現在、オーズの確認されているメダルは………
タカ(不明)
トラ(不明)
クワガタ×1
カマキリ×1
バッタ(不明)
ウナギ×1
前回、堕天使を倒して更にリアス・グレモリー先輩と会った夜から翌日。
俺は部屋で眼を覚ました。
「………何だ、これ?」
部屋を見渡すと扉のところに見慣れない箱が置いてあった。
「そういえば、昨日母さんが……」
俺は母さんが何か荷物が届いていたと言っていたのを思い出す。
昨日面倒くさくて開けてなかったな。
「……開けて見るか」
俺は箱を開けて中身を確認する。
「……これは?」
中に入っていたのは、一振りの剣だった。
全体的にメカニカルなデザインをしていて中に空洞の部分があり、そこにはメダルを入れることが出来そうだ。
「中に手紙が入っている。一体なんて書いてあるんだ?」
俺は中にある手紙を読む。
『その剣の名はメダジャリバー。これは、オーズであるお前が使う武器だ。これはメダルインジェクションと呼ばれる部分からセルメダルを入れることによって性能があがる。勿論普通の剣として使う事も出来る。上手く使えよ?』
その手紙にはそう書かれていた。
「差出人は、書いてないか……」
俺はメダジャリバーを手に取る。
「しかし、どう仕舞えば良いんだ?」
流石に学園に持っていく訳には……
「あ。そうだ」
俺はオーズドライバーを取り出し、メダジャリバーを近づける。
するとメダジャリバーは光に包まれ、オーズドライバーの中に収納された。
「これで良し」
これは前に発見したもので、どういう風に使おうと思っていたけど、使い道があって良かった。
「さて、さっさと飯でも食べに行くか。」
そして俺は、制服に着替え、リビングに行くために部屋を出た。
「あら、おはよう白亜君。お邪魔しているわ」
俺はその光景に唖然とする。
…… 今起こったありのままを話そう。
朝食を食べようとリビングに来たら、昨日話し合うと言っていた恐らく悪魔である学園一の美少女と言われているリアス・グレモリー先輩が俺の両親と一緒に楽しく食事をとっていた。
何を言っているのか分からないと思うが、俺も何を言っているのか分からない。催眠術とか超スピードとかそんなチャチな物じゃない。
もっと恐ろしい物の片鱗を(ry
「あら、どうしたの?翔一」
「早くこっちに来なさい」
両親がこちらに来るように言ってくる。
いや、あんた等少しは疑問を持てよ!?
「……とりあえず、何で此処に居るんですか?先輩」
「決まってるじゃない。迎えに来たのよ」
先輩はさも当然のように言ってくる。
「とにかく、ご飯にしましょう?冷めてしまうわ」
「は、はい」
俺は言われるがままに自分の席に座り、朝食を食べる。
「しかし、リアスさんは外国育ちなのに日本語が達者だねぇ」
「はい。日本での暮らしが長いですから」
「はっはっはっ、そうですか。それはそれは」
先輩は何故か楽しそうに家の両親とお喋りしている。
いつの間に仲良くなったんだよ。
「それで、リアスさん。ひとつ聞いていい?」
母さんが先輩に質問をする。
「はい。何でしょうか?」
「いえ、学園が同じなのは聞いたのだけれど……家の翔一とはどういった関係で?」
母さんはいきなり何を聞いてるのだろうか。
「白亜君とは、ただの仲の良い後輩ですわ。お母様」
先輩も有ること無いこと言わないでください。
「あらあら、そうですか」
先輩の言うことを完全に信じてしまう母さん。
何故家の両親はこう、警戒心が無いのだろうか?
先輩と母さん達が話し合ってる間に俺は朝食を食べ終わる。
「じゃ、学校に行ってくる」
そういって俺は立ち上がり、いつも通り学園に行こうとする。
「待って、私も行くわ」
俺が立ち上がると先輩も立ち上がり、後をついてきた。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい。リアスさんも気を付けてね」
「フフッ、分かっていますわ。お母様」
そして俺と先輩は家を出た。
「良い両親じゃない。白亜君」
通学中、先輩が話し掛けてくる。
「そうですか。ありがとうございます」
「白亜君……いえ親しみを込めて翔一と呼ばせてもらっても良いかしら?」
別に呼び方はどうでも良いので、俺は了承する。
「それで、何で家に来たんですか?別に学園で会えば良いと思うんですけど」
「いえ、明日とは言ったけど、いつ会うとかはいってないでしょ?だからそれも決めておこうと思って」
先輩の言葉にそういえばそうだなと思った。
「それに、気になってしまったのよ。堕天使を倒した、そのメダルの力がね?」
先輩は俺が首にかけているセルメダルを指差し、答える。
「ああ、これについてはちゃんと説明させて貰いますよ。俺も先輩に聞きたい事はありますので」
「えぇ、そうさせて貰うわ」
こうして俺と先輩は学園に向かった。
通学中、学園に近づくと何故か会う女子生徒が驚愕といった表情をしていた。
「何故、リアス様が男と……」
「そんな!?やっぱり、お姉様系だとでもいうの!?」
「白亜君、狙っていたのになぁ……」
「白亜君には木場君がいるじゃない!!」
との声があがる。
だから最後の奴!! 俺はノーマルだ!!それに、木場とも会ったことないわ!!
