城のような作りである為、豪華な部屋が多く、城下区、労働区、保護区、養殖区、淡水区、畑区、鍛治区など様々なフロアがあり、反省、更生した妖精たちはここに住む。
動力はオーマジオウの力で動いているが、頭の良い人たちがいま研究している。
オークニーの鐘が鳴り響き、マシュと合流したカルデアは、大昔に活躍した救世主トネリコの真実を知る。
「………トネリコって、あのトネリコだよね?」
「応、なぜか嬢ちゃんこと、妖精騎士ギャラハットとの恋愛本がブリテン中にばらまかれてる奴だな」
「ああ…あれね。なかなか面白いよ、トネリコが本気だったらウーサーが可哀想だよ♪」
グリムとハベトロットはそう面白がりながら言い、マシュは少し頬を赤くしている。恥ずかしいからこの話はここまでにされた。
その後、妖精騎士トリスタンこと、バーヴァン・シーの罠にかかり、特殊な道具に閉じ込められた藤丸とアルトリア。彼らは転移して逃げたバーヴァン・シーを追いかけて、ニュー・ダーリントンへと向かう。
そこでは………
「俺はお前たちをゆ"る"さ"ん"ッ!!」
「王の判決を言い渡す……死だ」
人を殺し合わせ、中には同胞である妖精も争わせて殺し合う様を喜んでみていた妖精たちを虐殺する転生者同盟。
その隙に妖精伯爵ペペロン。彼の案内で藤丸たちを閉じ込めた道具の下に来るが、壊されていて、すでに脱出している二人はなぜか抱き合っていた。
「先輩?」
「えっと、これはその、俺が倒れかけたとき、支えてくれたんだっ」
「そ、そうですよっ、深い意味はありませんよマシュッ!」
「あらら、藤丸ちゃんったらもう……とはいえ早く脱出しないと危ない雰囲気よッ」
その言葉に脱出にかかるが、そこにクリプター、この異聞帯で暗躍する者。ベリルが現れ、モースの毒で苦しむ人間を出す。
だが彼らは蠢き、助けにすがってくるだけで、それ以上の事ができないほど呪いに犯されている。殺せばその呪いを受けるのだが、ペペロン伯爵がそれを見抜きそれを止める。どうすることもできないと思われた時、その時、不思議な事が起こった。
「なんだ?」
モースの呪いが消え、絶命する人間たちに驚く一同。
「くそッ、間に合わないのか」
「ゴースト落ち込むな。ヒミコ魂の使い過ぎで倒れるぞ。もうこのまま押し切るぞ」
「おいおい、あの呪いを即座に消すって、どんだけクレイジーな奴らなんだよお前ら」
追い詰められたベリル。だが邪法の魔術か、ウットワズの力をコピーしていて、その姿をさらす。だが転生者同盟は逃げられないように布陣を引く。
「カルデア、我々はベリルを倒す秘策を用意している。時間を稼ぎを手伝ってくれ」
『おいおい、いまの俺を殺せると本気で思っているのか?』
「ああ、心の底から同情するよ」
そして時間を稼いでいると、天井が割れて、誰かか降りて来る。
「来たぞ、オーマの旦那やみんなが用意した。対ベリル用のヒーローだ」
土煙の中から一人の男が現れる。
一糸纏わぬ姿、筋骨隆々のオカマが現れた。
「………誰ですか?」
真剣な顔で尋ねる藤丸。マシュとアルトリアは真っ赤になり、ペペロン伯爵は同類と察する中、仮面ライダー鎧武は説明する。
「ぷりぷりプリズナー、異世界でS級ヒーローをしている。ただ男の人に手を出すから服役しながら活動している。今回はこの男、ベリルを更生させてほしいと頼んだら来てくれたらしい」
「あなたねボーイ。綺麗な物や人を傷つけないと愛せない、悲しき男子は」
『な、なんだお前は!?』
「あなたに本当の、真実の愛を教えてあげる。エンジェル・ハグッ!!」
『や、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ―――ッ!!』
その時、不思議な事が起こった。オーマジオウの力でモザイクが入る。そこからベリルのうめき声が響く。
―――おい、やめろ、は、離せ、はな………
きゃん。
………
……
…
無事に脱出したカルデア一向。マシュは顔を真っ赤に染め上げ、アルトリアは何が起きたか分からない顔。藤丸は少し吐き気を抑えて合掌しつつ、みんなと合流して、モルガン戦の為に、転生者同盟の下に出向く事にした。
「もう出番無くなっちゃたわっ♪あとでカルデアに捕まってカドックと一緒に捕虜生活しないと」
そう言って、後の事を彼に任せて、カルデア一向は転生者同盟の下に出向く。
◇◆◇◆◇
