ハイスクールD×D 欲望の王で赤龍帝   作:シーライル

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カウント・ザ・メダル!!

現在、オーズの確認されているメダルは………

タカ×1

トラ×1

チーター×1

クワガタ×1

カマキリ×1

バッタ×1

ウナギ×1


悪魔のお仕事と金髪シスターとはぐれ

 

「えっと、次はここだな」

 

どうも、白亜翔一です。今は真夜中、何故俺がそんな中こんなに走り回っているというと初めてのお仕事だからである。

内容はザ・チラシ配りだ。

 

このチラシには簡易的な魔方陣が描かれており、欲望がある人間がこれに触れて願いを込めると悪魔が現れる仕組みらしい。

部長から貰った携帯機器を使い、モニターに写っている赤い点がある家にこのチラシをポストに入れる。

ここ数日はこれの繰り返しだ。

 

「えっと、後は……あの辺か」

 

少しなら出来るテレポートを最大限活用してチラシを配る。

はっきり言おう………メッチャ疲れる!!

まず、悪魔になって夜の方が体力が向上していてもテレポートは疲れる。元々テレポートの範囲は80m程だし、連続で移動出来る距離は600m程しかない。だからよっぽど遠い距離以外はテレポートを使わないのだが300mも離れてる距離に跳ぼうとするともうかなり疲れる。

しかし、俺は新たなる移動道具を手に入れたのだ。

 

「お、あったあった」

 

俺は自動販売機を見つけ、それに近づく。何故自動販売機?と思う人も多いだろう。しかし、これはただの自動販売機ではない。

 

「セルメダルを投入っと」

 

俺は自動販売機にセルメダルを入れて赤い缶があるボタンを押す。

 

『タカカン』

そして、自動販売機から出てきた赤い缶のプルタブを引く。

するとただの缶が、鳥のようなフォルムになり空を飛び始めた。

これは『カンドロイド』と言う。

 

そして、セルメダルをもう1枚投入して今度は大きなボタンを押す。

すると自動販売機は変形してバイクになったではないか。

人はこれを『ライドベンダー』と言う。

 

「じゃあ、このチラシをこの位置まで頼むな」

 

俺はタカカンドロイドに指示を出しチラシを1枚持たせて目的地まで飛ばす。

……本当に便利だなあれ。

 

「さて、それじゃ俺も行くとするか」

 

そして俺はライドベンダーに跨がり、目的地まで行った。

この二つはいつのまにかあったものの1つで別に気にすることはない。

 

そんな下積み期間を始めて数日後……

 

「翔一、今回から本格的に契約を取ってきてもらうわ」

 

ある日、部室を訪れた俺は部長にそんなことを言われた。

 

「はい。わかりました」

 

「最初は初めてだから緊張するかも知れないけど、しっかりやりなさい」

 

すると魔方陣が展開する。

ここから転移して依頼者のもとに行くらしい。

そして転移してあった依頼者をざっくりと説明していこう。

 

まず、最初の人物は、オカルト大好き変人金丸さん。

俺にあった瞬間に写真をとり「あ、悪魔だぁ……ウェヘェヘェヘェッ」

とよくわからない笑い方をした人物だ。

彼はどうやら悪魔とお話しがしたく呼び足し出したようでオカルト的なお話しを聞き、そして俺が瞬間移動や超自然発火能力を見せてあげると物凄く大喜びして契約をしてくれた。

対価として渡してくれたのは……何か水晶で出来た頭蓋骨だった。昔はトレジャーハンターだったらしい。

 

続いての依頼者はピチピチのゴスロリのような格好をした語尾に『にょ』と付ける漢、ミルたんである。

彼曰く「魔法少女にしてほしいにょ」らしい。

はっきり言おう。寝言は寝てから言え!!

と言うのもあれなので、とりあえず鍛えるように言ったら本気で鍛え始めた。

まぁ、超人的な強さは得るだろう。

と鍛えている時に言ってみたら契約をしてくれた。対価はどっかの組織とやりあったときに見つけた魔道書(何かの文字でかろうじて冒険の書と書いてあるように見えるやつ)だそうだ。

組織とやり合うて……

 

そして最後に三人目、名前は……なんていったっけな?

