ハイスクールD×D 欲望の王で赤龍帝   作:シーライル

11 / 12
カウント・ザ・メダル!!

現在、オーズの確認されているメダルは………

タカ×1

トラ×1

チーター×1

クワガタ×1

カマキリ×1

バッタ×1

ゴリラ×1

ウナギ×1


救出と目覚める龍と分身コンボ

パン!!

 

頬を叩かれた音が部室に広がる。

俺はあの後、即座に制服に着替えてオカルト部の部室に向かった。

そして、部長に事情を説明してちょっとした口論になり、この始末である。

 

「何度言っても駄目よ。あのシスターを助けることは許さないわ」

 

部長から出ている答えは最初から決まっていた。

当たり前だ。たった一人の人間、しかも会って間もないを助けるために、敵勢力のアジトに突っ込み眷族を危険に晒すわけにはいかないだろう。

でもこれだけは俺も譲れない。

 

「最初から許されるとは思ってませんよ。俺は、アーシアを助けにいく………そう言いに来ただけです」

 

だから俺の答えも決まっていた。

アーシアを助け出す。ただ、それだけだ。

 

「翔一、前にも話したけど、これはもう貴方の問題ではないのよ。貴方が勝手な行動をすると眷族の皆にどれだけの迷惑がかかるか考えなさい」

 

「俺も前に言った筈です。俺は仮面ライダーです。何かを守る為の戦士です」

 

部長も引かないが俺も退くわけにはいかない。仮面ライダーとして、人として。

 

「その前に貴方は悪魔なのよ?貴方が何を言おうが悪魔のルールに従って貰うわ」

 

「なら俺をはぐれ悪魔にして欲しい。そうすれば、部長の言う迷惑はかからない。それにあの程度しかいないなら俺一人でなんとかなります」

 

「ふざけないで!!貴方は私の大切な眷族よ!!いくら貴方がオーズの力を持っていても、そんな危険な場所に行かせる訳ないじゃない!!」

 

部長は俺の身を案じて怒っているのはわかっていた。

部長は本気で俺を心配している。だから、ここまで俺を怒ることが出来るんだ。 でも……

 

「部長、オーズを舐めないで下さい。それに、何も俺は堕天使を倒したい訳じゃない。アーシアを助け出す……そう約束したんです」

 

俺は直後に殺気を部長にぶつける。小猫ちゃんや木場もその殺気にあてられたのか、どこか警戒するような表情になる。

朱乃さんはいつものニコニコした笑顔が消えている。

 

「その約束を守る為なら、俺は部長とも戦います」

 

俺はオーズドライバーを装着していつでも変身出来るようにする。

しばらくしてから部長がこう言い放つ。

 

「一つ聞かせて。翔一、貴方は何故そこまであのシスターに拘るの?」

 

その質問に俺は笑って答える。

 

「別にアーシアだから、助ける訳ないじゃないです。俺は誰かが傷つき、不幸な目にあっている姿を見過ごせない。それにアーシアは今日1日遊んだ長い付き合いですから」

 

その台詞に部長はおろか木場達も驚いた顔をする。

 

「……たったそれだけですか?」

 

小猫ちゃんが驚きながら俺に聞いてくる。

 

「ああ、それだけだ。でも、もう一つ理由はある」

 

「理由?」

 

部長はそれを聞き、首を傾げている。

そんな部長に俺ははっきりとした口調で答える。

 

「手が届くのに、手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する。それが嫌だから手を伸ばすんだ。俺はもう、後悔なんてしない。その為に俺は手を伸ばして皆を助ける……それだけです」

 

そう言った直後にさっき放ったタカカンドロイドが窓を叩く。

それを見た部長達が驚く。

 

「……何、あれ」

 

「……使い魔?」

 

俺は窓を開けてタカカンドロイドを部室に入れる。

 

「見つかったのか?」

 

俺がそう聞くとタカカンドロイドは頷き、俺についてこいという仕草をする。

 

「じゃ、行きますか」

 

 

