インフィニット・ストラトス 最強と天才の幼馴染 番外編 作:灰崎 快人
シャルロットとの買い物 本編40の後
日曜の午前七時、今日はシャルロットと買い物をしに行く日だ。また日本の文化をおしえる日でもある。今回のことを楽しみにしていたのか、彼女は笑顔で男性用の服を着飾っていた。俺よりも服のセンスがあるな。
「シャルロット、ちょっと外出届け貰ってくるから。出かける準備だけしておけ。」
「わかりました。」
俺はシャルロットと外出する為の届けを貰いに、千冬の部屋へと行く。少し時間が経った程度であいつの部屋が汚くなるとは思えないが、万が一のためにゴミ袋を持っていっている。おれは万が一だ俺があいつを信用していないと言うわけではない。
「千冬~起きてるか?」
扉をノックして千冬を叩き起こす、まぁ基本的に起きてると思うけどな。
「うるさい……何時だと思ってるんだ。」
ゆっくりと体を引き起こし、こちらを向く。髪の毛はボサボサであり机の上には空になっているであろう酒缶が並んでいた、そして相変わらず服は脱ぎっぱなしである。
「酒クサッ!夜飲んだな?それに部屋も元通りだし、せめてちゃんとゴミは捨てろ。あと服は脱ぎっぱなしにするな。こういう下着もな。」
散らばった衣類を拾い上げる、なんで短期間でこんなに汚く出来るんだお前は!成人済みならもう少ししっかりしてくれ。
「とりあえず衣類はカゴに入れろ。缶はこの袋に入れておけ、あと買い物してくるけど何かいるものあるか?酒は駄目だ。」
「ボディーソープが切れそうだ、それだけ買ってきてくれ。」
「メーカーは?」
「お前のオススメでいい。」
「わかった、それじゃあデュノアとの外出届くれ。」
「あぁ私が許可する、さっさと行って来い。」
「感謝する。」
扉を閉めてシャルロットのいる部屋に戻る。俺のオススメか……それだったら『
今日は千春さんとのデーT――――お出かけの日、僕が抹茶を飲んでみたいと言ったら直ぐに手配してくれた。他にも生活しやすいように買い物もするらしい、確かに歯ブラシとか歯磨き粉とか生活用品は買っておかないとね。あとは何買おうかな~そう言えば僕お金どのくらい持ってたっけ?
財布を取り出して確認する、僕のお財布の中には一万円札が一枚入っていた。ここに来るまでに色々とお金使っちゃたし仕方ないのかな、限られたお金だけど大切に使おう。
「シャルロット、外出届けを貰ってきた。門限は午後六時まで、その間には買い物を済ませる。君の飲みたい抹茶はいつ飲む?」
「うーんゆっくり飲みたいかな。」
「わかった、それじゃあ必要なものだけ持ってくれ。車で行くからな。」
「千春さんて車持ってたんですね。」
「社会人として持ってなければ死活問題だからな、誰でも持ってるんじゃないか?」
僕の父親は持ってないけど、運転手が運んでくれてるみたいだしいいのかな。それにしても千春さんの車か~どんなの使ってるんだろう?
