トレーナーはウマ娘に夢を見る【完結】   作:Tmouris_

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第10話:休日!ショッピングモール!

 休日の朝、スズカと出かける約束をしたので出かける準備をする。準備と言っても、着替えて財布と携帯を持つくらいなんだけど。

 

「そろそろ、集合場所に向かうか」

 

 そう思いスズカに連絡しようとするが、連絡先を交換していない事実に今気がついた。俺も忘れてたが、スズカも忘れてたのか……

 

 とりあえず、少し早いが集合地点の学園の正門に向かうとするか。スズカも気づいて集合場所に向かっているかもしれない。

 

 そう思い、正門に向かうと私服姿のスズカが既に待っていた。黄緑を基調にした落ち着いた感じの服装だ。

 

「悪い待たせちまったか?」

 

「いえ、私もいまさっき来たばかりですから」

 

 果たして本当だろうか?でも、スズカが言うんだからそうなのだろう。

 

「ところでトレーナーさん、何か言うことはないんですか?」

 

「ん?あー今日は天気もいいし、いいお出かけ日和だな」

 

「そういうことじゃないです……」ボソ

 

 そう答えると、何かスズカが言った後に尻尾でバシバシと俺の事を叩いてくる。どうやら回答が気に入らずご機嫌ななめのようだ。

 

「あんま友達とかと出かけないから、こういう時になんて言っていいかわからなくてな」

 

「もういいです、行きましょう?」

 

 結局何を言ったらわからなかったが、とりあえず着いていこう。

 

「今日はいったいどこに行く予定なんだ?」

 

「今日はショッピングモールに行こうと思っているんです。ランニング用のシューズもくたびれてきましたし、何か興味あるものがあったら買えたらいいなと思って」

 

「俺も何かあったら買おうかな」

 

「時間はありますし。着いたら少し回ってみましょうか」

 

 特別に何か欲しいものがある訳じゃないけど、見て回っていれば何か欲しいものも見つかるかもしれない。

 

「それにしても今日は本当に天気いいな。こんなにいい天気だと走りたくなっちゃうんじゃないか?」

 

「トレーナーさんは、私のことなんだと思ってるんですか。たしかに少し走りたいとは思いますけど、トレーナーさんもいるんですからそんなことしません」

 

「俺がスズカと一緒に走ったら死んじまうからな」

 

 ウマ娘と人間の身体的能力には大幅な差がある。俺がスズカと同じペースで走るのは不可能と言ってもいいだろう。

 

「ゆっくりでもいいので今度一緒に走りませんか?」

 

「しばらくはレースの調整があるからな……デビュー戦が終わったあとの休日とかなら」

 

 トレーニング指導はしてるけど、俺は全く運動してない……大丈夫だろうか。

 

「楽しみにしていますね」

 

 スズカは嬉しそうに微笑んだ。尻尾も左右に揺れている。

 

「スズカって走る以外に趣味ってないのか?」

 

 スズカとは練習で一緒にはなるが、プライベートのことはあまり知らない。実際に走るのは好きなんだろうけど。

 

「特にはありません……私にできるのは走ることくらいですから」

 

 スズカは人と関わることがあまり得意でないようだし、1人でいても走るのが好きだから他に特別な趣味がないのかもしれない。

 

「そっか……レースもあるしトレーニング続きで疲れとストレスが溜まるだろうから、何か息抜きが見つかるといいな」

 

「そうですね。何か探してみてもいいかもしれません」

 

 そんなふうに話してるとショッピングモールに辿り着いた。話してるとあっという間だな。

 

「それじゃあ、とりあえず靴屋から周るか」

 

「いいものがあればいいんですけど」

 

「スズカは靴にこだわりとかってあるのか?」

 

「私はいっぱい走りますから頑丈な靴ならいいんですけど。あんまりこだわりとか考えたことはないです」

 

 靴って走る上で重要なものだし、スズカはそういうものにはこだわると思ってたんだが、そういうわけでもないのか。

 

「それなら、これとかどうだ?Umadasの最新モデルらしいぞ。頑丈そうだしいいんじゃないか」

 

「でも、これ結構いい値段しますよね……私いっぱい走って靴をダメにしてしまうから、そこそこの値段のものを買い替えて繋いでるんです」

 

