ハイスクールD×D 欲望の王で赤龍帝   作:シーライル

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カウント・ザ・メダル!!

現在、オーズの確認されているメダルは………

タカ×1

トラ×1

チーター×1

クワガタ×1

カマキリ×1

バッタ×1

ウナギ×1


はぐれ悪魔祓いと戦闘と届かない手

「はぁ、やっぱり兵士かぁ 」

 

どうも皆さん、白亜翔一です。

俺は今、今回の依頼者がいるところに歩いて行っている。

何故かというと、家から近いからである。まぁ、部長達に伝えたら全員が苦笑していたけど。

 

「何でよりによって兵士なんだろうなぁ」

 

俺は部長から昨夜言われた事を思い出す。兵士かぁ……チェスは余り知らないけど、確か一番下の駒だよな。

 

「すでに小猫ちゃん辺りからやな予感がしてたんだよなぁ」

 

まぁ、その辺は置いといて。

 

「ドライグの奴、なにしてんだろ?」

 

あれからドライグの声は一切聞こえない。具体的にいうと、俺が悪魔に転生した時からだ。

 

「何かあいつがいないと調子狂うんだよなぁ」

 

神器の性能は問題はない。なのに何故、ドライグは話しかけてこないのか。

 

「まぁ、考えても仕方ないか」

 

そうこうしてる間に、俺は依頼者の家にたどり着いた。

しかし、その家から人の気配がしない。

 

「……何か嫌な予感がするな」

 

俺は家の中の気配を探ってみる。

すると二つだけ感じることが出来た。

一つは禍々しい感じの気配、もうひとつは……

 

「……まさか!!」

 

俺は家のドアを蹴飛ばし、中に入る。

そして俺はリビングに向かった。

中に広がるのは恐らく依頼者であろう男の死体だった。

 

「こいつは……!!」

 

ただ男の死体があるわけではない。リビングの壁に十字架のように打ち付けられている。なんなんだよこれ!!

 

「一体誰が……っ!?」

 

俺は殺気を感じて今いた場所から横に飛ぶ。すると何か弾丸のような物が横切った。

 

「ん~、銃声がない光の弾丸をかわすなんて、なぁんて生意気な悪魔ざんしょ」

 

ふと、後から声が聞こえる。振り向くとそこには、白髪の神父の格好をした男がいた。歳は俺と同じくらいだろうか。

もちろん、それだけならば俺は警戒はしない。左手に銃を持って、服に付いた血さえなければな!!

 

「お前は何者だ?」

 

「俺は、フリード・セルゼン。とある悪魔祓い組織に所属してる。末端でございますよ。あ、別に名乗んなくても結構です。悪魔の名前覚える気さらさらないんで、さっさと死んで俺の経験値になってちょ?」

 

「これは、お前がやったのか!!」

 

俺は怒りに身を任せフリードと名乗った神父に言う。

 

「ん~、そうだよ?悪魔と関わりがあるのは皆殺し!!なんつって♪いやぁ良い声で泣いてくれましたわ。殺してくれてありがとー!!」

 

「お前!!そこにある命をなんだと思ってやがる!!」

 

 

「はぁぁぁ?なにそれ?悪魔の分際で俺に説教?ハハハ!!笑えるよそれ。お笑い賞取れるわ!!俺が保証する。いいかよく聞けクソ悪魔。悪魔だって人の欲を糧に生きている。悪魔に頼るのは人間として終わりって意味なんだよ。エンドですエンド。だから俺が殺してあげたのさ~。悪魔に魅入られた人間と悪魔をぶっ殺して生活してるんで、お仕事でござんすよ」

 

こいつ!!人を殺すことを楽しむ奴か!!それに、悪魔も……!!

 

「だからぁ、死んでくんない?俺の快楽の為にさぁ!!」

 

フリードとか言う奴は某機動戦士のようなビームサーベルを取り出し斬りかかってきた。

 

「おわっ!!」

 

俺はそれをかわしてフリードの頭を蹴り飛ばす。

 

「グハッ!!」

 

フリードは壁に激突する。

しかし、フリードはすぐに立ち上がった。よく見ると銃がボロボロになっている。とっさにあれで防御したっていうのか!?

