アークナイツ 虐殺血羅   作:マーセナリー

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シグレの戦闘シーンとコクロウの秘密が一部暴かれます、因みにシグレのアーツは氷系だからフロストノヴァと関わらせるのが楽しみだ


氷の心と兄の秘密

シグレside

「ブレイズさん…遅くなりました……」

 

私が訓練施設の中に入るとブレイズさんが既に中で待っていた。

 

「大丈夫、それよりもさっきよりも面構えが変わったけど何かあったの?」

 

「少し、兄さんに勇気づけてもらったので…」

 

「意外、彼自分以外に興味無さそうだと思ってた。」

 

「兄さんは誤解されやすいけど、実は家族思いなんですよ。」

 

『二人とも準備は良いですか?』

 

スピーカーから社長の声が聞こえ、ブレイズさんは箱の様な鞘からチェンソーを取り出し、私も凍月を鞘から抜く、青白い刀身を見ているだけで体温が下がるような気分…

 

『では…始めッ!』

 

開始の合図と共にブレイズさんはチェンソーを振り上げこちらに向かってくる…いや危ないでしょ!?

 

「いきなりですね…!?」

 

私は床を踏みつけると氷の壁が何層にも連なって、ブレイズさんのチェンソーを受け止める。

 

「クッ…この氷硬い!」

 

チェンソーをどうにか止めてるけど、何かがくる…少しずつだけど、何か変化がこの部屋で起きてる気がする…

 

「…!?まさか…!?」

 

やっぱり、足元が濡れてる…てことは…氷が溶けてる!?

 

「気付いたみたいだね、シグレちゃんのアーツは氷…でもね、私のアーツは炎なんだよね。」

 

成程…道理で私の氷が簡単に溶かされた訳だ…

 

「シグレちゃんってもしかして、何時もアーツ使ってるの?」

 

「そうですね……私は常にアーツを使ってるのと同じような状態です、だから、私の周りは常に冷気が漂ってるんです……」

 

私は鉱石病を患ってからずっとアーツを使い続けてるのと同じ状態だ、今でこそ冷気が漂うまで抑えたけど、患って間もないころは触れるもの全てを凍らせる程まで暴走していた……

 

「それってつまり、寿命を削り続けてるってことだよ!?今すぐ処置を受けた「結構です……!」……なんで?」

 

「私は決意してここに立って剣を握ってるんです…ですから、本気で私はブレイズさんに勝つ気で来てるんです…」

 

私は真剣な眼差しでブレイズさんの眼を見る。

 

「……分かった、でも危険って判断したら即終了だからね…」

 

ブレイズさんに私の信念が伝わったらしく、ブレイズさんも真剣な眼差しを向けてくる。

 

「全力でぶつからせてもらいます……」

 

私は周りの空気中の水分を固めて氷柱をブレイズさんに向けて放つが、ブレイズさんは臆する事無くチェンソーを振りまし、氷柱を全て砕く。

 

「この程度の氷じゃ、私のチェンソーじゃ簡単に砕かれるよ、本気で来るなら本気でアーツを使いなさい!」

 

「……私のアーツの事……何も知らない癖に……!」

 

施設内の空気が徐々に下がり続け、やがて、零度を下回るまで下がる。

 

「ちょっ…シグレちゃん!?」

 

「全部…全部凍ってしまえ!!」

 

床がスケートリンクの様に凍り、ブレイズさんは立ってるのがやっとみたいだ……

本気でアーツを使えって言ったのはそっちだ……死んでもそっちのせいだ、だから、本気でアーツを使ってやる…

 

「ブレイズさん、腕の一つや二つ……覚悟してもらいますよ……!」

 

私が床を凍月で床を突き刺すとブレイズに向かって何本も氷柱が現れ、ブレイズさんを突き刺そうとするが、ブレイズさんは全て砕く。

 

「ちょっ、シグレちゃん、本気で殺す気じゃん!?タンマタンマ!」

 

何か言っているがもう関係ない、切り上げを放つと衝撃波ごと凍り鋭い氷の刃がブレイズさんを切り裂かんと飛んでいくが、ブレイズさんは難なく避ける。

 

「あっぶな…ここの壁に傷を付けるって…どんだけ鋭利なの…」

 

私の手にまで霜が出来るが、関係ない…私の体なんてもうどうでも良い!

 

 

コクロウside

俺がビャクヤの看病を医療オペレーターに任せてモニター室に帰ってくると、オペレーター達が何かを話していた。

 

「CEO、何があったんだ?」

 

「コクロウさん、シグレさんを止めてください!あそこまでのアーツを使っていたら、シグレさんの体がもちません!」

 

俺がモニターを見るとシグレがアーツを本気で使っていた。

やばい、アレじゃあシグレが死にかねない!

