ようこそ非日常の溢れる教室へ   作:地支 辰巳

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キャラの口調を似せるのが難しい。



新入生は癖が強い クラスB.Dの日常

竜ヶ峰帝人がBクラスに配属されてから、一日が経過していた。なので、必然的に学校では授業が始まるのだが、授業初日ということで授業内容は今年一年の大まかな勉強内容の紹介や授業方針の説明などがされただけだった。

そのまま4限目の終了のチャイムが鳴り、昼休憩の時間になると、椅子に座っていた帝人の元へ柴田が一直線で来た。

 

「よぉ竜ヶ峰!昼飯だけどよ一緒に学食に行かねぇか?」

 

帝人にとっても一人で悲しく昼ごはんを食べるよりも、昨日一緒に買い物に行った柴田と一緒の方が楽しくなるだろうと思い快く申し出を受けることにした。

 

「もちろんだよ。じゃあさっそく行く?」

 

「いや、少し待っていて置いてくれ。他の奴も誘ってくるわ」

 

そう言った柴田は教室にいた男子何名かに声をかけると、その何名かを連れて帝人の元へ戻ってきた。

 

「竜ヶ峰ー紹介はいるか?一応昨日居なかった奴は浜口だけだけど」

 

「えっと浜口君。竜ヶ峰帝人です。よろしくお願いします」

 

「そんなに畏まった言い方しなくてもいいよ竜ヶ峰くん。浜口哲也だよ。よろしく」

 

「そうだよね。よろしく」

 

浜口と帝人が握手したのを確認した柴田は「早く行こうぜ」と言って二人の背中を押しながら教室を出た。

 

 

帝人合わせた五人が食堂に到着すると、授業が終わって直ぐに出て来たこともあって、席はほとんど空いているようだった。五人はさっさと席をとると、留守番と注文組になる流れになり、グッパで分かれることに落ち着いた。その結果帝人は柴田と留守番となって、柴田と同じカレーを頼んだ。

 

「勝ててよかったよな竜ヶ峰」

 

「いつもは運があんまり良くないんだけど、珍しいかな」

 

「そういえばよ。昨日連絡先を交換するって言ってた相手って中学からの友達とかそんな感じ?」

 

「幼馴染で、紀田正臣って名前なんだ。小学校の頃に引っ越ししちゃったから、会ったのは昨日が久々なんだけどね」

 

帝人は正臣のことを話しながらも、目の前にいる柴田が正臣と似ているタイプだなと考えて、きっと気も合うだろうなと思っていた。

 

「いいよなー俺にはそんな奴いないから、マジで羨ましいぜ」

 

二人の会話がちょうど終わったぐらいに、頼んでいて料理を持って三人が帰っ来た。

 

「ありがとう浜口くん僕のを持って来てくれて」

 

「いや、これくらい大したことないよ。それより早く食べないと冷めるから早く食べよう」

 

その後は帝人と柴田が三人にお金を返して、五人でクラスの女子は可愛い子は誰だなんて雑談をしていると、いきなり放送が始まった。

放送の内容は新一年生のために部活説明会があるので、興味がある人は放課後、体育館に集合してくださいという内容だった。

 

「おおー!マジか。俺はサッカー部入るつもりだけど、みんなもサッカー部入らねぇか?」

 

部活説明会の放送が終わって、開口一番に柴田はここにいる全員にサッカー部への勧誘したが、特に誰も頷くことは無く、微妙な空気になってしまった。

 

「……僕はあんまり運動は得意じゃないからやめておこうかな。でも、部活説明会には行きたいかな。何があるか気になるから」

 

「そうかーやっぱダメかー。……よし!サッカー部は無理かもしんないけど、部活説明会にはここにいる全員で行こうぜ!」

 

帝人の断りを聞いて、うーんと考えていた柴田は名案とばかりの声量とテンションで部活説明会へと四人を誘った。この提案には他の奴らも気になっていたのか全員か了承の返事をした。

 

 

 

放課後になり、昼休みに集まった五人はゆるりゆるりと歩いて体育館へと向かった。体育館にはすでに多く生徒が集まっていて、一年生の半分はいるだろう。その来ている一年はほとんどは何人かで固まって座っていて、帝人達五人も固まって座った。

