アークナイツRPGをDLC入れてエンジョイプレイ   作:星ねこ

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イベント回だよ!RTAのシリアスシーン息抜きとは(哲学)
虹六コラボ用の100連分の石を貯めたので初投稿です。



閑話 今と昔、そしてミライ。

 

「……何の用だ、ケルシー。そしてドクター。」

 

 

時刻は昼過ぎ。正確に言えばp.m.1:00ほど。執務室に現れたのは、ドクターとケルシーに呼ばれ自室からでてきたエンジニアオペレーターのクインだった。

 

 

「来たか。まぁ、なんだ。ひとまず座ったらどうだ?クイン」

 

 

「立ったままでもいいのだが……お前がそう言うならそうしよう。生憎と、お前に物事を言う権利は今無いからな。」

 

 

クインはドクターが座る対面のソファーに腰掛ける。ドクターはそれを待っていたかのように1つのコップを差し出した。

 

 

「あ、これお茶。悪いね、自由な時間沢山あるだろうに、こうやって呼んでしまって。」

 

 

クインはドクターの話なぞほぼ聞かず、コップに汲まれた茶を緑色の目がじっと眺めはじめる。何か異物が入ってないか、じっくりと疑うように。

 

 

 

「……そんなに疑わなくても何も入ってないさ。」

 

 

「悪いが今のお前は信用ならん、記憶が抜け落ちていたとしてもお前はお前だ。ケルシーもだ、信じきれんな。まだあの爆弾魔や酒バカフェリーン、白うさぎや親バカ愛国者の方がマシだ。」

 

 

「……そうか。すまない。」

 

 

ドクターは少し残念そうに肩を落とす。クインはその行動を全てじっくりと睨むように眺めていた。

 

 

「構わん。で、話とやらは?」

 

 

「そうだな、私から話そう。」

 

 

唯一椅子に座らず、立っていたままのケルシーがクインの方を向き、口を開く。

 

 

「クイン、君は以前のレユニオン事変の時、フロストノヴァとの決戦時、その場所にいたな?」

 

 

「いたが。確認せずとも、証人はそこにいるだろう。」

 

 

お茶を啜り始めたドクターを指さしながら、クインは返す。

ドクターはきょとんとしながらも、お茶を未だに啜っていた。

 

 

「龍門でのフロストノヴァとの戦闘……そこで君は、瀕死状態にあったフロストノヴァを蘇生させた……資料にはそうあるが、あっているか?」

 

 

ふと、クインの脳内にあの時の回想が流れ始める。

 

 

確かに、あの時フロストノヴァは瀕死状態だった。いつ死んでも、いつ鉱石病に呑まれてもおかしくない状況が揃っていた。

 

彼女は俺が助けた。とある親バカと約束をしていたからだ。

 

だが、ケルシーが聞いてくるということは――――――

 

 

 

 

 

 

どうせ、そういう事なのだろう。

だからケルシーやドクターは信じられないのだ。

 

 

 

「ちがうな、蘇生ではない。つなぎ止めただけだ。」

 

 

「……では、それを行った時、君は何を【使った】?」

 

 

「……それを聞きたいが為に呼んだのか?」

 

 

少し、雰囲気が変わる。彼の周りを、少し緊迫したような空気が渦巻いていった。

 

はぁ、と一つ。ため息をついてから、クインは口を開いた。

 

 

「……あぁ、使ったとも。とあるものだ、その物自体の名前は言えん。作り方も、材料も俺は全て知っている。誰から、作り方を学んだのかもな。」

 

 

 

「……量産は?」「……ケルシー。」「出来るかどうかだけ聞いておきたい」「またあの時みたいにするつもりか?」「どうなんだ、出来るの「ケルシー!」」

 

 

 

彼の怒号が執務室に響く。彼自身の逆鱗に触れたものだったのか、行き過ぎた医者を咎めるためのものだったのか、それは分からない。

 

 

 

「……悪かったな。あれは、もう二度と作らんと決めたのだ。作る気すらない、あんなものはな。お前ら医者のためにそこまでする気は無い。医者というものは自分自身の力で患者を癒すものだろう。なんとしてでも生かす。お前はあの時、そう言ったはずだ、ケルシー。」

 

 

「……確かに、そう言ったな。そうか。こちらこそすまない。私からは以上だ。次は君の番だぞ、ドクター。固まってないで話してくれ。」

 

 

 

「……へ?あ、すまない……ぼーっとしていた。疲れが少し……溜まっていただけだ、私の話をしよう。」

 

 

少し、伸びをしながらドクターはクインの方を向く。クインは変わらずしっかりとこちらの方を向いていた。

 