「学園内に駐車場がある、そこまで移動するからな。気分が悪くなったりトイレにいきたいとかあったら気軽なく言ってくれ。」
「わかりました。」
僕は部屋に鍵をかけて千春さんに渡す、千春さんが持っていてくれたほうが安心できるからね。寮から出るときに織斑君とあったけど直ぐに篠ノ之さんや凰さんに連れられて何処かに行った、僕としては有り難いかな。織斑君のことだからついていくとか言いそうだし、二人っきりになれるときに邪魔されたくないしね。
そう考えているうちに駐車場につく。千春さんの前にある車は白いボディーに黒いラインが入った古い車だった、四人席の車だけど後部座席に入るためのドアが無い。確か古い車はイスを倒してから入るんだっけ?今の車とは違うんだ~
「どうしたデュノア?車が珍しいのか?」
「うん、見た事無いタイプのモノだったから気になって。」
「まぁ古い車だからな、見たこと無いのもわかるよ。とりあえず乗ってくれ、熱かったらクーラー入れるから。」
そう言って車のエンジンをかける千春さん、すると車の正面からパカっと何かが二つ開く。これは……ライトかな?何だっけリトラクタブルヘッドライトだったかな、今では廃れた物だって聞いたことあるけど。
僕は千春さんの車に乗り込む。車内はとても清潔感があって埃が無いほどだった、千春さんはこの車が大好きなのかな。
「それじゃあ行くとしようか。」
「はい!」
僕達は大きなショッピングモールへと移動し始めた。
まさかこの車に千冬と束以外を乗せる日が来るとは思わなかった。それがしかもシャルロットだとも思わなかった、いろいろな事情があるとはいえ色々と再開することが多くなった。これもISが創られたからだな、出なければ俺は彼女達の存在を知らずに別の道を歩んでいただろうからな。
「千春さん。」
「どうしたシャルロット?」
「千春さんにとって織斑先生はどんな人なんですか?」
シャルロットが突然聞いてくる。正直難しい、恋愛感情と言うわけではない。恐らくそれ以上の何かがあるんだろう、言葉では言い表せない何かが。
「そうだな~正直深く考えたことは無いな、片付けが苦手な幼馴染としか思ってない。」
「片づけが苦手?」
そう言えばこのことは誰にも話すなって釘を刺されていたんだった、まぁシャルロットは口が固いだろうし大丈夫だろう。
「シャルロットとルームシェアする前は千冬と一緒に居たんだ、だけど千冬は片付けとかが苦手な部類でな。ゴミとかそのまま机の上においておくタイプだった、だから俺と一緒のときは俺が片付けてたし。お酒も減らしたからな。」
「織斑先生って意外とずぼら?」
「いや生活習慣が悪いだけだ、授業とかではしっかりしてるだろ?」
「そうですね。」
「まぁこのことは他言無用で頼むぞ。」
「分かりました。」
そんな会話をしているとショッピングモールについた、車を駐車場に止めて鍵をかける。
「それじゃあのんびりと買い物するか。」
「はい!楽しみましょう!」
僕達の買い物が始まった。最初は服や靴などの衣類を見て回る、僕だって女子だファッションには興味がある。今の僕には男装用の服装しかないけれど、いつの日かこういったスカートも着る日が来るんだと思うと少し楽しみでもある。
一つの衣装が僕の視線に入る。青色のブレザーに乳白色のワンピース、赤と黒のプラットフォーム・ソール。タイツの色がピンク色だけど、これだけはいらないかな。
「これが気に入ったのか?」
気がつかないうちに千春さんが隣にいた。そこまで熱心にみているように見えたのかな、確かにこの服装は好きだけどお金が足りないかな……靴だけでも五千円は越えてるし、今の僕じゃ買えないや。
「うん、だけどそこまでお金に余裕が無いから―――」
僕がそう言うと千春さんが一つ一つ値段を見ていく、僕でも買えるものを探してるのかな?
「シャルロット、とりあえず試着してきな。気になったのであれば一度試着してみてからの方がいい。」
「えっ?でも………」
「いいから、自分のサイズに合うものを持って着替えてきなよ。ここでまってるからさ。」
「―――うん、わかった。」
僕は言われた通りサイズのあったものを持って試着室に入っていく、でもなんで急にいったんだろう。千春さんが考えてることはあまりわからないな~
服を脱いで備え付けのカゴに入れる。僕が今日着てきた服は男性用、今から試着するのは女性用の服。作りが違うから着替えるのにちょっと困ったけど、昔から着慣れているものだから大丈夫だね。下着は――――あっ。僕女性用下着取って来てないや、どうしよう。
「シャルロット、大丈夫か?」
千春さんが声をかけてくれるけど、どう返したらいいのかわからない。千春さんに「僕にあう下着を取ってほしい。」なって言える訳が無い、それにいった所で千春さんが僕の胸のサイズなんてわかる訳ないし……本当にどうしよう。
「シャルロット?」
「大丈夫!大丈夫だから!」
「なら良いんだが……何かあったら言えよ?」
「ありがとう!」
とりあえず下着はいいや!持ってきたものに着替えて、靴履いてっと。出来た!
「おまたせしました!」
「ふむ、よく似合っているよシャルロット。だが何が起きていたんだ?」
「それはその―――下着が。」
「忘れたって事か、そのままじゃ気持ち悪いだろう?下着もちゃんと選んできな。」
千春さんは何がしたいんだろう?僕を着せ替え人形とでも思ってるのかな?ふと千春さんの方を見ると定員さんと話をしている、何かお願いしてるみたいだけど……なんだろう?