転移したと思ったらハッピーバースデー!!と大きな声で言ってきた。

何故か映司さんの事を知っておりオーズのことも知っている人だった。そして会社を経営しているらしく、何かの研究をしている人だった。

そして俺にタカとトラとバッタのコアメダルを渡したらケーキを作り始め、そのケーキも貰った。

……悪魔なのに貰ってばかりだな。

因みにその人の願いはこの世界のオーズに会いたかったということらしく対価はケーキとコアメダルらしい。

タトバはもう持ってるんですけど……

 

後日知ったのだが、その人は異世界の人物だったらしく。その人を覚えてる人は誰もいないとか……

 

そして今俺は部室にいる。

 

「前代未聞よ」

 

部長が何故か頭を抱えている。

あれ?俺契約取ったよね?詐欺にあってないよね?

 

「ど、どうしたんですか?部長」

「いえ、契約者にはチラシの裏にアンケートをとって貰ってるんだけどそのアンケートの結果が……」

 

「悪かったんですか?」

 

「いえ、むしろ凄く良いわ。何故かって言うくらい」

 

良かったなら何で?

 

「この紙にね、チラシの裏にアンケートを書いてあるのが見えるのだけど……」

 

と言って部長は

 

「読むわね……『とても楽しいものだったよ。つ、次は、悪魔との駆け引きも見てみたいな。ウェヘェヘェヘェッ』……だそうよ」

 

あの特長的な笑い方は金丸さんだろう。

部長、何か恥ずかしがってません?

 

「更にもう一人は『君の活躍楽しみにしているよ!!オォォォォズ!!』だ、そうよ」

 

恐らくあの社長さんだろう。名前忘れたけど。あ、ケーキ美味しかったです。

 

「最後の一人も同じような事を書いているわ。本来ここまで悪魔と友好的になることなんてあまりないのよ。更に言ってしまえば、これは一応ビジネスだからね……」

 

へぇ、そうなんですか。

 

「まぁ、契約は取ってきたのだしこれからも頑張りなさい」

 

「はい!!」

 

俺のはじめてのお仕事は一応、成功に終わった。

 

 

 

 

そして、数日後のある休日。特訓の後、特にすることもなく街を歩いていた。

 

「暇だな。いつもならドライグと話をして時間を潰すんだけどなぁ。ゲーセンにでも行くか……ん?」

 

ゲーセンに行こうと歩き始めると前の方でそわそわした動きをしているシスターさんがいた。

 

「はわぅ!!」

 

あ、転けた。

 

「き、君、大丈夫?」

 

流石に心配なので、近づいて声をかけてみる。

 

「は、はい。大丈夫です」

 

「随分派手に転んだね。ほら」

 

俺は手を差しのべ、シスターさんを起き上がらせる。

 

「あ、ありがとうございます」

 

その時風でシスターのヴェールが飛んでいく。中から現れたのは綺麗な金髪のストレートの長髪。そして、姿を現した瞳はこれまた綺麗なグリーンで、その瞳に吸い込まれてしまいそうな感覚があった。

 

まぁ、一言で言えば……可愛い。

 

「そういえば、怪我はないか?」

 

俺は飛ばされていたヴェールを拾い、手渡す。

 

「あ、ありがとうございます。あうぅ、どうして何もないところで転んでしまうんでしょうか?」

 

シスターさんは必死に考えている。その姿に何故か癒されてしまう。

ふと、横を見ると旅行カバンが見えた。

 

「旅行にでもきたのか?」

 

「いえ、違います。実はこの町の教会に赴任することになりまして……この町の方なのですね。これからよろしくお願いします」

 

シスターさんはペコリとお辞儀をする。

 

「ああ、よろしく。……と、自己紹介が遅れたな。俺は白亜翔一、翔一と呼んでくれ」

 

「私はアーシア・アルジェントと言います。アーシアと呼んでください」

 

俺とアーシアは互いに自己紹介を終わらせた所で、何をしていたのか聞いてみる。

 

「そういえば、こんな所で何をしていたんだ?」

 

するとアーシアは困惑した表情をして

 

「実は、教会に向かう途中で道に迷いまして……道行く人に聞いても私、日本語が上手くなくて、皆さんに言葉が通じなくて……」

 

なるほどそういうことか。因みに俺には通じているのは悪魔の力で聞き取れるらしい。

「教会なら多分知ってるよ。案内してあげるよ」

 

