ラスボスからは逃げられない! 作:宇宙きのこ(ミズガルズ産)
「何故こうなる?」
「あの二人は同族で同性、つまり意気投合する筈では?」
───プラン・アリストテレス、ルファスとベネトナシュを見て。
( ˘•ω•˘ )??? ←手応えのあった計画が失敗しそうな時の顔。
今回は後片付けのお話となります。
吸血姫の奇襲から一晩明けた朝。
眩しい太陽光が窓から零れる時間帯。
突然であるがプランは困っていた。
光の森に来てから数々の依頼をこなし、ウルズの泉を復活させたまでは良かった。
元より今回の依頼はそれであったし、大成功と言える。
亜人たちの生態をルファスに説明できたのも良かった。
将来的に関わるにせよ関わらないにせよ、根本的な部分でズレがあるということを彼女に教えられたのは良い事だ。
プランとしてはルファスには亜人とは距離を置いてもらいたいと思っているがそれはまた別の話である。
ポルクスの兄であるカストールと会話できたのも悪くはなかった。
彼から記念としてもらったアルゴー船の欠片、即ち木龍の断片はとてつもない価値を持っており手に入れられたのは僥倖であった。
これがあれば更に開発が進んでいる幾つかの兵器が実戦段階に入るのも近い。
魔神族と魔神王に対するけん制/抑止力はほどなく準備できることだろう。
竜王の次はいずれ彼も無力化できれば最高である。
そしてつい昨晩ベネトナシュに襲撃されたのも……まぁ、良くはないが問題なく対処できたと彼は自負している。
女神の干渉やらレベル1800への上昇といったイレギュラーも発生したが何とか乗り越えられた。
眷属にされそうにもなったがこれも阻止できた。
プルートで行われたルファスからの輸血と彼女から受けた呪詛と不死鳥の炎がベネトナシュの因子を完全に排除してしまったのだ。
仮にそれらがなかったとしても歴代のアリストテレスたちがどうにかしたことだろう。
プランとしても吸血鬼になるつもりなど断じてない。
この呪と【アンタレス】が消え去ったとしても彼は人の生を超えるつもりなどなく、普通に老いて死ぬつもりなのだ。
おおむねエルフの森への遠征は悪くはない結果になったと彼は考えていたが───最後の最後に爆弾が降ってきた。
「…………」
「…………」
とんでもない重圧が空間を満たしている。
竜でさえ間に入る事を憚られるほどの圧がぶつかりあっていた。
プランでさえどうしたものかと頭を捻り続けており、こんな時に限って歴代のアリストテレス達は何も言わない。
ルファスとベネトナシュ。
共に規格外の力を持つ少女たちがじっとプランの部屋で腕を組んで威嚇する様に睨み合っている。
ベネトナシュの瞳孔は恐ろしい程に裂けており臨戦状態。
ルファスの翼は膨大な天力/魔力を循環させ続けていつでも【エクスゲート】を展開できるように準備している。
ありていに言って一触即発な状態であった。
天翼族と吸血鬼という違いはあれど先祖返りと魔物化を同時に引き起こした特異存在という点において彼女たちはほぼ同族だ。
マナという概念に愛され、それを支配する者達でもある。
ではそんな者達が出会えばどうなるか?
「やった、この世で唯一の同胞だ!」と喜んで手を取り合うか?
