アークナイツ 虐殺血羅   作:マーセナリー

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入院生活って本当に暇ですよね、私も経験ありますけど、暇で暇で笑えてきますよ。


入院ってのは本当に暇だByコクロウ

コクロウside

俺が入院してから数週間が経ったが腹の傷は未だに完治していないが歩けるまでには回復しており、ちょくちょくシグレの病室に顔を出していたりする。

 

「……暇だ……暇すぎる……飯はクソ不味いが一応出る、体拭きもやってもらえてる……歩けない時にトイレを尿瓶とかでするのは屈辱でしかなかった…歩けるというの素晴らしいな……」

 

一週間程前から歩けるようになったが、歩けない間は医療オペレーターに手伝ってもらい、尿瓶で用を足していた……用を足すことがあれ程地獄だとは思わんかった……

 

「お兄ぃ!お見舞いに来たよ〜!」

 

「あんまり騒がない、ビャクヤ。」

 

今日はビャクヤとガロウが見舞いに来てくれた。

 

「お前らなぁ、個人部屋だから良いがあまり騒ぐなよ?」

 

「ごめんごめん、それよりもお兄、私、正式にオペレーターになったよ!」

 

「なんでも、他の狙撃オペレーターから腕を買われたらしくてね、即戦力だって言われてたよ。」

 

そうか……ビャクヤの奴、正式にオペレーターになったのか……

 

「因みにお兄も、オペレーターとして配属が決まったって。」

 

「は?」

 

は?いつの間に決まってたんだよ。

俺が豆鉄砲を喰らった鳩みたいな顔をしていると、ガロウが説明してくれた。

 

「なんでも、コクロウはロドスに来た時点でオペレーターになる事は決まってたらしいよ。」

 

「お兄のコードネームは私が決めたぜ!」

 

「いや、勝手に決めるなよ、因みにどんなコードネームにしたんだ?」

 

「お兄のコードネームは虐殺(ジェノサイド)だ!」

 

いや、物騒だな!?

 

「お兄らしいかなぁって思って決めさせていただきました。」

 

「俺らしいねぇ、ところで二人はどんなコードネームにしたんだ?」

 

俺は不貞腐れ、頬杖を着きながら二人に質問する。

 

「私は普通にビャクヤだよ、変なコードネーム付けるよりかは、本名の方が良いでs…アダダダダダ!お兄、めり込んでるめり込んでる!」

 

「その変なコードネームを俺に付けたのは何処のどいつだぁ?」

 

ビャクヤが言い切る前に俺はビャクヤの頭にアイアンクローをする。

 

「ハハッ、コクロウそんくらいにしといた方が良いよ、ビャクヤ気絶してるから。」

 

おっと、力を入れ過ぎたか。

ビャクヤは白目を向いて気絶してしまった。

 

「ガロウはどんなコードネームにしたんだ?」

 

「俺は危険(ハザード)にしたよ、かっこいいだろ?」

 

「お前も随分と物騒だな、お前も普通に本名にすれば良かっただろ。」

 

「いやねぇ、この名前って傭兵時代から使ってたやつなんだよね。」

 

成程、それならあの動きに納得が行く訳だ、それにその大剣の傷も長年使い続けたからだと言うわけか……

 

「道理で筋肉の使い方が素人のソレじゃなかった訳か、それにその大剣も長い事使っているみたいだしな、何年位傭兵をしてたんだ?」

 

「たしか、俺がシラクーザを出たのが10歳の時だから15年位だね〜」

 

「めちゃくちゃベテランだな……」

 

まさかそこまでベテランだとは思わんかったぞ……2桁行ってるとは思っていたが……精々10年だろうと思ってた……

 

「そういうコクロウこそ、臨戦態勢って感じだよ。」

 

「まぁな、育った環境が何があってもおかしくない場所だったんだ、だから鍛えてたらこうなったわけだ。」

 

クソ両親を殺してからずっと俺が二人を守ってきたからな、いつでも守れるように肌身離さず武器を持っていたしな。

俺達が談笑していると、丸みのあるロボットが病室に入ってきた。

 

「Lancetか、悪い、ガロウ、検診の時間みたいだ。」

 

「初めまして、ガロウさん、私はLancet-2と申します。」

 

「こちらこそよろしく頼むよ、前衛オペレーターだからお世話になるかもね。」

 

Lancet、クロージャが改造したロボットだ、ロドスのマスコットの様な存在らしく、俺自身も彼女に対して好感が持ててる。

 

「コクロウさん、ケルシー先生が待っているので急ぎましょう。」

 

「了解。」

 

俺はLancetに案内され、診察室の扉の前まで案内される。

 

「ケルシー先生、俺だ、コクロウだ。」

 

『入れ』

 

