赤き星の旅路   作:月影海斗

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中々筆が進みませんでした……申し訳ありません。

文才が欲しいよぉ……。


ついでに私事ですがスマブラの新ファイターを見て、久しぶりに叫びました。
今更ですが……




第24話 災害

 《百獣海賊団》――もはやその名を知らぬ者はほとんどいないと言っても良いほどの四皇率いる大海賊の1つである。

 

 新世界に海の皇帝の如く君臨する大海賊は、その呼称の通り4人存在する。

 

 

 〝白ひげ〟エドワード・ニューゲート率いる、《白ひげ海賊団》

 

 〝ビッグマム〟シャーロット・リンリン率いる、《ビッグマム海賊団》

 

 〝赤髪〟シャンクスが率いる、《赤髪海賊団》

 

 〝百獣〟カイドウが率いる、《百獣海賊団》

 

 

 この4つの勢力を食い止めるための力として、海軍本部・王下七武海が並び、三大勢力の均衡を保っている。

 四皇同士の戦いは『戦闘』と生易しいものではなく、『戦争』と表されるほど、その者たちは危険な存在である。仮に彼らが接触するようであれば、政府が厳戒態勢を取るほどだ。

 

 

 そのように恐れられている者たちの1つが今、新世界を離れ、偉大なる航路の前半に姿を見せている。戦力こそは3隻と少ないが、カイドウ本人が直々に来ていることで、その脅威は跳ね上がっている。

 

 更に、百獣海賊団には〝大看板〟と呼ばれる最高幹部であり、カイドウの腹心とされる3人の懐刀が存在する。その内の2人が現在、カイドウに同行している。

 〝災害〟と称される程の実力と残虐性を有し、懸賞金を10億ベリーも超えるほどの怪物たちだ。

 

 

 そんな彼らと、ヒロトやシオンたちが戦いを始めてから既に、1時間が経過していた。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 百獣海賊団の旗が掲げられた3隻の船の内、1隻の船にて2人の男が戦況を見ていた。

 

「カイドウさんが飛び出してからもう1時間経つか……。そろそろ、おれも出るべきだな」

 

「ムハハハハ!! アイツらにもおれの傑作をぶち込んでやるぜ!!」

 

 スキンヘッドに金髪の弁髪の大男――クイーンは笑い声を上げながら、遠くにいるミーティア号を見る。

 その様子を隣にいた黒い羽を生やした長身の大男――キングが背中に纏った炎を揺らめかせながら、鬱陶しいものでも見るかのようにクイーンに視線を向けた。

 

「クイーン、テメェは待機だ。ここで指揮を執ってろ」

 

「はぁ……!? 何でテメェに命令されねぇといけねェんだよ!」

 

「おれたちがここを離れている間に襲撃される訳にはいかん。その防衛も兼ねてろって言ってんだ。万が一敵の幹部が来たときはテメェで対処しろ」

 

「チッ……わーったよ。ヘマすんじゃねェよ、変態」

 

「誰に物を言ってやがる、能無し」

 

 互いに互いを罵倒し合いながらも、今は争う場合ではないと理解してか、それ以上の言い争いが続くことは無かった。

 キングは船から飛び出すと姿を変え、戦場へと飛び立っていった。

 クイーンは舌打ちをしながらも仕方ねぇと戦場に目を向ける。

 

 数で圧倒している百獣海賊団ではあるが、あまり優位には立てずに五分五分といったところだった。特に魔剣士の一味の幹部勢が一騎当千の如く、自分たち側の戦力を容赦なく打ち倒していたのだった。しかし、敵はこちらの船を攻撃せずに防戦するばかりの動きにクイーンは怪訝そうな顔を浮かべる。その気になればいつでも攻めてきてもおかしくない筈なのに何故か。

 

「あの一味には〝軍師〟の奴がいやがるからな。何か策でも立てているのか…」

 

「クイーン様ぁ!!」

 

 見張りをしていた部下から自分の名前を呼ばれたクイーンはそちらに顔を向ける。何やら向こう側を指差しているようだった。

 