 

「おいおい、クソ悪魔君が、神父さんの頭を蹴るとか……ふざけんなよてめえぇぇぇ!!」

 

フリードは切れた口調でまた俺に斬りかかってきた。

 

「来い!!赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!!」

 

俺は赤龍帝の籠手を出現させ、能力を使う。

 

ーーーboost!!

 

音声はそれで止まってしまう。

 

「ッチ!!やっぱり最低まで落ちてんのか!!」

 

ドライグがいないためこいつの最低限の能力しか使えない。でもこいつ殴るだけなら充分だ!!

 

「行くぞ!!」

 

ーーーExplanation!!

 

俺は力を解放してフリードに殴りかかる。

俺の左手とあいつのビームサーベルもどきが交わるその時だった。

 

 

「あの、一体どうしたんですか?」

 

そこに現れたのは前に教会まで送ってあげた。金髪のシスター。アーシアだった。

 

「な、アーシア!?」

 

俺は後ろに飛びフリードの攻撃を避けてアーシアを見る。

……気配を感じていたからわかってた。わかっていたのに!!

 

 

「え?翔一……さん?どうしてここに?」

 

「あぁ、助手のアーシアちゃんじゃないですか。結界張りは終わってございますかぁ?」

 

俺が戸惑っているとアーシアは辺りを見回し、リビングの壁に打ち付けられている死体を見てしまう。

 

「きゃぁぁぁぁっ!!」

 

 

アーシアはその惨状を見て悲鳴をあげる。

 

「こ、これは一体……」

 

「あぁ、アーシアちゃんは初めてだっけ?俺達はそこにいるような悪魔に頼っちゃってるお馬鹿な人間を殺っちゃうのがお仕事なのさ」

 

「え、翔一さんが……悪魔?」

 

アーシアは俺を見て驚きのような戸惑いのような表情を向ける。

俺はアーシアに何も言えなかった。

しかし、それは俺が悪魔ということの答えにもなっていた。

 

「そんな………」

 

「あ、なに?君達知り合い?禁じられた恋って奴?残念だけど悪魔と人間は相容れることはないでござい~。それに、僕ちゃん達だって堕天使の加護を受けなきゃ生きていけない身ですからなぁ」

 

神父は愉快そうに俺とアーシアを見ている。

堕天使の加護?こいつはわかるが何故、アーシアが?

 

「さて、お仕事再開といたしましょうかあぁぁぁっ!!」

 

フリードが戦闘態勢に入る。それを見て俺は拳を構える。しかし、アーシアが俺を庇うようにフリードの間に入る。

 

「アーシアちゃん、これは何のつもりかなぁ!!」

 

「フリード神父、この方を見逃してあげてください」

 

「ハァァァァァッ!?いきなりなに言ってんの!?バカなの?それとも俺がおかしいの。そいつ悪魔だよ?断罪するべき相手なのだよ?」

 

「悪魔にだっていい人はいます!!」

 

「いねぇよバァァカ!!」

 

「そんなはずありません!!翔一さんは悪魔でしたけどシスターである私にも優しくしてくれました。そんな翔一さんが悪い悪魔な訳がありません!!」

 

アーシアは俺の前に立ち、フリードに向かってそう言っている。

……本当に優しい子だ。

 

「……アーシア」

 

すると突然フリードはアーシアを殴り飛ばした。

 

 

「キャッ!!」

 

 

「アーシア!!」

 

「おいおい、マジかよ。アーシアちゃんは最初から悪魔に魅入られたのですね。じゃあこの俺が直々に断罪してあげなきゃねぇ!!あぎゃぎゃぎゃ!!」

 

フリードは高笑いをしてアーシアにビームサーベルもどきを向ける。

 

「させるか!!」

 

俺はフリードに殴りかかり、フリードはそれをビームサーベルもどきで防御する。

 

「あぁ、何するんですかぁ?悪魔ごときが」

 

「……お前、頭イカれてるな」

 

俺は拳を握りフリードにそう言う。

 

「あぁ?存在事態が最低の悪魔君に言われたくないんですけどぉ~」

 