プランとしてはそちらの方を望んでいたのだが、現実は真逆である。
“同族嫌悪”という言葉を作った者は世界の真理を知っていたのだなとプランは思いつつこのままではいけないと口を開いた。
「おはようございます、ベネトナシュ様」
「…………ハァァァ」
本当に長い沈黙の後にベネトナシュはとてつもなく大きなため息を吐き、敵意を霧散させる。
呆れきったような表情で吸血鬼はプランだけを見て言った。
「貴様と言う奴は本当に自分の立ち位置が判っているのか?」
「昨晩のアレから、よくもそんな呑気な言葉が吐けるものだ」
ルファスの事など吸血姫は眼中にもない。
彼女は腰ぎんちゃくになど欠片も興味を抱かない。
邪魔をしたら殺す。
アリストテレスと組まれると厄介だから今は無視しておく。
いずれはあのふざけた薬品を飲ませてくれた借りは必ず返す、絶対にだ。
その程度の価値しかルファスに見出していない。
後の世において終生のライバルとも謳われる二人の始まりは、意外な事に無関心からであった。
少なくともアリストテレスという獲物が存在している間は彼女は積極的にルファスと関わるつもりはなかった。
「私は諦めていない」
彼女は断言する。
失敗こそしたが収穫はあったのだと。
「貴様の手札も幾つか体感出来た。
私を殺せない以上、貴様は私に手の内を晒し続けるしかない」
「しかし今回は引き下がってやる。派手にやってくれたせいで血が足りんからな」
プランの弱点を吸血姫は骨の髄までしゃぶりつくすつもりだ。
殺されないという普通ならばあり得ない好条件に最初はイラついたモノだが、彼女は既に吹っ切れている。
自分より強い存在に延々と挑み続ける事に対して生きがいのようなものを見出し始めてしまっている。
ベネトナシュの言葉を聞いたルファスの翼から奇妙な音が鳴る。
骨が急速に作り替えられ、平時よりも一回り巨大化したソレは鋭利な形状へと変わろうとしていた。
どれだけ抑えようと内心から湧き出る敵意が顕在化してしまうのだ。
ここにプランが居なければもう一戦始めそうな空気である。
竜王を倒すためにはベネトナシュの助力が必要なのは確かだ。
だがしかしそれはそうと気に入らない。
人類最強の力を持っているのは間違いないが、それはそれとして気に入らない。
こいつとは合わない。
それがルファスから見たベネトナシュの第一印象だ。
いい加減鬱陶しく感じてきたベネトナシュが初めてルファスに視線を向ける。
本当にどうでもいいモノを見るような目と口調で彼女は言った。
「さっきからうるさい奴だ。こいつからマナーを習わなかったのか?」
「申し訳ありません。ご噂に名高き連戦連勝を重ねる陛下を見て昂ってしまいました」
言葉とは裏腹にたっぷりと皮肉がそこには込められている。
お前は偉そうにしているが、何度もプランにやられたのを私は知っているぞ、と。
安い挑発であり平時のベネトナシュならば気にもしないだろう。
しかし今のベネトナシュは平時ではない。
薬と称されるおぞましいナニカを飲まされた恨みは決して消えないし、幾ら割り切ったとしてもプランに連敗しているという事実は気になっているのも事実。
ミシっと額に青筋が浮かび犬歯をむき出しにする。
また睨み合いが始まりそうになるのをプランは制止した。
おかしい、自分の予想ならば同族というのもありもう少しくらい打ち解ける筈だったのにと思いつつまずは話題をリセットすることにした。
このままこの二人に会話をさせてもきっと碌な事にはならず、遠からずどちらかの我慢が限界を迎える事だろう。