「どうしたぁ! 一体何だってんだ!?」

 

「こちら側に、軍師が接近しています!!」

 

「そうか……軍師の奴が…………ん?」

 

 聞き間違いかと首を傾げ、クイーンは部下が指している方向を見る。よく目を凝らして見ると、部下たちを吹き飛ばしながら近づくリオの姿があった。

 いやいやそんな筈ないと、両目をこすってもう一度見たが、見間違いでは無かった。

 

「えェ~~~~!? よりにもよって後ろで策を立てるような奴が何でこんな前線に来てやがるんだよ!!?」

 

 まさかの一番乗りが意外な相手だったことにクイーンは驚いた。リオは尚も自らの能力を使いながらこちらに接近している。

 このまま暴れされるのも厄介だとクイーンは部下に指揮を任せて戦場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 一方、そのリオはというと、周囲の風を揺らめかせながら悠然と歩いていた。

 近づく敵を吹き飛ばしたり、切り裂いたり、銃弾を風で跳ね返したりすることで対処しているのだった。

 

「ち……畜生。一歩も近づけないなんて……」

 

 氷上に倒れ伏す《百獣海賊団》の部下が血を流しながらも呟いた。その様子を冷ややかな目を向け、特に何とも思わずに歩みを進める。リオと彼らとでは実力に差がありすぎるため、眼中には無いようだった。

 

「いくら《百獣海賊団》と言えど、このザマですか。話になりませんね。このまま雑兵を相手にし続けるのも退屈ではありますが、ヒロトのためなら致し方……」

 

 不意に何か強い気配を感じ取ったリオは歩みを止める。周囲を見渡し警戒しながら、上を見上げたときだった。

 

「おれが見てる場所で勝手なことしてんじゃねェぞ!!」

 

 上空からクイーンが覇気を纏わせた拳を構えながらリオへと攻撃を仕掛けてきた。

 突然の急襲……というより、クイーンが来るだろうと予測していたリオは慌てる様子も無く、その攻撃を後ろに移動することで回避した。クイーンの攻撃は凍らされた地面に当たり、そこを中心にひびが入っていく。

 

「テメェ……避けんなよ!?」

 

「敵の攻撃を回避するのは当たり前ですよ。ましてや、俺にはあなたの腕力を受け止めきれるほどの力は持ち合わせてはいませんからね」

 

「はっ! 所詮は策を立てることしか出来ねェ腰抜け野郎って事か! テメェの頭ではおれから逃げることしか考えられねェのかよォ!!」

 

 挑発するような口調だが、リオは聞く耳を持たなかった。相手の安い挑発に乗り、馬鹿な真似をするようであれば軍師の名折れだ。

 息を一つ吐くとクイーンを見据える。その巨体から繰り出される攻撃は並の実力を持っていようと及ばないだろう。ましてや、相手はカイドウの腹心の1人だ。

 

「あなたが相手をするというのであれば、俺も少し本気を出すとしましょう」

 

「本気を出すだァ!? 舐めた口を利いてんじゃねェぞ! テメェなんぞ俺1人で十分だ!」

 

 再びリオに攻撃を仕掛けようと、クイーンはその剛腕を振り上げる。

 それに対してリオは片腕を上げ、周囲の風を操る。

 

「“ウォールウィンド”」

 

 風の障壁を生み出したリオとクイーンの拳がぶつかり合った。

 リオの風は相手を切り刻むことにも長けているが、それは防御に活用しようとも同じである。並の敵がこの技を発生させている時に攻撃を仕掛ければ、逆に自身が切り裂かれるだろう。

 

 だが、そうはいかない相手はいる。現にクイーンが振り下ろした右の拳にはあまり傷が付いてはいない。覇気を纏った一撃とはいえ、やはり〝大看板〟と呼ばれるほどの男だ。その名は伊達ではない。

 

「チッ……厄介な能力だ! 自然系(ロギア)じゃなくて超人系(パラミシア)だったっけなァ!」

 

