【BL】エロ無しコメディの腐バロ集   作:腐エロのひと。

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オバマスで混沌ウルベルトさん(青)持ってる方、是非編成して戦闘中のウルベルトさんの後ろ姿を眺めて下さい。マントのひらめきを見てると、うちのモモンガさんみたいな気持ちになれるかもしれません。


俺の蝶々さん【モモウル】

 ひらひら揺れる、青いマント。それがまるで、蝶々みたいで。思わず見蕩れていた。

「今のウルベルトさんって、蝶々みたいですね」

 思うより先に、そう口が動いていた。

「蝶々?え、何ですかモモンガさん急に」

 そう言って振り向くウルベルトさんは、今は混沌適応の装備を身に着けている。いつもの赤基調の物では無く、黒地に青色が眩しい、透明感があって綺麗な装備だ。

「だって。俺の目の前でそんな風にマントをひらひらさせてるんですもん。昔見た蝶々を思い出しても仕方ないでしょう?」

 俺がそう言うと、ウルベルトさんは小さく笑う。

「蝶々、ねぇ。夜のお姉さん方にはよく言いますけど……男の俺に蝶々って……似合わなくないです?」

「そんな事無いですっ!今のウルベルトさんは、青い蝶々みたいで……すっごく綺麗ですっ!!」

 ウルベルトさんにそう言えば、恥ずかしそうに俺から視線を逸らす。可愛らしい耳がピコピコ動いてるから、本当は俺の言葉が嬉しかったんだな、ってすぐに分かる。デミウルゴスの尻尾程では無いけれど、ウルベルトさんの耳や尻尾も結構正直だから。……まぁ、尻尾は服の下だし、俺だけしか見られないんだけど。

「青い蝶……って言うと、モルフォ蝶ですかね。よく標本として飾られてますけど。……今の俺、モモンガさんにはそう見えてるんですか?」

 ウルベルトさんの言葉に思い出す。その蝶の名前を。

(モルフォ蝶……そうだ。色鮮やかな、青い蝶。今のウルベルトさんそのものだ)

 ウルベルトさんが動く度に、ひらめくマント。その中央に青く刻まれた文様。それが、あの蝶を思い起こさせて。衝動的に、抱き締めていた。

「……モモンガさん?どうしたんです、急に」

 優しい声。これも全部、俺だけのものなのに。妙に不安になって。腕の中の感触を再確認する。

「何か……ウルベルトさんが、あの蝶々みたいに飛んで行っちゃうんじゃないかって、不安になって」

 綺麗で可愛くて、それでいて格好いい、俺のウルベルトさん。きっと俺以外も欲しがる筈だから。本当はどこかに閉じ込めて、俺だけを見てくれるようにしたいんだけど……。

(ウルベルトさん……そういうの嫌いそうだもんなぁ。絶対、やったら怒られるだろうし)

「モモンガさん。俺、モモンガさんを置いていったりしないですよ?それとも、俺ってそんな薄情な奴だって思われてたりします?」

 ウルベルトさんを抱き締めていた俺の手をそっと撫でながら、ウルベルトさんは優しくそう言ってくれる。それが、すごく嬉しい。

「そんな事、思ってませんよ。……けど、分からないじゃないですか?万が一にも誰かに攫われたりとかしちゃったらどうするんですっ!!」

 俺は真剣にそう思ってるのに、ウルベルトさんはクスクスと笑いながら俺を見る。

「一体誰が、この俺を攫うんです?俺には幻惑魔法も拘束魔法も効きませんし……搦め手もあんまり効きませんよ?属性極悪ですし、人質も見捨てますから……俺には効果が無いですよ?」

「それは……そうかも、ですけどっ!!って、俺が人質でも見捨てる気ですかっ、ウルベルトさんっ!?」

 ウルベルトさんの言葉にそう叫ぶと、愉しそうに返される。

「それこそ、あり得ないでしょう?だってモモンガさん、俺以上に疑り深いですし……罠とかにも掛からないでしょう?俺捕まえる以上にモモンガさん捕まえる方が難しいでしょうに」

「……俺、ウルベルトさんにそんな風に見られてるんですか?褒めてくれてるんでしょうけど、何か複雑ですよ」

 ウルベルトさんの言葉に、微妙な気持ちになるけど……認められてるんだな、って思ったらちょっと嬉しい。

「それに、モモンガさんだったら……俺が誰かに攫われたとしても、絶対に助けてくれるでしょう?」

 振り向いて俺に笑顔を向けながらそう言うウルベルトさんに、思わずときめいてしまった。だって、その笑顔があまりにも眩しかったから。

「と、当然ですよっ!!必ず助けに行きますし、犯人にはそれ相応の報復をしますよ!!」

 ウルベルトさんの手を握り締めながらそう言えば、ウルベルトさんは柔らかく微笑んだまま俺を見つめている。

「……ね?だから、俺は大丈夫なんです。それに……俺が蝶々だったとしても。モモンガさんという華から自発的に離れたりなんかしませんから、安心して下さいよ、モモンガさん。……ずっと一緒だ、って約束だってしたじゃないですか?」

 そう言われて、頬に唇を落とされて。愛しさが込み上げてくる。

(あぁ……やっぱり俺、ウルベルトさんが好きだな……。絶対、離したくないって思っちゃうくらいには)

「ウルベルトさん……」

 改めて抱き締めると、それに応えてくれるのも嬉しくて、そのふわふわの頬に頬ずりをする。

「俺の可愛い蝶々さん。絶対、逃がしませんからね」

 そう囁くと、軽く頭を撫でられる。優しいその手の動きに、心が暖かくなる。

「逃げるつもりなんてないですけど……そうですね。なら、俺はモモンガさんだけの蝶々さんでいますよ。他の誰でもない、モモンガさんだけの」

 その言葉に、嬉しさが溢れてくる。悪魔であるウルベルトさんが、ハッキリと言葉にしてくれたから。嘘偽りの無いその言葉が、何よりも俺を安心させてくれる。

(……少なくとも、ウルベルトさんが自分の意志で俺から離れることだけは無いのが確認出来た訳だし)

「絶対ですよ?」

「はい、絶対です。……モモンガさん、大好きですよ。世界で一番、貴方のことが」

「俺は、愛してるんですけどね?」

 ウルベルトさんのその言葉にそう言えば、ウルベルトさんは小さく笑って言い直してくれる。

「そうでしたね。……俺も、その。モモンガさんの事……あ、愛してますよ」

 照れながらそう言うウルベルトさんが可愛くて、ギュッと抱き締めると、ウルベルトさんの耳が恥ずかしそうにぺしょりと伏せられた。そんな所も可愛らしくて、愛おしさが募ってくる。

「ふふっ、ウルベルトさんは本当に可愛らしいですね。今日はもう戻りましょうか?レアドロはまた今度狙いに来るって事で」

 俺はそう言うと、ウルベルトさんを抱き締めたまま転移した。世界一可愛らしい恋人を愛でる為に。

 

END

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