かんぼーです。こちら、以前にTwitter(@sub__kan__bo__)に投稿したものになります。
前半:添い寝(城門ツバサ)
初めはリノちゃんネタを書くはずだったのに気づいたらツバサさんネタになっていました。(?)
リノちゃんに比べるとツバサさんは積極的なイメージがあります。一応リノちゃん推しですけれど、ツバサさんも結構好きだったりします。
後半:遠回り(茨木リノ)
そしてこっちはちゃんとリノちゃんで書けた方です()
たくさんの方が相合傘ネタは書いていらっしゃるので、何か一つ工夫したいなと思った結果こんな感じになりました。リノちゃんは策士です…!
※キャラ崩壊や元作品の設定崩壊が起こっている可能性もあります。この点を理解できる方のみ。お読みになることを推奨します。
※誤字脱字等の指摘も受け付けています。
添い寝(城門ツバサ)
「おーい、リノー?こんな所で寝たら風邪ひくぞー」
「…すぅ…すぅ」
「あー、リノ君完璧に落ちちゃってるね」
バイトから帰ってきたあと、三人で晩酌(俺はジュース)をしていたのだが、リノが飲みすぎたのか、はたまたバイトで疲れ切っていたのか、ソファに座ったまま寝てしまっていた。
「どうしようか、俺が二階まで運ぼうか?」
「うーん、そうだね…それもありだけど…」
ツバサが一瞬迷ったような顔をするが、すぐにいつもの笑顔に戻る。
…いや、これはいつもの笑顔ではない。なにか悪だくみをしている時の笑顔だ。
「ねえ、カナト」
「…なんでしょう?」
「リノ君を、いつもカナトが寝ている寝袋に入れちゃえば、どうなるかな?」
「それは…俺が困るな。寝る場所がなくなってしまう」
「そうかなぁ?だって、二階にはいつもボクとリノ君の二人で寝ているベッドがあるんだよ?」
「…つまり何が言いたいんだ?」
「本当にカナトは鈍感だなぁ」
ツバサは呆れつつも、まるで誘惑するかのように俺を上目遣いで見て。
「一緒に添い寝、とかどうだろうか?」
…添い寝!?いや、なんとなく察してはいたけれども!!
「さすがにそれは…」
「今ならボクと二人きりの夜を楽しめるよ?」
「いやいやいや!そもそも俺たちはまだ付き合っているわけじゃないし!」
「おや?『まだ』ってことは、ボクと付き合う気があるってことかな?」
「そういうわけじゃなく!!」
お酒がかなり回っているツバサが徐々に俺に詰め寄ってくる。すぐ近くまで迫ってきて抱き着かれそうになったその時。
「…二人で何してるの?」
「うわぁ!リノ君!?」
「リノ!起きたか!」
「そりゃあ、そんな大声だしてたらさすがに起きるよ…ツバサさん、寝よ」
「あ、ああ…うん…」
「…何?私と一緒に寝るの、嫌になった?」
「そ、そんなことないさ!!ほら、早く寝よう!!カナトもおやすみ!!」
「お、おやすみ…」
まだ半分寝ぼけているリノと、すこしがっかりしているツバサが二階に行くのを見送る。
一人になった俺は緊張と少しの期待で早鐘を打つ胸を落ち着けるため、残っているジュースを飲みほした。
遠回り(茨木リノ)
「こんな大雨になるなんて聞いてないぞ…」
「今朝の天気予報でも雨なんて言ってなかったよね」
リノと一緒にバイトから帰る途中、予報外れの大雨に会ってしまい慌てて近くのコンビニに駆け込んだ。
「雨雲レーダー見たけど、2時間ぐらい止まないらしいよ」
「マジか、さすがに深夜までここに居座るわけにもいかないし…傘売ってないかな?」
「たしかあっちの方に…あれ?1本しか残ってない?」
リノに続いて傘を売っているコーナーに向かうが、突然の大雨で購入者が大量にいたのか、残りは1本だけだった。
「仕方ない、1本だけでもないよりましだろ」
「そうだね。あ、カナト。お金は私が払う」
「いや、ここは俺が」
「いいの。カナトはそこで待ってて」
なぜか少し上機嫌なリノが傘を持ってレジに向かっていく。
「はい。じゃあ、帰ろ」
「そうだな」
買ったばかりのビニール傘に二人肩を並べて入る。リノの体がいつもより近くにあるからか、少し緊張してしまう。リノも同じ気分なのだろうか、少し顔が赤い気がする。
「ってリノ、そっちは家と逆方向じゃないか?」
俺が思っていた方向と違う側に歩き出したリノを止める。しかしリノは歩くのをやめない。
「どこへ行くつもりなんだ?」
「私、今日はこっちから帰りたい気分だから」
「いやいや、それ遠回りだろ。こんな天気なんだから早く帰らないと風邪ひくぞ」
「じゃあカナトはいつも通りに帰る?でも大雨だし?この傘は私がお金払ったから私のものだし?どうする?」
「……わかったよ、ついていくよ」
「……ふふっ」
「どうした?」
「なんでもない」
外のどんよりとした空気とは裏腹に、リノの表情は明るかった。