「親切心がてらに教えてあげますよ。俺は〝エアエアの実〟の能力者。生憎、〝疫災〟と呼ばれるあなたのご自慢の汚らわしい弾も、俺には通用しませんよ。」

 

「“疫災(エキサイト)弾”だ!!」

 

 足下に風の刃が近づいていたのを目の端で捉えたクイーンは当たる直前にその場から飛び退いて回避した。

 尚も動揺せず、表情を変えずに自分を見つめるリオに苛立ちを見せるクイーン。他人の苦しむ様を嘲笑う男にとって、この男は気に食わなかった。ましてや、自慢の細菌兵器が通用しない相手なのだ。

 

「苛つかせやがるなァ……テメェは踏み潰してやる!!」

 

 クイーンの姿が徐々に変化を始める。その様子に先程まで冷静だったリオも警戒を露わにした。

 

動物(ゾオン)系古代種のリュウリュウの実、モデル〝ブラキオサウルス〟……ですか。さすがに大きいですね」

 

 巨大な恐竜に変身したクイーンはカイドウに次いで、大型な獣型の形態を誇る。

 人型の面影は無くなり、筋肉質でがっしりした体つきだ。

 

「受けやがれェ!! チビ軍師ィ!!」

 

 前足を振り上げたクイーンはリオを踏み潰そうと襲いかかる。

 リオはそれを視界に入れながら片手を振るい、自らの能力で離れた場所の氷を砕いた。

 

「どこ狙ってやがる! 素直に踏み潰されるって事かァ!?」

 

「それはどうですかね?」

 

「あァ? 一体何を言って……」

 

「魚人柔術……」

 

「!? 誰だァ!?」

 

「“海流一本背負い”!」

 

 リオが砕き、むき出しになった海面から海流がクイーンの顔面にぶつけられた。

 予想していなかった場所からの攻撃に、思わず怯んでしまったクイーン。それを見逃すことはないリオと乱入者が追撃に入った。

 

 

「吹き飛べ――」

「魚人空手――」

 

「――“ブラスト”!」

「――“五千枚瓦正拳”!」

 

 

 強烈な突風と破壊力が溢れた正拳突きはクイーンの腹に直撃し、その巨体を大きくよろめかせた。

 強力な攻撃を2発も食らい、普通なら倒れてはおかしくない筈だが、動物(ゾオン)系の古代種ということだけあって、さすがの耐久力と回復力だった。すぐさま態勢を整え、乱入してきた相手を睨み付ける。

 

「テメェは、確か〝豪腕のシロー〟だったな。横やりを入れた上に2対1とは、随分と卑怯なことをしてくれたなァ!!」

 

「はっはっは! オレ様の五千枚瓦正拳を受けて立ってられるとはなぁ……さすがカイドウの腹心の1人だ。腕が鳴るってもんだぜ!」

 

 言い切ると同時にシローは両方の拳に武装色の覇気を纏わせ、クイーンへと攻め込んでいく。

 能力を視野に入れずに単純な力だけを見れば、シローの実力は一味の中で一二を争う。

 船の修理を主な仕事としているが、暇さえあれば己の力を高めようと修練を続けているのだ。それ相応の力をその身で実際に食らうことで、彼と戦う敵は一筋縄ではいかないと実感しているだろう。

 

「クイーンはこれで押さえ込める。残りは――」

 

 ――カイドウとキングは任せます

 

 そう言いたげな顔を浮かべたリオだった。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 飛来する矢と斬撃が次々とミーティア号に近づく敵を倒していく。

 シオンは時々休憩を挟んでいるが、シノンは1時間近くもぶっ通しで矢を射続けている。途轍もないほどの集中力と精神力だとシオンは思った。

 更に、シノンの弓はほとんど外れること無く……むしろ命中力が増していると言っても良いかもしれなかった。

 

 構えていた矢を撃ち終えたシノンが弓を下ろした。

 近づいていた敵はあらかた撃退したようだ。怪我を負った敵が倒れたり、運ばれていたりするのを確認したシオンはシノンに視線を向ける。

 