「本当ですか!!ありがとうございます!!これも主のお導きです!!」

 

俺達はとりあえず、目的の場所に行った。

 

歩き始めて数分後……

教会へと向かう途中の公園で男の子にあった。

どうやらここで転んでしまったようだ

 

「あの子大丈夫かな……あれ、アーシア?」

 

アーシアは公園の中の男の子に駆け寄っていく。俺もその後を追う。

 

「大丈夫?男の子がこんな怪我で泣いちゃダメですよ」

 

アーシアは優しい笑顔をして男の子の頭を撫でている。そして、何故か男の子の怪我をした膝に手を当てる。

次の瞬間、アーシアの手から淡い緑色の光が発せられた。

あれは……神器(セイクリッド・ギア)の力?

 

その光は男の子の怪我を治していた。

回復系の力か……

 

「はい、これで怪我は無くなりましたよ。もう大丈夫」

 

アーシアは男の子の頭を撫でるとこちらを向ける。

 

「すいません。つい」

 

彼女は舌を出して、小さく笑う。

 

母親はきょとんとしていたがすぐに頭を下げてその場を去ろうとする。

 

「お姉ちゃん、ありがとう!!」

 

男の子がお礼を言ってそのまま帰っていった。

アーシアは何を言われていたのかわからないのか首を傾げていた。

 

「お姉ちゃん、ありがとうってさ」

 

俺が通訳してあげると、アーシアは笑顔をになる。

 

「その力は……?」

 

「はい。治癒の力です。神様がくれた素敵なものなんですよ」

 

そう言ってアーシアは微笑む。しかし、その笑顔は誇らしげでありどこか寂しげなものだった。

 

「そうか……それじゃ早く行こうか」

 

「はい。翔一さん」

 

俺達は目的の教会へと急いだ。

 

そして、公園を出てから数分後

 

「着いたよ。ここだと思うけど」

 

「はい。ここです。案内してくれてありがとうございます!!」

 

どうやらここで合っているようだ。けど確かここの教会って……

 

「じゃあ、俺はここで……」

 

「あ、あの、是非お礼を……」

 

「別にお礼をされる程大したことはしてないよ。人間、助け合いでしょ?」

 

俺は悪魔だけどね。

 

「で、ですが……」

 

「それに俺は少し急ぐから」

 

それに悪魔だからか知らないけど教会に近づいてから何かピリピリしたものを感じる。

 

「そ、そうなんですか……」

 

アーシアはしょんぼりとしてしまう。

 

「じゃあ、またねアーシア。また、会えると良いな」

 

「は、はい!!翔一さん。また、会いましょう!!」

 

 

アーシアはそういうと教会へと入っていった。

うん。また会える気がする。

しかし、今日は良いことをしたな。

 

 

 

「二度と教会に近づいちゃダメよ」

 

怒られた。その日の夜、部室に入ってすぐに部長に怒られてしまった。

 

「教会は私たち悪魔にとって敵地。踏み込めばそれだけで神側と悪魔側で問題になるわ。今回は素直にシスターを送ってくれた厚意を認めたみたいだけど、天使たちは何時でも見張っているわ。いつ光の槍が降ってくるのかわからないのよ」

 

そ、そんなに殺伐としてんですか。悪魔と天使って

 

「いい?翔一。人間は死んでしまっても悪魔への転生で免れるかもしれない。けれど悪魔は悪魔祓いを受けてしまったら完全に消滅してしまう。無に帰してしまうの。何もなく、何も感じず、何もできない。それがどんなことかあなたにわかる?」

 

無か……考えたことなかったな。

俺が少し考えていると反応に困っていると思ったのか部長は首を横にふった。

 

「ごめんなさい。熱くなりすぎたわ。とにかく、今度は気をつけてちょうだい」

 

「は、はい」

 

「あら、お説教は終わりまして?」

 

「朱乃さん?」

 

俺の背後にはいつのまにか朱乃さんがいた。

しかし、この人いっつもニコニコしてるよな。

 

「朱乃、どうかしたの?」

 

部長がそう言うと朱乃さんは少し顔を曇らせこういった。

 

「大公から討伐の依頼が届きました」

 

 

 

 

 

