走るのが嫌いになったハルウララ   作:oinktonkatu

2 / 12
トレセン学園に行く

俺はハルウララと一緒に飛行機で中央に飛んだ。ハルウララの親御さん達には中央に行く事とその前のトレーナーについてのお話をした…

 

「ごめんね…ウララ!」

 

「どうしたの?お母さん」

 

ハルウララの母親がハルウララを抱き締める。

 

「まさか、そんな事が…。それに気づけなかった、私達も無力でした。この子が走るのが好きだと言うのに…!今は走るのが嫌いになってしまったのは私達のせいです…」

 

「そんな!親御さん方はなにも、悪くないです」

 

「その人の事は警察に相談するとします。ウララの事を助けて頂いて、本当にありがとうございます」

 

「ありがとうございます」

 

親御さん方が頭を下げる。

 

「私は当たり前の事をしただけです!…頭をあげて下さい!」

 

「ウララを中央に行かせてあげて下さい…。そして、ウララがまた走ってくれる様に…」

 

「どうか…ウララの事を頼みます」

 

………飛行機内

 

「ねえ、トレーナー」

 

「ん?何?」

 

「わたしは中央で何をするの?」

 

「ウララには中央にある、トレセン学園に入ってもらおうかな」

 

「とれせん…?」

 

「トレーニングセンター学園。ウマ娘達がそこで夢、名誉をかけて、競いあう場所なんだ」

 

「そこにはいったら、わたしはどうするの?」

 

「勉強をしてきなさい。きっと楽しいよ」

 

「わかった」

 

(なでなで)

 

「なんで、撫でるの?」

 

「撫でたくなった…」

 

「…?」

 

ハルウララはトレーナーの方を見て、首を傾げる。トレーナーはハルウララとまずは信頼関係を築こうとした。ハルウララとトレーナーはまだ会って、数日しかたっていない。自分はハルウララにとって、頼ってもらえる存在になろうとしていた。

 

 

ートレセン学園ー

2人はトレセン学園に着いた。まず、トレーナーは向かうべき場所に向かった。向かった場所は生徒会室。

 

(コンコンコン)

 

「どうぞ」

 

(ガチャ…)

 

「失礼します」

 

「君は確か…最近来た、トレーナーだね。どうかしたのかな?」

 

「覚えてもらえて、光栄です」

 

「私は一度見た顔は忘れなくてね」

 

トレーナーがたずねたのはトレセン学園の会長、シンボリルドルフ。

 

「実はある子をこのトレセン学園に入学させたいのですが…」

 

「ほう…。どうしてだい?」

 

トレーナーはシンボリルドルフに地方での事、前のトレーナーの事、ハルウララが走るのが嫌いになってしまった事を話した。

 

「…そうか。それは辛い事だな。その子は今、いるのかい?」

 

「はい」

 

トレーナーはハルウララを中に入れた。

 

「こんにちは」

 

「こんにちは、私の名前はシンボリルドルフ。君の名前を聞かせてくれるかい?」

 

「ハルウララ…」

 

「ハルウララ、良い名前だ…覚えておこう。君を正式にトレセン学園への入学を許可するよ」

 

「!!…ありがとうございます!」

 

「少し、席を外しても?」

 

「あっ、はい」

 

シンボリルドルフがスマホを取り出す。

 

「ーーーーか?すぐ来てくれ」

 

シンボリルドルフがスマホで誰かを呼んでいる様だ。

 

………しばらくして

 

(ガチャ!)

 

「よっ、会長!来たぜ!」

 

「よく来てくれた、ヒシアマゾン」

 

「どうしてアタシを呼んだんだ?」

 

「実はこの子の部屋を準備してもらいたくてね、できるかい?」

 

「おう!お安いご用だ!」

 

ヒシアマゾンがスマホを取り出し、どうやら空いている部屋をさがしている様だ。

 

「空いている部屋…空いている部屋…。あった!なあ、アンタは1人部屋がいいかい?それとも誰かと一緒でも構わないかい?」

 

「できれば、誰かと一緒の方が良いですね」

 

「わかった!それじゃあ、私についてきな!」

 

「行ってきな、ハルウララ」

 

「…うん」

 

ハルウララは寮長のヒシアマゾンに連れられ、これから過ごす、部屋へと足をはこんだ。

 

 

ー美浦寮ー

ヒシアマゾンが寮長を担当する、美浦寮に着いた。

 

「よし、ここだよ!これからは好きに使いな!後、困った事はすぐにこのヒシアマ姐さんに頼りなよ!」

 

「ありがとう…ございます?」

 

「どういたしまして!それじゃ、アタシはトレーニングの続きがあるから、戻るよ!またね!」

 

ヒシアマゾンがトレーニング場所へと戻っていった。

 

(ガチャ…)

 

ハルウララが部屋を開けると。

 

