この度は、この小説を閲覧しに来て下さりありがとうございます。
初投稿なので拙い所もあると思いますが、優しく見守っていただけたら嬉しいです。
それでは、どうぞ。
ぼうぼう。めらめら。ぱちぱち。
炎が自分をつつんでいく。
「大丈夫、大丈夫。僕ができることをするだけだ。」
ぼうぼう。めらめら。ぱちぱち。
自分がどんどん焼けていく。
「大丈夫、大丈夫。これが僕にできることなんだ。」
ぼうぼう。めらめら。ぱちぱち。
だんだん意識が無くなっていく。
「こんな僕でもだれかを救えるんだ。」
ぼうぼう。めらめら。ぱちぱち。
左目は見えないし、もう痛みも熱さもかんじない。
「あぁ、でもなんだか…」
さみしいなぁ
気がつくといつの間にか月にいた。
「…………はぇ?」
~~~~~~~~~~~~
「唐瓜さん、茄子さん、少し手伝ってほしい仕事があるのですかよろしいですか。」
食堂で食事を終えて、午後の仕事をしようとしていた二人に声がかかる。
「あっ、鬼灯さま!」「鬼灯様、どうされたんですか?」
「えぇ、今から医療部門の長の方と今年仕入れた薬草などの確認を行うのですが、かなりの数なので人手がほしいのです。」
唐瓜は「分かりました」と返事をするのだが茄子は首をかしげている。頭上に「?」が浮かんでいそうなくらいだ。
「おや、どうされたのですか。」
「いやぁ、医療部門っていうのがあるのは知ってるし、仕事してるのはみたことあるんだけど、その長の人ってみたことないなぁって。」
「そういえば、研修の時も他の人が説明してたんだったな。」
「あぁ、そうでしたね。あの時は今言った長の方が出張中だったので詳しい説明ができなかったんですよ。なので近いうちに新人獄卒を対象としたセミナーをするつもりです。」
返答に納得した様子の二人はそのまま歩きだした鬼灯に続いて廊下を移動し始める。その途中、ワクワクが隠しきれない茄子は鬼灯へと問い掛けた。
「ねぇねぇ鬼灯さま、その長の方ってどんな人なんですか?」
「とても優しい方ですよ。ただ他の方とは違った意味で癖が強いので、そこは覚えておいてください。」
「ここですね。」
鬼灯が立ち止まった扉の上には「医務室」と書かれた看板が掛けられている。
「へぇ~、閻魔庁ってちゃんとこういう場所あったんだ。」
「ちゃんと各庁にありますよ。裁判の時に亡者を抑えようとして怪我をしたり、備品などで事故が起こったりすることがあるので。」
まぁ閻魔庁では別の原因もありますが、と呟く鬼灯に嫌な予感がした唐瓜
「あのぉ、もしかしてここを利用するのが多いのって…「記録科です。」でしょうね!」
あそこの闇の深さはもう手遅れだと思う。
「おや、鬼灯様こんにちは。それと隣のお二人ははじめましてですね。」
後ろから声がかかる。
三人が反応して振り返ると、そこには白髪の少年がいた。身長は唐瓜と茄子より少し大きいぐらいだろうか。上はシンプルな長袖の着物で下はズボンにブーツを履いている。腰にはベルトにワニ皮っぽいポーチがつけられている。これらは別に問題ない。
問題なのは本人の状態である。
「こんにちは、
うさぎの耳が生えている。しかもなんか先端が青く燃えている。
「唐瓜さん、茄子さん、改めてご紹介します。」
その上、肌が見えるはずの部分の半分ぐらいが包帯まみれである。
「こちら、医療部門の長である月見さんです。」
「いや、一番重傷じゃないですか!」
次回予告
「だから「癖が強い」って言ったじゃないですか。」