……はぐれ悪魔。主を殺し破壊と欲望の果てに暴れる転生悪魔の成れの果て。

それは野良犬と呼ぶのにふさわしい。

前にもドライグに説明されたが、やっぱりいるのか。

はぐれ悪魔はどの勢力でも危険視されており、見つけ次第殺すようにされているらしい。

何でも枷が外れた悪魔程厄介なものはないとか。

 

と言うわけで俺は部長達とともにある廃屋まで来ている。

 

 

周りはかなり不気味な雰囲気でいかにもいますよとアピールしているかのようだ。

 

「……血の臭い」

 

小猫ちゃんがそう呟き、制服の袖で鼻を覆う。

確かにそうだな。と思い、俺は気配を探ってみる。ってこれわかりやすすぎだろ……

 

「それに気配がバレバレだな。隠す気もないみたいだ」

 

「へぇ、わかるのかい?」

 

気配を感じ取っている俺を見て木場は驚いている。

これくらい出来ないとオーズとしてもやっていけないのです。

 

「やっぱり翔一は、気配を感知する事に長けているようね」

 

部長が確信を持ったように言ってくる。

 

「あの、やっぱり……とは?」

 

「私と小猫があなたに会いに行ったとき完全に気配を消していたのよ?それを感知する事が出来るからもしかしたらって思ったの」

 

たったそれだけで気配がわかることを理解したのか。ていうか気配消してたのか。

 

「生き物にはどうやっても消せない気配がありますから。というかそれだけでわかったんですか?」

 

「ええ、それより翔一。悪魔の駒(イーヴィル・ピース)についてはどこまで知っているの?」

 

「悪魔の駒ですか?正直、他の種族を悪魔に転生させる以外は何も」

 

部長に悪魔の駒について聞かれたのでそう答えておく。

 

「なら、この戦いで悪魔の駒の特性について説明するわね」

 

と部長は言う。駒の特性?

駒の特性について考えていたら突然廃屋の中に充満していた殺気が強くなった。

どうやら、おでましのようだ。

 

「……来たな」

 

俺はオーズドライバーを取り出そうとしたところで部長に止められる。

 

「あなたはいざというときに戦いなさい」

 

どうやら俺の出番はまだ先のようだ。

 

現れたのは上半身は女性、下半身は化物のような姿をした悪魔だった。一番最初に倒した悪魔ににてるな。あれ。

得物は槍といったところか。

 

「不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうなにお……(ドガァァン!!)グァァァッ!!」

 

「黙れ。お前、人間をなんだと思ってやがる」

 

こいつから話だけでも聞いてみようかなと思ったが、その必要はないようだ。こいつは俺の嫌いな部類だ!!

そう思った俺は超自然発火能力を発動させ、槍を破壊し、ついでに槍を持っていた手も燃やす。

 

「し、翔一?」

 

「すみません部長。続けてください。」

 

部長達は驚いているがすぐに冷静さを取り戻し、はぐれ悪魔に部長はこういい放つ。

 

「はぐれ悪魔バイサー。グレモリー侯爵の名においてあなたを消滅させてあげるわ」

 

それを腕も燃やされているはぐれ悪魔は聞いているのかわからないくらいに苦しんでいる。

 

「小僧、キサマァァァッ!!」

 

はぐれ悪魔は怒り狂い、部長を無視して俺に襲い掛かってきた。

 

「祐斗」

 

「はいっ!!」

部長の命に答えた瞬間、木場は常人には捉えられないスピードで悪魔に近づいた。

……速いな。

 

「祐斗の駒の性質は『騎士(ナイト)』……騎士なった悪魔は速度が増すわ」

 

木場は、はぐれ悪魔の攻撃をその持ち前のスピードでかわしている。

本当に速いな。赤い彗星もビックリだ。

 

「そして祐斗の最大の武器は……剣」

 

木場はいつのまにか持っていた西洋剣で槍を持っていた腕を一瞬で切り裂いた。

 

「ギャァァァアアアッ!!」

 

はぐれ悪魔の腕からは血が止まらない程に出ている。

その痛みからかはぐれ悪魔は絶叫している。

 

絶叫しているはぐれ悪魔の足元には小猫ちゃんがいた。

はぐれ悪魔は小猫ちゃんを押し潰そうとしていた。

 

 

「って、小猫ちゃんが!!」

 

俺は助けにいこうしたところを部長に止められる。

 

「安心しなさい。小猫の特性は『戦車(ルーク)』その力は……」

 

踏まれていたはずの小猫ちゃんは、はぐれ悪魔を持ち上げていた。

 

「その力はいたってシンプル。馬鹿げた力と圧倒的な防御力。あんな悪魔の踏みつけでは小猫は潰れないわ」

 

 

「……吹っ飛べ」

 

小猫ちゃんはその小さな拳ではぐれ悪魔を殴り飛ばした。

すげぇ。普段の可愛い一面がある時とは偉いギャップだ……!!

