再び転生した元神は魔法科高校へ   作:さすらいの旅人

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今回はリューセー無双です。


九校戦編 九校戦⑱

 2095年8月10日/大会八日目

 

 

 九校戦八日目、新人戦五日目。

 

 会場にいる観客達から驚きと戸惑いの声が広まっている。

 

 前日のモノリス・コードで第一高校対第四高校で試合中に事故が発生し、それによって不戦敗となる予定だったが、大会本部の裁定により第一高校側は代理チームの出場となった。

 

 観客や各校は当然驚いていたが、それ以上に驚く事があった。新人戦男子アイス・ピラーズ・ブレイク決勝が開始する寸前、急な体調不良を理由に棄権した兵藤隆誠が出場。これを知って誰もが驚いているのだ。

 

 新人戦男子ピラーズ・ブレイクでは観客達の度肝を抜かせ、たった十秒足らずで圧勝と言う瞬殺劇を三試合全てで見せ、多くの観客達を興奮させた。決勝で戦う予定だった一条将輝も闘志を奮わせた程だ。それが決勝であんな事が起きてしまった為、良くも悪くも誰もが印象強く記憶に残っている。

 

 その彼が代理とは言え、モノリス・コードに出場しようとしている。観客や各校が様々な反応を見せるのは当然と言えよう。

 

 モニターに映っている当の本人は素知らぬ顔で、後ろに控えている選手二人や自陣のモノリスの前に立っている。

 

 だが観客達は驚く他に、隆誠が腰に差している「剣」らしき物を見て戸惑っている。直接打撃が反則とされている筈なのに、何故あんな武器を持っているのかと疑問を抱いているのだ。

 

 

 

「兵藤隆誠の奴、一体どう言うつもりだ? この前の決勝を棄権しておきながら……!」

 

「まぁまぁ落ち着いて、将輝。彼の棄権理由は『体調不良』だって九島閣下が直々に説明したじゃないか」

 

「どうだかな……」

 

 会場にいる将輝は隆誠を見た途端に不機嫌そうに睨んでいた。

 

 隆誠と万全な状態で戦いたいが為、チームメイトに頭を下げて棄権するよう頼んだにも拘らず、予想外の棄権となって将輝は今も不完全燃焼となっている。

 

 周囲は無様に負けるのを避ける為に棄権したんじゃないかと邪推している者達もいる。それは当然三高側も含まれているが、唯一違うと否定していたのが四十九院沓子だった。

 

 三高一同は沓子が何故そこまで隆誠の事を気に掛けるは分からないが、彼女は頑なに『何か理由がある筈じゃ!』と擁護していた。尤も、その理由は今も分からず仕舞いであるが。

 

 将輝も彼女ほどではないが、あの隆誠が体調不良で棄権するとは思っていなかった。いくら九島が直々に説明したとは言え、それを信じろ言われても納得出来ない。本当だったら本人に直接問い質したかったが、十師族として負ける訳にはいかない立場上の為、敢えて受け入れようと己を押し殺している。

 

 九校戦が終わったら絶対に文句を言おうと思っていた矢先、突如モノリス・コードで代理として出場すると情報が入った。そしてモニターで再び姿を見た瞬間、あの時の怒りが沸々と湧いて、思いっきり不機嫌になっている訳である。

 

「それにしても、まさか司波達也も出るとはね」

 

「そうだな。選手として出て来るとは思わなかったが、お手並み拝見といこうか」

 

 真紅郎が話題を変えようと、先日将輝と一緒に顔を合わせたエンジニア――司波達也が選手として出場するのは予想外だった。

 

 あとコレは如何でも良い事なのだが、将輝は達也に対しても若干怒りを抱いている。隆誠とは違う意味での怒り、ではなく嫉妬だ。顔合わせをした際に自身が気になってる女性――司波深雪が達也の近くにいる他、名前で呼び合ってる事が非常に気に食わないから。