時間になると、ステージの方に今回の司会である生徒会書記の橘が出てきて、簡単な自己紹介と部活説明会の説明をした。橘は一年と勘違いされてしまうぐらいの身長だったが、帝人は一年生とは存在感が違うなとひしひしと感じ取っていた。

そこから各部活動の部長による勧誘と宣伝がされた。他の高校でもあるような部活からこの学校でしか無いような部活まで、さまざまな部活が紹介されていった。田舎出身の帝人はこんなに部活があることに感動したというのは言うまでもないだろう。

 

いよいよ最後の一人となったが、そのどこかの部長であると一年から予想されている人物は、黙っているのみで、それを何人かの一年に揶揄われながらも、きちっとした姿勢のまま何を言うでも無く、立っていた。段々と一年の声が聞こえなくなってきて静まり返ると、やっとその男は言葉を発した。

 

「私は、生徒会会長を務めている、堀北学と言います」

 

「生徒会もまた、上級生の卒業に伴い、一年生から立候補者を募ることとなっています。特別、立候補に資格は必要ありませんが、もしも生徒会への立候補を考えている者が居るのなら、部活への所属を避けて頂くようお願いします。生徒会と部活の掛け持ちは、原則受け付けていません」

 

生徒会長堀北の言葉はここにいる全員の心に重くしっかりと響いたのは間違いないだろう。帝人もそこにいる生徒会長の姿がたった自身と三年しか変わらないのにこんなにも変わるものなんだとつい考えてしまうほどだった。

 

「それから、私たち生徒会は、甘い考えによる立候補を望まない。そのような人間は当選することはおろか、学校に汚点を残すことになるだろう。我が校の生徒会には、規律を変えるだけの権利と使命が、学校側に認められ、期待されている。そのことを理解できる者のみ、歓迎しよう」

 

この言葉を持って堀北会長の演説を締め括られた。帝人は高校に入って自身を変えてみたいと思っていたが、流石に生徒会に入る勇気は無いなと思い、立候補することを断念した。

帝人が思考している間に、部活説明会は終わっており、全ての部活で新入生の受付をしているところだった。

 

「おーい竜ヶ峰。俺は今からサッカー部の入部受付してくるけど、浜口達と先に帰ってるか?」

 

「いや、そこまで時間はかからないと思うから、待ってるよ」

 

周りの一年が帰ったり入部受付をしに行っている中、帝人はまだまだ自身の日常になっていないこの高校生活への期待を一層強くしながら柴田が戻って来るのを待っていた。

 

 

★ ★ ★

 

 

帝人が部活説明会に行ってから、2週間余り経った日のこと。その日Dクラスの教室に登校した正臣は「やっぱり今日はいつもの空気と違うか」と感慨深く呟いていた。正臣がこんな風に感じているのは、男子なら至極真っ当な理由である男女合同のプールの授業があるからである。それの効果は正臣だけでは無く、山内や池と言ったお調子者達にも効果を及ぼしていて、女子が聞いたら確実にキモと言うような会話を博士とあだ名されている生徒ともにしていた。

 

流石に表立って女子に嫌われたく無い正臣は、その会話に興味があるような素振りもすることは無く、席に座った。

 

「おはよう紀田君。流石今日の男子は盛ってるねー。紀田君も興味ある感じ?」

 

「千秋。俺は紳士な心を持っている男だぜ?女子の心を傷つけるような会話はしっかり許可をとってからするに決まってるじゃないか」

 

「いや、許可とってもダメだし、許可は出さないし」

 

この何週間同じグループとして行動をしていたことで、松下は正臣に対して常識がある部類のお調子者の女好きという印象を抱いていて、正臣も松下に対しては周りに合わせるのが上手い冗談の通じる女子という印象を抱いているおかげで、お互いに冗談が言えるぐらいの仲にはなっていた。

 

「まぁまぁ照れはそれくらいにしておいて、千秋は参加する感じか?」

 