 

 

「次は朱乃ね」

 

「はい。あらあら、どうしましょうか」

 

朱乃さんははぐれ悪魔にゆっくりと近づいていく。

既に木場と小猫ちゃんの攻撃を受けているはぐれ悪魔はもうボロボロの状態だ。

しかし、それでも朱乃を睨み付けている。

 

「あら、まだ元気のようですのね。ならこういうのはどうでしょう?」

 

朱乃さんの手から電気のような物が発せられている。

 

「朱乃の駒は『女王(クイーン)』女王は王の駒以外のすべての駒の特性を併せ持つ最強の駒、故に朱乃は最強の副部長よ」

 

次の瞬間、天空から雷が落ちてはぐれ悪魔を襲った。

 

「グァァァッ!!」

 

「あらあら、まだまだ元気のようですわね。じゃあ、もう少しキツいのいきましょうか?」

 

そう言っている朱乃さんの表情は……笑顔だった。

 

「うふふふふふふふ!!」

 

朱乃さんはいい笑顔で雷をはぐれ悪魔に落とし続ける。

二度、三度、四度!!

はぐれ悪魔は最初の一発で既に虫の息なのに……鬼だ。鬼がここにいる……

 

「……部長。朱乃さん、楽しんでませんか?」

 

「因みに朱乃は魔力を使った攻撃が得意なの。そして彼女は究極のSよ」

 

逆にこれを見てSじゃないと言う人がいたら教えてほしい。

俺は朱乃さんの方を見る。

未だに雷を落とし続ける朱乃さん。

あれ?何かさっきより激しくなってません?それに何か生き生きしてません!?

あぁ、この人も悪魔なんだなぁ……

俺、この人には逆らわないでおこう。

 

「大丈夫よ。朱乃は味方にはとても優しいから」

 

「なら、別にいいんですけど……」

 

いや、良くはないか。

 

「うふふ。まだ死んではダメよ。トドメは部長なんですから」

 

 

そう言うと雷を落とすのを止め、部長に道を作った。

 

「なにか言うことはあるかしら?」

 

「……殺せ」

 

はぐれ悪魔の言葉と共に部長の手のひらに強大な魔力が生まれる。黒と赤を混ぜたような気味の悪い色のオーラをしていて危険な感じがビンビンしている。

 

「……なら消し飛びなさい」

 

その一言と共に発せられた魔力の塊によってはぐれ悪魔は跡形もなく消滅した。

 

「さあ、これで終わりね」

 

部長の一言により戦闘の緊張は解かれる。

 

「……先輩。どうでしたか?」

 

小猫ちゃんは俺に近づいて聞いてくる。恐らく先ほどの戦闘の事だろう。

 

「ああ、凄かったよ。強いね、小猫ちゃんは」

 

そう言って俺は小猫ちゃんの頭を撫でる。

 

「……うにゃぁ♪」

 

小猫ちゃんは気持ち良さそうに撫でられている。

え?何この可愛い生き物。

それをやはり驚きの表情で部長達は見ている。

 

「ん?……これは……」

 

突然俺は何かの気配を感じた。

 

「……どうしたんですか?」

 

近くにいた小猫ちゃんが俺の変化に気づき、様子を伺っている。

 

(……どこだ?何処にいる?)

