1位:サイレンススズカ 46票
2位:セイウンスカイ 24票
3位:メジロマックイーン 12票
4位:トレーナー 11票
5位:キングヘイロー 9票
1位は初期メンバーということもあってスズカが1位で2位はスカイ。3位のマックイーンは後半に参加したにも関わらずの3位。僅差で4位のトレーナーで5位は残念ながらのキングになりました。
ぶっちゃけトレーナーが0票で最下位かと思ってました。
病院に送られて少ししてキングは目を覚ました。医者曰くは命に別状はなく、軽い酸欠状態で疲労によるものらしい。スズカやマックイーンの話を聞く限り、キングはかなりギリギリの状態になるまで走ったらしく、キングに追いついたときには既にフラフラだったと言っていた。
「キングちゃん大丈夫?」
「ありがとうございますスズカさん。少し体がダルいくらいでもう大丈夫です」
キングは病室のベットでスズカ達に囲まれていた。スズカなんかはキングの近くにいただけに責任を感じていたし、マックイーンやスカイはキングのことが心配でずっとソワソワしていた。
「とりあえず、キングは今日は病院で安静にしていること。スズカたちはそろそろ寮の門限があるから一回今日は帰らないとな」
「え~トレーナーさんもう少しぐらいいいじゃないですか」
「だめだめ、お前らが怒られるならともかく。怒られるのは俺なんだからな!?キングの様子はしっかりと俺が見るから、そろそろお前らは帰らないと。
俺の言い分に納得したのかスカイはスズカに連れられて帰っていった。スズカは俺の考えてることが分かったのか知らないけど、スズカがいてくれたおかげでゆっくりとキングと2人っきりで話ができる。
「それで?キングはなんでここまで走ったんだ。俺の監督不十分のせいではあるけど、冷静なキングらしくないじゃないか」
「それは……少しトレーニングに熱中しすぎてしまったわね」
それもあるだろうけどそれだけではないはずだ。キングは今までトレーニングに熱中することはあったけどここまで追い込みすぎることはなかった。今の返答だって変な間があったし、多分なにか隠していることがあるはずだ。
「キングが話したくないようだったから聞き出すようなことはしたくなかったけど、こんな感じでトレーニングに支障が出るほどになるとトレーナーとして見逃すわけにはいかないんだ」
「話さなきゃダメみたいね……」
「あぁ、教えてくれ。お前をそこまで追い詰めるものってなんなんだ?」
「そうよね……いずれはあなたには話さないといけないことだとは思っていたわ」
「それじゃあ、話してくれるんだな」
俺の質問に対して、無言でキングはうなずいた。どうやら話す気になってくれたようだ。相変わらず話すのは嫌そうだったけど、それでもキングは俺に話してくる。
「あなたも私の母親のことくらい知ってるでしょ」
「たしかファッションデザイナーの社長さんで、昔はG1ウマ娘……それも海外も相手にできる程の実力者だったと聞いてるよ」
「そのとおりよ。その影響でトレセン学園に入ってしばらくしてから色んなトレーナーに話しかけられることになったわ。だけど、トレセン学園に入った直後に一人のトレーナーが声をかけてきた」
そのトレーナーっていうのは元トレーナーのことだろうな。あの時に何かしらのつてを使ってキングの家系の事を知って、それを利用してキングをスカウトしたのだとか。
「私はその時嬉しかったのよ、私をあの人の娘じゃなくてキングヘイローとして見てくれるトレーナーがいるんだって。まぁ、結果的には騙される形になったんだけどね」
「その時にスカイを経由してキングのことスカウトすることになったんだよな。スカウトと言っていいかわからなかったけど」
「私はあのトレーナーに裏切られて、家系が良いだけで才能どころか一流でもないと思った。あなたに出会って、私は今一流じゃなくてもいい、いつかなれればいいんだって、今すぐになる必要なんてないって割り切れているつもりだった」
そうだ、キングは今は成長期だ。最初から一流である必要なんてないんだ、実績なんていう物はその人の努力ややってきた結果付いてくるものだ。いくらその人物に才能があって一流と言われても、努力もせずに何もやってこなければ一流になる事はない。
「それじゃあ一体どうして」
「私は本当はトレセン学園に入る予定じゃなかったのよ。母親がトレセン学園に入ることに反対していたから入れないと思ったの。でも、私は母親のいう事にそのまま従うのが嫌で猛反対したの」
トレセン学園に入学できないほどに両親が反対することなんてあるのか……母親はG1ウマ娘として大活躍していたんだから、娘が自分と同じ夢を目指してるって知ったら嬉しそうなもんだけど。
「あの人は私の事を信じてないし期待してない。私の事嫌いなのよきっと。それに、才能がないと思ってる私が公の場で負けることを恥じているんだわ」
