???side
盗賊「はぁはぁ、やっと追いついたぜエルフのお嬢ちゃんよぉ!!」
盗賊「散々手こずらせやがって…もう鬼ごっこは終わりだな。」
私を取り囲んでいる盗賊たちの顔は下劣な笑みを浮かべている。
???「寄るな!!私に近づくな!!」
一瞬だった…逃げ回っている途中で気を取られたせいで木の根につまずき、足を痛めてしまった
自分の真上を流星が通って行った、敵の攻撃かと思い上を警戒していたら躓き足をひねってしまった。
盗賊「あの流星には感謝しなきゃな、あれに気とられてあんたは躓いたんだろ?天に見放されてるってのはこういうことを言うんじゃないのか!?」
ギャハハハと笑う盗賊…
普段神様などを信用しない私だが、こんな状況では神にもすがりたい気持ちだ…
いっそ魔獣やモンスターなどでもいい、私を助けてくれるのであれば…誰か!!
盗賊「散々走り回ってこっちは疲れてんだご奉仕でもしてもらおうかねぇ!」
ゆっくりと私に近づいてくる盗賊たち…もうあきらめるしかないのか。
その時盗賊の一人が激しく声を上げた。
盗賊「お、おい!?さっきの流星が戻ってきたぞ!!」
盗賊の焦った言葉につられて上を見ると、そこには先ほど私が勘違いした流星がちょうど私と盗賊達の間に降ってくるところだった。
ドスンと重たい物が落ちてきたような音とともに流星の姿が露わになってきた。
私は勘違いをしていたらしい、流星だと思っていた物は赤と金の装甲を持った人型の機械だった。
???「着地成功ッとさて、いきなり出てきて悪いんだけど状況を説明してくれないかな?女性一人に寄ってたかって、感心しないんだけど?」
驚いたことにこの赤と金の鎧機械は喋れるらしい、どこかに隠れてこの機械を操っている者話しているのだろうか。敵対している盗賊達も最初は驚いていたが次第に平常に戻っていき、今度はひそひそと何かを話し始めた。
盗賊「あの機械みたいな鎧って…?」
盗賊「あぁ、最近ドワーフ達が作り上げたっていう機械兵だよな?」
盗賊「魔力で動いてるんだろあれ?全然実用には使えないって聞いたぜ、戦闘すらまともにこなせないらしい…」
盗賊「なんだ弱いのかよビビッて損したぜ…おいそこの機械兵!!誰が操ってるか知らねぇが、ぶっ壊されたくなかったらそこをどきな!!」
盗賊たちの中ではこの機械の鎧は格下の存在ということに決まったらしい、堂々と脅しをかけた。
しかし当の鎧は一人でぶつぶつ言っている。
???「なんかバカにされて喧嘩吹っかけられてるみたいだけど買っちゃっていいんだよねアイ?」
『大丈夫でしょう、格下に力の差というのを教えて差し上げましょうマスター。』
???「分かった、でも殺しはなしでいきたいから、衝撃砲だけね、出力も下げといて気絶させるだけでいいから。」
盗賊「ゴチャゴチャ言ってんじゃねぇよ!!」
独り言?を喋っている乱入者に煮えを切らしたのか盗賊の一人が腰に下げていた剣を抜いて鎧に襲い掛かった、だが鎧は恐れるそぶりも声も上げずにただ両腕を突き出して盗賊たちに構えた。
刹那、鎧の腕が火を噴いた、衝撃音が鳴り響くと同時に鎧の正面にいた盗賊が吹っ飛ばされていた。鎧はその両手を次々に盗賊たちに向けて初撃で混乱していた盗賊たちを鎮圧していった。
盗賊「な、なんだあれ!?魔法なのか!?」
盗賊「分からねぇ!!どんどん仲間が吹っ飛ばされゲバァ!!」
飛ばされていく盗賊たちは周りの木々に当たり身体を打ち付けるか、木をへし折って飛んでいく者もいた。
盗賊「魔法の詠唱が間にあわねぇ!?近づいて仕留めるぞ!!」
1人の盗賊が叫びながら突っ込んでくる、それにならってか他の盗賊たちも剣やナイフ、棍棒、ハンマーなどを構えてからつっこんでいた。
