出撃!第一部隊の隊長さん!!   作:夕陽に影落ち

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前回のあらすじ〜

タ「防衛任務の人が足りないんで助けて!」

ブレ「俺からも頼む」

主「なら新装備の実験台おなしゃす」

2人「「えっ?」」



エリック生存回!

「よし、それじゃあ各々装備に携行品に準備出来たら、ヒバリちゃんに声をかけておいてくれ。俺はもう終わっているから先に行く。外で会おう」

「俺は少し、準備する時間が必要だな。いつもは小型種しか出てくることはないんだが、ノヴァの影響か先日の任務で中型種が出てな……想定していたとはいえ、スタングレネードを多めに使ってしまったんだ」

 

タツミはそういって出撃ゲートに、ブレンダンはエントランスで出店を開いている万事屋に、そして俺は2人分の新装備を神機保管庫にいるリッカから―――

 

 

「フッ…僕だって、あの鬼で外道で鬼畜なあいつに投げ込まれた死地を華麗に生き抜いた猛者だからね!今更小型のアラガミ程度に不覚を取ることは無いさ」

 

………おんやぁ?(鬼で外道な暗黒鬼畜スマイル)

 

「いやエリックさん、あの人の入隊任務の時にオウガテイルに食われかけたって聞いたんですけど」

「エリック先輩〜。過去はいくら嘆いても変わらないんですよー」

「拭い去ることは出来るさ。過去……それは謂わば、スタート地点のようなものなのさ。情けない自分と決別するためのね」

 

なるほどなるほど……

慢心マシマシでオウガテイルに食い殺されかけた君を鍛え直し、育てた俺を鬼と申すか。

それなりにキツかっただろうが確実に実力の底上げに繋がった筈が外道と罵るか。

そのスタート地点に立たせてやったというのに、挙句の果てには鬼畜とまで言うか。ハッハッハ……(笑)

 

席を立った俺は幽鬼の如く気配を消して脱力し、エリックの背後に抜き足差し足忍び足で忍び寄る。全装備消音スキルLv10付きよりもなお静かに。

 

「確かに僕は強くなったさ。まぁ、あれだけ死線に放り込まれ続ければ大抵の戦闘には恐怖心なんて抱けなくなるのは必然かな……」

「いやエリックさん、隊長さんにどんなスパルタ指導受け……あっ」

「先輩〜……全力ダッシュで逃げ、るのはもう遅いですね〜」

「君たち何を言っ――」

 

 

 

 

 

 

「エー、リィ、クくぅーん……」

 

 

 

「ヒィ……」

 

「「うわぁ……」」

 

ぬるり、という擬音が相応しいだろう。

ウロヴォロスの触手じみた動きでエリックの背後から抱き着き、腕を絡めて首を抑える。まるで蛇に睨まれたカエルのように動けなくなった彼の横顔のすぐ近くに口を寄せ…

 

「『A・B・C』ィー……」

 

と囁いた。

 

「イぃヤァァ(ry!!!!」

 

逃ガサナイヨ?

 

 

◇◇◇エリックが発狂したので十数分後◇◇◇

 

 

 

「なるほど、防衛班の欠員補充に僕も連れていくと」

「足ガックガクですよエリ先〜」

「ABCって何だ…?」

 

そこな青年、エリックと同じ内容であるなら其は修羅の道ぞ。

 

おふざけもそろそろ、タツミさんとブレンダンがもう待っている筈だ。急いでエリックを連れて行かなければ。

 

「そういや、偵察班に枠二つ新人配属があるって話があったな。その話、お前らか?」

「あっ、そうです!外から来て、晴れて ゴッドイーターになりました芦名コジロウです。よろしくお願いします!」

「同じく新人のエンリです〜。よろしくお願いします〜」

 

ほぉん。

長めの黒髪を後ろで束ねた男が芦名、エンリはゆるゆる金髪三つ編みを一纏めにして胸まで……巨乳か。アリサ並だな。

 

「じゃ、新人2人組との顔合わせも済んだし、エリック連れて行くからまたな」

「ご愁傷様です、先輩…」

「先輩がんばぇ〜(*´∇`)ノシ」

ズルズル、ズルズル……

「ちょ!?コジロウ君、エンリ君!?助けたまえよ!?いやっ!待って!?助けて!!イヤァァァ―――「そぉい!!」グハッ……」

 

襟を引っ掴んでズルズル引き摺られながらも、往生際悪くジタバタと足掻いているエリックを首トーンで気絶させて黙らせる。

2人の引き攣った顔は見なかったことにしよう。

それがいい(´-ω-)ウム

 

 

 

◇◇◇フェンリル管轄・居住区◇◇◇

 

