ハリーポッターと女王陛下の魔女   作:たはまらたはまさまたらた

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書きたくなりました


Philosopher Stone's Are Forever
女王陛下の魔女


1991年、暖かい春の陽気が少しづつ顔を出し始めた朝の9時、コーヒーを片手に本部へと足を向ける。白いシャツと薄手のカーディガンの間に隠すようにして懐に忍ばせたP220。使用弾薬は22LRだ。

 

この平和なロンドンでこんなものを持っているのにはもちろん理由がある。俗にいう彼女は諜報員…たとえまだ11歳の少女であったとしても立派な時期00ユニット候補なのだ。

 

彼女の教師役はあの007、秘密組織を吹き飛ばし宇宙に行って戦い麻薬王を焼死させそれはもうやりたい放題。それでいながら首にされてなかったりするのだから重宝されるのだろう。

 

そんなことを考えていた彼女は突然背中越しに押しつけられたもの、筒型で少し冷たく硬い。銃口…それを瞬時に理解すると本能的に手が懐へと伸びる はずだった。

 

「不注意は死に直結すると何度も教えたはずだ。もしこれが実戦なら君は10回は死んでる」

 

返す言葉もない。まだ11歳、されど11歳。それも時期00ユニット候補なのだ。訓練とはいえこれはお粗末すぎた。

 

「Mが言ったことが気になっているのかい?」

 

それはどうだろうと思う。私のことを孤児院から拾い出してくれた人であり現上司である彼に対して特に思うところはない。というよりたまに孫のように可愛がってくるのは恐らく歳によるものでもあるだろうし。

 

「いえ特には、あえていうならいまだに信じられないだけです。私が魔法使いなんて」

 

思わずそう言いながらシグを入れたのは反対から杖を取り出す。私が魔女である証明でもある魔法の杖、なんだか受け取った時にご老体が何か言っていたがよくわからなかった。だが持った途端体を駆け巡るその感覚は癖になる。昔、母に抱っこをしてもらった時に大変似ているその感覚は…

 

そしてまたいくつもの女性を口説いてきたであろうその美声で現教師役の007もといジェームズ・ボンドは続ける。

 

「信じられなくてもそれは君の力だ、信じろ。僕には類稀な才能があるしQには天才的な頭脳がある。Mにはこんな曲者揃いの英国人団体を率いる力がある。君には魔法の力と、魔女の名に恥じないその美しい容姿がある。違うかい?」

 

思わず聞き惚れる、そして何気ないように差し出されるエスコートの手。思わず掴みそうなった瞬間慌てて手をすっこめた。

 

危ない、今のは危うくこの男に堕とされるところだった。

 

(ねえ、先生。あなたの動作対象保証範囲はどこまであるんですか…)

 

思わず呆れてそんなこと思いながら彼を見るとまるで心を覗いたかのようにとっても立派な英国紳士面して落ち着いた調子でこう言い放った。

 

「美しければなんでもだよ、君も含めて」

 

きっとこの言葉で堕ちない女性はいない。思いっきり不倫するみたいなことを言ってる癖に委ねたくなる。思わず口にコーヒーを含んだ。生温くなっているがその苦味は頭をはっきりさせてくれたおかげかバカと言い返してから本部へと向かった。

 

呼び出されたのだ。普段から警備している警備員に挨拶して中に入る。エレベーターで上階に上りさらにマネーペニーさんと軽く話をしながら待つと彼女は飴をくれた。そして行っていいわと言われ二重扉を開けてMの執務室に入る。どうせ後ろではまた先生とマネーペニーさんがイチャイチャしてるのだろう、十中八九成功しないことは証明済ではあるが。

 

「よく来たメアリー、座って」

 

私は軽く頷くとMの前の椅子に座り前に置かれたファイルを見る。secretと記入されたそれはいわゆる機密文書。Mの方を見ると読んでいいという答えが返ってきたためファイルを開く。そこにはアルバニアで数人のエージェントが外傷なしでの不審死をしたこと。

怪しい人間が複数人確認されたことなどが挙げられている。

 

「クィリナス・クィレル、この男が怪しい」

 

そう言われ指さされた資料を見る。ターバンを巻き何かから隠れるように去っていく人間の写真だ。顔はやつれている。このタイプの顔は、いわゆる何かに怯えている人間の顔だ。

 

「この男は元英国人、現在はアルバニア人だ。わざわざこのグレートブリテンの国籍を捨てて欧州最貧国のアルバニア国籍を取るなど正気の沙汰とは思えないがそのせいでほぼ彼の情報が残っていない。魔法界における協力者によれば彼は今年度からホグワーツ魔法魔術学校の教員としてこの英国に帰ってくる。君にはその監視を頼みたい。できるか?」

 

唐突に流れ込んでくる大量の情報。ホグワーツ、言葉は知っている。俗にいう協力者からの資料や私に魔法を叩き込んでくる訓練センターの教師たちから話は聞いているからだ。

 

だか、それは私が学生になるということだろう。それは無理だ、まだ訓練を全て終えていない。

 

「M、この初任務大変嬉しいですが、しかし私にはまだ訓練期間が残っていますし魔法使いとしても未熟です。とてもじゃないですがまだ任務をやる段階ではないと思います」

 

Mは暫く黙って私を見る。そして唐突に棚の中からショットグラス2個とスコッチを取り出し両方に注いで一つを私に渡した。

 

飲みなさいと手で示され少し戸惑いながら口に含む。

 

なんだろうか、案外いける。11歳の青臭いガキが何言ってるんだと思われるかもしれないが私はめっぽう酒に強い。だから普通はこんなに眠くなることはない、眠くな…る…こと

 

しまったと思った時には視界が暗転していた。

 

M視点

 

「よし、運び出せ。奥歯にカプセル封入手術実施後SASのキリングハウスに。実践に耐えうるか試験しよう」

 

私はそう言った。彼女には悪いがどんな形であれこの任務は受けてもらわなくてはならない。そのためにも彼女には自信をつけてもらう。そこいらのエージェントよりはよっぽど優秀とかの007が太鼓判を押したのだ。信用しても構わないと言える。

 

ちなみに銃にしても何にしても使うのは全て実弾だ。相手は教官などではない。生き残れば減刑が約束された凶悪犯罪者、もちろん捕まえた後の彼女は好きにして良いとすら言われているから熱の入り方が違う。

 

ちなみに彼女に逆に与えられる命令は一つ、皆殺しだ。もちろん手段は問はない。相手を殺せるのなら好きな方法でいい。ただし彼女に与えられる武器は最初は拳銃だけ、それ以外は奪うしかない。

 

「本当に大丈夫なのか?007…彼女は、メアリーはまだ11だ」

 

「彼女のこと過小評価しすぎですよM、いったいどこに数十人のスナイパーに狙われて被弾10回で済ませる奴が何人いるか…」

 

そう言ってではと頭を下げると彼は出て行った。

 

「合格してくれ、メアリー。いや、次の007」




007とハリーポッター、案外合うかもと思って書きました。不定期かもしれませんがどうか暖かい目で見てください。感想評価誤字脱字色々お待ちしてます。

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