今回から物語が動きます。
死を迎えた赤龍帝
やぁ、皆さん。
あれから更に4年ほどたち、俺は高校2年生になった。
あの時に比べて全体の能力は向上したし、油断しなければそこら辺にいる悪魔には負けないレベルにまでなったとドライグに言われるまでになった。
俺は今、駒王学園に通っている。
俺はそこで良い学園生活を送っている。
さて、そんな俺が今何しているのかというと……
「反省してんの。二人とも?」
「「……はい。すみませんでした」」
親友二人のお説教です。
何故こんなことになったかというと、ほんの数分前に遡る。
ーーーーーほんの数分前ーーーーー
「いや、やっぱり運動はいいな」
実は前の時間が体育だったので、身体を動かすのは心地が良い。
次は昼休みなのでさっさと飯にしたいものだ。
「ん、何あれ?」
そう思いながら歩いていると、廊下の奥の方から見覚えのある二人が走ってきた。
……女子に追われながら。
いや、文だけ見ればあの二人モテるな~ということですむのだが、いかんせん女の子達が殺気だってる。
「……また何かやったのか?あの馬鹿共」
「うおぉぉぉぉっ!!」
「あ、翔一!!助けてくれ!!」
「白亜君!!その二人を捕まえて!!」
二人は俺に気付いて助けを求めてくる。
女子はその二人を捕まえて欲しいと要求してくる。
なので俺は………
「セイヤァァァッ!!」
「「ゴッファァァァッ!! 」」
二人にラリアットを極めることにしました(笑)
二人はものの見事に気絶している。因みに坊主頭が松田という名前で、メガネが元浜だ。
「ありがとう。白亜君」
追いかけていた女子の一人がお礼を言ってくる。
「いや、別に良いんだが……またコイツらが何かしたのか?」
するとその女子がそうだったと言い気絶した二人を睨む。
「また、女子更衣室の覗きよ。私達が着替えていて視線を感じると思ったらこの二人が……」
「ああ、そゆことね」
俺は呆れた顔をして二人を見る。
コイツ等はエロガキとして学園の女子から蔑まれている。
全くコイツ等は……それさえなければ良い奴等なんだが……
「なんか、二人がすまないな」
俺は取り敢えず頭を下げる。
「え!?べ、別に白亜君が悪い訳じゃ……」
「えっと……佐藤だったか?
コイツ等には俺から注意しておくから許してやってくれないか?」
「う、うん……わかった」
それで今に至る。
以上、回想終わり。
今俺の前には正座をしている親友二人。
「全く、後からフォローする俺の身にもなってくれ。先生に知られたら停学物だぞ」
「「停学が怖くて覗きが出来るか!!」」
「もう一回地獄見るか?」
「「すみませんでした!!」」
俺が殺気を出しながら言うと物凄い勢いで土下座をしてくる。
「とにかく、今回はこれで勘弁してやるが、もうするんじゃないぞ」
「「は、はい。了解です」」
「取り敢えず反省はしたようだし、飯にするか」
因みにこんな奴等でも、俺の親友である。
昼食を松田と元浜と一緒にとっていると松田が口を開いてこう言ってきた。
「翔一、何故俺達がこの学園に入学してきたかわかるか?」
「ああ、確かハーレム作るんだっけ?」
皆さん。日本には重婚文化はありませんので松田君が言っていることはおよそ8割が妄想です。
「そうだ。だがしかし!!」
松田は箸を俺に向けてこう言い放つ。
というか箸をこっちに向けるな。行儀が悪い。
「ハーレムどころか彼女も出来ていない!!しかし、何故お前には女子が集まるんだ!!」
「うらやましいぞ!!このやろう!!」
「いや、なに言ってんの?お前等」
そんなもの偶々だろう。何故そんなに羨ましがる。
「いやいや、頼まれ事が多いだけだって、別にモテてる訳じゃないだろ?」
「……ほう」
あれ、松ちゃん何で殺気出てんの?
「元浜君、例の物を」
「イエッサー、隊長!!」
そう言うと元浜はポケットから何かが書かれた紙を取り出す。
「……なにそれ?」
「駒王学園男子生徒人気ランキングの結果の書かれた紙だ」
何で元浜はそんなものを持ってるんだ?