俺はタカカンドロイドに従い部室を出る。

部室のドアに手をかけたとき部長が言う。

 

「待ちなさい。翔一」

 

「何ですか?急がないといけないんですが」

 

「悪魔の駒の特性についてまだ話していないことがあるわ」

 

その言葉に俺の動きは止まる。

……話されたのは『騎士(ナイト)』、『戦車(ルーク)』、『女王(クイーン)』だけだったな。

 

「貴方の駒、『兵士(ポーン)』の特性はプロモーション」

 

プロモーション?えっと確か……

 

「相手の陣地に入った兵士の駒は、王以外の駒に昇格する事が出来る。でしたっけ?」

 

あくまで、チェスのルールなら確かそうだ。

悪魔の駒がそれと同じなら……

 

「そう。主である私が敵陣地と認めればプロモーションは可能よ」

 

部長はさらに、言葉を続ける。

 

「チェスは兵士でだって王にチェックをかけることが出来る。それを忘れないで」

 

俺は部長の言葉を聞きながら部室を出た。

 

 

 

 

そしてライドベンダーに近づき、セルメダルを入れてバイク形態に変形させる。

 

「よし、行くか!!」

 

俺はライドベンダーに跨がり、目的地に走り出そうとしたときだった。

 

「なら、僕達も連れていって欲しいな」

 

「……え?」

 

声が聞こえたので振り向くとそこには木場と小猫ちゃんがいた。

 

「木場!!それに、小猫ちゃんまで……」

 

「部長がプロモーションの話をしたよね?あれには意味がある。部長が堕天使のアジトを敵地と認めたって言うね」

 

木場はそう語り出す。

 

「……それは暴れても良いという許可」

 

小猫ちゃんもそれに続ける。

 

「だから僕達も付いていくことにしたんだ」

 

「……今度は私が先輩を守ります。この前のお詫びです」

 

「二人とも……ありがとう。力を貸してくれ!!」

 

俺は二人に礼を言い、ライドベンダーに乗る。

 

「小猫ちゃんも乗って」

 

俺はヘルメットを小猫ちゃんに渡し、後ろ乗るように伝える。

小猫ちゃんは頷き、俺の後ろに乗る。

 

「木場、バイクに乗れるか?」

 

「乗れなくもないけど……どうしたんだい?」

 

木場は質問の意味がわからず首を傾げる。

 

「なら、このメダルをあの自動販売機に入れてそこの大きいボタンを押せ」

 

俺はセルメダルを木場に渡し、近くにあったライドベンダーに入れるよう指示する。

 

「……こうかい?」

 

木場は俺の言う通りに動き、ライドベンダーにメダルを入れてボタンを押す。

すると、ライドベンダーはバイク形態になった。

それを見た木場と小猫ちゃんは驚いた表情をしていた。

 

「こ、これは一体……」

 

「……自動販売機がバイクになりました」

 

「それについては後で話すよ。とりあえずそれに乗って、目的地まで急ぐぞ」

 

俺はヘルメットをかぶり、木場に言う。

木場も頷き、バイクに跨がった。

 

「じゃ、小猫ちゃん。しっかり捕まっててね」

 

「……(コクッ)」

 

小猫ちゃんは頷き、しっかりと俺にしがみついている 。

 

「案内頼むぞ!!」

 

タカカンドロイドは頷き、目的地へ飛び出した。

それを追うように俺達もライドベンダーを走らせた。

 

 

 

 

 

タカカンドロイドに案内されてやって来たのは、あの廃れた教会だった。

やっぱりここだったのか。

 

「……前にも感じた堕天使の気配、それに前には感じなかった神父達の気配。向こうも準備は万端という訳か……」

 

手強い気配は二つ、あのフリードっていう神父とレイナーレっていう堕天使か……

 

「二人とも、悪いな。今回は俺の勝手な行動に付き合わせて」

 

「構わないさ。翔一君は僕達の仲間だ。助けるのは当然だよ。それに、教会や神父は個人的に好きじゃないんだ……憎い程にね」

 

そう言う木場の眼はどす黒い感情で埋まっているようだった。

何か怨みでもあるのかな?