 

 観客達が様々な感情を抱きながら観ている中、第一高校対第八高校の試合が始まろうとする。

 

 因みに今回行われているステージは森林で、野外実習に最も力を取り入れている第八高校にとってホームグラウンドのようなもの。

 

 それを知っている者達から見ると、八高が有利だと思うだろう。同時に一高が不利で負けるかもしれないと。

 

 ピラーズ・ブレイクで圧倒的勝利をした隆誠でも、そこまで期待出来ないだろうと思った矢先――試合開始のアラームが鳴った直後、第一高校側で異変が起きた。先程まで佇んでいた筈の隆誠が突如消えた事により、彼の後ろにいた幹比古が呆然としており、達也は信じられないように驚愕を露わにしている。

 

 それは当然――

 

『………え?』

 

 観客達も幹比古と同様、一体何が起きたか分からないように呆然としていた。

 

 

 

 

 

 

 試合開始前、司波と幹比古に先行する事を言っておいた俺は、アラームが鳴った瞬間に縮地法――実際は超スピードを使って八高側にあるモノリスへと向かった。

 

 本当なら転移術を使って背後から奇襲を仕掛ける、もしくは飛翔術で空から強襲したかった。けれど、今回俺が持っているCADは司波から借りた物である為、どちらも使う訳にはいかない。だから超スピードを使っての前進をするしかなかった。

 

 森林と言う事もあって、所々にある木々によって一瞬足を止まらざるを得なかった。超スピードは端から見れば瞬間移動のように見えるから、遮蔽物を簡単に通り越すように思われてしまう。だが実際は直線的に進んでいるだけで、移動中に妨げるような障害物が目の前にあったら、超スピードを止めなければならない。目の前にある大木の前で止まり若干進路を少し変えて再び超スピード、と言う繰り返しを今やっている。

 

「なっ!」

 

 開始して一分もしない内に八高のモノリスに辿り着くと、ディフェンダーと思わしき八高選手を発見。俺が突然現れた事にビクッとして、少々情けない声を出していた。

 

 俺はすぐ腰に差している武装デバイス『小通連』を右手で抜きながら刀身を伸ばし(・・・・・・)、相手側もすぐに迎撃しようと両手で持ち構えている拳銃型CADの銃口を此方へ向けてくる。

 

「……き、消えた……?」

 

 ディフェンダーが魔法を放とうとする寸前、突如対象が姿を消した事に動きが止まった。

 

 向こうからすればそう見えるだろうが、単に俺が超スピードを使って通り過ぎているに過ぎない。

 

「そこから一歩たりとも動かない事だ。痛いのが嫌なら、な」

 

「!」

 

 数メートル先にあるモノリスの前で止まってる俺が口にすると、反応したディフェンダーが振り向く。

 

「ふざけ――がっ!」

 

 ディフェンダーが立ち止まってる俺を狙い撃ちする為に一歩動かした瞬間、突如激痛に苛まれる声を発した。その後にうめき声を上げながら、そのままバタリと倒れる音がする。気絶して戦闘不能になってるのは言うまでもないだろう。

 

 言わんこっちゃないと思いながら、目の前にあるモノリスを開ける行動に移る。モノリスを開ける為に必要な術式を使おうと、司波からもう一つ借りた拳銃型CADを左手で抜き、そのまま引き金を引いた。

 

 因みにディフェンダーが気絶したのは、俺が超スピードを使って通り過ぎる瞬間、同時に斬撃を繰り出す技――(しゅん)(れん)(ざん)で仕留めたからである。壬生との真剣勝負の時に使った技だ。

 

 今回は以前の時限式と違って、対象が足を一歩踏み出した瞬間に痛みが走るようになっている。攻撃されたと気付いてない身体が気付くのは、足を一歩踏んでから改めて認識する。それによって対象は瞬時に激痛が走る事になるが。

 