「これによれば、1位『木場祐斗』。
女子からのコメントによれば、王子様みたい。イケメン。もう世界が違う等のコメントが挙げられている」
「へぇ~そーなのかー……でお前等は」
「そもそもランキングに入ってると思うか?」
いや、開き直りながら言われても……
「それで、お前は一体何位にランキングされていると思う?」
「さあ、下から3番目位じゃね?」
コイツ等よりはマシだし。
「……2位『白亜翔一』
女子からのコメントによれば、優しい。頼りになる。あの二人のストッパー。好きです付き合ってください。白亜×木場のカップリングは鉄板!!等のコメントが……」
「ちょっと待て、最後のコメントの奴ちょっと待て!!」
コメントに嬉しい物も入っていたが最後のコメントはおかしいだろ!!
「因みに最後の二つは木場祐斗の方にも入っている」
「知りたくないわ!!」
俺、ノーマルなのに……
「そこはたいして重要ではない。重要なのは、貴様のランキングの順位だ!!
2位ってなんだよ!?しかもほぼ僅差だぞ!!これがお前じゃなかったら殺してしまいたい所だ!!」
俺以外だったら殺るつもりか……
「俺だったら良いのかよ」
「「当たり前だろう。親友の幸せを願わないわけがない」」
「……お前等」
コイツ等はエロいだけで他は凄い言い奴なのに……こういう親友こそ大切にしていかないと……
「「まあ、恨みも妬みもするし毎日1発だけ殴らせてくれるならな♪」」
「最後のセリフで台無しだ!!」
全くコイツ等は……
「とにかくだ。お前はモテる。つまり……」
「俺達に女の子を紹介してほしい!!」
「だから知り合いにいないっての。そんなに女子とお付き合いがしたいなら、今の性格を改めて覗き行為も止めるんだな」
「「……だが断る!!」」
「はぁ……」
そんなこんなで昼食が終わり。時間は更に加速して現在は放課後。
俺は帰り道にドライグと話ながら帰っている。
「あの二人はあれさえ無ければなぁ……」
『ハッハッハッ!!だが、俺は好きだぞ。
あそこまで欲望に素直ならいっそのこと清々しい』
「そんなもんか?」
『それより相棒。あの学園に通ってもう一年だが、どうだ?』
ドライグが学園生活の様子を聞いてくる。
「お前も見ている通り楽しんでるよ。
あの二人と馬鹿やるのも、いつもの日常も、前の世界じゃやれなかったしな」
『……そうか。良かったな相棒』
ドライグは俺が神器に目覚めたときに俺の記憶を読み取っているので何があるのか知っている。
その為かそう言ってくれるドライグの声色はどこか優しかった。
『悪魔がいると聞いて相棒は入学したが何かする気配もないしな』
「……確かにな」
そう、これが俺が駒王学園を進学先に選んだ大きな理由。
どうやらあの学園には悪魔が潜んでいるらしい。
そんな噂を耳にし、この学園に入学した。
ドライグが確かめたら、どうやら、何か危害を加えるような悪魔ではないらしい。
『そんなに気を張るのではない。現に一年間見てきたがなにも無かったではないか』
「まあ、確かにそうか」
『なら相棒は真っ直ぐ青春を謳歌すれば……』
ふとドライグの声が聞こえなくなる。
何かに警戒するかのような雰囲気だ。
「どうした?ドライグ」
「ここから北東に400m程の公園で堕天使と悪魔の気配がする……」
「何?」
どうやら、ドライグが堕天使と悪魔を発見したようだ。
『悪魔の方が一方的にやられているが、どうする?相棒』
「無論、助けにいく。手の届く距離なら絶対に」
そう言って俺はテレポートを使い、その公園へと向かった。
その公園に居たのは、眼に毒なくらい露出している黒い羽の女性。
もう一人は、白い髪の見た目小学生位の少女だった。
『どうやら、相棒の予想は当たっていたようだ』
「ハァ、ハァ……そう…だな」
おそらくあの少女の方が悪魔だろう。
何故なら駒王学園の制服を着ている。
『相棒、大丈夫か?』
「大丈夫だ。テレポートで疲れているだけだ」
ここまでの距離は久しぶりだからな。
『……相棒、無理はするなよ?』
「わかってるって!!」
そして俺は、戦闘場所に向かった。
Side???