 

一つ、咳払いをしながらドクターは話を始める。

 

 

「単刀直入に言わせて欲しい。君に、戦闘オペレーターになって欲しい「断る」……んだ……けど……」

 

 

クインは有り得ない速さで食い気味に遮られながら断った。言うのが分かっていたかのように酷く早く。ケルシーは思わず頭を抱えた。

 

 

「そっ……かぁ……だめ……かぁ……」

 

 

 

「……条件をつけてなら、構わないが。」

 

「本当かい!?」

 

ドクターはソファーから立ち上がり、クインの手を握りしめながら興奮気味に聞き始める。

 

 

「それで、その条件というのはなんなんだい!?」

 

 

勢いで聞こうとしてくるドクターを落ち着かせようと、クインは肩を叩きながら口を開け言う。

 

 

 

「落ち着け……取り敢えず座れ。あとケルシー、笑ってやるな。いくら愉快な光景だとはいえな。」

 

 

 

 

「――――――――私は笑ってなどいないが。」

 

「随分と間があったな。ニヤケ口を治す時間も、昔から変わらんな。」

 

 

「(咳払い)……さて、早く話した方がいいんじゃないか?」

 

 

 

「はぁ……で、その条件だが。」

 

 

 

「まず、俺はエンジニアオペレーターだ。戦闘よりそちらを優先させるようにしてくれ。エンジニアの方が本職だからな。」

 

「ああ、そこら辺はきっちりまとめておくとも。」

 

 

「次……気楽に外出させてくれ、ロドスに来るジャンクのみじゃ材料が足りん。修理も制作もままならんのだよ。それに……いや、まぁこれはいい。私用だ、ジャンク品集めのついでで済む事だ、今の発言は気にしないでくれ。」

 

 

「ふむ……分かった。その辺は何とかして見せよう。」

 

 

「では最後―――――」

 

 

何が来るのだろうか。放たれるであろう言葉を、固唾を飲んで待つ。

今まで要求されてきたのは何となく予想は出来ていたことだ。エンジニアとして必要そうな事だった。だが三つ目、これは予想出来ない。何が来るのか、分からない。

 

少し緊張感が発生する。通り抜けるような汗が伝っていくのが分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後、ドクター、ケルシー、アーミヤ強制参加の休暇を求める。場所はシエスタとかどうだ、大勢で休みやすいだろう。俺も休暇が欲しいところだったから、丁度いいし。」

 

 

「「……はぁ!?」」

 

 

 

二人は唖然とする。彼自身の事でなく、自分たちの休暇を強制的に求めた。そうしないと、彼が戦闘オペレーターにはならないのは分かっている。だがなんというか……

 

 

面食らった気分だ。

 

 

「無論、面倒事に首突っ込まないか、あと仕事しないか等の見張りは立てる。休暇に邪魔にならない程度にな。死んでも休んでもらおう。

 

ケルシーはレッドとススーロだな。レッド、遊びたがっていたぞ。

ドクターは……ファントムやグラベルに頼んでいる。彼等なら身の安全やフェスのチケット取りなんかに苦戦することは無いだろうな。

アーミヤはスカルシュレッダーやミーシャに頼んだ。二人ならなんとでもなるだろう。」

 

 

「待て待て待て待て待て!クイン、君はこれをいつ決めたんだ?」

 

 

ケルシーが焦ったように問いただす。そりゃあそうだ。誰だって驚く。

 

 

「数ヶ月前、レユニオン事変が終わった後からだ。無論、今話に出した者には【こういう可能性がある】と話してある。アーミヤにも、な。」

 

 

「この条件を飲まないっていうのなら、俺は戦闘オペレーターにならない。二度と戦場に行かん。エンジニアオペレーターとしてここにいる。どうするかはお前らが決めろ。

 

ドクターは、どうせ俺の過去について気になって呼んだのだろう?お前は未来を見るべき人間だ。過去の行いなど、今後は見ないことを勧めておこう。知るべきでないことも、過去にはあるからな。」

 

 

 

じゃあ、と言ってクインは去っていった。

 

 

……休暇を取らせることを条件にしてくるとは……

 

 

「意図が……読めないな……」

 

 

「……同感だ、ドクター。さて、君はこう条件を出されたが、どうするんだ? 」

 

 

 

「……休暇、行こう。休んでから、仕事しよう。ケルシーも疲れてるだろ?私もだけど。」

 

「……それは、賛成だな。」

 

 

 




のんびり更新していく予定です。週一で出来たら……いいね……あ、感想とお気に入り登録ありがとナス!モチベが爆上がりするので良ければオナシャス!センセンシャル!
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