【BL】エロ無しコメディの腐バロ集   作:腐エロのひと。

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鈴木さんがウルベルトさんと初めてのちゅーをするだけの話です。
鈴ウルタグ付けられる話が奥様は大災厄の魔しか無いな、と気付いたので新しく投稿してみました。
※うちでは人間ベルトさんもウルベルト扱いです。本名公開されてないので、人間でも悪魔でもウルベルトさん、で通しております。


初めてのちゅー【鈴ウル】

「モモンガさん、本当に可愛いですね」

 ウルベルトさんは酔っ払ってるのか、そんな事を言い出した。

「ウルベルトさん、酔ってます?俺別に可愛くないですよ」

 烏龍茶を飲みつつそう言えば、ウルベルトさんはジョッキを空にして笑顔で答える。

「だって、キスもまだとか……めちゃくちゃ可愛いじゃないですか?」

「……っ……!!」

 ウルベルトさんのその言葉に、俺は心に地味にダメージを受けてしまう。

「しょうがないじゃないですか!!俺、喪男ですし!!彼女いない暦=年の数ですよ!?なのに、キスとか出来る訳ないじゃないですかっ……!!」

 そう叫ぶと、ウルベルトさんは愉しげに笑う。

「別に、彼女いなくてもキスくらいは出来ますよ?だから、そーいう事全然してないモモンガさんが新鮮で可愛いなぁ、って」

 笑いながらそう言うウルベルトさんは、かなり出来上がってるのか……結構顔が赤い。これ以上呑ませない方がいいのかな、とか思っていたら、ウルベルトさんは俺の耳元に口を寄せて小さな声で囁く。……何だか擽ったい。

「……俺が、教えてあげましょうか?キスのやり方」

 妙に色っぽい声でそう言われて。太股に伸ばされたウルベルトさんの手に、どうしても彼を意識せずにはいられない。

「な、何言ってるんですか、ウルベルトさん!酔っ払ってるんですか?」

 そう言ってウルベルトさんから身を離すと、ほんの少し潤んだ瞳で俺を見つめるウルベルトさんと視線が絡む。

「……そう、かもしれません。あの、モモンガさん。ちょっと外付き合って貰えませんか?風に当たりたくて……」

 赤くなったほっぺに手を当てながらそう言うウルベルトさんは、やっぱり酔ってるみたいで。こんな状態の彼を一人で歩かせるのは心配だったので、俺は素直に頷いた。そして、少しよろめいているウルベルトさんを支えながら立ち上がる。

「すみません、ウルベルトさんが酔っちゃったみたいなのでちょっと外行って来ますね」

 そう皆に声を掛けてから、俺たちは店の外に出た。

 

 

 

 

 店の外に出て、店のすぐ横にある路地に入る。人目には付かない場所だけれど、適度に風が通る場所だ。アーケード内の店だからガスマスクも必要無い。

「ウルベルトさん、大丈夫ですか?」

 背中をさすりながらそう言えば、ウルベルトさんは微笑みながら俺を見る。

「大丈夫です。流石に、その。人前ではしたくなかったので」

 何を、と訊こうとしたら。唇に、柔らかい感触。ウルベルトさんにキスされたんだ、って気付いたのはその温かな舌が俺の口の中に侵入して来てからだった。

「!?っ、ん……!」

(……ヤバイ……!何か、気持ちいい……!)

 柔らかくて温かい舌が、俺の口の中を擽るように動いて。重ねられた唇がほんの少し離れたと思ったらまた角度を変えて重ねられる。全然経験の無い俺でも、多分このキスが上手いんだ、って分かるようなすごくえっちで官能的なキスだった。濡れた音がめちゃくちゃエロくて、自然と興奮してしまう。

「……モモンガさん……」

 唇が離れてすぐ、甘く掠れた声でそう呼ばれて。濡れた唇のいやらしさも相俟って、理性が飛んだ。

「んんっ……!ぁ、ん……」

 さっきウルベルトさんにされたようにウルベルトさんの口の中に舌を入れて。ゆっくりと味わうみたいにすると、ウルベルトさんの体が小さく震える。俺の背中に回された手に力が入って、しがみつかれてるんだ、って気付いたら余計に興奮してしまって。ウルベルトさんを抱き締めると、俺は何度も唇を重ねていた。

(お酒の、味がする……)

 俺の舌が動く度に小さく体を震わせるウルベルトさんが可愛い、って思ってしまった。俺よりもしっかりとした体格の、年上の人にそんな事を思うなんて失礼な気がしないでもなかったけど、本当に可愛いって思っちゃったんだから仕方ない。

「……ウルベルトさん。名前、呼んで下さい。俺の、名前……」

「モモンガさん……?」

 潤んだ瞳で、不思議そうな顔で俺を呼ぶウルベルトさんは年上でその上男性だけど、やっぱり可愛く見える。

「違います。悟って呼んで下さい」

 皆が知ってるハンドルネームじゃなくて、本名を呼んで欲しい。そう思って、自然と本名を明かしていた。……俺も、ちょっとは酔ってるのかもしれない。酔い覚ましに烏龍茶を飲んでいたけれど、その前に呑んでいたアルコールはノーカンにはならないから。

「……悟……」

 普段の彼よりは数段甘い声で名前を呼ばれて。たまらなくなって、またキスをしていた。ウルベルトさんも俺の舌に自身の舌を絡めて、俺のキスを受け入れてくれている。それがすごく嬉しくて。ヌルヌルとした柔らかな舌の感触を、思う存分味わう。口内で動く舌を甘噛みすると、ウルベルトさんの腰が俺にすり寄せられた。

(……!ヤバイ……!俺、勃っちゃってるのに!)

 ……そう。恥ずかしいことに、初めてのキスが気持ち良すぎて、俺の体は素直に反応してしまっていて……。気まずくて、俺はそっとウルベルトさんから離れる。

「?さとる……?」

「そ、その!すみません、俺……!!」

「何で、謝るんですか?キスしたらそうなるの、当然ですよ。だから気にしないで下さい。俺のキスが気持ち良かった、って事ですよね?だったらすごく嬉しいです」

 ウルベルトさんは俺が予想もしてなかった事を言うと、俺に近付いて来る。

「……ウルベルトさん?」

「そのままじゃ、キツイんじゃないですか?責任、とってもいいですよ……?」

 妙に色っぽいウルベルトさんは、そう言うと反応してしまった俺のモノに手を伸ばす。

「えっ、ちょ、ウルベルトさん!?」

「このままじゃ戻れないでしょう?」

 そう言うとウルベルトさんは服越しにそっと俺のを撫でる。

「ちょっ……!ダメですよ、ウルベルトさん!こんな、外でとかっ……!!」

 恥ずかしくてそう叫ぶと、ウルベルトさんは手を離して微笑んでくれる。

「……じゃあ、今度は室内で」

 ウルベルトさんはそう言って、あっさりと俺から体を離すとまた店内に戻ってしまった。

「えっと……。俺、からかわれてる……?今度は、って……」

 ウルベルトさんの行動の真意が分からなくて戸惑うけれど、同時にこれ以上関係を進めなくて良かった、って思う自分もいて。正直、自分の気持ちが良く分からなかった。

(……とりあえず。収まるまでここに居るかぁ……)

 俺は酒で混濁している思考をそのままに。熱くなってしまった部分が大人しくなるまで路地裏で悶々としていたのだった……。

 

END

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