私はある人を追い掛けてました。
その人が幸せに生きていてくれているのか知りたくて。
その人が学園にいるのはつい最近知りました。
それを知ると無性に会いたくなってしまった。
だから、後を追い掛けて姿を見て帰ろうとしたときに遭遇してしまったのだ。
『堕天使』と
堕天使があの人を殺そうとしていることを聞き、怒りに震えた私は魔力を微量に漏らしていたらしく、堕天使が不意討ちをしたきたのだ。
「……クッ!!」
「あらあら、何てか弱い悪魔なのかしら。それとも私が強いのかな?」
「一体どの口が……!!」
「まあ、こんなところで悪魔を殺せるなんてラッキー♪
じゃあ、さっさと死んで?」
堕天使が光の槍を形成しています。
……もう、ダメかも。
「じゃあ、さよな…(ドゴォォン!!)きゃっ!!な、何!?」
堕天使が放とうとした光の槍は急に爆発して消えてしまいました。
……どういうことでしょうか?
「悪いけどその子には手を出すなよ?」
私の後ろから声がしたので振り返ると
「……せ、先輩?」
私が追いかけていた人、白亜翔一先輩がいました。
Side翔一
良かった。なんとか間に合った見たいだな。
「大丈夫か?」
俺は傷だらけの少女に話しかける。
「は、はい。たいした怪我ではないですから。でも先輩、どうして?」
「別に誰かが困ってるのを見過ごせないだけさ」
そう言って俺は堕天使を睨み付ける。
「なあに、貴方は?もしかしてその子の主?」
「違う。俺はただのお人好しだ」
「じゃあ、貴方が代わりの相手ってわけ」
「お前がそれを望むのならな!!」
そして俺はオーズドライバーと3枚のメダルを取り出す。
「へぇ、なら勝負といきましょ。……あの娘を殺してからね!!」
すると堕天使は造っていた光の槍を少女に投擲した。
「ま、不味い!?」
俺は無我夢中で走り、その子の前に立つ。
そして、俺は光の槍に胸を貫かれた。
ヤバイ。これは死ぬ奴だ。
「ガハッ!!」
「先輩!!」
「ごめんね~。私の目的は貴方なのよね~白亜翔一君?
貴方を殺すのが真の目的ってわけでね」
クッ!!コイツ最初から俺を……!!
「まぁ、私の目的は達成したからもう帰るわ。じゃあね~」
そう言って堕天使は去っていった。
『相棒!!』
はは、悪いドライグ。どうやら俺はここで……
『諦めなければ何とかなる!!相棒大丈夫だ!!』
そうかい。そう言ってくれて嬉しいよ。
「先輩……先輩!!」
白い髪の少女は俺の側にいて必死に呼び掛けている。
……そうだ。これだけでも伝えないと
俺はその子の頭に手を置き、こう言った。
「い、生きて……いてくれ…て、ありが……と……」
それを最後に俺は、意識を完全に手放した。
Side ???
「小猫!!」
私は小猫が堕天使に襲われていることを知り、その場に急いで向かった。
そこに居たのは、血だらけで倒れている駒王学園の生徒と怪我をしているが無事な様子の小猫だった。
「先輩!!しっかりしてください!!お願いです。死なないでください!!」
あそこまで小猫が感情的になるなんて……
「小猫、大丈夫!?」
「部長!!先輩が、先輩が……!!」
「小猫、落ち着きなさい!!」
私が小猫を落ち着かせていると
「駒が光っている?」
まるで、その子に反応しているように
「成る程ね。小猫、大丈夫よ」
「部長、まさか先輩を!!」
「えぇ、そのまさかよ」
決めたわ。私はこの子を転生させる。
「今散らすのは勿体無いわ。貴方の命、私の為に生きなさい」
さぁ、この子はどう化けてくれるのかしらね。
そんな楽しみがあったのか私は小猫が持っていた3枚のメダルには気づかなかった。
はい。無理矢理感が否めない今回のお話ですが、まぁ、良いですよね。
次回もよろしくお願いいたします。