シドニアの騎士 再誕する者   作:re:753

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作者「シドニアの劇場版えがったぁ……二次小説よも」
ハーメルンくん「3件だけやで」
作者「やってやろうじゃねぇか!!」

とやった結果がコレだよ!! ガバ設定、年表間違いとかあるかもしれないけどまっ、多少はね???


とりあえず出来る限り更新するね……(学習能力ゼロ)


走馬灯

 人生は選択の連続だと聞いたのはいつだったか、忘れてしまっていたがそうだと思う。

 人は誰しも何かを選ぶ、それはどうでもいいことだったり、重要なことだったりとそれぞれだ。

 俺が選んだのは……他人の命だった。

 

『脱出しろ、おい聞こえているのか!! 大和!!』

「……ごふっ」

 

 『海苔』に返事をしようとして血が溢れる。

 笑えない、本当に笑えないし、即死してないのが奇跡なのか運が悪いのか判断に困る。

 だが幸運なことに指先はまだ動く……ならやることは一つだろう…

 

『何をする気だ、佐々木! ヘイグス機関が暴走しているぞ!! やめろ佐々木!』

 

 司令部からの静止の声が聞こえるがこうするしかない。

 どのみちこの傷では助からない、なら……こうするしかないじゃないか。

 震える手で、機関出力のリミッターを外す。

 新型の背部推進機関だ、誘爆がうまく行けば残った爆薬と合わせて、ここにいる皆はなんとか助けられる……。

 

『止めろ、止めるんだ大和!! 俺は、俺は!』

 

 泣きそうな声でいうんじゃねえよ馬鹿野郎と言いたかったが、声が出ない。

 目の前も真っ暗になってきた……死ぬのか、俺。

 後悔は……いくらでもある。

 だけど、それでも俺は____

 

「ガウナぁアアアアアアアアあああ!!!!」

 

 次の瞬間、俺の意識は光に溶け消え、今までの人生が走馬灯のように駆け巡った。

 

 

 

+++

 

 

 

「今日からアタシがあんたの母親だよ」

 

 そう言ったのは勝気そうな顔と少し目元が腫れている女性。

 俺は何も言えずに体育座りで顔を伏せた。

 簡潔にいうと両親が死んだ。

 実験中の事故だったらしい。他の人たちを逃すために最後まで残り、ヘイグス粒子による干渉爆発で文字通り吹っ飛んだ。

 

 涙は出なかった。

 悲しくないのかと言われたら、悲しいと答えるが涙は出ない。

 薄情な奴だと思う、だからこのまま一人ぼっちで過ごすと思っていた。

 

 そこにやってきたのが、この女性、名前を佐々木と言うらしい。

 俺の両親の上司で、実験を主導した立場の人間だとはっきり言ってきた。

 その上で天涯孤独となった俺を引き取ると言ってきたのだ。

 

 ……贖罪のつもりなのか、それとも別の要因なのか、わからなかったが俺は佐々木さんの養子になった。

 なったはいいが、俺と佐々木さんの関係性は微妙だった。

 今では落ちぶれたとはいえ、東亜重工の開発部に所属している佐々木さんは忙しかった。

 家に帰ってくるのも稀、というか俺が寝静まった後くらいにそっと様子を見にきていた。

 

 起きてはいたが、どう声をかけていいのかわからなかった。

 俺も一日中布団に包まり、ただぼーっとしていた。

 

 幸いなことに今世の体は便利なもので、別に飯を一週間喰わなくても生きていける。

 光合成で身体維持ができるという優れものだ。

 もっとも俺は食べたかったので、三食両親にせがんで食っていたが、今はそんな気も起きなかった。

 

 このまま死のう、ぼんやりと思っていたとき、布団から蹴り出された。

 力なくゴロゴロと転がり、俺は蹴った人物を見上げた……佐々木さんが怒った顔をしていた。

 

「……行くよ、準備しな」

 

 ぶっきらぼうにそう言った佐々木さんの言葉に、俺はうなづく事もせず寝転がっていた。

 最終的に米俵のように抱えられてどこかに運ばれていった。

 

 有機転換路かな、とぼんやり思っていたがどうやら違うらしい。

 ついたのは東亜重工のとある施設……両親が死んだ場所だった。

 佐々木さんは何も言わずに、端末を操作する。

 

 立体映像が空中に表示される。

 砂嵐が酷かったが、段々と映像が表示されると血だらけの男女の姿が見えた。

 ……父さんと、母さんだった。

 

『佐々木主任、息子を、大和をお願いします』

『バカ言ってんじゃないよ!! 早く開けな!』

 

 怒号を飛ばしているのは佐々木さんだろうか。

 額から血を流してぐったりしている母さんを抱き抱えながら、父さんは笑っていた。

 昔からそうだった、俺がおもちゃとかに興味を見せず、困らせた時も笑っていた。

 

