今回から本編が始まります。
どうぞよろしくお願いします。
???side
暗い夜の森、その中を走り去って行く人影があった、それは一人ではなく、いつくもの影があった。
???「ハァッハッ!!…ハッくっまだ追って来るのか!?」
盗賊「ハハハッ!!あのエルフの女は上玉だぞ!絶対に逃がすな!!」
暗い森の中、私は人間の盗賊から必死に逃げ回っていた、私の種族はエルフであり、捕まれば陵辱され、奴隷として売られる等最悪な事をされるだろう。なので捕まったが最期…最悪の人生を送るであろう。
本来ならば私達エルフは極力他の種族とは余り交流は持たない、各地にある里には大規模な結界が張られ里の存在自体を隠しているのである、よって珍しいエルフの私を捕まえようと奴らは躍起になっているのだろう。
本来ならば私も安全な里の中に居るはずだったのだが…今日だけは違っていた。
???「こんな事になるなら結界の外に出るのではなかった!!」
盗賊達を振り切るために、速度を上げるのであった。
雄介side
「……ん?」
暗い森?のような場所で目を覚ました、周りを見渡すが先ほどの真っ白い世界とは、真逆であり真っ暗であたりが見えにくい、だがとても静かであることは変わらないらしい。
???「―――――ッ!!」
「ん?なんか聞こえたような…?」
森の奥から人の叫び声のようなものが聞こえた気がする。
「まぁ、気のせいだろう。」
『気のせいではありませんマスター。』
「おおっふっ!!!?」
いきなり声が聞こえた!?どこにいたんだよ!?
周りを見渡すが誰もいない…た、確かに聞こえたんだが…
『あなたの手首です、マスター』
「はい…?」
聞こえた声に従うように両手首を見ると、右の手首に見慣れないブレスレットが着いていた。
銀色のしっくりくるブレスレットである、俺はこんなブレスレット持ってないし、見おぼえもない。
これが喋ってんのか?
『そうですマスター。』
やっぱり…
ほんとにこのブレスレットが喋っているらしい、女性の声で落ち着いた秘書みたいなキャラだな。
「えっと君はなんなの?見たことないんだけど…」
『私はマスターのサポート役とアイアンマンスーツの管理、誘導を任されました。サポートAIです。』
神様からの特典かな?
「おぉ、便利なんだな。よろしくな…えっと名前は?」
『ありません、ですのでマスターが決めていただけませんか?』
名前か…いきなり言われてもな…うーん名前名前…アイアンマンだろ…
「アン…なんてどうだろうアイアンマンからとってみたんだけど…?」
ちょっと安直すぎたかな?
『分かりました、識別名をアンに書き換えました。これからよろしくお願いしますマスター。』
大丈夫だったみたいだな。
「おう。よろしくなアン、でさっそくで悪いんだけどさっきの音はなんだったの?なんかアンはわかってたみたいだけど。」
さっきはびっくりして話が逸れたけど、アンはわかってたみたいだからな。
『先ほどの音は声です。女性の叫び声だと考えられます。』
はぁ!?叫び声!?
「そ、それは悲鳴ってことか!?」
一応念のために聞いてみる悲鳴だったら助けを呼んだりするんだが。
『はい、声の高さから推測すると女性の声になります。』
やっぱ悲鳴だったか!!どうする!?警察とか呼んだほうがいいのか…でもここ異世界だから、警察が存在するかどうかも分かんないし、ここがどこなのかすら分かんねえからな…
『マスター、スーツの性能を試してみてはいかがでしょうか?これから必要になっていくでしょうから練習ということで。危険でしたらなおさらスーツを装着していけばいいですし。いかがでしょう?』
………そっか、俺ほぼ最強の鎧を手に入れたんだった…忘れてたな…
よしじゃあそうと決まれば早く行くか、声が聞こえて十分は経ってると思うし。
「アイ、マークⅥ装着準備、出してくれ」
『了解、MarkⅥ射出します。』
アイが射出を告げると同時に頭上に空間が開き、そこからスーツが出現し俺の体に装着されていく。
全身にスーツが装着したら顔の前にフェイスが下りてきて、装着が終わった。
『スーツ装着完了、いかがですかマスター着心地は?』
調子を確かめるために、手のひらを二、三回閉じたり開いたりしていく。
思ってた以上に着心地が良く暑苦しくもない、思ったとうりに身体とスーツが動いてくれるため違和感が全くない。
「思ってた以上に動きやすいし違和感が全くない…凄いなこのスーツは…」
ちょっと感動した、
『では飛行に入りたいと思います、今回このスーツは大幅な強化がされているので足の裏からの噴出だけでも飛行が簡単です、速度を上げるときや、急な方向転換のときは両腕にあるブースターもお使いください。』
やっぱ改造頼んどいて正解だったな、強化スースになって性能が格段に上がってる。
「よしじゃあ飛行に移ろう、アイ、レーダーでその悲鳴上げた人見つけられないかな。」
『対象の捕捉完了しています、先頭に1人、それを追うように17人が追っています、悲鳴を上げたのは先頭の方でしょう、右前方に約1キロです。』
凄いなアイは…そんな細かいとこまでわかるなんて、よしじゃあまだ飛行にも慣れてないので安全性を考慮していこう。
「じゃあまずは垂直に飛んで木の高さを超えたあと移動しよう、アイ案内頼むあと飛行サポートも。」
『了解しました、垂直飛行開始します。』
アイが言い終えると同時に軽く重力が体にかかった。
すぐに木を飛び越えて夜空が一面に広がった。月明かりが降る、森は神秘的でとても綺麗だった。
「う、おぉ…凄いな、1キロなんて余裕なんだな・」
『ではマスター右側前方に身体をお倒し下さい。水平飛行に移ります。』
アイの言うとうり身体を倒すと足裏のバーニアが火を噴き加速していく。
「おぉぉぉッ!!はっ速いな!?」
加速していくと下の森が凄い速さで後ろにいく。
なるべく敵意が無いことを伝えるために減速して目の前までいかなければならない、とりあえず敬語は絶対だな…
「なぁアイ俺らが敵意がないこt」
『マスター通りすぎました!!』
「ぉおい!道案内しっかりしろよ!?」
なんだよ通り過ぎたって!?
『すいませんついうっかり…』
「AIにうっかりもくそもないだろ!?」
急いで体制を整えて逆方向に飛ぶ今度は俺もしっかり探すように。
『何分、高機能でハイテクのAIですから。ドヤッ』
「ハイテクも高機能も関係ないからな!あと顔がないからって声でドヤッって言うな、すげぇイラッっときた!!」
あぁもう!!漫才してる場合じゃないのに!
アホAIと漫才していると(やりたくてやったわけじゃない)目標の集団が見えてきた。
スーツを通してみているため暗いなかでもよく見える。
「マジで漫才やってる場合じゃないな!!」
明るくなった視界から見えたのは、地面に這いつくばっている女性を大勢の男が取り囲んでいる所だった。
今回はここで終了です、次回は初戦闘になるので、少し不安です…
戦闘描写うまく書けるかなぁ…