ゆずソフトの小説   作:かんぼー

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これはボクのものがたり(城門ツバサ)/これは私のものがたり(茨木リノ)

!!ネタバレ注意です!!

 

かんぼーです。こちら、以前にTwitter(@sub__kan__bo__)に投稿したものになります。

 

今回は双方ともPARQUET発売1周年記念に書いた物となっています。題名はPARQUETのキャッチコピーである「これは私(ボク)たちのものがたり」より取ってきております。場面は「ものがたり」が動き出す日、二人がそれぞれ目覚めたときです。

 

※キャラ崩壊や元作品の設定崩壊が起こっている可能性もあります。この点を理解できる方のみ。お読みになることを推奨します。

※誤字脱字等の指摘も受け付けています。

 


 

これはボクのものがたり(城門ツバサ)

 いつも通りウィッグを取付け、整える。うん、問題なしだね。

 もう「城門ツバサへの変身」作業もだいぶ慣れたものだと思う。でもそれは、それだけ長い間この身体を借り続けてしまっていることを意味するわけで。

 ボクには今、ある目的のために行動している。だけど。

 やっぱり立ち止まってしまう。急に胸が締め付けられたようになる。怖い。苦しい。

 もし、こうなってしまった理由が、ボクが考えうる最悪な理由だとしたら……?

 ボクはどうしたらいい?ボクは……ボクは?

 ……いけない。バイトに行かないと。

 深呼吸を一つ。そしてささっと身支度を整え、家を出る。徐々に色づいてきた木々の葉を眺めながら、いつもの喫茶店に向かう。さて、今日はどんなおいしいものを食べようかな。

 この時のボクは知らなかったんだ。今日はボクの運命を変えてくれる人とひょんな出会いをする日だってことをね。

 

 ―これはボクのものがたり。

 


これは私のものがたり(茨木リノ)

 首にかけたBMIをそっと取る。連絡によると今日も昼間は平穏な日々だったらしい。

 窓に目をやると既に空は暗くなっていて、月が輝いている。ふと、最後に太陽を見たのはいつだったかと思ってしまう。

 こうなってしまったのにはちゃんと理由がある。本当だったらこの月すら見られなくなるはずだったんだけど。

 ずっと独りぼっちだった。もうどうなってもいいと思ってた。

 今はそうじゃない。ツバサさんが居る。でも、心のモヤモヤが無いわけでもない。

 もし、ツバサさんが目的を達成したら?

 私は、ツバサさんはどうなってしまうの?

 少しばかり考え込んでしまった私をスマホのアラームが現実に引き戻す。そうだ、バイト行かないと。

 私は急いで準備をし、家を出る。冬が迫ってきているのもあり少し肌寒い。

 この時の私は知らなかった。この後、私の運命を変えてくれる人とひょんな出会いをすることに。

 

 ―これは私のものがたり。


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