ありがたい限りです。
とてもかんたんなあらすじ
「医神と女神と狩人が来た。」
「近場からでいいですか。」
「構わん、早く案内しろ。」
既にデジタルカメラを起動しているアスクレピオスに対し、オリオンが若干引きながら話しかける。
「お前…なんでそんなに興奮してんの?」
「ククッ、これが興奮せずにいられるか!」
振り向いたアスクレピオスの目がギラギラしてる。
「タルタロスはハデスのせいで入れないが
「亡者で実験していいと鬼灯様から許可もらってますよ。」
「ハッハッハッ、あの鬼も粋なことしてくれるじゃないか!」
遂に高笑いし始めたアスクレピオス。甥っ子がとても元気そうな事と自分の要望が通った事でにっこにこのアルテミスだった。
「ねぇねぇ月見さん……。なんであんな事になってるの?」
「あぁ彼、医療の発展につながりそうな事だったら基本的に何でもするので。」
「おい、さっさと行くぞ。」
シロの質問に答える月見だったが、アスクレピオスに急かされて移動し始める。
「
「ほう、毒で爛れてる上にさらに毒虫がたかっているのか……結構ありきたりだな、次行くぞ。」
「
「…おい、この川はなんだ?」
「水に見える灼熱です。他にも回転ノコギリっぽいもので切り刻んだりします。」
「なるほど、中々興味深い……撮っておくか。」
「
「おや?月見さんじゃありませんか?お久しぶりで~すね。」
「こんにちは芥子ちゃん。」
亡者の拷問を終えて休憩していた芥子が一行に近づいてくる。
「シロさんに柿助さんにルリオさんに……残りのお三方はどちら様で?」
「僕のお客様のギリシャ神話の方々です。」
「あら~可愛いうさちゃんね~。」
アルテミスが芥子に近づいて抱き上げる。
「こんにちは芥子と申します。」
「アルテミスよ~。よろしくね~。」
一方アスクレピオスはそこらに落ちてる亡者の様子を観察していた。
「ん?なんだこの赤黒い物体は。」
「そこのお方、それは私特性の芥子味噌ですよ。」
「あ、この辛い匂いの原因お前なの?」
オリオンはずっと鼻をつまんでいる。その隣にいた月見は説明を始める。
「彼女はここのエースなんですよ。とても優秀で可愛い妹弟子です。」
「いやぁ~そんな、恥ずかしいですよ。」
「へぇ~こんなちっこいのがねぇ。」
オリオンは不思議そうに芥子を見つめ、アルテミスは芥子を撫でる手が速くなった。
「一回実践してもらえますか?」
「いいですよ。」
「アスクレピオス様、危ないので一度戻ってください。」
今から拷問が始まると理解したアスクレピオスは素直に戻って来た。
「ねぇねぇアルテミスさん。」
「どうしたのシロちゃん?」
「鬼灯様が言うにはね、ここの人達って
その瞬間地面に降りていた芥子の動きがピタッと止まる。
「………おのれ狸おのれ狸おのれ狸おのれ狸おのれ狸っ!」
「おいシロ、わざとだろ。」
「うん。」
スイッチが入った芥子が飛び出して行く。
「狸めぇぇぇ!!」
ドゴッ バキュッ
周囲の亡者達に襲いかかる芥子を見るアスクレピオスは感心するかのような声を出す。
「なるほど、激しい打撲や火傷跡に刺激物を塗り込むことで更なる苦痛を促すわけか…よくできてるじゃないか。」
「いや…それより気になることねぇの?」
「ん?確かにあの芥子味噌とか言うのは気になるが?」
「そっちじゃねえよ!」
狸でいきなり豹変した芥子に何も突っ込まないどころか冷静に観察しているアスクレピオスに呆れるオリオンだった。
「すごいわね~あの子、何があったらあんな殺意まみれになっちゃうのかしら。」
「恩人を殺された恨みはとてつもなく深いってことですよ。」
「頼んだらあの色ボケも潰してくれないかしら。」
アルテミスと月見はほのぼの会話している。
「フーッ!フーッ!………ふぅ、皆さんお待たせしました。」
「構わん、参考になった。」
「おやそうですか。」
「皆さんはこの後どちらへ?」
「他の部署もまわって閻魔庁に戻ります。」
「そうなのですか、私も鬼灯様に提出する書類があるのでご一緒しても?」
「いいですよ。」
~芥子が仲間になった!~
「なんだ今の。」
「ダーリンどうしたの?」
「いや…何でもない。」
「芥子とか言ったな。」
「どうしましたか黒コートさん。」
「アスクレピオスだ。…少しばかりお前の芥子味噌とかいうやつに興味が出てな、資料があれば見せてもらいたい。」
「いいですよ。はい。」
そう言って芥子は鞄から一冊の本を取り出してアスクレピオスに渡す。
「感謝する。」
「いえいえ、大丈夫ですよ。何に使うんですか?」
「唐辛子の成分を医学に転用できるか考えるための参考だ。」
うさぎ組は芥子ちゃんが修行中だった頃からの顔見知りです。よくお茶してます。
次回予告
「さすがに変態を敬いたくないです。」