「そんなことが……でも自分の娘にそこまで言うのか?キングは才能があるはずだし、過去の話とは言っても最前線で戦ってきたウマ娘がキングの才能を見抜けないわけない」
だから余計にわからない。才能に溢れた自分の娘がその道を歩もうとしているのになぜ応援してあげないんだ。だけど、キングはデビューしてから何度かレースに出走している。そのレースを見て母親の意見も変わっていそうなものだけど。
「私もそう思ったわ。レースに出て結果を残せば認めてくれるって……でもね、あの人はデビューしてから私の事を一度も褒めてくれなかった。デビュー戦で勝った時もそのあとで勝った時も。前のレースで負けた時は侮辱こそされなかったけど、早く帰って来いって言われてしまったわ」
「なるほど……それで少し焦ってしまったのか」
「そうね……最近はもっと強くならなくちゃって思って焦ってしまうことも多くなった。今日のトレーニングなんか、スカイさんは走り切れてるんだから私も走り切らなくちゃって思っちゃったの」
スカイはキングよりも早くあの往復コースを走り切れるようになった。でもそれはスカイが元々スタミナが多かったていうのと、逆にキングのスタミナが少なかったていうのもある。しかし、キングには天性の才能がある。スタミナは努力すれば伸びると言われているが、スピードはある程度才能が絡んでると言われてる。
「スカイにはスカイのキングにはキングの武器があるだろ」
「ですが、このままじゃスカイさんにクラシックで勝つことができない……勝負にすらならない!」
「俺はそんなことは無いと思うぞ」
キングにそう返してからポケットから携帯を取り出して、連絡先にあるスカイに連絡する。2コールくらいするとスカイは電話に出た。
『もしもしトレーナーさんどうしたんですか?もしかして~私と話したくなっちゃいましたか?』
「まぁそれもあるんだけど、今回は別件だな」
『トレーナーさんのそういうところズルいと思います……』
とりあえずは、スカイに連絡がついたし本題に入らないとな。キングがクラシックでも戦っていける才能と実力があることを証明してやる。母親の言っていることじゃなくて目の前にいるトレーナーと仲間が言ってることを信じてもらいたいから。
「お前がライバルだと思ってるウマ娘って誰だ?」
『う~ん、難しいこと聞きますね。スズカさんはいつか勝ちたいと思ってるし、マックイーンちゃんには負けたくないって思ってますよ?」
スカイの発言を聞くとキングは落ち込んでいるようだった。チームメンバーの二人の名前が出ているのに自分の名前が入っていないことにショックを受けたらしい。キングが少し落ち込み始めると、少ししてからスカイが言葉を続ける。
『でも~ライバル視してるとしたらキングちゃんですね。今でこそスタミナ的に有利があってクラシック路線じゃ私の方が勝てそうですけど……でも、キングちゃんならそれまでに絶対にその問題を乗り越えてくると思うんです。あっこれ本人にはないしょですよ?』
「そっか、ありがとうな。明日もトレーニングがあるからゆっくり休んでくれ」
『は~い。またいつでも連絡してきてくださいね』
俺はスカイとの電話を切ってキングの方を向く。キングは呆気に取られたような顔をして唖然としていた。自分の名前が出てきたことにそこまで驚いたのか?
「だそうだけど?一流のライバルさんはここまで言われてもまだ自信を持てないか?」
「スカイさんからあんな言葉を聞けるなんてね……いいわ!私は一流のウマ娘になるんだから!こんなところで挫けたままではいられないわね。お母様のことだってその内に見返してみせるわ!」
キングはそう言うといつものような高笑いをして元気そうな表情を見せた。全く……キングは本当に強いウマ娘だ。プライドの高いキングにとっては自分の弱みを見せること、自分のプライドの高さの要因となったもの話すのは楽ではなかったはずだ。弱さを見せるのは簡単そうに見えて簡単ではないからな。
「その様子なら大丈夫そうだな。明日の放課後もトレーニングあるから、今晩はゆっくり休んでおけよ」
「えぇ、わかってるわ。それと……トレーナーさん」
「どうしたんだ?」
一瞬だけ俯いた後に俺と目を合わせて一言だけ。
「ありがとう」
俺はその言葉に軽く手をあげて病室を後にした。俺はトレーナーでキングは俺の担当だから当然のことをしただけだし、それに対するお礼を言われたら感謝を返すべきだけど……その時は振り返ってキングの顔を見るべきじゃないと思った。
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サイレンススズカ
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トレーナー