「確かに俺は悪魔だ。それを否定するつもりはない。だがな、お前よりは人の暖かさを知っているし、そこからくる優しさも知っている」

 

「へぇ~……で?」

 

「アーシアは本当に優しい子だ。この子の優しさはどんなものが相手でもこの子は今と同じ行動をするだろう。その優しさは世界に必要となるべきものだ」

 

「……翔一さん」

 

俺はアーシアを見て少し微笑み、フリードに向かって言葉を放つ。

 

「その優しさを消すお前を……なにより、人から暖かさを……命を、平気で奪うお前は許さない!!」

 

「あ、大丈夫です。俺ちゃん、悪魔に許される気ないんで。それに、どうしてアーシアちゃん助けるわけ?一応そいつシスターだよ。お前見たいな悪魔の天敵だよ?」

 

「ハッ!!そんなことか。俺は俺の手が届く所にある命を見捨てたくないだけさ。それに……」

 

俺は一呼吸置き、フリードに言う。

 

「アーシアとは昨日の昼からの長い付き合いだからかな」

 

するとフリードは急に笑い出した。

 

「アヒャヒャヒャ!!なにそれ!?バカじゃねぇの!?頭イカれてやがるぜこの悪魔!!」

 

フリードは笑いをやめこちらを向く。

 

「あーあ。無駄な時間過ごした。じゃあ、さっさと死んで貰っちゃおっかなぁ!!」

 

フリードはビームサーベルを構えて斬りかかってくる。

 

「……オーバードライブモード」

 

ーーーDoragonoverdrive!!

 

俺がそう呟くと籠手から音声が流れ俺のオーラは瞬く間に増大していった。

これはドライグと一緒に編み出したモードで、体のリミッターを外し、更にリミッターを外して得た力を更に倍加して能力をあげる事が出来る。ただし、体のリミッターを外しているため、負担は普段とは比べ物にならない物だし、なにより赤龍帝の籠手でそれを倍加しているため、その負担を更にあげている。

……ドライグがいても5段階が限界だし時間も1分しか持たない。けど今はこれで充分すぎるぜ!!

今の俺は変身したときくらいの力を持っている。

 

「いくぜ!!」

 

俺は眼にも止まらないスピードでフリードに近づく。

 

ーーーCountStart!!

 

「何!?」

 

フリードはすぐさま防御の態勢に入る。

俺はその防御ごとフリードを殴る。

 

「うぎゃっ!!」

 

それにフリードは吹き飛ばされたがすぐに体勢を立て直す。

 

「チィッ!!舐めてんじゃねぇぞくそ悪魔ァァァァッ!!」

 

フリードはまた斬りかかってくる。俺はそれを避けずに、ビームサーベル部分を左手で掴んだ。

 

「何ぃ!?悪魔が聖なる光を受け止めやがった!!」

 

ーーーTen……Nine

 

そして俺は右の拳を握り、それに炎を宿す。

因みにこれは超自然発火能力の応用だ。

 

「おい、クソ神父。お前見たいな奴を俺は許せない。だから……」

 

ーーーFive……Four

 

俺は右手を構えて、

 

「ブッ飛ばされて反省しやがれ!!」

 

フリードを思い切り殴り飛ばした。

 

「グハァァァァッ!!」

 

フリードは吹き飛ばされ、リビングの壁を壊してそのまま倒れた。生きてはいるだろうな。加減したし。

 

ーーーThree……Two……One……Zero……Timeover!!

 

「ッ!!ハァッ、ハァ……」

 

音声の終了と共に疲労とリミッターを外したことでの痛みが俺を襲い俺は膝をつく。

 

「翔一さん!!」

 

アーシアは急いでこちらに近づいてくる。

 

「怪我はありませんか!?どこか痛いところは……」

 

アーシアは慌てて治療をしようとする。

 

「これくらい何ともないよ。アーシアこそ大丈夫?」

 

俺は笑顔を作りながらアーシアに尋ねる。

 

「は、はい。でも翔一さんが……」

 

「俺は大丈夫。ちょっと疲れてるだけだから」

 

まぁ、反動で身体は悲鳴をあげてるけど。

 

「ちょっと待ってください」

 

