トレーナーはウマ娘に夢を見る【完結】   作:Tmouris_

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サービス回だといつから錯覚していた
海に来たんだから海に行こうぜ!
ルールはチャージ3回ノーオプションバトル!


第39話:サービス回!サービスと言ったら水着回!

 暑い海!輝く太陽!そしてきらめく俺の愛バ達!今日は夏の休みを利用してチーム全員とスピカの皆様、そして葵さん達と海に来ている。

 

「いやー綺麗な海ですね」

 

「海綺麗……楽しみ!」

 

「海に来たのは久しぶりですから楽しみです」

 

 ハッピーミークは白のビキニか……目をキラキラさせて海を見ていた。グラスワンダーは青をベースとした落ち着いた感じの水着だ。ウマ娘的にはトレーニングが忙しいし、海に来る余裕なんかないと思ってただろうし。なにより、泳ぐことが好きなウマ娘ってのも意外と多い。

 

「夏はやっぱ海だよな!さぁ!地平線の彼方にさぁいくぞ!」

 

「やっぱ海はいいよな!」

 

「そうね、海はいいわ〜なんだか落ち着くし、青春って感じがする」

 

 スピカの御一行も楽しそうだな。ダメ元で誘ってみたんだけど、誘った甲斐があった。ゴルシは黙ってりゃ美人でセクシーな女性なんだけどな……ウオッカもスカーレットも楽しそうだ。

 

「嘘でしょ……」

 

「いや〜こんな海に来ると釣りしたくなるな〜」

 

「こら!スカイさん、今日はみんなで泳ぎに来たんでしょ」

 

 スズカがスカーレットや隣りのスカイを見て絶望してる。何事かと思ったが、その視線の先にあるものを見て察しがついた。大丈夫だスズカ……お前はまだ成長期だ。

 

「沖野先輩に葵さん、今日は誘いを受けてくれてありがとうございます」

 

「いいんだよ、トレーニングに息抜きは大切だ。それに、ウマ娘同士の交流もあるだろうしな」

 

 俺もチームメンバーの珍しい姿が見れたしな。スズカは普通の緑色のビキニだし。スカイは薄水色のワンピースタイプのフリフリな水着だ。キングはなんか……センスのいい水着だな。なんかモ〇スターみたいな色だな。

 

「スズカさんと遊べて私も満足です」

 

「お前は別に誘ってなかったんだがな……まぁ、スズカが連れてきたいって言ってたからいいけど」

 

「ふん、私はスズカさんに誘われたから来ただけで、あなたは関係ないです」

 

 相変わらず俺はスペに嫌われてるんだな……いつか分かってくれる日が来るといいんだけどな。

 

「おらスカーレットあそこまで勝負しようぜ」

 

「いいわ、私は泳ぎでも1番なんだから!」

 

 スカーレットとウオッカは元気だな。ここまで来て勝負か……仲がいいのか悪いのか。

 

「ほら、スズカもスカイもキングも行ってこい。せっかくの海だぞ、滅多に泳いで遊べることなんてないんだから」

 

 俺がそういうと、3人とも海に走っていく。後ろにスペがついていったけど。本当にスペはスズカのこと好きだな。

 

「先輩は泳ぎにいかないんですか?」

 

「俺があいつらに混ざって大丈夫だと思うか?それこそお前は行かないのかよ」

 

「俺は泳ぐのあんまり得意じゃないし、ここから見守ってますよ」

 

 それに、スズカとスカイはぷかぷか浮いてるだけだしな。キングはグラスワンダーと一緒に泳いでるし。あと、スペがいるしな……

 

「いや〜それにしてもいい天気ですね〜」

 

「ダメよスカイちゃん、いくらポカポカしても海の上でお昼寝は危ないわよ」

 

「スズカさん、私と一緒に泳ぎませんか?」

 

「スペちゃんも一緒にこうしましょう?気持ちいわよ」

 

