃない。あなたたちも異変解決?」
咲夜と合流し、着々と異変解決へ向け、準備を整えていた。
なおPADちょ…某メイド長は異変中に紅魔館まで戻って忠誠心を鼻から出し、戦うに戻るという行動を繰り返している。
なぜ今その話になったのかというとこの瞬間に某メイド長が時を止めたからである。バレればおそらくカリスマ(ガチ)に八つ裂きにされてディナーになるのに何故そんなことをするのか。
…そして、所変わって海で遊ぶ豪族組は…
「私はちょっと異変について気になる事があるから〜。じゃ芳香ちゃ〜ん行きましょ!」
「おー」
そんなこんなで邪仙と別れて海を楽しんでいる。
「はぁ、あやつは信用出ませんぞ。何か隠している。」
「…ふふっ。彼女はいつも何かを隠しているからねぇ。
「えぇ。彼女は今回の異変の鍵を隠していそうですから。」
突然の神子の呼びかけに目玉いっぱいの空間の中から体を出して答える八雲紫。
「そうだろうとも。今回の異変は外から来たんだろう?しかし誰も結界への干渉に気づいていなさそうだ。…貴様も海を見るまで気づかなかったクチだろ?」
「…えぇ、悔しいですがね。」
表情を変えずに会話する神子と紫。
「さらに貴様は貴様自身が作ったルールに縛られ、動くことすら許されない。…逆手に取られたな。」
「魂魄妖夢の様子を見る限り、スペルカードのルールを破る様子もない。つまり私はルールを守るならば、首謀者に会えたとしても邪魔ができない。なぜならこれは人外に挑む人間の物語。そこに人外が入り込む隙間はない。…そう言いたいのね。」
そして、
「紫〜、どこ行くのよ〜。早く焼き鳥食べましょ〜う。紫〜」
「…ごめんなさいね。連れが呼んでるわ」
物語はまだ廻り始めたばかりである。