 

「……私もあの堕天使を一発殴って置きたいだけです」

 

小猫ちゃんは拳を握りそう言う。

……そういえば、小猫ちゃんは一回レイナーレに襲われたんだっけ。

 

「あはは……ありがとう。二人とも」

 

 

俺はいい仲間を持ったのかも知れないな。

 

「さて、それはともかくこれを見てほしい」

 

そう言って木場が取り出したのは、一枚の紙

 

「教会の見取り図さ」

 

そう木場が言ってそれを見せようとするが、俺は首を振りそれを断る。

 

 

「悪いけど今回は見取り図を見ても意味がない。俺達がここに来るのはばれているらしいし」

 

「……なら、どうするんですか?」

 

小猫ちゃんのその言葉に俺はニヤリと笑う。

 

「そんなもん……強行突破に決まってんだろ!!」

 

俺は神器を出現させ超自然発火能力で炎を纏わせおもいっきりぶん殴る。

ドアは破壊され軽い爆発が起こった。

 

「な、何事だ!!」

 

その爆発に神父のような奴等が集まる。

 

「あ、あはは……」

 

「……先輩、ちょっとやりすぎでは」

 

木場は苦笑して、小猫ちゃんはジト目でこっちを見ている。

良いじゃん別に……

 

「な、何者だ貴様は!!」

 

あ、敵が来るとは知らされてたけど、誰が来るかは知らされてないのね。

じゃあ、名乗っておきますか。

 

「通りすがりの俺、参上!!さぁ、お前達の罪を数えるんだな!!」

 

そして俺達はアーシアを救うべく神父達と戦闘を開始した。

 

Sideリアス

 

 

「朱乃、ここで間違いないのね」

 

 

「ええ、間違いありませんわ。部長」

 

私は翔一が、堕天使と戦闘したと思われる場所に足を運んだ。そこには何もないように見えるのだけど、微かに堕天使の魔力を感じるから確かなようね。

 

「部長、あれを」

 

朱乃が指を差した方向を見ると、そこには黒い羽が落ちていた。

 

「……堕天使の羽のようね」

 

私は近づいてそれを拾おうと羽に手が触れた瞬間

 

パキィィィン!!

 

 

羽は氷細工のように砕けてしまった。

 

「……これは!!」

 

「……堕天使は凍り漬けにされたと考えるべきですわね」

 

冷静に推測する朱乃を横に私は考えていた。私は翔一が火を操った所は見た事があるが、相手を凍らせるのは見たことがない。それに翔一には私達に隠している神器がある。

 

「……これも貴方の力なの?……翔一」

 

私は翔一がどんな力を持っているのかさらに興味が沸いたと同時に恐怖感を覚えてしまった。

 

Side 翔一

 

「オラァァッ!!」

 

「グアァッ!!」

 

俺は目の前にいた神父を蹴り飛ばし、先に進む。

この辺にいた神父達もあらかた片付いた。

 

「ハアァァァッ!!」

 

「……えい」

 

声がした方を向くと木場と小猫ちゃんが戦闘を終了していた。

 

「二人とも、先に進むぞ!!」

 

二人は頷き、俺達は先に進む。

 

「ちょぉっと待ってもらえませんかねぇクソ悪魔ども」

 

その声に俺は足を止め声がした方に振り向く。そこにいたのは

 

「……フリード!!」

 

「やぁやぁ、お久しぶりですねぇ悪魔ちゃん。そっちの方は初めまして。皆大好きフリード・セルゼンちゃんだよぉ」

 

そこにいたのは俺が先日戦った外道神父フリード・セルゼンだった。

おいおい、あれくらって1日で復帰したってのか!?