「翔一って、人気者なのね」
「全然嬉しくないです」
特に最後のは。
その後、学園の玄関で別れたときに
「放課後、使いを出すわ。お話はその時で」
と告げて去っていった。
その後、教室に入ると、嫉妬の視線が俺を突き刺す。
松田曰く、学園のアイドルと言われているリアス・グレモリー先輩と一緒に登校すればこうなるか。
俺が自分の席に座った瞬間にものすごいスピードでこっちに向かってくる奴がいる。
松田と元浜だ。
「翔一ぃぃぃっ!!」
「どういう事だぁぁぁっ!!」
「うおっ!!どうしたお前ら!?」
流石に恐怖を感じる位のスピードと形相をしていたので俺は驚いてしまう。
「何があった!!昨日学校から帰った後何があったぁぁぁっ!?」
「一体どんな事件があれば学園のアイドルにお近づきになれるんだぁぁぁっ!?」
「ちょっ!!お、お前ら落ち着け!?」
俺の肩を揺さぶりながら聞いてくる二人を落ち着かせようとする。
「これが落ち着いていられるか!!」
「さあ、吐け!!何故お前にだけそんな奇跡的な幸運が雨のように降り注ぐのだぁぁぁっ!!」
とりあえず、ありのままを話すことにした。
「……なぁ、知り合って間もない先輩が俺の両親と一緒に食事をして俺が起きるのを待ってたんだけど……これなんてエロゲ?」
それを聞くと何故か松田と元浜が戦慄したので放っておいた。
触らぬ変態に祟りなしだ。
そして、放課後………
「やあ、君が白亜翔一君だね」
先輩の使いを待っていると俺の前に現れたのは、前に松田達が言っていたこの学園一のイケメン木場祐斗であった。
何故彼が俺に?
「そうだけど、何のよう?」
「リアス・グレモリー先輩の使いで来た」
その言葉に俺は表情を変える。
「へぇ、じゃあお前が俺を?」
「そういうことになるね」
木場がそう言うと俺は自分の席から立ち上がる。
「じゃ、案内して貰おうか。先輩のいるところに」
俺はそう言うと木場と一緒に教室を出た。
「見て!!木場君と白亜君よ!!」
「あの二人のツーショットなんて滅多にないわ!!一眼レフを用意しなさい!!」
「あぁ……創作意欲が沸き上がる!!」
……突っ込まない。突っ込まないぞ。
繰り返しのギャグは連続で三回までだ。ここで突っ込んでしまってはまた同じ反応になってしまう。
因みに木場はどうだろうか。俺は木場の顔を見てみる。
「ん?……どうしたんだい?」
「……いや、別に……」
どうやら木場は気にしていないようだ。
………気にしろ!!
とまあ、なんやかんやで木場に案内されついたのは旧校舎。
今は使われていない筈だけど……あ、オカルト研究部の部室があるのか。
「ここに部長が居るんだ」
木場が先輩の呼び方を変えていた。どうやら先輩がオカルト研究部の部長のようだ。
旧校舎の中は掃除が細かいところまでされているらしく目立った汚れ等は見当たらなかった。
「さあ、着いたよ」
周りを見渡している間に目的地に着いたようだ。
立ち止まった扉のプレートには『オカルト研究部』と書かれていた。
前にも少しだけ思ったがオカルトの塊みたいな悪魔がオカルト研究て……
「部長。白亜翔一君を連れてきました」
「良いわ。入ってきなさい」
入室の許可が出たので木場の後に続いて入った俺はそこで異様な光景に出くわした。
デスクとソファーが置いてあるのは普通に思える。しかし、室内は壁や床、天井に至るまで面妖と言える文字が描かれている。
そして教室の中央には巨大な魔方陣が描かれている。
うん。なんて書いてあるのかさっぱりわからない。
ふと、ソファーの方を見ると塔城ちゃんが座っていた。黙々と羊羮を食っている。
俺の視線に気がついたのか、塔城ちゃんはこっちを向いていた。
「……先輩」
塔城ちゃんが手招きをしてこちらに座るように促している。
とりあえず、呼ばれたので俺は塔城ちゃんの隣に座る。
俺が隣に座ると満足したのか若干嬉しそうな表情をしてまた羊羮を食べ始めた。
「ははっ、部長から聞いていたけど実際に見ると驚きだね」
と苦笑を浮かべながら驚いた顔をした木場がそう言ってくる。
何が驚きなんだろうか?