ルファスの生きる時間とベネトナシュの時間は殆ど同じである以上はこの二人の仲を取り持つのは必須である。
殺し合いなどされたら目も当てられない上に彼女たちがぶつかれば周囲の被害もバカにならないだろう。
「ベネトナシュ様。まずは改めて紹介させてください」
「彼女の名はルファス・マファール。縁あって自分がお預かりしている天翼族の娘です」
立ち上がりスラスラと述べた後にルファスを示せば彼女もまた雰囲気を切り替えた。
自分としては気に入らない相手であってもプランの面子が掛かるとなれば話は別である。
そういった感情全てを脇に追いやり、ルファスは多くの国を渡り歩く中で身に着けた礼儀ある動作で一礼する。
漆黒の翼を折り畳み優雅に彼女は一礼した。
さすがは大貴族の血を引いているというべきかその諸作に違和は全くない。
「ご紹介に預かりましたルファスです。先は失礼いたしました」
「……構わん。とりあえずは水に流してやる」
激情家で短気ではあるがベネトナシュも王である故に礼節を弁えた存在を無下にすることはなく、とりあえずは怒りを飲みこんで返す。
プランが場を仕切り直そうとしていることなど当然気が付いているが、彼女はあえてソレに乗ってやることにした。
自分より強い存在が決めた事であるのならば受け入れるのは当然だという真理に基づいての行動だ。
意外かもしれないがベネトナシュはプランの言葉ならある程度は聞くのだ。
強さこそが正義、勝者こそが正しく、この世を運営するのは一握りの天才だけと信じる彼女にとってこれは当たり前であった。
良くも悪くも彼女は素直なのだ。己の掲げていた道理が自分にとって不利益になったとしてもソレに準ずる程度には。
吸血姫は椅子を一つ引いて座る。
今の彼女は黒いシャツとズボンというラフな格好であり、肩書さえ知らなければ休日の子どもの様であった。
何時も着ているマントやらスカートなどはプランとの戦いで血まみれにされたせいで今はエルフ達が洗濯している最中である。
燃えるように輝く瞳でベネトナシュはルファスを吟味する。
あくまでもアリストテレスのおまけとしてであるが、僅かに興味を抱いた様だ。
短気なのが玉に瑕だが彼女はバカではない。
怒りが引けば冷静に彼女はルファスを裁定しその正体へと推察を辿りつかせる事も出来る。
「貴様……人類種ではないな。少なくとも天翼族とは呼べん」
“新種の魔物だな?”とはさすがのベネトナシュも続けなかった。
彼女は礼儀を以て接してくる存在をいきなり罵倒するクズではない。
それに、その言葉は吐いたが最後自分にも帰ってくる呪詛であると知っている。
じっとルファスを見る。
天翼族から生まれた新種は吸血鬼から生誕した新種をじっと見つめている。
少なくとも先の様な刺々しさはない、表向きは。
数秒間の沈黙の後、遂にベネトナシュは折れた。
ここ最近の己の動向を思い返し、その無様さを客観視した結果ベネトナシュは脱力した。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……もういい。何をやっているのだ、私は」
とてつもなく巨大で長いため息を吐いた後に吸血姫はプランを恨めしそうに見た。
本当ならば昨日の時点で、あんな隠し玉がなければ手に入っていた筈の男をじぃぃっと見て言う。
何をしても後だしに後出しを重ね、挙句には意味不明な挙動で掌から零れ落ちていく気持ち悪い奴。
「貴様がミョルニルを訪れてから全てが狂いだした」
ジトっとした、何処かの誰かに似た瞳で彼女はぶつぶつと吐き散らす。
たまりにたまった不平不満、弱音、愚痴を彼女は初めて誰かにぶつけていく。