手短に許可を貰うと診察室の中に入るとケルシー先生とドクターが待っていた。

 

「ドクターも居たのか……」

 

俺が鉱石病の件を心配しているとケルシー先生は

 

「安心してくれ、彼も君の事情は既に知っている、改めて、コクロウ、君に定期的な採血をしたいんだ。」

 

「成程な、分かった。」

 

「随分とあっさり決めるんだな。」

 

珍しくドクターが口を開いて、俺の回答に驚いた声を出している。

 

「俺の血で妹が助かるなら、俺はなんでもするつもりだ、それこそ、心臓を捧げろと言われたら捧げる位には覚悟は出来てる。」

 

「君は……強いな、決して折れないような意志を感じるよ。」

 

「そうか……ところで話は終わりか?終わりなら部屋に戻らせてもらうぞ。」

 

「あぁ、そう言えば、君の腹部の傷だが、傷は残っているが内側は完治している、そうだな、明後日には退院出来るから後で、君の宿舎の部屋に案内させる。」

 

「了解、じゃあ、戻らせてもらう。」

 

俺は診察室から出て、自身の病室に戻ろうと思ったが途中の休憩エリアに意外な人物が居た。

 

「ん?確かコクロウと言ったか、あの時のお前の姿はとても勇敢だったぞ、妹を思う気持ちは私にも分かるからな。」

 

模擬戦相手のフェリーンの男が缶コーヒーを飲んでいた。

 

「アンタは……」

 

「エンシオディス・シルバーアッシュ、エンシオと呼んでくれ。」

 

「そうさせてもらうか、エンシオにも妹が居るのか?」

 

「あぁ、コクロウと同じで二人居るんだ、エンヤとエンシアと言う名前でな、折り入って相談があるんだ、エンシアとは話をするだが…エンヤとは会話を全くしなくなってしまったんだ……お前達を見ているととても仲が良い様に見えるんだが、すれ違いとかはないのか?」

 

すれ違いか……懐かしい経験があったな……

 

「あったな……シグレが鉱石病を患った間もない時、シグレは触れる物全てを凍らせていたんだ……あの時のシグレは荒れてたな、俺やビャクヤ……ビャクヤは元気が有り余って五月蝿すぎる奴だ、話を戻すか…あの時のシグレは近づく人間、全てを拒絶していた、ずっと部屋に篭っていてな、ずっと心配だったよ……」

 

「やはり、似た境遇だと、似たような経験をするものなのだな。」

 

エンシオの兄としての妹を心配する気持ちは痛い程伝わってくる、今度コイツの部屋になんか持っていってやるか……

 

「まぁ、兄妹話に関して相談事なら俺にも乗れるから、何かあったら相談に乗るわ、んじゃあな。」

 

俺はエンシオに挨拶をし、今度こそ病室に戻る。

 

隣の病室…シグレが居る病室からは少し冷気が漏れている気がする。

俺は意を決してシグレの病室の扉に手を触れる。

 

「シグレ……入るぞ……」

 

シグレの病室の中に入り、シグレが寝ているベッド横に腰をかける。

 

「寝ているのか……こうして見ると、お前も大人になったんだな……」

 

シグレの頭を撫でながら、シグレの顔を改めて見るとやはり美人に育っている。

 

「兄……さん……?」

 

おっと起きたか。

 

「おはよう…と言ってももうすぐ夜だがな、気分はどうだ?」

 

「今は大丈夫…兄さんこそ……お腹の傷……」

 

「痕は残ると言われたが傷は殆ど完治した、お前が気に病むことじゃあない、安心しろ。」

 

「それと、兄さん、いつまで私の頭を撫でてるの…?恥ずかしいんだけど…」

 

「すまん、少し懐かしく思えてな。」

 

シグレの頭から手を離すと、シグレは少し寂しそうな顔を浮かべる、離して欲しかったんじゃないのか?

 

「そう言えば、シグレ、俺とビャクヤは正式にオペレーターになったんだが、お前は何か伝えられたか?」

 

「ケルシー先生にオペレーター用の書類を出されてサインとか色々としたよ、だから私もオペレーターになった。」

 

少し不安だが、シグレは賢いからな、少しはシグレの事を信用しないとな。

 

「そうか、無理だけはしないでくれ…さて、部屋に戻るか、じゃあなシグレ、お前も早く退院しろよ。」

 

俺は自身の病室に戻り、ベッドに入り眠りにつく。




お兄ちゃん繋がりでシルバーアッシュと絡ませてみました、そう言えば、レユニオンの幹部にオリキャラを一人追加する予定ですのでお楽しみに。
感想等お待ちしております
追記
レユニオンの幹部キャラは一応もう一人の主人公と言っても過言ではないです、次回から参戦します。
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