 当てた箇所は前回と同じく、両腕両脚に加え腹部の五つによる計五連撃。頭部はヘルメットで守られていると言っても、『小通連』で殴打すれば頭蓋骨陥没骨折と言う大問題が起きる可能性があるので止めておいた。

 

 それと直接攻撃したらルール違反となるが、俺が事前に刀身部分を分離した事でセーフだ。恐らく試合が終わった後に審議されるだろうが、映像をスーパースローで見て、ちゃんと分離してると分かる筈だ。

 

 試合が終わった後に気絶したディフェンダーの容体を確認しようと考えている際、俺が撃ち込んだ鍵が作動し、敵チームのモノリスが二つに割れたのを確認する。

 

 この場に一人しかいないから、残りは一高側のモノリスに向かっているのであろう。だから今の内に、此方のモノリスの中に隠された512文字のコードを打ち込むとする。

 

 それをする為には、左腕につけたクラムシェル型のウェアラブルキーボードと言う、コードを打ち込み送信する為の端末を使わなければならない。タイピングに慣れてるとは言っても、この扱い辛いキーボードで512文字のコードを打つには、それなりの時間が必要だ。

 

 とは言え、その所為で司波達に迷惑を掛ける訳にはいかない。なのでなるべく速めに打とうと開いたモノリスに回り込もうとする。

 

「う、嘘だろ!」

 

「何でもう来てるんだ!?」

 

「ん?」

 

 小通連と拳銃型CADを鞘に納め、コードを打ち込もうと思いきや、八高選手が自陣に戻って来た。しかも二人揃ってだ。

 

 どうやら俺が早く辿り着いてしまった為、進攻していたオフェンス二人が此方の異変に気付いたんだろう。そしてディフェンダーが倒され、モノリスの中に隠されたコードを打ち込もうとしてるのを見て、非常に焦っている様子を見せている。

 

 そして向こうがやろうとする行動は既に分かっていた。この場にいる(おれ)の行動を阻止する為、二人掛かりで倒そうと即座に動き出そうとする。

 

 本当だったら司波と幹比古が相手をする予定だった二人だが、ここへ戻って来た以上は俺がやらなければいけないようだ。

 

 そう結論した俺は即座に迎撃しようと、再び超スピードでフッと姿を消す。

 

「き、消えた!?」

 

「なんだこの音はっ!」

 

 俺が消えたと思い込んでるオフェンス二人は戸惑いの様子を見せた。

 

 二人目が言っていた音に関してだが、これは地を蹴る連続音だ。俺が高速で左右にフットワークを行ってる事で発生している。

 

 それをやりながら俺はオフェンスの一人目にある程度近付き――

 

「わっ!」

 

「ひっ!!」

 

「!」

 

 数歩手前で姿を現すと相手はビックリして後ずさった。もう一人の方は突然の事に動きが止まっている。

 

 刹那、既に小通連を手にしてる俺が剣先を対象に向けた瞬間、刀身部分が勢いよく飛び出していった。

 

「うわーー……ごはっ!」

 

 ロケット噴射するように跳び出した刀身部分がオフェンス一人目の腹部に当たり、その衝撃によって吹っ飛んでいくも、運悪く大木と激突してしまった。

 

 刀身が手元に戻りながら鍔元に残った切れ端と嚙み合うも、相手の方はズルズルと落ちて立ち上がろうとする様子を見せない。かなりの衝撃だった為に気絶したんだろう。

 

 取り敢えずこれで二人目。残りの八高選手はあと一人だ。

 

「っ! く、くそっ!」

 

 仲間がやられた事に呆然としていたオフェンス二人目だったが、すぐにハッとして立ち止まっている俺を倒そうと、両手で構えてる拳銃型CADに魔法を発動させた。

 

 使ったのはエア・ブリッドで、いくつもの空気弾が俺に襲い掛かろうとする。が、それは振り向いてる俺をすり抜けて(・・・・・)しまった。

 