ルファスがプランを横目で見るが彼は変わらず微笑んでいた。
黙って人の話を聞く。
彼はソレが出来る男なのだ。
「勘違いするな。あの戦いが起きた責任を押し付けている訳ではない。
アレは私が招いた当然の結果だ」
竜王の縄張りを荒らした結果としての報復であるとベネトナシュはミョルニルの戦いが起きた理由を正確に把握している。
つまるところ元を辿れば父母やきょうだい達が死んだのは自分の身から出た錆だと判っているのだ。
むしろアリストテレスは本来ならば逃げても誰も責めないというのに矢面にたち吸血鬼たちを勝利させてくれた立役者であることも判っている。
しかし口を開けば出てくるのは怨嗟ばかり。
実力で勝てないからといってつまらない言葉を吐き連ねる。
それは正しく彼女が嫌悪していた弱者たちと同じだった。
「竜王に殺されてそれで終わりの筈だった私を貴様は呼び戻した。
よりにもよって我が血族を材料にした上でな」
「更にはあの世で再会したら詫びておけと来たものだ。
くくっ、貴様も竜王の事は言えんなぁ?」
まるで誰かに聞かせるかの様に男の所業を羅列する。
割り切った筈の怨嗟に彼女はまた戻ってきていた。
堂々巡りだ。
ぶつぶつ、ぶつぶつ。
未練がましく男の非を彼女は上げへつらい続ける。
ベネトナシュはルファスに視線を向ける。
彼女は黙ってベネトナシュの言葉を聞いていた。
少なくとも師を侮辱された事に憤りなどは抱いていない。
何処までも彼女は冷静だった。
少し接しただけでこの小娘がアリストテレスに大事に大事に育てられているのはよく判った。
昨晩の戦いの時もルファスが参戦した瞬間、明らかにプランは速攻で片を付けにきたし、今だって自分がコレを襲わない様に話の流れを巧妙に制御している。
癪なのはこの小娘がそれを自覚していることであった。
こいつは自分が大切にされていると判った上で行動している。
師弟というよりはまるで仲の良い親子か兄妹の様に。
自分は出来なかった事をルファスはやっている。
しかもアリストテレスと。
それがどれほど残酷な事なのか本当に判っているのか?
プランは沈黙で答える。
自分が何を言ってもベネトナシュの感情が収まる事などないと彼は判っていた。
彼女が心に負った傷はいずれ時間が癒してくれるだろうが、まだまだ掛かるだろう。
彼女に恨まれるのは仕方ないという大人の割り切りがそこにはあった。
ベネトナシュは必要な存在であり、それを適切に運営できるならばこの程度は大したことのないリスクだ。
そこが彼の限界である。
感情の機微に疎いと自覚している故に踏み出せないのがプランと言う男なのだ。
しかしルファスは違う。
「ベネトナシュ」
ルファスが口を開く。
平坦でいながら強い芯の宿った声で彼女は己よりも遥かに強い少女に質問を投げかけた。
「貴女は後悔しているのか? ……家族に対して踏み出せなかった事を」
ベネトナシュが“再誕”した光景を鑑賞した事もあるルファスはあえて吸血姫の逆鱗を触る事にした。
このままでは永遠に彼女は同じところをグルグルと回るかもしれず、それは余りに哀れだと思ったから。
一度は「彼女の様に強くなりたい」と憧れた存在が感情に翻弄されて悶え続ける光景は余りに……。
だから彼女は無遠慮な言葉を吐いた。
「断言する。
プランがああしなければ貴女達はずっとすれ違ったままで、何百年経っても変わらなかった」
「“私は皆と違う”あぁ、そうだろうな。
貴女は産まれた時から他者を凌駕する強者だったのだろう」
孤高だった?
余りに隔絶しすぎて同族には見えなかった?
世界に自分は一人ぼっち?