「あんなのがいる中で、参加なんかするわけないじゃん。軽井沢さん達も参加しないらしいし」

 

「はっはー手厳しいなぁー。俺含め悲しむ男子が増えちゃうよ」

 

「はいはい、冗談はそのくらいにして、私の分まで頑張ってきてね」

 

松下の締めの言葉が口にすると同時にチャイムが鳴り、会話は終了することとなった。プールの時間になるまで一部の男子による談議は止まることを知らずに、ついに皆さんお待ちかねのプールの時間となった。

 

 

「はぁー参加するのは少ないらしいし。マジ萎えるなわー、これで俺の魅力をアピール出来ない残念で仕方ないぜ」

 

「はは、軽井沢さん達は休むみたいだし仕方ないね。でも、見学席から観れるから、までチャンスはあるんじゃないかな?」

 

「平田。……お前って真面目すぎるぜ」

 

「よく言われるよ」

 

男子のほぼ全員と女子の三分の一がそろったところで、担当の教員が入ってきた。教員は生徒を一箇所に集めると、見学者の確認や、この授業を受ける意義などを説明をすると、男女別のレースを開催することを発表した。しかも一位には5000ポイント、最下位には補習が付いてくるというおまけ付きだ。正臣の運動神経は自他ともに良いと言えるので、もちろんこれでも一位を狙って行く気が満々だった。

 

「平田。俺は一位になって幸せを掴んでくるぜ!」

 

「うん。僕こそ全力でいかせてもらうよ。お互い頑張ろう」

 

正臣と平田の毎度の如くずれた会話が終わって、準備運動や軽く泳いだ後に、初めてのレースが行われるようだ。このレース優勝候補はDクラスの短期な方の不良である須藤だ。そこからレースがスタートして、特に大番狂わせがあるわけでも無く、優勝候補である須藤が一位となった。

 

次の2レース目に平田がスタート代の上に立つと、これまで少なかった女子達の声援が明らかに増えており、平田への熱い応援がなされていた。平田は軽く笑みを返すと、そのまま笛の音と共にプールへと飛び込みんだ。その綺麗な泳ぎは同じレースの奴らと大きく差をつけて1位でゴールをした。

 

「お疲れー平田。次は俺に任せておきな。今からでも勝利の祝辞が聞こえるぜ」

 

「そうだね。紀田くんのこと僕も応援しているよ」

 

帰っき来た平田と会話をしてから、3レース目の正臣の出番となった。正臣の参加する組にいるイケメンは正臣他、御曹司で恵まれた体格をしているが、変人過ぎてDクラス内の人間から距離を置かれがちな高円寺だった。このことから分かるが、女子の声援はクラスで人気のある方の正臣に対して集中することになっていた。女子の声援を受けた正臣は気合い十分でままレースを開始した。

レースを開始してからの正臣の泳ぎは基本を押さえた泳ぎで平田と同じぐらいは早く泳いでいたのだが、自称完璧超人と言っているだけあって、一位は高円寺に取られてしまった。

 

「23秒!?高円寺の野郎早すぎんだろ。ここで俺の魅力を最大限に伝えれるチャンスだったのによ」

 

「お疲れ様。紀田君も僕よりは早かったよ。この感じ決勝じゃあ僕が最下位になりそうだね」

 

「決勝で最下位なんて、カッコ悪い姿女子のみんなに見せられねぇからな。勝たせてもらうぜ平田!」

 

少し休憩を挟んで、決勝戦となった。決勝戦のメンバーには正臣や平田、高円寺に須藤などの早いメンツでの勝負になったのだが、勝負は半分を超えないところで決まったといって過言ではなかった。現在二位である須藤に高円寺が大きく差をつけて一位をキープしていたからだ。そのまま流れるように高円寺が一位としてゴールをした。結果高円寺がマジで完璧超人だという認識が作られた決勝だった。

 

正臣は平田にギリギリ勝てて、女子にそれなりに運動神経が良い男と印象づけられただけでも良いかと考えて、清々しい気持ちでプールの授業を終えたのだった。

 

 

★ ★ ★

 

 