「……祐斗先輩には関係ないです」
塔城ちゃんは拗ねたような口調で木場に言う。
本当になんだろうか?
シャー。
うん?水の流れる音?
室内を見渡すと奥の方にシャワーカーテンがあった。
どうやら誰かシャワーを浴びているようだ。
……何で!?何でシャワーがあるの!?
「部長、これを」
「ありがとう。朱乃」
先輩とは別の女の人の声が聞こえる。
今着替えを渡しているのが恐らく姫島朱乃先輩だろう。
となると、今着替えているのはリアス先輩ではないか。カーテンに写る陰を見るにスタイルは良いな。うん。
恐らく中には未知なる世界が……
「痛えぇっ!!」
俺がシャワー室(仮)を見ていると脇腹に刺されたような痛みがっ……!!
「……むぅ」
痛みを感じた方を見るとそこには拗ねたような塔城ちゃんと何故かフォークがあった。
「あの……塔城ちゃん?それ、羊羮を食べるのに使ってるやつじゃないよね?多分それ俺を刺す為だけに用意したよね?」
「……いやらしいのは駄目だと思います」
え?何で俺が先輩の肢体を想像したのわかったの?顔に出てた?
「木場君、どう思うよ。顔に出てた?」
「僕はそうは見えなかったけどね。それと僕の事は普通に呼び捨てでいいよ」
俺が木場に聞くと顔には出ていないようだ。
じゃあ、塔城ちゃんエスパー?
「……私も小猫と呼んでください」
「OK、よろしくな。木場、小猫ちゃん」
「うん。これからよろしく」
「……よろしくです」
「あら?自己紹介は済んだみたいね」
俺達が自己紹介をしていると着替えが終わった先輩がこちらに来る。
それともう一人、先輩の後方にいる女性が姫島朱乃先輩だろう。
なるほど黒髪ポニーテールか……松田辺りが歓喜しそうだな。
ポニーテールは俺も好きだけど……。
「ごめんなさいね。ちょっと調べ物があって、汗を流したかったのよ」
さいですか。
「こんにちは。白亜翔一君。そしてようこそ、オカルト研究部へ。
歓迎するわ……悪魔としてね」
先輩は微笑みながらそう言ってきた。
……悪魔?
「粗茶です」
「あ、どうも」
朱乃先輩がお茶を淹れてくれたので、お礼を言う。
ズズッ、あ、美味い。
「美味しいですね」
「あらあら、ありがとうございます」
嬉しそうに笑う朱乃先輩。
「つまり要約すると俺は悪魔になったと言うことですか?」
「ええ、そうよ。貴方は転生して悪魔になったの」
俺が質問するとリアス先輩がこう答える。
「なら、貴方を襲った存在はわかる?」
「はい。……堕天使ですよね?」
俺がそう言うと先輩を含めた全員が驚いた表情をする。
「じゃあ、この世界についても?」
「細部までは分かりませんけど大体の事は分かります」
俺はドライグが教えてくれた情報を話す。
この世界は悪魔と堕天使、そして天使が太古から三竦みの争いをしている事、ある日二天龍がかなり傍迷惑な喧嘩をして神器に封印されていること。俺の知っているすべてを話した。
「よく知っているわねその知識については誰から教えてもらったの?」
……やっぱりそこを聞いてくるよな。
「……今は教えることはできません。すみませんが」
ドライグの事は一応伏せておく。
「そう、仕方ないわね。じゃあ、貴方が襲われた理由については?」
先輩は襲われた理由を聞いてくる。
「……恐らく俺の中の神器かと」
「へぇ、その神器、今ここで見せられるかしら?」
先輩はとても興味深いというように聞いてくる。
「今は本調子ではないので見せることは出来ません。それに本調子ならあの程度の堕天使は変身しないでも倒せます」
「へぇ、随分な自信ね」
ますます先輩は俺の神器について興味をしめしたようだ。
「最後に、貴方が使うそのメダルについて教えて貰える?」
先輩がメダルを指差しながら言ってくる。
「ええ、良いですよ。先輩」
「後、ここでは先輩ではなく部長と呼んでくれないかしら」
「了解しました。部長」
そう言って俺はセルメダルとコアメダルを取り出す。
「まず、このメダルの総称は『オーメダル』と言います。オーメダルには二種類あり、この色がついて金色で縁取りをしているのが『コアメダル』、銀色1色で描かれているのが『セルメダル』です」
「……あ、それは……」
コアメダルを見た小猫ちゃんは自分のポケットを探りあるものを取り出した。それはタカメダル、トラメダル、バッタメダルの3枚だった。
「それ、俺のコアメダル!!小猫ちゃんが持っててくれたのか」