六つ目の鐘がどこにあるか分からない中、ロンディニウムにオーロラ崇拝者の連中が襲い掛かるが、アイルーたちやガレスが撃退した為に被害は無く、アルトリアは泣きそうな顔でガレスを抱きしめる。
そこから最後の鐘に付いて、また彼らの事を知る為に転生者同盟の下には藤丸、ダ・ヴィンチ、マシュ、アルトリア、パーシヴァルがやってくる。ラピュタに滞在するアイルーの案内で中に入る。
そこではこの妖精國では見なかった光景が広がっていた。
妖精は一から物を作り、楽しそうに人間と競い合っていたり、人間と一緒に畑を耕したり。
妖精國の妖精は、人間の文化を真似ているだけであり、模倣である。だがここの妖精たちは一から新しい文明を作り出していた。
そんな光景に驚きながら、とある妖精たちが祭壇らしい場所で祈りを捧げている。それに驚きながら近づいた。
「やあこんにちは、君たちはなにをそんなに祈ってるんだい?」
「あっ、ああ知らない奴か。まあ珍しいよな、こんなこと、前の生活なら信じられない。これは許されますように祈ってるんだよ」
妖精が話すには、自分たち、正確には始まりの六人の妖精は、悪い事をしたらしい。
なのにそれを他人の所為にして殺して、それを大地にしてしまった。それがこの世界の、ブリテンの始まりなのだと説明した。
「そんな話、聞いたことありませんね」
「ああそうだ、きっと俺たちが忘れたんだよ。モースも厄災も、殺された〝神様"って奴の所為らしい。まあ自業自得さ」
「待ってくれ、神様だって?」
「使い慣れてないけど、凄い存在らしい。騙し討ちして殺して、そいつの大切な巫女もバラバラにして再利用したらしいんだ。詳しい話はオーマさんたちなら知ってるよ」
そう言って彼らは衝撃を受けながら、オーマジオウがいる鐘突き堂へと向かう。
◇◆◇◆◇
そこには後五つの鐘を収める場所であり、最後の一つ、鏡の氏族の鐘がある。
【修復にはかなり手こずった】
「修復したのかい!?」
ああ、と話しながら、「こうでもしないと死ななきゃいけない子がいるからね」と言い、アルトリアは驚いていた。
いくつもの候補の破片を見つけては、時間を巻き戻す能力者や、因果律を操作できる能力の持ち主など、大勢の能力者の元に出向いて、完璧に復元した鐘を設置したのだ。
こうして最後の鐘をアルトリアが鳴らして、モルガンと戦う準備を整える。
【カルデアよ。モルガンを倒すのか?】
「それは……はい、それがアルトリアの使命だから」
【そうだ、だが使命はそれだけではない】
「なんだって!?」
ダ・ヴィンチちゃんが驚く中、オーマジオウが語るは、この國、ブリテン異聞帯の始まりである。
はじまりのろくにんの妖精が理想郷であるアヴァロンから出て来た時、この世界は海しか無く、彼らは途方に暮れた。
だがそこに獣の神……ケルトの祭神「ケルヌンノス」が妖精たちを改心させるべく、自らの巫女と共に現れ、彼らを叱りつけた。「こうなったのはお前たちが仕事をサボったからだ」「反省しろ」「仕事をしろ」と…。
「サボったって、何の仕事を」
【聖剣の製作だよ】
「………」
アルトリアは顔色を変えず、オーマジオウは続けた。この世界はある時に大きな戦いが起きた。それは藤丸たちがギリシャ異聞帯で知った、地球にいた神々だけでなく他天体からの来訪者をも蹂躙したとされる巨人「セファール」によって大地などのリソースを奪われる戦いが起きた。
それを解決する為に、神々は理想郷の妖精に聖剣の製作を依頼したが、彼らはサボった。飛来したセファールを打ち倒す為の聖剣を作る役目を、彼らが放棄してしまった。今の世界がこうなったのはセファールによる文明の蹂躪が起点なのだが、問題はセファールにどう対処するかではなく、この世界には最初からセファールに対処できる手段がなかったことにある。聖剣とは星の外敵を滅する為になくてはならないものなのだが、それを「今回くらい遊んでも大丈夫だろう」と聖剣造りを6翅の妖精たちが放り投げてしまった。
結果、戦いに負け、海を除き全てのリソースを奪われた後、地上の異変に気づき理想郷から出て来た六人。倒されなかったセファールによって地球の資源全てを押収され、一部の水生生物しか生きていない"無の海"だけが残された。罪無き者のみ通れる理想郷の道は使えず、彼らは何もない海を漂う事になった。「たった一度のサボタージュがきっかけで生まれた」。それが、ブリテン異聞帯だったのである。
