またお付き合いしてくださってありがとうございます。
いやほんとどうすんのこれ。
第一部における初召喚は確かに多くのオリ主が登場するタイミングとして起用されている場面だけどさぁ...ビーストはあかんって。レベル1の勇者が玉座の間で裏ボスに遭遇するような感じだぞこれ。
「せ、先輩どうしましょう?何か考え込んでいるようですよ。」
「えぇっ、いやそんなこと言われても....」
「なにやってんのよ藤丸!早く話しかけなさい!あなたがマスターなのよ!」
「無茶言わないでくださいよ!」
幸い向こうはかなりもめているようなのでとりあえず自分の状況を確認したい。
手を視界に入れてみる。
(んん?)
人間の手だ。
でも俺はチェンソーマンになったとか言われていた。ならチェンソーの生えた四つ腕になってる筈だ。もしかしてあの空間が何か気を利かせッ!!
(あー成る程......なんか、うん。)
存在しない記憶方式で全部わかった。
俺は何というかサーヴァントとしてのあり方が2部のシグルド/スルトとメリュジーヌの合わせ技みたいな感じらしい。
ようはデンジの皮を被ったチェンソーマンみたいな感じだ。
ビーストが最初から本性丸出しというのはFGO世界観と合わないのかあの空間が原作におけるデンジとポチタの融合を利用し、ビーストXの霊基偽装スキルを作ったらしい。
(助かるけど......)
デメリットが大きい。
この霊基偽装スキル、使用中は本当に英霊デンジとしての力しか振るえない。
クラスはビーストではなくバーサーカー。スキルはビースト、つまりチェンソーマン状態と比べるとランクどころかスキル自体が劣化、又は喪失、ステータスも現代英霊の範疇を出ない。宝具もなんていうかまさにデンジって感じでファンとしては笑えるけどこれから戦う身としてはヤバイ。
(でもデンジにはデンジの強みがある!)
デンジのチェンソーモードには霊基偽装スキルを解除せずになれる。チェンソーモードではステータスが爆上がりするし喪失したビーストスキルを超劣化してるけど使える。特典がチェンソーマンの方だからなのかイメージとしては十一巻の最終決戦のチェンソーモードが近い。
そのほかにもチェンソーマン状態では使えないデンジ専用のスキルもある。
総評としてはチェンソーモードになれば強いけどなれないと少しまずいという原作通りのデンジって感じだ。
「あのー」
向こうも話がまとまったらしい。藤丸が話しかけてきた。
(ヤベェ、超緊張する。)
なにせ画面を通して見てきたあの最後のマスターと話せるのだ。ファンとしては喜びしかない。
「アァ、なんだ、アンタが俺のマスターだよな?」
「ッ!は、はい!」
(あれ?)
偽装のせいか口調までデンジだ。まあこの場合は好都合だ。
「サーヴァントバーサーカーデンジ。よろしくなぁ〜。」
「藤丸立香です!力を貸してください!」
「デミ・サーヴァント シールダーのマシュ・キリエライトです。よろしくお願いします。」
「人理継続保障機関フィニス・カルデアの所長、オルガマリー・アニムスフィアです。召喚にお応えくださりありがとうございます。突然ですがこの二人と少し話をしに離れてもよろしいでしょうか?」
(おおう....)
藤丸は必死に、マシュは少し固く、所長はなんかヒスりたいの抑えている感じで丁寧に自己紹介をしてきた。てか所長はなんか作戦会議をご所望らしい。
「あ〜、いいぜ。俺そこら辺にいるわ。」
「ありがとうございます、二人ともこっちきなさい!」
「えっ所長?」
「いいから!」
所長が藤丸とマシュを引っ張って物陰に行った。
「何してるのよ!サーヴァントはもう召喚できないのよ!なのにあんな聞いたこともない明らかに現代の英霊を召喚するなんて!」
「知りませんよそんなの!ランダムって言ったのは所長じゃないですか!」
「所長も先輩も落ち着いてください。過ぎたことを争うより今はデンジさん?と良好な関係を築く方が得策だと思います。」
めっちゃディスられるじゃん。
まあ実際ゲームの中ならともかくこの世界において英霊の強さは基本的に知名度と神秘の強さ=古さに左右される。シャツとズボン姿の聞いたことのない名前の英霊なんて雑魚にしか見えないだろう。
『ええ〜!どういうこと!しばらく目を離していたらなんか強大な霊基反応が出現しているぞう!召喚は成功したのかい⁉︎』
あの声はロマニか?ってか強大な霊基反応って霊基偽装スキルは霊基を誤魔化すだけで規模自体はそのままなのか?いや、原作においてデンジは一応世界を救ったとも言える功績を残している。それが作用しているのか?情報はあるけどわからないことが多すぎる。
「あのサーヴァントから強力な霊基反応?でも明らかに現代の格好をしている上に名前も知らないのだけれど?」
『えー、でも計測機には一級のサーヴァントの霊基っぽい反応が出てますよ。』
「あーもう訳がわからないわよ!こんな時にレフがいたら.....!」
「何というかよくわからないけど当たりを引いたってことでいいんですか?」
「そうですね先輩!」
うーむ、考えてもしょうがないか。とりあえず声を掛けて....
『皆!気をつけて!サーヴァントだ!サーヴァントの反応がこちらに高速近づいてきてる!もうすぐそこだ!』
もう戦闘かよ!ろくに会話してないぞ!
ここまでお付き合いしていただきありがとうございます。