「さあ!やって参りました!pre-OP「なでしこ賞」!実況は赤坂が担当いたします!夢を掴む未来のウマ娘達がこの京都レース場に集まりました!注目ウマ娘の紹介です!まずはアウトーメルハイス!デビュー戦から、ここまで無敗の2勝!未来、期待される星の1人でございます!もう1人はハルウララ!最初のテビュー戦では敗戦、しかし、2戦目にして勝利!能力はアウトーメルハイスには引けをとらない実力でございます!さあ、未来のスター達がダートへと上がってきました!」
ウララが回復ダートへと歩いていると
「ウララ」
ハイスが話掛ける。
「何?ハイスちゃん!」
「今日はよろしくな」
握手を求める。
「うん!」
お互いに握手して、ゲートに向かった。
「どんどんウマ娘達がゲートに入っていきます!」
ゲートに入るウララとハイス。ウララは2枠4番から、ハイスは5枠9番から行く。このレースには12人のウマ娘が出走する。そして、この京都レース場のきついところは心臓破りの坂と言われる、最後の直線にある坂だ。そして、短距離はスピード勝負でもある。ウララがハイスに勝てるかどうか。
「出走準備が整いました!ウマ娘達が構えます!」
……ガコン!
「スタートしました!」
ウララは差しの位置につく。ハイスも差しが適正なのだが
「(ハイスが先行?そういうことか。この京都の短距離レースでは差しウマ娘が差しきるのは難しいと聞いたことがある。短距離はハイペースの試合になりやすい。そのせいで先頭集団との距離が開いてしまう。相手のスタミナによっては追いつけない可能性もある)」
観客席から試合展開を見つめる、トレーナー。
「(勝負は最後の直線の前のコーナーだ!)」
「(トレーナーは最後の直線まで、スタミナを温存しておいた方が良いって言ってた。最後にビューンって皆を抜いちゃうぞ~!)」
「今の試合展開は前の逃げウマ娘が後方集団を引っ張っている状況です!注目ウマ娘のアウトーメルハイスは先行の位置で状況をうかがっています!ハルウララは差しの位置にいます!」
試合のペースはとても早い。先頭の逃げウマ娘のスタミナは時期に尽きるだろう。ハイスが勝つ可能性は高い。
「今、コーナーを回っています!」
ハイスがスピードを上げていく。何馬身も離れた、逃げウマ娘に迫っていく。ウララも後ろから、スピードを上げる。
「最後の直線です!心臓破りの坂にはいります!」
急斜面の坂を駆け上がる。
「はぁ…はぁ…!」
先頭のウマ娘はいっぱいのようだ。
「(ここだぁ!)」
ハイスが先頭のウマ娘を抜かす。
「むりぃ~」
「(よし!…!)」
「先頭の逃げウマ娘を抜かしたが!後ろからハルウララ!ハルウララだ!」
「ウララ!」
「負けないぞ~!」
「並ぶか!並ぶか!いや!並ばない!届かないか!?」
「ウララ~!」
「(トレーナー…!)」
ウララの名前を叫ぶ、トレーナー。ウララもその声に応えようと踏ん張る。
「坂を超えました!ハルウララ!頑張って、張り付くが!届かなかった~!アウトーメルハイス!一着~!ハルウララ、2着~!」
惜しくも届かなかった。
「はぁ…はぁ…」
「ありがとう!ハイスちゃんとの競いあいですごいワクワクだったよ!」
「ウララ…アタシもさ!」
2人が話し合う姿を観客席から見守る2人。
「おめでとうございます!恵トレーナー」
「ありがとうございます!ウララちゃん、惜しかったですね」
「まだまだ修行不足でした。でも、伸び代が見えたような気がします。ウララはまだまだ成長しますよ!」
「でも、ギリギリの戦いでした。ハイスもまだまだ伸び代があります!次、戦う時もハイスが勝ちます!」
「もうすぐウイニングライブです!頑張ったウマ娘達を称えましょう!」
ウイニングライブが始まり、応援してくれた観客達にダンスで感謝を伝えた。ウイニングライブが終わると
「ウララはすごいな」
「えっ?何が?」
「あんな笑顔で踊れるの…アタシは緊張し過ぎて、表情がどうしてもかたくなっちまう。ウララの方がアタシより、輝いて見えたよ」
「そんなことないよ!笑顔なんて簡単だよ!」
ウララが指でハイスの口角をあげさせる。
「ほら!笑顔になったよ!」
「~ッ!あ、ありがとう」
「じゃあ、明日!わたしと一緒に踊ろうよ!」
「一緒に?」
「うん!笑顔の練習しよ~!」
「ふふ…それじゃ、明日やろうな!」
「うん!」
その後は2人は別れ、それぞれのトレーナーのところに戻っていった。
(続く)
番外編 恵トレーナーとの出会い
トレーナーが書類を見ながら歩いていると
「わわわ!」
ドカッ…
女性が転びそうになる。トレーナーがとっさに腕を掴む。
「すいません!大丈夫ですか?」
「い、いえ!私も前を見ていなかったもので」
「そのバッジ…あなたも新人トレーナーですか?」
「あっ、はい!最近、入ってきたんです!」
「奇遇ですね!自分も何ヵ月か前に入ってきたばかりなんです!」
「担当のウマ娘さんは見つかったんですか?」
「はい!今、3人いるんです!」
「わぁ~!すごい!私もそれぐらいスカウトできたらな~。私はまだ1人しか…」
ピピピ…
「わぁ!?まずい!遅れちゃう!失礼します!」
「ああ!はい!」
後日、彼女とまた会った。昨日のお詫びとして、カフェテリアでおごることにした。カフェテリアで彼女と仲良くなり、アドバイスや意見交換等をする仲になったのだった。
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