……いや

 

「……まだダメージは残ってるのか」

 

「あぁ、その通りですよぉ。あの時殴られた所が疼くんだよ、テメェのせいでなぁ!!」

 

「……クッ!!」

 

俺はフリードが戦闘態勢に入ったため、俺も構える。

すると木場が俺の前に出てきた。

 

「翔一君ここは僕がやる。君は下がってくれ」

 

「木場……わかった。任せる」

 

その言葉に木場は微笑みながら、剣を手にフリードに向かっていく。

 

「ヒャッハァァァッ!!」

 

フリードもビームサーベル擬きで対抗している。あの時は解らなかったけどあの光、堕天使の光だったのか。

 

「やっぱり速いな。木場、それにフリードも」

 

悪魔祓い(エクソシスト)と戦ったことはないがアイツが実力者だってのは解る。

剣同士がぶつかり合う音が鳴り響く。

実力はほぼ互角、フリードがダメージを負ってなかったら更に激しいものとなってたかもしれない。

 

「なかなかやるね」

 

「あんたも最高!!本気でぶっ殺したくなってきたぁぁぁっ!!」

 

 

フリードは持っている拳銃で木場を攻撃する。木場はそれをかわし、再び剣を構える。

 

「じゃあ、僕も少し本気を出そうかな。」

 

そう言った途端に木場が持った剣の刀身が黒く染まる。

……闇に包まれてる?いや、あれは剣自体が闇になっているのか!?

 

両者が再び鍔迫り合いになる。しかし、フリードの剣が徐々に木場の剣に浸食されて消えていく。

 

「おいおい、な、なんなんだこりゃ!?」

 

「『光喰剣(ホーリー・イレイザー)』……光を喰らう闇の剣さ」

 

「て、テメェも神器持ちか!?」

 

木場も神器を持っていたのか!!

あの剣が木場の神器なのか?

流石だな。あいつ。性格よし、器量よし、更には剣の才能まで……万能超人かあいつ。

 

剣が消えかけた瞬間に木場の一閃をかわしたフリードに隙ができる。

……今だ!!

 

「木場!!下がれ!!」

 

その声を聞き木場は後ろにさがる。

 

「オォォォォォッ!!」

 

「しゃらくせぇっ!!」

 

フリードは拳銃を構え、撃ってくる。

その瞬間に俺は叫ぶ。

 

「プロモーション!!『騎士』!!」

 

俺は騎士に昇格して弾丸をかわして一気に近づく。そして俺はまた叫ぶ。

 

「プロモーション!!『戦車』!!」

 

俺の拳に炎を纏わせ、構える。

確か『戦車』の特性はあり得ない防御力と

 

「喰らえぇぇぇっ!!」

 

馬鹿げた攻撃力だってなぁ!!

 

俺はフリードを殴り壁までぶっ飛ばす。

フリードはまた動かなくなる。なんか硬いものを殴った感触があったが、防御したのはいいが前のダメージで更に気絶したんだろう。

 

「……ふぅ。行くぞ木場」

 

「止めは刺さなくていいのかい?」

 

「あいつはしばらく動けない。なら、まずは危険な堕天使の方が先だ」

 

そういうと木場は納得をする。

小猫ちゃんは祭壇を吹っ飛ばしてしたにある階段を見つける。

俺達はその階段をかけ降りる。

降りたあとの一本道を走った先にある大きな扉がひとりでに開く。

 

そこには大量の神父と

 

「遅かったわね。悪魔の皆さん?」

 

堕天使レイナーレがいた。その後ろには弱ってはいるが十字架にアーシアが張り付けにされている。

 

「アーシアァァァッ!!」

 

俺はアーシアに向かって叫ぶ。するとアーシアは顔を上げてこちらを向く。

 

「……翔一さん?」

 

 

やっぱり弱ってはいるがアーシアはどうやら無事みたいだ。

 

「残念ね、もう儀式は終わる所なのよ」

 

何!?

 

「……アアアァァァァァッ!!」

 

十字架が不気味に光りアーシアは苦しみの叫び声をあげる。

やっぱりあれは……!!

 

「アーシアの神器を奪い取るつもりか!!」

 

一度だけドライグに聞いた事がある。神器を身体から引き離す方法はある。

だけど、無理矢理引き剥がすような真似をすれば!!