 スペちゃんと泳ぐのもいいけど、スカイちゃんとこうやってフワ〜ってしてるのも落ち着くわ。

 

「む〜……いいなースカイちゃんはスズカさんと一緒に居れて仲良くて」

 

「スペちゃんもスズカさんと仲良しじゃ〜ん」

 

「スペちゃんとは同じ部屋だから毎晩お話してるのよ」

 

「む〜でもスズカさんと同じチームで一緒にトレーニングしたいんですよ。でもあのトレーナーさんときたら……」

 

 やっぱりスペちゃんはチームに入れなかったこと引きずってるのね……

 

「あの人は何もわかってないんです!ダメトレーナーです!スカイちゃんもスズカさんも、あんな人じゃなくて別の人のところに行くべきです!」

 

「ちょ〜っと今のは聞き逃せないかな〜スペちゃん」

 

 あぁ、スカイちゃん怒ちゃった……でもスペちゃんも言い過ぎてたし、どうしよう。

 

「なんでスカイちゃんもあの人なんですか?他にもいいトレーナーさんはいっぱいいると思うんです」

 

「何も知らないのに、あの人のこと何も知らないのに勝手なこと言わないでよ!」

 

「え……スカイちゃん?」

 

 そろそろ、止めないとまずいわね。スペちゃもスカイちゃんも仲良しなんだから喧嘩は良くないわ。

 

「はい2人とも、喧嘩はよくないわ。せっかく海に来たんだから泳ぎで勝負しましょ?」

 

「スズカさんナイスアイデアですね〜でも、ただ勝負するだけじゃつまらないから賭けしようよスペちゃん」

 

「賭けですか?私お金とかあんまり持ってないですよ……」

 

 いや、そういう意味じゃないと思うわスペちゃん……それにしても、何をかけるのかしら。

 

「私が勝ったらチームに入ることを諦めて。スペちゃんが勝ったら、私からチームに入れるようにトレーナーさんに土下座でも泣き脅しでもしてあげる」

 

「分かりました……その勝負受けます!」

 

「その勝負!このゴルシちゃんが見届けよう!」

 

「ゴールドシップさんいつの間に……」

 

「こんなおもしれーことやってんだ。せっかくなら近くで見ねーともったいねーだろ?」

 

 私はトレーナーさんにこの経緯を説明しに行かなくちゃ。流石に、勝手にこんな賭け事するわけにはいかないから。

 

 

 というわけで、ここまでの経緯を説明されたわけだが。スカイ……友達にそれはやりすぎじゃないか?俺もスペがどうやれば諦めるか考えたりはしていたけどさ……

 

「トレーナーさんのことを馬鹿にされて、怒っちゃったんですよスカイちゃん」

 

「スペの言っていることは事実だし、怒るようなことじゃないと思うんだけどな」

 

「スペシャルウィークはうちのチームに欲しいから負けては欲しいんだが……勝負事な以上負けてくれー!とは言えないんだよなぁ……」

 

 沖野先輩、それ思ってても口に出しちゃいけないと思うんですけど。

 

「いやー青春って感じですね。私は学生時代にそういったこととは無縁でしたから」

 

「トレーナー元気だして」

 

 葵さんは目からハイライト消して砂の城作ってるし。その隣にいるハッピーミークに励まされてる。葵さんは学生時代も友達居なかったのか……名門出身のエリートってのも辛いもんだな。

 

「それで、ルールは決まってるのか?」

 

「ルールは今2人が立ってるところから、200m先の旗が立っている場所がゴールの自由形です」

 

 スカイのやついつも以上に燃えてるな。トレーニングの時もそれぐらいやる気を出してくれてもいいんだが……スペもやる気はあるようだが、スカイほどではない

 

「あのセイウンスカイがあそこまでやる気を見せるとは……お前も担当に愛されてんなー」

 

「先輩はどっちが勝つと思いますか?」

 