Dクラスのプールの時間が終わってからまた一週間ちょっと経ったぐらいの四月下旬。その日Dクラスの張間美香はいつもと同じように登校をして、いつまと同じことように授業を受けていたのだが、3限目の社会の時間に担任の茶柱先生から抜き打ちの小テストをやることを言われた。この抜き打ちテストに授業を真面目に受けていないこのクラスの半分以上の生徒は文句だのなんだのを言っていた。

 

「今回のテストはあくまでも今後の参考用だ。成績表には反映されることはない。ノーリスクだから安心しろ。ただしカンニングは当然厳禁だぞ」

 

美香にとってこのクラスのクラスメイトに対しては疑問に思うところが多くあった。授業を真面目に受けている人間がほとんどいない。全体の一割、二割のぐらいの人数だろう。確かに成績上位者の美香にとって授業を聞くことに意義はあまり感じてはいないが、学校生活では真面目にしようとは思っているので、真面目に授業を受けていた。

 

配られたテストは5教科で各科目4問のテストだった。そのテストでも美香は特に苦労をすることも無く解いていたのだが、ラスト3問は異常に難しい問題が出てきて、時間ギリギリまで解いていたのだが、結局最後まで解けているか微妙だったので、テストの点数は85点ぐらいだろうと予想をしたのだった。

 

「お疲れみかみか。今回のテストどんな感じだった?」

 

「うーん。結構良い点取れたんじゃないかな?最後の3問は難しいとは思っちゃいましたけど」

 

「えーいいな。全然出来なかったんだよね」

 

「私も半分ぐらいかな」

 

「成績にも関係ないテストだったみたいだし、この中で一番頭は良いのはみかみかってことが分かっただけのテストだったね」

 

「偶にみんなに勉強教えてるんだから、みんなよりは取らなきゃいけませんから」

 

コミュ力がそれなりにある美香が友達として、いつも行動しているのは、水泳部の小野寺かや乃。周りに合わせてようとしている森寧々。あだ名をつける癖のある長谷部波瑠加。今会話もしているこの三人とよく行動を共にしていた。

明るくグループ外の人とも美香がしゃべったりしていると、今の時期になる頃には、櫛田グループや軽井沢グループと並んで呼ばれるぐらいなり、美香のクラスでの発言力も櫛田や軽井沢に劣らないぐらいになっていた。

 

「今日はみんなどうするの?かや乃ちゃんは部活?」

 

「そうなんだよね。水泳部があるから今日は無理なんだよね」

 

「じゃあ今日は自由ってことで、また明日ですね」

 

「分かった」

 

「了解〜。また明日ね」

 

美香は運命の出会いがありそうな予感がするこの学校での日々を楽しみに思いながら、今日は中学からの親友の部屋に行くことを決めるのだった。

 




次回はAクラスとCクラスの四月の様子を書こうかなと思ってます。
なのでまぁ次回ぐらいにデュラララ原作から年齢が変更されているキャラが登場するかなと思います。


「紀田正臣」  きだ まさおみ

クラス 1年D組

学生番号 S01T005489

部活動 無所属

誕生日6月19日

【学力】B
【知性】C−
【判断力】B
【身体能力】B+
【協調性】B

面接官からのコメント
学校生活では冗談などをよく言って盛り上げることが多かったようだ。これまで女子に対するナンパ的行為をよくしていたようだが、問題の無い範囲なことは確認済み。それとは別に勉強面も理系は平均だが、文系の点数は入試ではトップの点数をとっていて、身体能力も高いことも確認されている。ここまでで、Aクラスの配属されるほどの能力だが、別紙による資料からの事実を考慮してAクラスへの配属を見送りDクラスへの配属に決定する。

担任のメモ
クラスの中心人物として、クラスのほとんどの生徒に対して会話をすることが出来るが、普段は平田や女子達といることが多い様子が確認された。ここから経過観察を続けます。


カップル同士などの描写の深さについて

  • 仄めかしもやめてほしい
  • 仄めかす程度ならば問題なし
  • 軽い描写なら良し
  • 多少深くてもok
  • ギリギリまで攻めてよし
  • どれでも気にしない
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