チートたちの妖精國物語   作:にゃはっふー

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暇なので書いたオマケ話です。カーマ来たから書いた、ネタがあったし、来たら書くと願ったから書いたので、楽しんでいただければなりよりです。

暇つぶしぐらいにどうぞー


オマケです
オマケ話


 ロンゴデミアドが放たれる。術式に置いて彼女は5本も繰り出す為に、少年は森を走り抜けていた。

 

 少年はグランドジオウの力を使う、次世代の最低最悪の魔王。ジオウの名を継ぐ少年である。

 

 少年が仮面ライダーの力を手に入れたのは必然だった。

 

 それはヤンデレウマ娘によって、家族を人質に取られた男を助けたいと言う意思の下、ウォズに唆されて、彼は仮面ライダーへと変身した。ちなみに転生者では無いが、親がそうだと言う事を教えてもらっている。

 

 ジオウの力を最初は否定的であったが、彼はヴィヴィオと言う友達が犯罪者に攫われた事を機に、表舞台へと姿を現した。

 

『俺は成るッ!例え物語を壊す最低野郎になったとしても、ヴィヴィオを、友達を救ってやるッ!』

 

 ちなみにヴィヴィオはこの時に彼に惚れてしまい、回りから責任取らないとスタブレだよ?と脅されている。

 

 そして彼には幼なじみがいる。モルガン(妖精國)とRXの娘である、モードレッドと言う名前の少女。

 

 セイバーモードレッドと違い、魔術師の素質を持ち、いろんな薬品を彼に飲ませていたり、彼と婚約を結んだりしている。

 

「逃げるなッ!」

 

 彼女は立派なヤンデレになっていた。依存系と言って良いだろう。

 

「お前はオレの婿なんだから、オレ以外の女と一緒になるなッ!」

 

「俺まだ18歳、独り身万歳ッ!」

 

 そんな感じで、彼は日々を過ごす。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 転生者同盟は様々に世界で様々な事をする一団であり、世界を再生させたり、人々を更生させたり、無人惑星を開拓したり、世界を破壊したりする。

 

 彼らもまた、そこにいた。サーヴァント、かつて一般人であるオーマジオウを追い詰めて、爆発させた過去がある者達。

 

「えっ、もしもの話ですか?」

 

 オーマジオウがもう過去に執着も何も無い為に、断罪される事もなく、償いの為に召喚された者も居れば、今度はうまくやろうと前向きに話すサーヴァント。無かった事にしているサーヴァントがいる。だがおおむね自分達はオーマジオウの扱いに失敗したと真摯に受け入れて行動する。

 

 そんな彼らに爆弾が投下された。アルトリアは苦虫を噛むような顔に、ジャンヌは笑顔が固まった。

 

 だからエミヤが真面目に答える事になる。

 

「まず我々に話す事は無いだろう。我々サーヴァントは抑止力の使いであるから、話す事自体危険だと判断した方が良い」

 

 それでも話したら、どうだったんですか? 彼女はそう訪ねる。

 

 もしもの話、抑止力の引っかかる力を持っていると他人に話せていたら、彼はもう少しマシな人生では無かっただろうか? まだ少し、救われていたのではないかと。

 

「それに対しては、当時のマスターから考えてノーだ。結果は良くならないと言うより、良くしようともしなかっただろう」

 

 エミヤ達、一部のサーヴァントがオーマジオウに対して壁があった理由は、彼は現実を見ないようにしていた事もある。これは一緒の人格保護の為だろう。

 

 考えても見てほしい、いきなり世界の危機に一般人の自分がミスせずにクリアしなければ、世界は終わると言う状況で、常人がまともな精神のままでいられるのか?

 

 結果あり得ないと言うのはサーヴァントでも分かるが、それでも理解して行動してくれないと困るのというのが本音だ。

 

「同情はしてたね、一目見た時からありゃ戦士の器じゃないっって感じだったからな。話も右から左に流し聞きだったし、俺らの事を夢でも見るように見てたからな」

 

 クーフーリン、戦士としてマスターを見ていて、ダメならダメで仕方ないと付き合っていたサーヴァントは言う。自分らも荒技でしか、それを治そうとしなかったからダメだったんだろうと語り、本人も治す気が無いと言うところから、クーフーリンはどこかで諦めていた。

 

