スズカ、キング、スカイの3人がG2レースを終えた10月中旬。10月の終わりのファルコのデビュー戦や11月のG1レースへのプランを話すため、メンバーをチームルームに集めた。
「とりあえず、先日のレースお疲れ様。それと、他のメンバーもサポートありがとう」
俺の体はひとつしかないから、マックイーンやファルコ、ブルボンの3人には世話になった。
「スズカは来月の天皇賞秋に無事に駒を進めた。キングも2着で惜しかったが菊花賞には出走だ。スカイは1着で問題はないが油断はするなよ」
「「「はい!」」」
この3人は特別心配はしていない。これまでの経験、そして緊張感がしっかりとしている。
「問題の2名はファルコとメジロマックイーンさんですねぇ……」
ファルコはデビュー戦そ控えている。それがダートレースなら心配なんてしないんだが、芝レースとなると話は別だ。
「ファルコはデビュー戦直前だ。最後の追い込みだと思ってトレーニングに望んでくれ」
「はい!」
気持ちの方は問題ないだろう。ファン感謝祭のあとから、ファルコの気持ちは引き締まってトレーニングにも集中出来てる。
「次にメジロマックイーン!」
「はっはい!」
1番の問題はマックイーンだ。ソエの発症でデビュー戦が遅れる。それはいい。
「怪我でストレスが溜まるのは分かる……が流石にそろそろ見過ごせない。このまま行ったら冬は減量地獄を覚悟しておけ」
マックイーン血の気が引いた顔で冷や汗を垂らしていた。許せマックイーン……これもお前のためだ。
「マックイーンちゃんったらピーkgも増えちゃったもんね!」
そう言いながらマックイーンの背後を取っていたスカイが、マックイーンのお腹を鷲掴みにした。
「ちょっスカイさん!なんであなたがそれを知ってますの!?」
「偶然体重計見てるのを見ちゃったからかな〜」
事態は俺が想像している以上に深刻なようだ……
「とりあえず、マックイーンの重量調整は最大重要事項としよう」
「トレーナーさんまで!」
実際に重要事項なのには変わりない。メジロ家の令嬢をぷっくり体型でデビューさせたとなれば……考えるのも恐ろしい。
「異論は認めない!恨むんならスイーツを食べすぎた自分自身を裏目!」
反論の余地がないマックイーンはぐぬぬと引き下がった。
「もちろん、他のメンバーにも課題は残ってる」
スカイやキングは伸び代がまだまだあるし、スズカでさえ新しく課題が出来たわけだし。
「スズカはレース中に体幹がブレてフォームが乱れたのには気づいたか?」
「本当ですか?」
本人も気づいてなかったか。俺もレースを見直してる最中に気づいたことだし、走ってる本人は余計気付きずらいだろう。
「最近のスズカのスピードの伸びは凄まじいものだった。それ故に肉体作りの方が追いついてないんだよ」
人でさえ極限状態で自身の限界を超えた力が出ると言う。ウマ娘は自身の肉体とその極限状態。さらに+αの何かしらの力で走ると言われている。そのため、稀に自身の肉体の許容量を超えたウマ娘も現れる。
「怪我に繋がる可能性もあるし、スズカは基礎トレと体作りメインな」
「はい……」
そういうと、スズカの耳がしょぼんと垂れ下がる。
「安心しろ。ちゃんと適度なランニングメニューは考えてあるから」
「はい!」
耳がピーンと立ち上がった。スズカさん、そんなんだから先頭狂とか走ることしか考えてないって言われるんですよ。
「スカイとキングは各々の課題が先日のレースで何かしら見つかってるだろう。それと元々抱えてた弱点を克服していくぞ」
「ええ!」
「は〜い」
キングはスタミナ。スカイはスピード。相手が持っていて自分は持ってい物が弱点になってる。それをどこまでカバーし切れるかが勝負の要になる。
「ブルボンは基礎トレとひたすらスタミナトレーニングだ。1級品のスピードを持ってるんだから、それを活かせる体を作り上げろ!」
「はい!」
チーム全体の方向性は決まった。あとはこの秋のレース後半を勝ち切るだけだ。頼むぞファルコ、スカイ、キング、スズカ!
新生チームレグルスで1番好きなメンバーは?
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サイレンススズカ
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セイウンスカイ
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キングヘイロー
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メジロマックイーン
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ミホノブルボン
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スマートファルコン
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ナリタタイシン
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トレーナー