だが一柱の神が巫女を連れて、聖剣の製作をしなかった罪を説き、はじまりのろくにんを反省させようとした。しかし、ケルヌンノスは元来穏やかな性格であったためか、この段階では、まだ彼らは罰を与えられていなかった。だが………
【妖精たちは耳を貸さず、感謝していたはずのケルヌンノスを手にかけたのは、「神が自分たちに仕事させなかったのが悪い」「いつまでたっても大地が戻らないのは、神のせいだ」と言い訳をし始め、神の宴を開き、神に毒入りの酒を飲ませて殺した】
そうして生まれたのがブリテンの大地。ブリテンの始まりは神の遺体から作られたのだ。
藤丸たちは驚きながらオーマジオウから説明を聞き、アルトリアは怖いほど、冷静に平然と聞いていた。
【そして妖精はケルヌンノスと共に現れた巫女に対しても死なない魔法をかけ、生きながらに彼女の身体をバラバラにして、自分たちの嗜好品を作るための人間の素材として使った。これがブリテンの始まり、妖精たちが忘れた初まりの罪だ】
「そ、そんなことが」
【凡人類史の君たちなら分かるはずだ。人間の生態系が他とは違う事を。この國の人間たちは、妖精國ブリテンに存在する人間は、巫女の細胞から造られた劣化コピーだということをこの世界の人類は誰も知らない。だから誰も気づかない。そして妖精は子供を産むという概念がないため、人間も生殖能力を持たず、彼らは自分たちの力で数を増やすこともできないんだ。なぜならブリテン異聞帯の人間は巫女のクローン……人類全員が兄弟のようなものだからな】
「……そうなのですか?」
パーシヴァルの言葉に、藤丸たちは答えられず、ダ・ヴィンチは尋ねた。
「それで、君たちは何者だい?そんなことを知っていて、妖精を滅ぼすと決めた君たちは」
【私たちはさまざまな平行世界や異世界より、このブリテンの真実を、残酷な事実を知り、妖精共に怒りを感じた、悲しみを感じた、憎しみを抱いた者達の集まりだ】
それを静かに聞く。オーマジオウは妖精を許さないとはっきり言った。
【カルデアの者たちがどう思おうと知らない。我々は一度ブリテンを終わらす。その為にモルガンを倒して、全てを終わらせる】
「それが君たちの目的かい?」
【その通りだダ・ヴィンチちゃん。妖精たちの中には反省する者もいるだろうが、大厄災、それを引き起こるのをあえて黙認する。もしも妖精に手を出さなくなるのは、崩落を止めてからだ】
「崩落?崩落だってっ!?君たちはそこまで知っているのかい?」
【カルデアよ、そなたたちの真の戦いは、モルガンを倒した後である。それをゆめゆめ忘れるな】
こうしてカルデアは一日、転生者同盟の下で休んでから、彼らはモルガンを倒す際に動くとのこと。
それを信じて、決戦の時まで、彼らは歩く事に決めた。
カルデア一行
妖精國ブリテンの実態を早く知る。詳しい話などを転生者同盟で聞き回ったりした。
転生者同盟
ニュー・ダーリントンに住む妖精をニュー・ダーリントンごと滅ぼした。過激なライダーや転生者だけで行動している。ここにいる者は全員始末するのは前々から決まっていた。バーヴァン・シーは逃がしてしまう。
ぷりぷりプリズナー ワンパンマン
S級ヒーローの一人であり、彼ならばと強くオーマジオウからアプローチを受けた。オーマジオウが結婚した時は涙したが祝福してくれた。
満たされた男ベリル・ガット Fate/GrandOrder
綺麗なものは壊れた時、傷付いた時だけに美しいと感じる感性の持ち主。
いまは愛に満たされてマシュの事は忘れて、ぷりぷりプリズナーの愛人になる。オーマジオウが魔術回路などを取り外したため、彼女の下で幸せになるだろう。
ペペロン伯爵 Fate/GrandOrder
ベリルがああなったためにやる事が無くなった。仕方ないので最後までこの戦いを見守ろうと思い、藤丸側で静観する事にした。
実は転生者同盟がクリプターの敵になる事も考えて、もうやっていられないと判断している。
「彼らってどっちかって言えば藤丸ちゃんたち側な気がしてねえ」
ガレス Fate/GrandOrder
予言ができる妖精の氏族で破滅の未来を見ていたが、なぜか回避されていてびっくりしている。アイルーたちに慕われてアイルーの部隊を率いている。アイルーがアルトリア側になって喜び、アルトリアもまんざらではない模様。
アイルーたちからガンランスと言う物を受け取る。
オーマジオウ
そろそろモルガンとの戦争が始まるから、城にいる妖精を皆殺しにする話をしている。モルガンは誰がやるか、モルガンどうするか話し合った。
モルガン戦、始めます。