インフィニット・ストラトス 最強と天才の幼馴染 番外編   作:灰崎 快人

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一方そのころ

「なっ……冗談はよせ千春、現に私は今こうして生きている!」

 

「そう生きている、だから安心した。あの爆破から2人とも生きて帰って来れたって………」

 

話が見えてこない、10年前とはいえそんな大爆発などは記録にない。

 

「東京崩壊、アメリカの壊滅、中国の核……約77億人が死んだ。」

 

千春さんの口からたくさんの事件が聞かされる、だがやはりと言うべきかそんなことは一切記録されていない。矛盾だらけだ。

 

「千春………今のお前の生活はどうなっているんだ?」

 

「……戦いの日々かな。数少ない食料の奪い合い、水すら貴重な資源になってる。まるで第二次世界大戦を再び起こしているような感じだ、もう滅んだ国もある。」

 

そんな惨劇も私達の記録にはない……ましてや滅んだ国など近年は無いはずだ。

 

「どこが滅んだ?」

 

「………イギリス、中国、フランス、ドイツ、ロシア、アメリカ。そこから覚えるのは辞めた」

 

「嘘ですわ……」

 

オルコットがそう呟く、無理もない自身の母国が滅んだとされているのだから。無論オルコットを除く代表候補生も皆絶句していた。

 

「嘘じゃない、確実に滅んだ。その国の最後は残酷だった……最後の生き残りを中継で惨殺したり、女だったら死ぬまで奴隷や性処理道具として扱われてた。」

 

なんということだ……

 

「千春君、他にこの世界は何処が違うとかあるのかな?」

 

「逆に同じなところを探したほうが早いよ」

 

「そんなに世界が違うの!?」

 

完全な別世界から来た千春……彼にとってこの世界での生活は恵まれたものなのだろう。では本来この世界に居た千春はどこへ行ってしまったのだろうか?

 


 

拝啓千冬、俺は今地獄に居るのでしょうか?あたり一面は火の海です。まるで第二次世界大戦の再来です……

 

「お兄ちゃん!早く逃げよう!」

 

「ここに居たら私たちも危ないよ!」

 

そしてなぜか幼いころの君たちが居ます、本当にどういうことでしょうか?

 

「とにかく俺につかまれ!走るからな!」

 

黒式がないので走るしか手段がない、いつまでもIDに頼っていては駄目だな……少なくとも状況整理ができる場所、身の安全が保障できる場所を探すしか他ない。

しかしここで更なる問題がある、それは彼女たち以外の人を見ていないということだ。このような状況ならば自衛隊が居ても可笑しくは無いはずだ、しかし軍隊の姿すらなくよくわからない生命体が都市であったであろうこの場を破壊していく。ISではない未知の兵器、あれに対抗できるのは対戦車ミサイルとかか?

 

「見つからないように隠れながら行くよ、えっと……千冬と束でいいんだよね?」

 

「何で知ってるの!?」

 

やっぱりそうなのか。

 

「君たちの知り合いから話は聞いてるからね。千春君だっけ?」

 

「千春を知っているんですか!彼は今どこに居るんですか!?」

 

「わからない、だいぶ前に通信が切れちゃったから……もしかしたらもう」

 

「そんなぁ……」

 

その千春が俺だって言えるわけがないよね!それこそ何言ってるのお前状態だからね

 

「大丈夫だ、俺が必ず見つけ出してやるから。」

 

「絶対だよ!」

 

「あぁ約束する。」

 

今の世界でも約束守れて居ないんだからこの世界だけでも守らないとな……まずはあの訳の分からない奴らをこの世界から退場させないとな!

 


 

「とりあえず元の世界に戻るまではおとなしくしてもらおう、それがお前にとっても私たちにとっても良いだろうからな。」

 

「なんだよ、そんなに未来の世界を見たら駄目なのかよ?」

 

「いやこの世界もある意味危険なんだよ、ある意味ね……」

 

金髪のやつがそうぼやいているが、どうでもいい俺はこの世界を堪能したい。この世界に居た千春には悪いが俺の好き勝手にさせてもらう。まずは旨いものを沢山食って、洋服とか今は何が流行っているのかそれを見て生きたい。

 

「悪いけどおとなしくするつもりはない、俺の好きなようにさせてもらう!」

 

「駄目だよ~お姉さんが許さないからね~」

 

「ISという兵器を見せた挙句、いろんな部屋に連れて行ってくれた人が言えることなのかな?」

 

そう指摘すると表情を歪める、妹だと思われる人が睨み付けているが仕方がないだろう。だってこの人がやったことなのだから。

 

「副教官……しかし我々はあなたを思って言っているのです。」

 

「俺はあんたの副教官じゃないことだけは確かだな、俺は俺だ。この世界に居た千春じゃない、一緒にするな。」

 

可哀想だとは思わない、何度も泣き落としされて騙されてきた。だからこそ信用してはいけないんだ、例え千冬の教え子であったとしてもな。

 

「千春、私からもお願いだ。ここでおとなしくして欲しい。明日になれば休日だからなその時に遊びに行こう。」

 

カレンダーとデジタル時計を確認する、確かに今日は金曜日であり翌日は休日になる。しかしここに閉じこもっている理由にはならない、それに翌日は遊びに行こうなどと言っているが実際は定かではない。

 

「いつもとの世界に戻れるか分からないけどな、仕方ないから明日までは我慢するか……」

 

だが今この場で動いては確実に拘束されるだろう。力の差はこちらが上だろうが、彼女たちが使った兵器ISの性能は計り知れない。

 

「明日までな……」

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