 

あれからヒバリさんから新装備の試験運用の任務を受けて、リッカが待っていた神機保管庫にも寄った。試験前の新装備なので、壊れても替えが利くように予備も含めて3セットあったそれを受け取り、2人のいる所まで走った。

ちなみに剣1本、カートリッジ2個にチャクラム4個で1セットらしい。

3組あったので2つをエリックに押し付けた。体力作りだ、励め。

 

「ゼヒェ…ゼヒェ……ま、待ってくれ……これ予想以上に重いんだが……!?」

「ゴッドイーターだろ頑張れ、もうちょっとだから。ほら、おぉーーい!タツミさぁーん!」

 

声を高く張り上げて遠くに立つタツミさんを呼ぶ。

装備ケースをふたつ抱えて運び終わったエリックがブレンダンから水を貰って、「嗚呼、神よ……」と大げさに感謝しながら飲んでた。

タツミさんからは遅いとお叱りを受けてしまったが、まぁ事実だから仕方ないだろう。人手追加したから許しておくれやす。

 

「で、コウ。遅れた理由はエリックがいる時点で予想がつくが、ふたりが運んできたこれはなんだ?」

「最初に言ったでしょ?幾つか条件をつけていいなら、仕事を手伝うって」

「その条件とやらがコレか」

「だな。リッカたち技術局に頼んで作ってもらった新装備だ。エリック含む防衛班3人には、戦闘時にコレを使って貰って感想を聞きたい。あ、俺じゃなくてリッカに直接言うのでも大丈夫だ」

 

わざわざ俺が3人分の意見をまとめて報告するのも面倒だから、是非リッカ及びこれを作った技術班に直接言ってもらいたい。

 

「具体的には、どういった装備なんだい?」

「案外、乗り気だなエリック。急に新しい装備を使えと言われて、不安じゃないのか?」

「待て待てふたりとも。まずはコウの話を聞こう」

 

長いこと付き合っていると分かるが、わりと聞き上手なタツミさんが二人をなだめてこちらに視線を向ける。

話してくれって目だけで会話できるのは凄いよな。

 

ということで(説明略ry

 

「なるほど、拘束力を強化した罠を装備にしたのか」

「そういうこと。ホールドの性能を上げた代わりに安定性が死んだから、装備に制御装置を付けただけ。理論上だけなら大型種にも一撃で効くぞ」

「割と頼もしい装備だな。正規品になれば支給されるのか?」

「如何に相手が強大とはいえ……動けない相手を一方的に追い詰めるとは華麗じゃないな。まぁ現状、手を選んでいる場合では無いのは確かか」

 

そう。

エリックの言う通り今は手を選んでいる場合ではなく、なりふり構わず殲滅を執行するのが最善手。

ノヴァの影響は広く強い。アラガミは強くなったし、タフさも以前のそれより数段上がった。要するに倒しにくくなったので、今まで通り、水際で留めていられるような膠着状態の対応だと食い破られる。その先は、アラガミによる蹂躙だ。

 

「そういうことだエリック。新型の俺やアリサは、戦い続けられるようにオラクルの補充手段があって旧型神機使いの皆よりも生還率が高いから、こういった装備はあまり必要は無いけどな。

この装備の意味は、アナグラ内にアラガミが侵入した際に抵抗手段の無い整備士や従業員が生き残るためにある。人的資源が減れば俺たちゴッドイーターも死にやすくなるから」

「神機の整備や消費する資源の生産は、技術や知識が無ければ不可能だから、という事だな。なるほど、自らの手が届かない場所を守るための装備、か」

 

そゆこと。

 

「じゃあ説明も終わったし、防衛班の見回りと行こうぜ」

「「「応!」」」

 

 

 

◇◇◇ブリーフィングルーム◇◇◇

 

 

コウが防衛班と見回りに出たのとほぼ同時刻。作戦会議室では地表に残されたノヴァの残滓沈静化の業務に駆け回るソーマと第一部隊隊長の御原コウ除く第一部隊メンバーが、サクヤの招集に応じて集合していた。

アリサ、コウタ、リンドウ、サクヤの4人である。

 

 

「で、サクヤさん。任務を受注していないのに私たちに招集をかけるなんて、何かあったんですか?」

「いやアリサ、どうせまたコウだろ?あいつ最近、また無理してるみたいだし」

「あー、何だ。俺が隊長だった頃より相当ヘビーな仕事量こなしてるからなありゃ」

 

居ないのをいいことに言われ放題ですね。

確かに、一般ゴッドイーターの平均ミッション受注数が週間30前後に対して、御原コウの一日の受注数は20から30。

実際には受けていないものの、乱入や別任務のエリアを通り過ぎる際の遭遇で倒してしまったアラガミをカウントして含むと、そうなってしまうのだ。事後処理として任務報酬も入るし。