勇敢に近づいてくる盗賊達だがその手に持った獲物が届く前に鎧の手のひらから発射される光の衝撃破で次々と倒されていく。
しかし鎧の後ろからハンマーを持った盗賊が近づき振りかぶった。
「危ない!!」
盗賊「死ぃねぇぇぇぇぇ!!!」
???「見えてるし攻撃する前に声を出すなよバカが…」
鎧はまるでその攻撃が分かっていたかのように振り向き盗賊が振り下ろしたハンマーを片手で受け止めた。
その盗賊は決して力が弱そうという訳でもなく体格は良いし、筋力も腕を見ればどれだけ鍛えているかわかるさらに言えばその持っているハンマーなどかなり巨大であるそれをやすやすと受け止めるなど、なんという怪力なのだろう…
盗賊「な、にぃ!」
???「スーツの筋力サポートがどれくらいか分かったしもう接近させなくていいか、テストに付き合ってくれてありがとう、そしてサヨナラ。」
盗賊「グガァッ!!」
鎧は受け止めていた腕とは逆の腕で盗賊を殴った、しかしその力はすさまじく盗賊と体は軽々吹き飛び十メートル以上吹き飛び木にぶつかり止まった。
その時に短刀を持った盗賊の一人と目が合った、その盗賊はニヤリと笑ってから私に近づいてきた。
ちょうどそのとき鎧は私が死角になる方を向いていたため気づいていなかった。
その盗賊はそのまま私の腕をひっつかみ私の首にその手に持った短刀を押し当ててきた
盗賊「動くなぁ!それ以上攻撃すればこの女を殺す!!」
攻撃をやめてゆっくりとこちらに振り向く鎧、この一瞬で私の頭の中はこの鎧が私の味方であってくれという願いでいっぱいだった。
こちらに振り向いた鎧はボソボソと一人でつぶやき始めた、(肩)やら(足)など意味の分からないことをひとりで喋っている鎧、こんな風に考えていると鎧の右肩の装甲がせりあがりいくつものの穴が横並びのものが出てきたと思うとその穴の一つから高速で何かが飛びだし私を捕まえていた盗賊の左足を貫いた。
盗賊「うぎゃぁぁぁぁ!!な、何ガッ!?」
傷跡を抑えてうずくまる盗賊だが鎧が手をかざすとまた光が照射され、隣にいた盗賊は吹き飛んで行った
そこで鎧は盗賊たちに撤退を促した
???「負傷者を抱えて逃げろ!!さもなくば全滅させるぞ!!これは脅しではないさっさと負傷者を担ぎここから消えろ、二度は言わない!!」
盗賊たちの数が半分あたりに減ったころ、鎧は盗賊達を逃がし始めた。
盗賊「逃げるぞ!!早くしろ!」
盗賊「ま、待ってくれ!」
次々に森の奥へと逃げていく山賊たち、気絶した仲間を背負って自分たちのアジトに戻るのであろう。
盗賊たちが全員逃げて行ったあと、鎧は私の方に振り向いてきた、先ほどは私のこと狙わなかったが信頼はできない、さらに言えばあの盗賊たちを攻撃した魔法?は得体が知れないし恐怖対象である...
私は鎧がこちらに一歩踏み出したときにみっともなくヒッと声をあげてしまった。すると鎧は少しの間動きを止めていきなり両手を頭の裏に組んでからひざまずいて頭を下げた。
???「すみません!!怖がらせるつもりはなかったんです!!守ろうとしたら必然的に攻撃してしまいまして...あなたに攻撃するつもりはありません!それより大丈夫ですか!?ケガなどされてないですか!?」
鎧はその状態のまま私を気遣ってくれている、その光景は先ほど盗賊たちを圧倒していた姿とはかけ離れていて少し可笑しくて笑ってしまった。
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どうでしたか?初の戦闘描写でしたがうまく書けていれば幸いです。
厚かましいかもしれませんが感想などをいただければ嬉しいです、どうかよろしくお願いします。