「あなた」だけが知っているウマ娘:「あなた」が主役の物語   作:ぴちかー党

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 フクキタルと同部屋のウマ娘であるあなたは、やけに現実味のある悪夢にうなされる。同時刻同じ夢をフクキタルも見ていた。
 その夢の内容とは・・・


あなたと予知夢とフクキタル

 あなたは夢を見ていた。トレセン学園が燃えている夢だ。

 校舎が、噴水前広場が、グラウンドが、すべてが炎と黒煙に包まれていた。放火か火の不始末か、原因も他生徒の安否も全てがわからない。

 

 唯一わかっていること、それはあなたは茫然と広場に立ちつくしていた。そして煤にまみれた噴水広場のデジタル時計に辛うじて「4:44」と4が3つ示されていたことを確認できた。それだけであった。

 

 

 そこであなたは目を覚ました。

 やけに生々しい悪夢に全身は汗にぬれていた。窓から見える景色は暗い、恐らく夜明け前だろう。恐る恐る部屋のデジタル時計に目をやる、「4:00」を示していた。

 

 

 嫌な胸騒ぎがする。先程の悪夢を思い出せるだけ鮮明に思い出してみた。

 その夢はとあるウマ娘が寝言というには大きすぎる声で何かを言っていたところから始まった。たしか、内容は・・・・・

 

 

「メロンパフェ!メロンパフェですわー!!」

 

 

 そう。一字一句違わない、あの悪夢の始まりの言葉が聞こえてきた。

 (的中してしまった。)あなたは焦りさらに夢の内容を思い出す。次は、とあるウマ娘が寝言を呟きつつ走り、他のウマ娘と衝突したはずだ 

 

 

(そんなこと起こり得るはずがない)そう自分に言い聞かせ布団に潜り込む。そんなあなたの耳に騒々しい声が聞こえてくる

 

 

「バックシーン!!ハアッハッハッハッー!」

「いい夢を見れましたわ♪もう一眠り・・・ひゃああー!ちょっとバクシンオーさんちゃんと前を・・・って寝ていますわ」

 

 

 

 ・・・またもや的中。流石にこれを偶然ではかたずけられない。

 あの火災が始まる前、最後に起こった夢の中の出来事を確認するため、何かにうなされているフクキタルを強引に起こすあなた。

 彼女は震えていた。震えながら必死に何かを伝えようとしていた。

 

 

 そんな彼女を制止し「火災」、「4:44」二言だけあなたは告げる

「ど、どうして・・・それを?」

 

 

 フクキタルの反応から、確信した。あれは「予知夢」だったのだと。

 火災が起こる前の最後の出来事、それはあなたとフクキタルが全く同じ内容の夢をみて飛び起きる。そして、場面が飛び噴水広場で立ち尽くしていた。

 

 

 部屋の時計に目をやると「4:34」あと10分しなかった。

 

 「4:36」理事長室についたあなた達は、事情を説明し緊急放送かけてもらうように要請した。

 

 「4:38」あなた達のただならぬ雰囲気を感じた理事長が手綱に緊急避難放送を指示する

 

 「4:39」ウマ娘達が避難を開始する

 

 「4:41」すべてのウマ娘が避難が完了し、あの時刻が迫ってくる

 

 「4:42」、「4:43」火の手が上がる気配はない。

 「4:44」、「4:45」・・・・・

 

あの予知無の時刻からとうに10分以上経過した。

 しかし、なにも起こる気配はなかった・・・あなた達はウマ娘、理事長達に必死に頭を下げる。

 

 

 こうして、この事件は予知無を信じた二人のはた迷惑な事件として幕を閉じた。

 

 

 その日の午後、お昼を終えたウマ娘達は午後の座学に勤しんでいた。無論2人とも予知無の内容はきれいさっぱり忘れていた。

 お昼すぎ、座学、英語の授業・・・睡魔に抗えるはずもなく。ほとんどのウマ娘が夢の国に誘われていたその時。

 

 

「メロンパフェ!メロンパフェですわー!!」

 

 

教室中にウマ娘の寝言が響き渡る。

赤面する声の主と、陽気な笑い声に包まれる教室内。

教室のデジタル時計は「14:14」を示していた。




 今回は、子供の時英語の教科書にのっていた「星新一」作品を参考にしてみました。

原作の題名は覚えていません。

内容はたしか
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日本のある場所に大きな穴ができた。
なぜできたか?どこに通じているのかすべてがなぞ。

 わかっていることは、計測不可能なほどに深い。ただそれだけ
その穴に向かって誰かが「おーい!!」と叫ぶも声が反響することはなかった

 誰かが穴に「小石」を投げた。吸い込まれるように落ちていく。いつまでたっても地底に落ちた音がしなかった。


 住民達は色々な「物」をその穴に投げ捨てた「家具」「ゴミ」「死体」
 やはり、それらは闇に吸い込まれていった。深い深い闇の中に・・・

 原理も深さもわからないその便利な穴に、色々な人が色々な物を投げ捨てた。最終的には政府もそのありがたい穴に廃棄するしかない「ミサイル」やら「戦車やら」原発からでる「放射性物質」やらを投げ捨てた。


 そうして、月日が流れたある日、そのまちで一人の青年が奇妙な体験をした。

 通行中、突然空から「おーい!!」と呼びかけられる声をきいた。
しかし、見上げても誰もいない。子首をかしげる若者の足元に小さな「小石」が一つ空から落ちてきた…

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