 

「アーシア!!」

 

俺はアーシアの元に駆け出した。

 

「悪魔め!!ここは通さんぞ。かかれ!!」

 

リーダー格の悪魔祓いが指示をして、襲いかかる。

 

「邪魔だ!!どけえぇぇぇっ!!」

 

俺は悪魔祓いが持っている。光の剣をすべて爆発させる。

もうすぐアーシアの所に届きそうな所で光の槍が襲ってくる。

 

「クッ!!」

 

俺はそれをかわすために足を止める。

 

「邪魔しないでちょうだい。もうすぐ終わるから」

 

そう言った直後アーシアから優しい緑色の光が出てくる。

アーシアの目から光が消えていく。

レイナーレは緑色の光を抱き締めて自分に取り込んでいく。その瞬間、部屋が緑色の光に照らされる。光が収まった後レイナーレは緑色の光を纏っていた。

 

「アハハ!!ついに手にいれた!!『聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)』を!!これで私は至高の堕天使になれる!!私を馬鹿にした者たちを見返すことも……!!」

 

たったそれだけ?それだけのためにアーシアが!!

気が付いたら俺はテレポートでアーシアの傍に行った。

俺はアーシアの鎖を繋ぎめを軽く燃やし、鎖を外す。

 

「アーシア!!しっかりしろ!!」

 

「……しょう……いちさん」

 

アーシアはめを開けて返事をしてくれたが、それだけだった。今にも消えてしまいそうで俺は抱き締めることでなんとかしようとした。

 

「その子はもう用済みよ。欲しければあげるわ」

 

「ふざけるな!!アーシアの神器を返しやがれ!!」

 

「馬鹿言わないでよ私は上を欺いてまでこの計画を進めたのよ。貴方はその証拠になってしまう。喜びなさい。その子と一緒に死ねるのだから」

 

レイナーレはそう言って光の槍を放つ。

俺はそれを下に飛び降りることでかわす。

 

そして元来た道まで駆ける。

その後を悪魔祓いが追い掛けてくる。

追い掛けてくる悪魔祓いに木場と小猫ちゃんが立ち塞がる。

 

「二人とも!!」

 

「翔一君、今は逃げるんだ!!僕達が時間を稼ぐ!!」

 

「……今は退いてください。私達も後から追いかけます!!」

 

「二人とも……ありがとう。今度何か奢る!!」

 

俺は二人を置いて駆け出した。

 

そして地下を抜け出した俺はまだ無事な椅子にアーシアを寝かせる。

アーシアの身体は冷たく、目の光も失いつつある。

 

「アーシア、ごめん。助けるって、信じてくれって言ったのに……」

 

謝る俺にアーシアは弱々しくではあるが首を降る

「……翔一さんの……せいじゃ……な…いです。翔一さんは……わ、たしを助けてくれました……」

 

アーシアはそう言って笑顔になる。

その姿が俺の心を締め付ける。

 

「……私、しあわせでした……翔一さんと言う……初めてのとも……だちが出来て……」

 

「いや、まだできる!!まだアーシアの知らないことが沢山あるんだ。まだ教えてないことが一杯あるんだ!!その間に友達だってきっと出来る!!だからそんなこと言うんじゃねぇ!!」

 

俺も口ではそう言っているが理解してしまっている。

アーシアがもう助からない事くらい。

だけど、諦めたくない!!