「実力はどっこいどっこいってところだけど、セイウンスカイが勝つだろうな」

 

 俺が質問をすると、すぐにそう答えた。スペが勝つとは思わないのだろうか。そんな疑問を持った顔をしていると。

 

「なんでって、顔してるな。いいか、ウマ娘の勝負ってのは肉体の出来上がりだけじゃない。時にはそれに対する想いの強さや執念によって結果が出たりするんだよ」

 

 想いか……たしかに、ダービーへと挑むスズカと俺は並々ならぬ気持ちで挑んだな。やっぱりモチベーションとか気持ちとかも大事だよな。

 

「それじゃあ行くぞー!位置についてよーいドン!」

 

 いつもは俺が言ってるけど、自分以外がスタートの合図をしたの久しぶりに見た気がするな。

 

 さすがウマ娘だな。陸上じゃなくても身体能力が高いから凄いスピードで泳いでくな。

 

「ほらな、セイウンスカイの方が速いし迫力があるだろ」

 

 スペも本気じゃないわけじゃないんだけど、スカイの方が全力で泳いでるって感じがする。

 

 勝負はスカイの勝利で終わった。スペも遅くはなかったんだけど、最初から最後までスカイが前に出てそのままゴールした。

 

 

「スペちゃん、私のトレーナーさんは特別優れてるわけじゃないかもしれない。でもね、私たちのことをしっかりと考えてくれてるの。スペちゃんをチームに入れないのにもしっかりとした理由があると思う」

 

「それに……トレーナーさんは私に手を差し伸べてくれたから」

 

「ごめんなさいスカイちゃん……私、どうしてもチームに入りたくて自分のことしか考えてなかった」

 

「分かってくれたならいいんだよ」

 

 スカイとスペが何かを話した後に戻ってきた。言い争いとかにならなくて良かった……

 

「トレーナーさんごめんなさい。自分のことばかり考えてて迷惑をかけてしまいました」

 

「別に謝らなくてもいいよ。俺もスペをチームに迎えられなくて悪いな」

 

 俺とスペがそんなやり取りをしている後ろで、ガッツポーズをしていた沖野先輩を見逃さなかった。

 

 葵さんは葵さんで目にハイライトが灯ってない。本当にこの人は青春と無関係で生きてきたのか……

 

 他の面々も海から上がってきた。スカーレットとウオッカはどれだけ泳いだのか分からないけど虫の息だし。キングとグラスワンダーは、2人でゆっくりとどこかで泳いでたのか少し疲れてる様子だった。

 

「いや〜釣りに来るのもいいですけど遊ぶのも楽しかったですね〜」

 

「そうね、また来年も海に来たいですねトレーナーさん」

 

「私たちも頑張らないといけないわね」

 

「そうだな〜」

 

 来年来る時は人数も増えてればいいんだけどな。それは俺とみんなの頑張り次第か。

 

「ほらトレーナーさん、しっかりしてください帰りますよ」

 

「トレーナー戻ってきて」

 

「っは!あ、グラスさん戻ってきていたんですね。私たちも帰りましょうか」

 

 葵さんはグラスワンダーに意識を取り戻してもらって、仲良さそうに帰って行った。グラスワンダーとも仲良くやれてるみたいだ。

 

 沖野先輩はゴルシと一緒にスカーレットとウオッカを車の中に運び込んでいた。

 

 俺はウマ娘とトレーナーともにいい出会いに巡り会えて良かった。

 

「お前らありがとうな」

 

「お礼を言うのはこちらですよトレーナーさん」

 

「そういうことは私たちが活躍してから言って欲しいわ」

 

「お礼を言うなら帰りに何か奢ってくださいよ〜」

 

「しょうがねーな」

 

 新人トレーナーが1人と尻尾を振る3人のウマ娘が並んで帰って行った。




海とかろくに行ってないせいで海描写が減ってしまった……
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