「シノンさん、追撃は?」

 

「する必要なねぇな。いくらオレが〝イテイテの実の射手人間〟で矢を自在に生み出したり、操れたりするってもな。労力の無駄だ」

 

「そうですか……、それよりもシノンさんの方は大丈夫ですか?」

 

「心配なんざいらねぇよ。まだ向かってくるならオレが撃ち抜いてや――!?」

 

 何かを感じ取ったシノンは視線を斜め上の方向に向けた。同時にシオンも見聞色で近づいてくる気配を捉えていた。

 

 即座に弓を構えたシノンは矢を生み出すことなく、弓を武装硬化した。その直後、空より猛スピードで何かが飛来した。

 

「シオン! どいてろ!!」

 

 多少乱暴ではあるが近くにいたシオンに蹴りを入れ、自身から離れさせる。

 蹴りを入れられたシオンは反対方向に吹き飛ばされ、船に残っていた味方に受け止められた。

 咄嗟のことで閉じていた目を開けた先には、甲板の床をミシミシと音を立てさせながら、弓で翼を生やした巨大な黒い何かを受け止めているシノンの姿があった。

 

一体なんだと思っていたが、その答えはシノンが出してくれた。

 

「お前は……キングか。急に気配を感じたから誰かと思えば、お前なら納得だなっ……!」

 

「部下たちが攻めあぐねていると思えば、やはりテメェの仕業だったか……〝奇術師〟」

 

「悪ぃが……その二つ名は不本意なんだけどな」

 

 軽口を叩きながらも、その表情は苦悶に満ちていた。

 キングは動物(ゾオン)系古代種のリュウリュウの実、モデル〝プテラノドン〟である。

 その脚力から生み出される一撃は強力であり、シノンは何とか堪えているという状況だった。

 

「テメェは厄介だ。ここで倒れていてもらう!」

 

「ヤベッ!?」

 

 弓と腕を脚で掴んだキングは飛び上がった。空中へと持ち上げられたシノンは船から距離がある場所で放される。

 かなりの高さのある場所で自由にされたシノンは落下しながら頭が下向きだった体を半回転させることで体勢を立て直した。

 だが、今度は嘴によって弓を持った腕を噛まれてしまう。始めからそれが狙いだったのだと察した。

 

「地面の氷の先は海だ。テメェも能力者なら、どういうことか分かってんだろうな?」

 

「クソッ……! 放しやがれ!!」

 

 何度か蹴りでキングに攻撃を加えるも、微動だにしない。それにキングの嘴は噛力が強い。抜け出すことは出来なかった。

 腕を離すことなく、尚も猛スピードで墜落させようとするキング。氷に覆われているとはいえ、叩き付けられれば氷は割れてシノンは海へと沈められるだろう。

 

「これで――」

 

「――やらせると思ったか?」

 

 突如聞こえた声にシノンの先程まで焦っていた表情が消え、笑みを浮かべた。

 一方のキングも、その声の主が誰なのか理解した。自分以外の翼をはためかせる音に、女の声。そしてある意味、カイドウとヒロトのように自分にとっても因縁のある相手だったからだ。

 女の顔を捉えると、キングは睨み付けるようにして叫んだ。

 

「――セレナッ!」

 

「――堕ちろ、キング」

 

 両手で大鎌を持ったセレナは武装色の覇気を纏わせて、死神の如くキングの首を斬り落とそうと振りかぶる。

 

「“デスサイズ”!」

 

「チッ――」

 

 さすがにまずいと思ってか、キングはシノンの腕を噛んでいた嘴をし、セレナの攻撃を躱そうとした。

 だが、その機会を見逃さなかったシノンは、キングの注意がセレナに向き始めた時点で弓を構え、矢を生み出していた。落下しながら横風の影響を受けながらも、寸分の狂いもなく放つ。

 

「さっきの礼だ、受け取りやがれ!!」

 