「シャルロット、せめて着ていた下着くらいはつけなさい。そうじゃないと色々とまずいからな?」
「ごめんなさい……」
よく考えたら今の僕、下着つけてもないし履いてもいない。これじゃあ変態みたいだ。なにしてるんだ僕は!急いで試着室に入って下着を身に着ける、僕は自分の身体に合うものをわかってるから大丈夫だ。デザインは適当に選んじゃったけど見られないし大丈夫だよね。
「ふむ、こうしてみると本当に成長したんだなシャルロット。」
「あれから五年以上は経ってますからね、色々と変わりました。」
「よし、じゃあこの袋の中に脱いだものを入れてくれ。あとはこのハサミで値札を切ってくれ。」
「え?でも僕には―――」
「俺が払っておいた、だからそのまま店を出ても大丈夫だぞ。」
いつの間に……もしかして店員さんと話していた時に?僕なんかのためにいいのかな、千春さんもそこまでお金持ってないと思うんだけど。と言うか僕が持ってきた下着のお金も払ってあるの!?なんでわかったんだろう。定員さんに聞いたのかな?それだと僕の胸の大きさとかバレたりする?無いよね?
「それじゃあ色々と回るとするか、シャルロット嬢?」
「なっ!―――からかわないでください。」
確かに僕はデュノア社の社長の娘だけど、今だけはそのことを忘れて彼とのデートを楽しみたいんだ。
「悪かった、じゃあ行くかシャルロット。」
僕達は衣料品店を去り、また別のお店を目指して歩いていく。人ごみの中歩いていると言うこともあり離れ離れになりそうになる、ショッピングモールってここまで人がいるんだね。初めて来たからビックリだよ。
「シャルロット、手を放すなよ?」
そう言って僕の手を握り締める、千春さんは心配性だな~でも時には甘えても大丈夫だよね?千春さんに引っ張られて僕は人ごみの中から抜け出す、転びそうになるけど千春さんが受け止めてくれたのから良かった。次に僕達がついたのは衛生用品などを扱っているお店だった、千春さんはここで買うものがあるみたいだ。
「ボディーソープ類の予備が無かったからな、いくつか買っておくとしよう。シャルロットも何か気になるものがあればカゴに入れてくれ。」
「わかった!」
僕と千春さんは店内で別れて買い物を始める、千春さんはコンディショナー系統のところに、僕は洗顔や生理用品のところに移動する。万が一男装しているときに来ちゃったら色々と不味いしね……これだけはしっかりとしておかないと。
「これはなんだろう……」
とある箱が眼に止まる。箱には0.01と書かれている、だけど僕はこれを見たことが無い。一体何に使うんだろう?千春さんならわかるのかな?持って行って聞いてみよう!
「さてと……
千冬はこだわらない性格だがいいが、シャルロットはこだわりそうだ。なるべく彼女にあうものを選んでおくとしよう、そうすれば気にせずに済む。あとは髭剃りと香水と洗顔も必要だな、歯磨き粉歯ブラシも必須だ。シャルロットのいるところに移動するとしよう。
「シャルロット、何か買いたいものはあったか?」
「えっと、生理用品とかになるんですけど……」
「大丈夫だ、昔買いに行かさせた経験がある。それくらいで躊躇はしないさ。」
千冬と束が生理とかで動けなくなるくらいのときがあったからな、そのときには何回もこういった生理用品を買い足しに来たものだ。
「僕が申し訳なくって、千春さんに買わせるなんて。」
「気にするな、それよりかごに入れてくれ。」
僕は手に持っている用品をかごに入れる。千春さんよりも僕のほうが買うもの多いよね、千春さんはそこまで気をつかうところ無いからいいよね。
「なにか顔についてるか?」
僕は千春さんの顔をずっと見ていたらしい、僕は気付かないうちに魅了されてるのかな……?そう言えば僕千春さんに聞きたかった事があったんだ。
「千春さん、この0.01って何ですか?」
瞬間。千春さんの顔から笑顔が消え空気が凍りついた、僕は不味いことでも聞いてしまったのだろか?
シャルロットが持ってきたものは、もちろんあれです。
無自覚で説明を求めてますね、これには千春も困惑です。
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