「このくらい俺が買ってやる。せっかくなんだから少し高いもの買っとけ」

 

 俺はあんまりお金を使うことがないから、こういうところで散財していかないとな。

 

「いやでも……いえ、ありがとうございます」

 

「それじゃあ、これレジに通してくるからちょっと待っててな」

 

 俺が選んだ靴は緑をベースにした黄色が少し混じった靴だ。この色合いならスズカにもよく似合うだろう。

 

「それじゃあ、行こうかスズカ」

 

 そう言って店を後にした 、何かいい店はないか。

 

「スズカあの店に入らないか」

 

 そう言って俺が指さしたのはおもちゃ屋さんだ。

 

「私は別に欲しいものはないですけど。何か買うんですか?」

 

「ちょっとな」

 

 そして、おもちゃ屋のパズルなどが集まるコーナーにやってきた。

 

「お前にはこれをプレゼントしてやる」

 

 そう言って俺が手にとったのはジグゾーパズルだった。

 

「ジグゾーパズル?なんでこれを?」

 

「さっき趣味がないって言ってただろ。頭も使うし1人でもできる。自分で景色を作っていくのも楽しいぞ」

 

「自分が作る自分だけの景色ですか……これ欲しいです」

 

 買ったのはほんわりとした雰囲気の庭のジグゾーパズルだ。

 

「それじゃあ、それ買って昼飯でも食うか」

 

「そうですね、時間的にもお腹がすいてきました」

 

 こんだけ広ければ店の一つや二つはあるだろう。ラーメンとか食いてえな、たづなさんもラーメン好きだって言ってたし。

 

「それじゃラーメンでも食いに行くか」

 

「いいですね。いきましょう」

 

 俺たちはラーメン屋について注文するメニューを考える。

 

「俺は醤油の人間盛りにするけどスズカはウマ盛りでいいか」

 

「はい。ありがとうございます」

 

 しばらく待つとラーメンが届く。自分のラーメンは普通の量なのだが、ウマ娘と人間じゃ食う量も違う。なので、俺のラーメンの目の前にスズカのラーメンの山ができていた。

 

「それじゃあ。いただきます」

 

「スズカって意外と食うペース普通なんだな」

 

「急いで食べるものでもないので。それでもトレーナーさんより早く食べてると思いますよ」

 

 たしかに俺のラーメンが半分になるくらいの時にスズカのラーメンも半分になっていた。

 

 飯をくい終わったあとにショッピングモールを出ていく。

 

「いやーいい買い物したなー」

 

「本当に何から何まで買ってもらってありがとうございます」

 

 そういえば今日お金を払ったのは俺だけかもしれない。

 

「明日から調整に入るからな。また明日からきばっていけよ」

 

「はい。デビュー戦……勝ちます」

 

「それじゃあ、帰ろうか」

 

 こうしてお互いの寮に帰っていく。

 

「そういえばスズカ」

 

「なんですか?トレーナーさん」

 

「今日のお前の私服似合ってたな」

 

 そう言うとスズカは顔を真っ赤にして尻尾を上げている。

 

「そういうことは始めに言ってください」

 

 怒ってるように見えるが尻尾が左右にゆらゆらしてるので機嫌はいいんだろう。

 

「というか連絡先交換し忘れてるのはまずいからしておこう」

 

 そして、無事に2人はアドレスを交換した。

 

「それじゃあまた明日」

 

 そう言って2人は別れた。

 

 明日からの調整トレーニングを考えて行かなければいけない。かというサイレンススズカさんはというと。

 

「トレーナーさんに色んなものを買ってもらいました。私に似合った靴とジグゾーパズルです。せっかくなので少しやってみますか」

 

「……パチ……パチ……パチ」

 

「たっ楽しい」

 

 どうやら、サイレンススズカさんはジグゾーパズルにドハマリしてしまった模様です。

 

 できることはしてきた、あとは最高のコンディションでレースに挑むだけだ。スズカなら負けない。そのための調整を明日からしていかなくては。

 

「頑張ろうなスズカ……俺たちのゴールラインまでもう少しだ」

 

 

「トレーナーさん勝ちましょうね、私たちの夢のためにも」




これから1話から3話辺りまでの内容を書き直すので何卒よろしくお願いいたします
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