 僅かな時間で移動する方向を予測していたシノンの覇気を纏った矢は、途中で大きな矢へと変化し、再び仕掛けられたセレナの斬撃を回避した直後のキングの体に命中した。

 予想外の威力だったことに、さすがのキングも顔をしかめ、氷の地へと不時着した。

 シノンは地面に衝突する寸前に何とか体勢を整えて降り立ったことで、腕から少し血を流しながらも大きな傷は負わなかった。そこへ、空中から降り立ったセレナがシノンの隣に並ぶ。

 

「助かったよ、姐さん」

 

「礼を言うのなら後にしろ。同じ手が何度も通様するような相手ではない」

 

「同じ手って……別にオレ、また空中浮遊したいってわけじゃ……」

 

 肝が冷えたような思いをもう一度味わうのはゴメンだと言わんばかりに苦い顔を浮かべたシノンのことは放っておき、セレナは前を見据えていた。

 彼女の正面には獣形態から人形態へと姿を変えたキングが刀を抜いていた。

 シノンを一旦後ろに下がらせたセレナは大鎌を構えながら相対する。

 

「こうして再びお前の顔を見るのは確か……17年ぶりか。存外、覚えているものだな」

 

「テメェと戦った時のことはおれも忘れてはいねェ。予想外の奴を相手におれも後手に回っちまったからな」

 

 17年前のある国での出来事。

 燃えさかる城の近くで、かつて2人は戦ったことがある。その時は決着を付かずに痛み分けという結果に終わった。

 しかし、それはあくまでセレナが思ったことだ。彼女としてはあの時に倒したかったのだが、予想よりも拮抗した戦いを繰り広げる形になってしまった。だが、一方のキングはどうやらその出来事を苦々しく思っているらしい。

 

「そして、こうしてまたお前と相見えることになった。互いに№2とも言われる者同士だ。私がお前の相手を務めよう」

 

「フン……その減らず口、いつまでいられるか。テメェと戦うのも2回目だ。同じ手が通用すると思うなよ!!」

 

「お前のような男は嫌いではない。精々私を本気にさせてみることだな!!」

 

 ――〝火災のキング〟と〝堕天使セレナ〟。奇しくも№2同士、因縁のある2人が再びぶつかった。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 魔剣士の一味と百獣海賊団が激戦を繰り広げている同時刻、一隻の軍艦が海を進んでいた。

 1人の男が電伝虫で連絡を取っており、電伝虫から怒声が辺りに響き渡る。

 

『バッカモン!! お前は何を考えておるのじゃ!! お前が行けば彼奴が黙っておらんぞ!!』

 

「なに、様子を見て対応するだけだ。お前が心配することは無い……」

 

『わしらに迷惑が掛かると言っておるのじゃ!!』

 

 いや、それはあなたが言えることでは無いでしょう。この会話を聞いていた周囲の海兵たち全員が内心で思ったことだろう。本人の前で言えば、恐らく拳骨が飛んでくると想像し、何人かは体を震えさせた。

 

「クザンに任せるのが不服と言っている訳では無い。私とて海兵の1人だ。近くにいたとなれば、被害が増えるのを防ぎに向かうのは当然のことだと思うが?」

 

『ぐぬぬ……』

 

「つるとセンゴクにはお前から伝えておけ。追加任務として――バナロ島に向かうとな」

 

 そう言って、相手の返事を聞く間もなく通話を切った。男は「いつもの如くうるさい奴」だと息を吐き、銀髪を揺らめかせながら座っていた椅子より立ち上がる。

天候は荒れており、何か悪いことが起こる前触れを示唆するかのようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――かつて、我が子の命を奪ったあの日のように

 

 

 




リオとシノンの悪魔の実の名前が明かされました。
17年前の出来事と最後の人物……分かる人には分かってもらえるかと。


アンケートの結果、リオの悪魔の実の名前はエアエアの実です。
しかし、原作の方で尾田先生が同じ名前の悪魔の実と被ってしまったらどうしようかと悩んでおります。出なさそうな悪魔の実は何かないかなぁ……。

オラにアイデアを分けてくれー!


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