「……先輩が倒れていたところに落ちていたので」
小猫ちゃんはコアメダルを俺に差し出す。
俺はそのコアメダルを受けとる。
「ありがとう。これが他の人の手に渡ったら大変なことになってたよ」
「翔一。大変なことと言うのは?」
部長が不思議そうに聞いてくるので答えることにする。
「コアメダルはとてつもない力を、欲望を持っています。これを使いこなせるのは俺だけです。この力を使えば、1枚で……そうですね、分かりやすく言えばただの人間が中級悪魔、いえ、下手をしたら上級悪魔位の力を得ることができます」
「なんですって!?」
その言葉を聞き、部長達が驚く。そして俺はさらに話を続ける。
「しかし、コアメダルの欲望は下手な制御では出来ません。使った者は確実に暴走して、最終的に欲望に呑まれて欲望のままに動く怪物になります。」
「先輩はそんなものを使っていたんですか!?」
小猫ちゃんは顔を青ざめながらも聞いてくる。
「と言ってもコアメダルの事を知っている人物は俺しかいないので、安心してください」
「そ、そう。それでそのセルメダルと言うのは?」
部長がセルメダルを指差しながら聞いてくる。
「セルメダルはコアメダル程の力はありませんがそれでもかなりの力を秘めています。コアメダルとの最大の違いは使えば無くなるという所ですね」
「それも使えば、暴走してしまうのかしら?」
「いえ、セルメダルは暴走の心配はありません。それにセルメダルも俺しか持っていないのでそれも安心ですけどね」
最後に俺はオーズドライバーを取り出す。
「そして俺はこのオーズドライバーでコアメダルを使い変身します。
……これについては見せた方が早いですね」
俺は立ち上がりオーズドライバーを装着する。そしてメダルをセットしてスキャンする。
「……変身!!」
ーーータカ!!
ーーートラ!!
ーーーバッタ!!
ーーータ・ト・バ!! タトバ タ・ト・バ!!
歌が終わり、現れたのはオーズに変身した俺だった。
「これが仮面ライダーオーズです」
「……これが、仮面ライダーオーズ」
「凄い力を感じる」
それぞれが驚いた表情をする。
「翔一君。1つ聞いてよろしいですか?」
「はい。どうぞ」
朱乃先輩が聞いてくるので俺は変身を解除しながらそう答える。
「仮面ライダーと言うのはどういうものなのでしょうか?」
「……仮面ライダーは何かを守るために戦う戦士の事です。俺はそう思います」
俺が映司さんから話を聞き学び得たもの仮面ライダーとはそういうものだと俺は思う。
「そう。貴方の力についてよくわかったわ」
部長は俺の説明を聞いて納得したようだ。
……まだ話してない力はあるけどね。
「後、1つ気になったのだけれど……」
「……私も気になりました」
「私もですわ」
「実は僕もだけど……」
「どうしたんですか?」
部長達が不思議そうな顔をしている。何を聞きたいんだろうか。
すると部長が意を決して聞いてきた。
「変身したときの歌って何?」
「それについてはスルーでお願いします。俺も良く分からないので」
コンボになると何故か流れるからよくわからない。
良く言うじゃないですか。歌は気にするな。
「さて、じゃあ改めて自己紹介するわね」
部長がそういうと突如部長達の背中から蝙蝠のような翼が現れた。
……俺も出来るのかな。やってみよ。
俺がそう思うと俺の背中からも現れた。
……やれば出来るんだな……。
「まずは祐斗から」
「僕は木場祐斗。翔一君と同じ二年生で、悪魔です。よろしくね」
木場は笑いながら自己紹介をする。
「……一年生。塔城小猫です。……悪魔です」
小猫ちゃんは小さくお辞儀をした。
「三年生、姫島朱乃ですわ。一応、この部の副部長も兼任しております。今後ともよろしくお願いします。そして、悪魔ですわ」
朱乃先輩は礼儀正しく頭を下げる。
「最後に私が彼等の主であり、貴方の主であるリアス・グレモリー。この学園の三年生で……悪魔よ」
リアス部長は堂々とそう答えた。
……なら、俺も。
「白亜翔一、二年生。悪魔であり、仮面ライダーです。これからよろしくお願いします!!」
「ええ、よろしくね。翔一」
自己紹介を終えた俺は、今後の事を考えながらどう過ごすか自分のなかで決めようとしていた。
今回のコアメダルについては独自的なアイデア、解釈が含まれています。ご了承ください。
それと相も変わらず無理矢理感が……
次回もよろしくお願いします!!