「あら…?こんにちは。どうしたの?もしかして、部屋、間違えちゃった?」

 

「えっと…今日からお世話になります」

 

「あら、新しい学生さん?」

 

「うん」

 

「よろしくね。私の名はキングヘイロー。気軽にキングって呼んで良いわよ」

 

「わたしはハルウララ、地方から来たの」

 

「地方から?どこから来たの?」

 

「北海道から」

 

「遠くから来たのね。歓迎するわ」

 

ハルウララはベットに荷物を置き、椅子に腰を掛ける。

 

「ねえ、ウララさん?」

 

「?」

 

「あなたはなんでこのトレセン学園に来たの?」

 

「勉強するため…?」

 

ハルウララが悩んだ様子で答えた。

 

「トレセン学園は色々な事を学べるわよ。例えば…図書館だと、歴史の本とか一杯あるし…それにダンスだって、学べるわ。私がここに来た理由は、この中央で皆に私は一流だと知らしめる事よ!」

 

「いちりゅう…?」

 

「そう!つまり、私の実力を認めてもらって、私の名前を中央だけではなく、この世界中にキングの名を知らしめる事よ!」

 

「すごいね、キングちゃん。夢があって…」

 

「ウララさんには夢はないの?」

 

「……1着になる事?」

 

「あら?あなたの方が私のなんかより、良い夢をお持ちのようね」

 

「そんな事ないよ」

 

「そんな事ある!自分の夢に自信を持ちなさい!」

 

「うん。ねえ…キングちゃん」

 

「なにかしら?」

 

「走るのって楽しい…?」

 

「ええ、楽しいわ…。ウララさんは?」

 

ハルウララが震える。

 

「どうしたの、ウララさん?」

 

「…」

 

キングヘイローは怯えているハルウララを見て。

 

(ギュ…)

 

キングヘイローが手を握る。

 

「!…キングちゃん?」

 

「悪かったわ。嫌な事を聞いてしまったようね」

 

「気にしなくて大丈夫。ありがとう、キングちゃん」

 

「ええ」

 

キングヘイローとハルウララはその後、お互いの趣味なんかを話し合ったのだった。

 

 

ー生徒会室ー

生徒会室ではシンボリルドルフとトレーナーが話している。

 

「君には悪いが、ここはトレセン学園だ。走らない選択肢はないと思ってもらいたい。1ヶ月後にデビュー戦がある。ハルウララと同い年の子達がトレセン学園で競いあう。そこにハルウララにも出てもらわなくてはならないのだ」

 

「それは分かっています。自分もハルウララには走ってほしいですし…」

 

「彼女にとっては辛い事だろが…仕方ない事なんだ。トレセン学園は勉強はもちろん、レースでも結果を出さないと、この学園には残れない。勉強やレースで結果が悪いとトレセン学園を辞めてもらう事になる。そう何人もの生徒達が辞めていった姿を私は見てきた」

 

「…ウララには走る楽しさを思い出してほしい。自分ができる事はトレーニングのサポートとレースで応援する事位しかできない…」

 

「トレーナー君にも頑張ってほしい。私はもう、この学園を辞めていく子を見たくはない…」

 

「はい!彼女の事は全力でサポートします!」

 

「頼んだよ、トレーナー君」

 

 

………夜

 

ー美浦寮ー

ハルウララとキングヘイローがベットに横になっている。ハルウララは寝ている。

 

「うぅ…」

 

ハルウララがうなされている。

 

「…」

 

キングヘイローが寝返り、ハルウララを見つめる。

 

「走りたくないよぉ…うぅ…」

 

「(ウララさん…)」

 

「んん…おトイレ…」

 

(ガチャ…)

 

ハルウララが起きて、トイレに向かった。

 

「(ずいぶんうなされていたわ…地方の方で何かあったのかしら…心配だわ…)」

 

 

………しばらくして

 

(ガチャ…)

 

「んん…むにゃむにゃ」

 

(モゾモゾ)

 

「(えっ!ウララさん!?)」

 

ハルウララがキングヘイローのベットに入ってきた。

 

「ウララさん…?」

 

「すぅ~…」

 

「(寝るの早くない!?注意すべきかしら…)」

 

(ギュ…)

 

「!」

 

ハルウララがキングの服を掴む

 

「んん…」

 

「(…まあ、別に迷惑ではないですから…)」

 

キングヘイローはハルウララと寝たのであった。

 

1ヶ月後にはデビュー戦。トレーナーとハルウララはどうするのであろうか…。

 

(続く)

面白い?

  • おもしろい
  • まあまあおもしろい
  • ふつうかな
  • ちょっとつまらないかも
  • つまらん
  • ゴミ
  • ハーメルンから出てけぇ!
  • 小説書くの辞めて、どうぞw
  • 普通に応援してる!続けて欲しい!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。