 

俺はそれに構うことなく気配を探り続ける。

 

「翔一、どうかしたの?」

 

流石に部長達も気付いたのか俺の様子に少し困惑している。

 

「……(見つけた)そこだ!!」

 

俺は別になにもない廃屋の壁を爆発させる。

 

「グァァァッ!!」

 

するとまた異形のような生物がそこから現れた。その生物はカマキリとか人を混ぜたような化物だった。

 

「なっ!!」

 

「はぐれ悪魔!?」

 

「……気付きませんでした」

 

「一体、いつの間に?」

 

壁を爆発させたときの爆風で吹き飛ばされたはぐれ悪魔は立ち上がる。

 

「グッ……何故、この私の居場所が」

 

「さっきも部長に話したけど生き物には、どうやっても消せない気配がある。どんなに臭いが消せても、存在を消しても、命の鼓動や光までは消えないんだよ!!」

 

そう、俺が探っていたのはそれだ。ドライグに言われて命の鼓動や光を感知出来るように鍛えてたんだよ。

……そういやこれが出来るようになったらドライグ驚いてたっけ。

 

「フン!!だが、貴様らを殺すのに気配を消す必要はない」

 

そいつは戦闘体勢にはいる。

部長達も構えようとするが俺はそれを制する。

 

「待ってください。さっきは部長達に戦ってもらいましたから、次は俺の番です」

 

「……翔一」

 

「安心してください。あの程度では死にませんよ」

 

そう言うと部長達は構えを解く。

 

 

「何だ、貴様一人か?」

 

「悪いが、お前なんて俺一人で充分だ。部長達の手を煩わせる必要はない」

 

そういいながら俺はオーズドライバーを取り出す。

そしてメダルを三枚取り出しドライバーにセットしスキャンする。

 

「……変身!!」

 

ーーータカ!!

 

ーーートラ!!

 

ーーーバッタ!!

 

ーーータ・ト・バ!! タトバ タ・ト・バ!!

 

そして俺はオーズに変身した。

 

「な、何だ!?その姿は!?」

 

「その台詞、聞き飽きたよ」

 

そして俺ははぐれ悪魔に近づき手に持ったメダジャリバーで切りつける。

 

「グッ!!……小癪な!!」

 

はぐれ悪魔も負けじと手の部分にある鎌で攻撃してくる。

 

「……遅い!!」

 

俺はそれをいなして更に斬撃を加える。

 

「グァァァッ!!」

 

「おりゃぁぁっ!!」

 

斬撃で怯んだところに俺ははぐれ悪魔を蹴り飛ばす。

 

「グハッ!?」

 

蹴り飛ばされたはぐれ悪魔は壁に激突した。

 

「さて、そろそろトドメといくか!!」

 

俺はセルメダルを三枚取り出し、メダジャリバーにセットする。そしてそれをオースキャナーでスキャンする。

 

ーーートリプル!!スキャニングチャージ!!

 

「ハアァァァァァッ!!」

 

するとメダジャリバーは光に包まれる。

 

「セイヤァァァッ!!」

 

そして俺はメダジャリバーを使った必殺技『オーズバッシュ』を繰り出す。

メダジャリバーから繰り出された衝撃波が空間ごとはぐれ悪魔を切り裂く。

はぐれ悪魔以外は時間が逆行したように修復された。

 

「ギャァァァァァッ!!こ、この私があぁぁぁぁぁっ!!」

 

はぐれ悪魔はその言葉を最後に爆発した。

 

「……ふぅ。終わりましたよ部長」

 

 

俺は変身を解き、部長達の方を向く。部長達は、そこで呆けているだけであった。

 

「……あの、部長?」

 

俺が声をかけると部長ははっと気づいたように言ってくる。

 

「……流石ね。改めてオーズの力を思いしったわ」

 

「私も初めて見ましたけど、確かに強力な力ですわね」

 

「……今、空間が切り裂かれてませんでした?……凄いです」

 

「それに翔一君は更に神器も持っているんだよね」

 

部長達が思い思いの感想を言ってくる。

……そこまで褒められると何か照れるな。

 

「……あ、そういえば、俺の駒ってなんですか?」

 

「えぇ、翔一の駒は……」

 

さて、そろそろ現実を見るとしようか。

朱乃さんが女王、木場が騎士、そして小猫ちゃんが戦車、で残ってる駒が『僧侶(ビジョップ)』ともうひとつ……いやね。俺が僧侶な訳がないからあるとすればそれは一つ。

 

「『兵士(ポーン)』よ」

 

部長はいい笑顔でそう言った。

 

「やっぱね……」

 

俺は予想してた答えに肩を落とすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆さんいかがでしたでしょうか?

今回更新が何時もより遅れたのは仕事が忙しすぎて執筆する暇が少なすぎて……

次回からもよろしくお願いします。
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