アーシアは俺に手をかざし俺は暖かい光に包まれる。

少しすると身体の痛みはすっかり無くなった。

 

「……これで大丈夫です」

 

「ありがとう、アーシア」

 

俺が礼を言うとアーシアは優しい微笑みを見せる。

それを見ると守れて良かったと思う。

すると赤い紋章、グレモリー家の魔方陣が現れた。

 

確か、召喚用の……

 

「やぁ、翔一君。助けに来たと言いたいけど……もう、終わってたみたいだね」

 

魔方陣の中から木場が現れる。

来るのが遅いんだよ。

そして次々とオカルト研究部の面々が登場する。

 

「遅いですよ。皆さん」

 

「ごめんなさい。結界があって悪魔祓いがいたのに気づかなかったのよ」

 

「……先輩。大丈夫ですか?」

 

小猫ちゃんが近づいて心配をしている。

 

「ああ、あの程度、変身するまでもない。それに、怪我はアーシアが治してくれたしな」

 

俺はアーシアを見て笑う。

アーシアもそれを見て笑ってくれる。

 

「……あなたは?」

 

部長がアーシアにそう言った所で堕天使の気配を感じ取った。

 

「……堕天使複数」

 

 

小猫ちゃんも気づいたようで警戒をしている。

 

「チッ!!まだいるのかよ」

 

俺はそう言ってオーズドライバーを取り出す。

 

「部長」

 

朱乃さんの声に部長が答える。

 

「今は翔一の回収が先よ。朱乃、ジャンプの用意を、小猫は翔一をお願い」

 

「「はい」」

 

朱乃さんは魔方陣を形成して、小猫ちゃんは変身しようとした俺を羽交い締めして止めている。

 

「ちょっ、小猫ちゃん!?離して!!」

 

「……駄目です」

 

俺の力じゃ小猫ちゃんを振りほどけない。

 

「じゃあ、せめてアーシアを!!」

 

「無理よ。この魔方陣は、私の眷族しかジャンプすることしか出来ないの」

 

部長から放たれた言葉は希望がないものだった。

 

「そんな!?じゃあ、アーシアはどうなるんですか!!」

 

俺は必死に小猫ちゃんを振りほどこうとする。しかし、小猫ちゃんはびくともしない。

アーシアを助けなきゃならないのに!!

 

「……翔一さん」

 

ふと、アーシアの声が聞こえたのでその方向を向くとアーシアが微笑んでいた。

 

「私は大丈夫です。翔一さんは行ってください」

 

「でも、それじゃあ……!!」

 

「シスターさん感謝するわ」

 

俺がアーシアに伝えようとすると部長が俺の言葉を遮ってそう言う。

 

「……翔一さん、また……どこかで」

 

「アーシアァァァァッ!!」

 

俺は必死に手を伸ばしたがその手は届かず優しいアーシアの涙を浮かべていた笑顔は、光と共に消えた。

 

 

 

 

「あれははぐれ悪魔祓いと言って、異端とよばれ教会から追放された者達よ」

 

部室で俺はさっきあったフリードについて部長から説明を受けているが俺の耳には全く届いていない。

 

「……どうして」

 

「……先輩?」

 

「どうして、アーシアを助けないんですか!!」

 

俺は部長に詰め寄る。しかし、部長の言葉は辛辣なものだった。

 

「理由がどうであろうと、あなたは悪魔で彼女は堕天使の下僕よ。下手をしたら堕天使との抗争になりかねないわ」

 

「だからって!!」

 

「いい?あなたは私の下僕、もうあなた一人の問題にはならないのよ。あなたの勝手な行動がどんな事を引き起こすかわかってちょうだい」

 

部長の言葉を聞いて俺は押し黙ってしまう。

俺のせいで部長達に迷惑がかかる。その事実を俺は受け入れられなかった。

アーシアは助けてほしいと言っているように俺は見えた。だから助けなきゃって思ったのに!!

 

俺は目の前にいた女の子すら助けられないのかよ。

俺は拳を握るだけしか出来なかった。

 

 

 




さあ、今回は変身しないでの戦闘です。いかがでしたでしょうか?

次回もお楽しみにお願い致します。
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