違う。
単にお前はそういう言い訳をして自分を誤魔化していただけだとルファス告げた。
ルファスは自分よりずっと弱い母を別種と思った事は一度しかない。
リュケイオンの仲間たちはレベルや戦闘力という観点から見ればルファスとは比べ物にならない程に弱い。
しかし彼女は彼らを心から対等な仲間だと思っている。
エルフのメグレズだってそうだ。
彼がいなければ不死鳥には勝てず、プランを治すための取っ掛かりも得られなかった。
人の価値はレベルだけではない。
ルファスはそう信じているし、その証拠だって数多く見てきた。
「怖かったのだろう? 素直な気持ちを晒すのが」
たった一言ベネトナシュはこういえばよかったのだ。
「私を見てくれ」と。
「っ!!」
逆鱗に触れられ、咄嗟にルファスの首を刈ろうとした吸血姫だったがその爪は首の皮一枚といった所で停止する。
吸血姫が動いた瞬間にプランが呼応したのもあるが……最後の最後でしか家族と語り合えなかった少女は実の父から殺されかけた同類を見て止まったのだ。
ツゥと真っ赤な線が首に入り微かに痛みを感じる中であってもルファスはベネトナシュから目線を逸らさない。
ルファスは逃げないし臆さない。
ただベネトナシュと向き合うだけだ。
凛とした佇まいには気高さがあった。
吸血姫は気に入らない奴ではあるが、今の有様は見るに堪えなかった。
まるで子供の様にグチグチと怨嗟を吐き散らすベネトナシュなどルファスは見たくない。
「────貴様」
そこに強い意思があるのはベネトナシュも認めよう。
気に入らないがこいつの瞳に映った自分が何とも情けないのも事実だ。
しかしどうしようもない“後悔”もそこにあるのを吸血姫は見た。
ルファスという娘もまた、己と同じ感情を抱いているのだとベネトナシュは悟ったのだ。
脳裏に浮かぶのはアリストテレスを吸血した時に垣間見た憎悪に狂った魔物の顔。
アレと眼前のルファスの姿が重なった。
何があったかなど興味はないが、それでも彼女は理解した。
“先約”とはルファスの事だと。
「……アリストテレスがこのザマになったのは貴様が原因だな」
「そうだ。私の愚かさが今を招いた」
それは違うと口を開こうとしたプランに対してルファスは振り返り無言で頭を振った。
どれだけ擁護されようとこれだけは彼女は譲らない。
己の罪は己のモノだ、だからこそ絶対に清算してみせるのだと。
「…………」
暫しの沈黙の後、ベネトナシュはルファスを観察する様に注視した。
自分より遥かに弱いが、少なくとも見所はある小娘として。
「良いだろう」
「先ずはそいつが治るまで待ってやる」
会話を切り上げるようにベネトナシュは断言した。
銀色の髪をなびかせながら立ち上がり腕を組んだ。
人生で初めて彼女は妥協していた。
誰かに譲歩するなど考えたこともない発想であったが、必要であればそれを行える程に彼女は変わっていた。
無限の寿命があるのだ、少しくらいはかまわないと思えるくらいには。
それに種族としての性能の差でひたすら攻勢を続けようとする事への後ろめたさも少しはあったのかもしれない。
「その不愉快な呪をさっさと解け」
「その後に私と再び戦え。私が勝てば貴様を眷属にする」
異論は認めない圧がそこにはあった。
ミョルニルの王にして人類共同体の旗印である吸血姫からの正統な命令として言葉を発する。
権力という己がアリストテレスに対して所持している絶対的な優位性を彼女は行使した。
「人類共同体の首魁として命ずる。拒絶は認めん」
権力の濫用であるがベネトナシュは己に課された義務も忘れてはいなかった。
彼女にはもう一つ、この世に消したい存在がいるのだ。
「ごたごたが片付いたら“竜王”は私が消してやる。アレにも貸しがあるからな」
「その後は私の好きにさせてもらうぞ」
「!!」
図らずとも竜王打倒という最大の目的における助力を得られることにルファスが反応した。
あのおぞましい化け物討伐に対して心強い味方が出来た事を素直に彼女は喜んだ。
後はナナコとどうにかして連絡を取って合流出来れば万々歳である。
(渡さないけどな)
プランを眷属にする云々は決して認めてはいないという事を除けば今の所はいい流れで……。
「勘違いするなよ? 私は貴様を許したわけじゃない。そんな日は永遠に来ない」
かつてほどの怒りはなくなったがそれでも嫌悪の宿った瞳でベネトナシュはプランを見上げて言う。
流し目でルファスに視線をやった後、彼女は挑発する様に笑った。
「いずれ貴様らは私の所有物になる運命だ。
しかし安心しろ、そっちの安いオマケも気が向いたら世話してやる」
「……こいつ!!」
安いオマケ扱いされたこともそうだが、堂々と彼を略奪すると宣言したベネトナシュにルファスの翼はミシミシと音を立てるのだった。
次回は久しぶりにデレデレ要素多めのルファスを書きたいです。