『新型推進機関、データは送りました。まだやれます』

『何言ってんだい! データなんかいいんだよ!! 早く、早く開けろって!!』

『もう無理です、ヘイグス粒子が過密状態になってる。防護壁を開ければ被害は拡大します‘』

『っ!! 息子は、あんたらの子供はどうするんだい! 一人ぼっちにさせるつもりか!』

 

 初めて、初めて父さんの顔が歪むのが見えた。

 唇を震わせる父さんは、一度ぎゅっと唇を噛み締めると笑いながら言った。

 

『だから、お願いします。佐々木主任、あなたに、私たちの宝物を託します』

 

 その一言に、俺の心が震えた。

 

 宝物、そんなこと一回も言ってなかった。

 転生して、訳もわからない場所にいて、地球は滅んだ、ここはシドニアだ、光合成だと理解できないことばかりで、不貞腐れていた俺。

 嫌われていると思っていた。シドニアには厳格な規則があって、子供を捨てるのは重罪だから仕方なく見ているのだとそう、思い込んでいた。

 

『私たちは、あの子に嫌われています……だから、いいんです』

「あっ……」

 

 声が漏れた、咄嗟に映像に映る父さんに手を伸ばす。

 偶然だろうが、父さんも右手を伸ばしていた。

 違う、俺のせいだ、俺が心を開いてなかっただけだ、だから、だから……

 

「行かないで……っ」

『幸せになるんだよ』

 

 ブツンと映像が途切れる。

 伸ばした手が空を切り、俺は前のめりに倒れ込む。

 ぎゅっと握った手には何の暖かさもない、ただ冷たい床の感触があるだけ。

 じわっと目から何かが溢れ出す、涙だと認識した瞬間、喉の奥から何かがこだました。

 

 自分の泣いている声だとわかったのは、随分と後だった。

 ただ悲しくて、申し訳なくて、辛くて、ひとりぼっちが寂しくて、感情のまま泣き叫ぶ。

 数分だったのか、それとも数時間だったのか泣き疲れた俺は床に倒れ込みながら封鎖された壁の向こうを見る。

 

 事故で吹き飛んで跡形もないと聞いているが、確かにそこに父さんたちがいるように思えて、手を伸ばす。

 

「……前にも言ったけど、推進機関開発の責任者はアタシだよ。あんたの両親を殺しちまったのは、アタシだ」

 

 絞り出すように言った佐々木さんの言葉には、責め欲しい、そんな感情が見えたような気がした。

 だけど違う、佐々木さんのせいじゃない。俺のせいだ。

 

「……俺が、両親にもっと話してれば良かったんですよ。大好きだって、帰ってきて欲しいって、い、えば……」

 

 また涙が出てきた。

 だけど、それを俺は拭って佐々木さんの方に向く。

 もう間違えない、選択肢を間違えて後悔はしたくない。

 

「これからよろしく、『母さん』」

「……あぁ、よろしくな、大和」

 

 この日、俺は佐々木大和となった。




○人物紹介
・佐々木大和
 原作の整備士の「佐々木」の息子になった転生者……というが別に知識チートもできないクッソ情けない奴…
 シドニア人のため光合成できるのだが、前世の記憶やら個人の趣向で三食食べている、臭い(確信)
 前世の記憶もあり大人ぶっているが、作中涙出ねぇとか言ってるがただ両親が一辺に死んで感情が死にかけただけというクッソあたり前田のクラッカーだった模様。
 プロローグで死んでるが、主人公は一回くらい死んだ方がいいってばっちゃが言ってた。

・佐々木
 下の名前はわからん人なので書くとき結構困る。東亜重工の重要人物にして、百年以上生きてる不死の船員会の一人。おっぱいがでかい(クソ重要)。今作では大和の義母としてOTONA役、ちなみに息子の出撃を欠かさず見てるカッチャマ……(プロローグ見て)もう二度と息子と会えないねえ

○用語解説
・ヘイグス粒子
 シドニア世界での万能エネルギー、具体的にどういうものかは不明であるがクッソ便利なエネルギーでOK。原理は不明だが、干渉爆発というイメージ的に粉塵爆発みたいなもんが起こるらしい。

・光合成
 植物かお前!? と言いたいが、作中だと過去に食料生産工場が破壊されたため割とこれがなかったら詰んでたまである重要要素、ちなみに女性の光合成しか描写がない、作者先生はノンケのクズにして、需要がわかってる聖人の鑑(矛盾)。基本的に一週間に一度、ご飯を食べれば済むらしいが漂流時の描写を見る限り、太陽光があってもちゃんと食べないと餓死しかける模様。

ではまた明日、じゃっ、俺スマホゲーやるから
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