「……え? あ、あれ? 当たった、よな……?」

 

 当たれば吹っ飛ぶ魔法なのに、何故か吹っ飛ばない事に疑問視するオフェンス。

 

 目の前には確かに俺がいる筈なのに、どうして当たっていないのかと謎が深まっている中――

 

「それは俺の幻影だ」

 

「がっ!?」

 

 既に背後を取っている本物の俺がそう告げると、オフェンスが素っ頓狂な声を出しながら振り向く。

 

 高速で移動して相手に幻影を認識させて攻撃をかわす技――幻影拳を使ったついで、既に伸ばしてる刀身部分で首筋目掛けて当てた事で、相手はそのまま倒れて気絶した。数秒後、俺の目の前にある幻影はスゥッと消えていく。

 

「ふむ。さてと……」

 

 もう三人倒したから、後はゆっくりコードでも打ち込むとするか。

 

 気絶してる八高選手三名を確認した後、そのまま開いたモノリスへ向かおうとするも、突如試合終了のアラームが鳴った。

 

「あ、そう言えば」

 

 アラームが鳴った事に俺はモノリス・コードの勝利条件を思い出した。モノリスに隠されたコードを端末に打ち込む他、相手チームを戦闘続行不能にすれば勝ちであると。

 

 なので、既に三人が気絶して戦闘不能状態である為、一高の勝利となった訳である。

 

 試合が始まって……うわっ、まだ三分も経ってないじゃないか。待機してる司波と幹比古からしたら、何でもう終わってるんだと疑問に思ってる筈だ。

 

 これは後で説明する他、見せ場を奪った事を謝らないといけないと思いながら、気絶してる八高選手達の容体を確認に移ろうとする。

 

 そして俺が自陣に戻ると、司波と幹比古からどう言う事だと問い詰められたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 一方、第一高校対第八高校の試合が終わった事に会場側は――

 

『えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!????』

 

 信じられないと言わんばかりに絶叫していた。

 

 試合が始まって早々に隆誠が消えたかと思いきや、いつの間にか八高側のモノリスに一分もしない内に辿り着いた。その直後にまた消え、一切攻撃してない筈なのにディフェンダーが勝手に気絶後、隆誠がそのままモノリスを開錠。

 

 その後、戻って来たオフェンス二人が自陣の異変に気付き、すぐに戻って隆誠を迎撃しようとするが、あっと言う間に倒された。しかも一分以内で。

 

 まだ試合開始から三分も経ってない筈なのに、八高の三選手を隆誠一人だけで全て倒した事により第一高校の勝利。これで騒がないのは無理があるだろう。

 

 今回行われた森林ステージは、間違いなく時間が掛かる筈だった。早く終えようとしたところで、最低でもニ十分以上は掛かる。遮蔽物である樹々によって行動が制限される筈であるのに、隆誠はそれを全く無視するように三分以内で勝利した。

 

 この世界の人間から見れば隆誠のやった事は間違いなく歴史的偉業だろうが、本人からすれば物凄く手加減している方だ。もしも前世の弟である赤龍帝――兵藤一誠が観たら『滅茶苦茶手加減してるな』と断言するだろう。

 

「な、何ですの、あの出鱈目なスピードは……!」

 

「あの選手、明らかに愛梨より速い……!」

 

「おぉぉぉ! 流石は隆誠殿じゃあ!!」

 

 最初は如何でもよさげに観ていた三高だったが、試合後にそんな考えはとっくに捨てていた。

 

 移動魔法に絶対の自信を持ち、自らを稲妻(エクレール)と称していた一色愛梨ですら、隆誠が繰り出したスピードを目で追う事すら出来なかった。彼女以上に速い魔法師は存在しないと断言していた十七夜栞でさえも認めるほどだ。

 