「まあ、あそこまで行けたのは称賛しているんだぜこれでも。師匠からの言葉に泣いてたりしても、どうにかこうにかしてたからな。真面目な奴は歯がゆかったが、俺からすれば十分やってたってのが本音だね。まあ傍目から見てりゃダメなんだがな」

 

「まあ確かに、薬使ってるみたいに半ば廃人状態は困ったね。けどまあ、いきなり神に殺されて、それの巻き添えに慕ってた人も殺されてスタートは気づかなかったのが痛いねえ」

 

 ロビンフットは彼女にそう言う、真面目組のオーマジオウの扱いは、世界の危機をどうにかしたい現れであって、オーマジオウ本人も仕方ないと割り切っている。

 

 一番の問題は、世界の危機とか、そう言うのを受け入れるほど、彼の心は強くなかった。よく異聞帯である妖精園まで行けた事、これが奇跡だと言うしかない。

 

 マシュはそれを聞いて黙り込む。一度だけ、先輩である彼に、「なぜ力を」とその時に話をしたが、はぐらかすばかりであった。

 

 だがアルトリアは、沈痛な顔で静かに、あなたがモルガンに無駄死にとして殺された、オーマジオウを庇って、死んだ時に壊れたと呟いた。

 

「先輩………」

 

 マシュには僅かに、一周目のオーマジオウの記憶がある。

 

 無機質と言うより、現実を受け入れていない、どこか切羽詰まっていて、助けて欲しい、泣きだしそうなほど、気が狂うほど追い詰められた人間。

 

 何かを理解する事から逃げていて、責任から逃げていて、人からも逃げていた彼の姿。

 

 だけど………

 

 人が死んだ時、吐き気と共に泣いていた。

 

 人が傷付く事を忌避して、怖がりながらも自分を心配する姿があった。

 

 基本的、勇気の無い人間だったのだろう。

 

 それでも、人を傷つける事はしない、優しい人間であったのだろう。

 

 だから自分だけは、このちっぽけで子供のような先輩を守らなければいけないと、強く想った。

 

 それがなんなのか、よく分かった。

 

「おーよしよし」

 

 メリュジーヌの赤ん坊を背負いながらあやし、彼女はいまは子供達を守る者として、彼を慕っているのであった。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

「いい加減にして欲しい、あなたはなぜモードレッドを応援しないのですか?」

 

「ならせめて、その手に持つ薬を置いてからにしてもらおう我妻よッ」

 

 RXとモルガンことトネリコが対峙する。スピネルことバーヴァン・シーは呆れながら、はやてに出勤が遅くなりそうだと連絡して、ダメと言われて給料を心配する。

 

 ケルヌンノスはヴィヴィオ達の事もあり、お酒は夜しか飲まなくなり、いまも自分の頭の上にいる。

 

「さすがに怒りました、今日こそはっきりさせましょうか」

 

「その薬、破壊させてもらおうか」

 

「やめてお母さまッ、ロンゴデミアドは色々まずいです! お父様も変身しないでッ!」

 

 そんな悲痛な叫びの中、彼女は充実した日々を送るのである。

 

 オマケだがこの話を聞いたモードレッド(正規)は死ぬほど赤面して、その場に倒れた。




グランドジオウ ヴィヴィオが攫われた時に、ウォズからジクウドライバーを受け取り、その場でグランドジオウとしての力を手に入れた長男。すでに20名のライダー達に認められ、ゼロワン、セイバー、リバイスの力すら使う、正義のヒーロー。

ウォズの魔の手により、ハーレム道を歩んでいる為、モードレッド他にヴィヴィオや同い年のアインハルト、年上のジークなど相手は多数いる。

本人はまだ独り身が良いとオーマジオウを見ながら言い、彼女達の気持ちから逃げている。ちなみにVRMMOゲームであるアルヴヘイム・オンラインで知り合ったユウキと言う子と仲良し。

モードレッド(妖精園) 妖精と仮面ライダーのハーフ。様々な魔術を行使したり、ロンゴデミアドを作ったりできる将来有望のキャスター枠。

マーリンとかも教えていたりするので、剣の腕もよく、機械オンチからVRゲームはしていない。その為に一番のライバルの存在に気づいていない。

マシュ いまでは立派なベビーシッター。次男坊から大きくなったらお嫁さんにしてあげると言われて、照れている。この先どうなるか分からない。

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