ソーマもここに居たら休めと言うだろう。

 

「皆には単刀直入に言うけれど、あの子……最近働き過ぎなのよね」

 

一同、頷くなりため息をつくなりして同意を示す。

第一部隊のメンバーは、極東支部の主戦力という面子もあり他のゴッドイーターよりも仕事量は多い。

だがしかし、その度を超して隊長の彼が請け負う量が多すぎるのだ。

サクヤはそれを問題視し、今回の招集は、隊長に掛かってる負担を分散しようという名目で集まってもらったのだ。

 

「あのーサクヤさん。そういえばなんだけど、コウのやつ隊長に出世してからは任務終わってすぐにどっか行くし、やってること全然知らないんすけど」

「サクヤさん、私もリーダーがミッション以外でどんな仕事をしているかとか、聞いたことがないです」

「ああ、そこからなのね……」

 

あの子は本当に何も話してないのね、と呆れながら、サクヤはリンドウにお願いして説明を投げる。前任者のリンドウの方がその辺は詳しいだろうから。

 

「えーっとな、まず隊長の仕事だが、アラガミを討伐して帰投した後は報告書をまとめたり隊員のコンディション管理くらいで殆ど仕事は無い。お前らと同じで色々と兼任でもしてなきゃ仕事は少ねぇのさ。

あいつの場合は、榊のおっさんが無茶な任務を吹っ掛けてるからその関係で忙しいんだろ」

「無茶な任務って……」

「特務っていう秘密の任務だ。ほら、前に第七部隊がウロヴォロスのコアの剥離に成功ってアナウンスされてたことあったろ。あれは俺が特務で討伐したやつのことさ」

 

その言葉に息を飲むアリサとコウタ。

二人は、如何にリンドウが強いと知っていても実際にその指標となるものがなかったために漠然とした感覚でしか無かったそれが、どれほど高い壁なのか理解したのだ。

 

「ちなみに現隊長もウロヴォロス程度ならソロで倒せるぞ」

「実際に倒してるかどうかは分からないけどね」

 

倒してるかどうかは分からないサクヤは知る由もないが、事実、何十と連戦してるレベルで倒している。堕天種や接触禁忌種を含めて。

 

「後は……そうだな、確か聞いた話じゃオペレーター業務もやってるし榊のおっさんと論文考察したり神機関係のオラクル技術工学もやってる、のか?オペレーター業務の話は、俺が特務で出た時にあいつが観測してたことあるから間違いじゃねーな」

「兼任しすぎでドン引きです……」

「何をどんだけやってんだよ隊長……」

「まぁそんな訳で、働きすぎてる隊長を少しでもいいから助けてあげようってことよ」

 

思ったよりオーバーワークで過労死しそうな隊長だった。

 

「と、そうだったわね。さっき自室のターミナルを覗いたらあの子からメールがあってね。他支部の戦力援助の名目でしばらく休むそうよ、彼」

「えっ」

「それってつまり、リーダーがしていた仕事量が……」

「嫌な予感しかしないんでおじさん降ろさせt」

「「(無言の肩ガッ)」」

「諦めてね、リンドウ?」

 

 

頑張れ。第一部隊。

 

 

 




今後出そうか迷ってるエリックの後輩2人
設定はしっかり練ってるんだよなぁ……

芦名コジロウ
近接神機ショート、シールド
アラガミの攻撃を受け流すのが得意なタイプ。
手数のあるショートと防御範囲の広いシールドでアラガミの間合いでも確実に安全圏を作る身軽なブレンダン。
「突っ込んで、弾いて、突いてバックステップ……」

エンリ・カテジナ
遠距離神機アサルト(ガトリング砲)
誤射の無い近接カノンといえば理解すると思う。
地味にバレットエディットが得意で散弾や爆発弾をよく仕込む。のったりとした温厚な普段からは想像もつかない苛烈さでアサルト弾を撃ち続けたり、わざと懐に飛び込んでゼロ距離で散弾(遅延爆発式)を打ち込む。こわい。
たくさんオラクルアンプル持ってる。
「あはははっ!楽しいね?痛いよね!?綺麗だね!!怖いよねッ!?」


設定盛りまくってて書きたいことが多すぎます。文量増やしてもいい?(´・ω・`)

  • 三千字以下でさっくりと(´・ω・`)
  • 四千字から五千字でおk( b・ω・)b
  • がっつり読みたい六千字以上(*´ω`*)
  • 文量を減らせ(・ᾤ・)
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