 対して沓子は完全に一人勝ちとなった隆誠を見て大層喜んでいた。さっきまであった心配も吹っ飛んで、圧倒的な実力に魅せられてると思うような熱狂ぶりである。

 

 ピラーズ・ブレイクで凄まじい魔法で観客達の度肝を抜かせたと言うのに、モノリス・コードでも違う方向で更に驚かせた。無理もないと言えよう。

 

 これには当然――

 

「…………………」

 

「ま、将輝、大丈夫かい?」

 

 あの一条将輝ですらも予想外だったみたいだ。口を開けて呆然としてる事に真紅郎が声を掛けるも、全く反応していない。

 

「………やってくれるじゃないか、兵藤隆誠……!」

 

「将輝?」

 

 数秒後、意識を取り戻した将輝は途端に憎々しげな眼となって歯を食い縛っていた。

 

 今の彼は隆誠がピラーズ・ブレイクで棄権した事に対する不満は既に捨て去っている。それどころか今度のモノリス・コード決勝で戦う一番の強敵だと改めて認識し、再び闘志の炎が再燃している。

 

 もう一人の選手である司波達也の実力が観れなかったのは誤算だったが、それは一旦後回しにした。この後すぐに一番厄介な相手の対策を講じなければいけないから。

 

「ジョージ、今すぐミーティング・ルームに行くぞ」

 

「え? でもこの後、一高対二高の試合があるから――」

 

「それは後で嫌と言うほど見る事になる。決勝が始まるまでの間にな」

 

「――確かにね」

 

 再び本気の目となっている将輝を見た真紅郎は、それに同意しながら一旦会場を後にした。

 

 彼も理解していた。呑気に観戦していたら、間違いなく隆誠がいる一高に負けてしまうかもしれないと。

 

 今回はピラーズ・ブレイクのような個人戦でなく、モノリス・コードと言う団体競技。将輝と一緒に自分や別のチームメイトも参加するから、一層身を引き締めないとダメだと真紅郎は自身に喝を入れている。

 

 

 

 

 ついでに来賓席では――

 

「ハッハッハッハ!」

 

 VIPルームにいる筈の九島烈がまたしても来ており、再び大笑いをしていた。近くにいる運営委員、来賓席にいる観客達はハラハラしてる様子だ。新人戦男子ピラーズ・ブレイクが始まってから来賓席にいるから、他の者達からすれば緊張するばかりなので仕方ないと言えよう。

 

 だが、九島はそんなのお構いなしと言わんばかりの様子で、今も非常に楽しそうな表情でモニターに映っている隆誠を観ていた。今は達也と幹比古に軽く謝っている光景が映し出されている。

 

(昨日の電話で『派手さは少々欠ける』と言っていたが……とんだ詐欺師ではないか、兵藤君)

 

 これは完全に騙されたと九島は思った。

 

 途轍もないスピードを見せて相手を圧倒し、見た事のない技を披露。一昨日に見たピラーズ・ブレイクを凌駕するほどに再び興奮させられている。

 

 全く老体を何だと思っているのだと抗議したくなる九島だが、そう言った事は明日以降にしようと決めた。次の試合が始まる一高対二高を観ようと思いながら。

 

 その直後、隆誠が予想した通り審議が入った。八高選手の一人目を倒した際に使った瞬連斬で、実はルール違反の直接攻撃をしたのではないかと八高側が抗議したので。

 

 無粋な真似だと一瞬不快そうになるも、だがそれは確かに気になると九島は一旦冷静になる。

 

 審議する為に、さっきの試合の映像を観客達にも見せるように超スーパースローで確認するも――刀身が分離した状態のまま、一瞬で五連撃を繰り出す隆誠に誰もが仰天した。魔法は刀身を伸ばす為に使った硬化魔法だけと言う事もあって、観客達は更に驚いている。

 

「ハッハッハッハ!」

 

 またしても愉快だと言わんばかりに、再び大笑いする九島であった。




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