 

「……翔一さんと学校に行けたら……どんなに楽しいんだろう」

 

「大丈夫だって!!部長だって話せば分かってくれる!!一緒に学校だって行けるさ」

 

俺は涙を流しながら言う。アーシアの身体はどんどん冷たくなっていく。

「ないて……くれてる……わた…しの為に……私は……そ、れで…満足です」

 

「アーシア!!」

 

アーシアの手は俺の頬に触れる。その手は身体の冷たさとは違う。聖母の微笑みを受けたときのように暖かかった。

 

「さい…ごまで、わ、たしを……みてく…れて……あり…がとう……」

 

俺の頬に触れていたアーシアの手が力なく落ちる。

不幸な目にあっても、裏切られても神への信仰を忘れず、誰よりも優しい彼女は、最期まで優しさを失わずにこの世をさった。

 

ありがとう

 

それがアーシアの最後の言葉だった。

 

何でだよ。なんでアーシアが死ななくちゃならない。

 

赤ん坊の頃に親に捨てられ、なりたくもない聖女に奉られて、この子の優しさを誰も見ようともしないで……!!

 

「……なんでアーシアが」

 

「ふふ、見つけたわよ」

 

俺の後ろに堕天使レイナーレが現れる。

「ほら、見て、ここに来るまでに騎士の子にやられたの」

 

木場と小猫ちゃんなら大丈夫だ。まだ気配はある。

 

「この聖母の微笑みは素晴らしいわ。どんな傷でもたちまち治す。神の加護を失った私達にとっては最高の贈り物でわ。 ああ……これで偉大なるアザゼル様、シェムハザ様。お二人の力になれる」

 

レイナーレが何を言おうが気にしない。

 

「なぁ、いつまで寝てんだよクソ龍が」

 

俺は俺の中にいる龍に話しかける。

 

「お前俺の行く先を見るんじゃなかったのか?」

 

俺から龍のオーラが流れる。

 

「お前も二天龍の一角なら、ドラゴンとしてのプライドがあるんなら……とっとと俺に力を貸しやがれぇぇぇぇっ!!」

『相棒ぉぉぉぉっ!!』

 

ーーーDoragonbooster!!

 

そんな声と共に『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』が反応を示し、緑色の宝玉にドライグの紋章が浮き出る。

 

「ッ!!ドライグ!!お前今まで何を……」

『済まない相棒。お前が死んでからお前の深層に閉じ込められていた。本当に済まない!!』

「そうか……これで」

 

『……相棒、俺はお前の中ですべてを見ていた。そして今お前が何を思っているのかも解る』

 

「……そうか」

 

流石に長年の相棒なだけはある。

 

「話は終わりかしら」

 

上を向くとレイナーレが佇んでいた。

 

「ああ、お前をぶっ倒して、アーシアの神器を頂く!!アーシアに返すためにな!!」

 

「フン、いくら貴方があの姿になろうが関係ないわ。今のわたしは全ての傷でも治せるの貴方が攻撃するたびにね!!」

 

ほう、そうなのか……

 

「……なぁ、ドライグ」

 

『ああ、思い知らせてやると良いだろう。相棒、赤龍帝の力を……オーズの力を!!』

 

俺はオーズドライバーを取り出し三枚のメダルを手に持つ。

 

「レイナーレ、覚悟しろよ」

 

俺は三枚のメダルを一気に入れる。色は全て緑色に統一されている。

 

「お前が敵にまわした存在が何なのか……はっきりと思い知らせてやる」

 

『生きて変えれると思うなよ堕天使の小娘が!!』

そして俺はオースキャナーでメダルをスキャンする。

 

「変身!!」

 

ーーークワガタ!!

 

ーーーカマキリ!!

 

ーーーバッタ!!

 

ーーーガータガタガタキリバ、ガタキリバ!!

 

音声が流れ出てきたのは、タトバコンボの時とは違う姿。

 

頭部はクワガタを模した『クワガタヘッド』

 

胸部はカマキリを模した武器カマキリソードを持つ『カマキリアーム』

 

そして脚部はバッタを模した『バッタレッグ』

 

今ここに仮面ライダーオーズガタキリバコンボがここに降臨した。

 

 

 




えぇこの度は遅れて誠に申し訳ありませんでした。何分仕事が忙しいと同時に新しいゲームを購入してそれをずっとプレイしてました。さらには風邪でダウンしてました。
次の投稿も遅れるかも知れませんが、出来れば見捨てずに暖かく見守ってくれると嬉しいです。

次回
ついに決着かもしれない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。