善意から悪意に変わった元ヒーロー志望のアーク 作:バロンレモンアームズ
今出久はアジトのデイブレイクタウンにいた。
出久は部屋のテレビで雄英の謝罪会見の映像を見ていた。
『それでは先程行われた雄英高校の謝罪会見をご覧ください。』
そこにはスーツに着替えた相澤先生、根津校長、ブラドキングが映っていた。
『この度、我々の不備からヒーロー科一年生に被害が及んでしまったこと、ヒーロー育成の場でありながら敵意の防衛を怠り社会に不安を与えてしまってお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。』
『NHKです。貴方達雄英高校は今年から二度も敵に接触し襲撃されています。今回生徒達に被害が広がるまで各御家庭にはどのような説明をされていたのか、具体的にどのような対策を行っていたのかをご説明ください。』
『周辺地域の警備強化、校内の防犯システムの再検討し強い姿勢で生徒達の安全を保証すると説明しておりました。』
「は?一切守れてねぇじゃねえか、現に俺はお前達に傷つけられた挙句除籍されたんだぞ。ふざけんなよ・・・」
出久は左頬を触りながら冷たくそう言う。
『生徒の・・安全と仰っていますが、それはどう言う意味ですか?イレイザーヘッドさん。事件の最中生徒達に個性使用を許可して戦闘を促したらしいですがその意図についてお話しください。』
『私どもが状況を把握できなかった為、最悪の事態を避けるべくそう指示しました。』
『最悪の事態とは?多数の被害者は最悪ではないと?』
『私達が考えた最悪の事態とは・・・生徒達が成す術もなく殺されてしまうことでした。』
『そして幸いにも全員命に別状はなく、また生徒達にメンタルケアを行っておりますが特に心身共に問題はありません。』
『・・・・不幸中の幸いだとでも?』
『未来を侵されることが1番の最悪と考えております。』
『では貴方の元教え子だった緑谷出久君に対してもそう言えますか?』
記者がそう言うとその場は一瞬にして静まりかえる。
『彼は過去に貴方方雄英の冤罪事件でヒーローになる道を潰されました。今回の林間合宿においても姿を現し血狂いマスキュラーを倒したと情報を耳に入れています。
彼の母親は自殺しており彼はホームレスのような生活を送っていたそうですね。ですがその後仮面ライダーアークゼロとして活動して数多くの敵を倒し人々を救っている・・・その行動には大きなヒーロー性が感じられます。もう一度聴きますが彼に対してもそう言えますか?』
『その件については私の不徳の致すところです。』
『そこで私はある仮説を立てています。もしや彼は敵連合の内通者だったかもしれないと・・・事件をわざと引き起こして雄英のイメージダウンを狙っていたのでは?それか貴方方に裏切られた事を憎んで敵連合に手を貸したのではと、この二つが私が立てた仮説です。』
この発言で周りがざわつくが次の瞬間
『おい、あんた・・・それを本気で言っているのか!あんたには緑谷が敵なんかと同じように見えるのか!緑谷出久は誰にも頼らずにたった一人で戦ってたんだぞ。あいつは俺が知る限り誰よりも最もヒーローになるべき男だった・・・なって欲しかった!
それだけじゃない!自分を傷つけた俺達を心の底から恨んでいても助けてくれた。そんなあいつがそこら辺の敵擬きに見えるなら今すぐ消え失せろ・・・目障りだ。』
相澤先生がそう言うと周りも″彼はそんな事をする人間じゃない″と口を揃えて言う。
出久は無言でテレビを消すと何処かにワープしようとすると
『緑谷出久・・・頼みがある。私の孫を・・・転孤を止めてくれ・・』
『僕からも頼む、オールフォーワンを″兄さん″を君が僕達の代わりに倒してくれ』
後ろから初代継承者の死柄木与一と七代目継承者の志村奈々が幻となって出久に話しかける。
「俺はあんた達に言われなくてもオールフォーワンも死柄木弔もこの手で滅ぼす。だからほっといてくれ、俺にもう構うな。」
出久はドスの効いた声でそう言うと何処かに煙の個性でワープする。
『『あの目と顔・・とてもじゃないがヒーローを目指していた者の目と顔じゃない。まるで兄さん(転孤)みたいだ。』』
与一と志村は口を揃えてそう言う。
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