俺は気がつくとシグレの前に立っていた。

 

 

シグレside

気がつくと兄さんの腹を私のアーツが貫いていた。

 

「あ、あぁ…に、兄さん?う、嘘だよね?」

 

「グフッ……シグレ…漸く目が覚めたか……」

 

兄さんは吐血しながら倒れた……

まただ……まただまただまただまただまただ……まただ……

また私は兄さんを傷つけた……

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」

 

「シグレちゃん!?シグレちゃん!アーミヤちゃん!誰でも良いから医療オペレーター連れて来て!重傷者が1人出た!」

 

私が最後に見えたのは血溜まりに倒れている兄さんの姿だった。

 

-数日後-

コクロウside

「……知らない天井だ…」

 

何故だろう、このセリフを言わなければならないと思っていた自分が居る。

 

「あの状況から目が覚めるとは、凄まじい生命力だな」

 

目が覚めると銀髪のフェリーンの女が入ってきた。

 

「アンタは……?」

 

「私はケルシー、ロドスの医療部門の最高責任者だ、目が覚めていきなりで悪いが、君のその左目に関してだ。」

 

「……」

 

「君は鉱石病に感染していないにも関わらず左目からは鉱石病と同じ反応がある、どう言う事だ?」

 

その話か…

 

「俺が此処で話す事は誰にも言わないでくれ、それこそ、アイツらに心配を掛けたくないんだ。」

 

「アイツらと言うのは妹達の事か……分かった、約束しよう。」

 

「ありがとう……これは俺がガキの頃の話だ…」

 

俺の頭にこびり付いて離れない記憶だ……

 

「俺の親父は所謂クソッタレって奴でな……気に食わなければ直ぐに手を上げる……妹達にも手を上げていた……ある日、ビャクヤに対して虐待とも思えるような事をしていたんだ……ビャクヤの脚や腕の骨を無理やり折っては親父のアーツで無理矢理治していたんだ……」

 

あの時のビャクヤの眼を忘れる訳ない…濁って全てに絶望していた眼だった……

 

「それを見た俺は無意識に閻魔刀を抜いていた…そして、親父を切り付けていた…親父のアーツは回復に特化したアーツだったから、しぶとかったのを今でも覚えてるよ……その時親父が持っていたナイフで左目を切られてな、その時に出来た傷がコレだ…」

 

「君の話を聞いている限りナイフで切られたんだろう?何故三本の傷跡なんだ?それにその話と鉱石病の反応と何の関係があるんだ?」

 

「最初の質問だが、妹達の分も俺が傷付くって言う俺の意思から2回ナイフで左目を切ったんだ、で、そのナイフってのが源石製だったんだ、それで鉱石病の反応の話だが、俺はどうやら源石に触っても鉱石病に成らないんだ、前に小遣い稼ぎがてらに源石の運搬の仕事をしたんだが、とあるアホ共が酔っ払った勢いで源石に触ってな、当然普通の人間には鉱石病の反応が出たんだが、無理矢理俺も触らされてな、だが、俺は鉱石病の反応が出なかったんだ。」

 

俺が昔話をし終えるとケルシー医師は何処か険しい表情をしていた。

 

「成程……これはあくまで私個人の意見だが、君のサンプルが鉱石病に対して効果があれば、治療、又は抑制剤が完成するかもしれない……協力を頼めるだろうか?」

 

「これはCEOにも言ったが…俺が此処に来たのはシグレの鉱石病を治す為だ、俺のサンプルがシグレの鉱石病を治すのに役に立つなら、俺はどんなものでも差し出すつもりだ。」

 

「そうか…君は変わっているな。」

 

「何処がだ?妹の幸せを願わない兄が何処にいるんだ」

 

「いや、サルカズ人の間では鉱石病である事が一種のステータスの様な物だと聞いてな、なのに君は鉱石病を治そうとしているのが、少し奇妙に感じたんだ。」

 

「よく言われるよ、確かに俺の両親はどっちも感染者だった、だが、じいちゃんが言ってたんだ、[どんな病であろうと患って得をするものではない]ってな、それに鉱石病を患って間もない頃のシグレを見た…だからこそ、俺はシグレの鉱石病を治そうとしているんだ。」

 

「そうか、アーミヤには私の方から模擬戦は無しと伝えておく、それと君はまだ絶対安静だ、あと、シグレの病室は隣だから、歩けるまで回復したら会いに行くと良い。」

 

まさか、ロドスに来てから兄妹揃って全員病室行きとはな…先行きが心配だな。




少しだけコクロウ君達の身の上話を書きましたけど、どうですかね?
なんか、戦闘シーンが適当な感じになりましたけど私の文才ではこれが限界なんです…すいません
感想等お待ちしております
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