京都駅
達仁は、「ひかり」に乗って京都駅で善子を待っていた。
「待った。」
「うん、ヨハネも今京都に来たところよ。」
東海道新幹線の主な駅には、「ひかり」が接続する連絡特急が運転されている。
北陸地区へは、特に多くの特急電車が走って行て、「スーパー雷鳥」は新大阪・京都、「しらさぎ」は名古屋、「きらめき」「加越」は米原で、「ひかり」に接続している。「スーパー雷鳥」は関西地区、「しらさぎ」は名古屋地区と北陸の地域間連絡役も果たしている。
この日、達仁と善子は京都駅から北陸本線経由の特急「スーパー雷鳥」に乗って福井県の東尋坊へ。
日程は次の通りです
1日目 京都駅で「スーパー雷鳥」に乗って東尋坊へ。
福井で下車 福井から加賀温泉へ、山代温泉で1泊。
2日目
加賀温泉駅から特急「かがやき5号」乗り、富山へ。
3日目
富山から特急「しらさぎ10号」に乗り、名古屋で新幹線で東京へ帰京
の日程である。
「おっ、来たぞ。」
「あれが「スーパー雷鳥」ね。」
「うん、先頭はパノラマカーなんだ。」
「へぇ。」
「乗るぞ、善子。」
「善子じゃなくて、ヨハネ!。」
と、善子は言った。
「眺めがいいぞ。」
「へぇ、これがパノラマカーなのね。」
パノラマカーが連結した「スーパー雷鳥」は、専用の485系電車で、主に大阪-富山間を時速130㎞で走る。
この車両には、ラウンジ付きのグリーン車で、車両の半分が売店とラウンジになっている。
「はい、善子。」
「ありがとう。」
達仁と善子が乗った「スーパー雷鳥」は京都を発車し、福井、金沢、富山まで走る特急電車である。
「京都を過ぎたら、湖西線に入ったのね。」
「うん、琵琶湖を通り過ぎると北陸本線だ。」
「もう、北陸に来たのね。」
「ああ。」
「スーパー雷鳥3号」は福井に到着した。
「やっと、福井か。」
「ええ。」
「福井と言えば、東尋坊だよな。」
「ええ。」
達仁と善子は、福井の観光名所・東尋坊へやって来た。
「東尋坊か、でも、ちょっと怖いかな。」
「ハハハ、善子は怖がりだな。」
「だって。」
と、善子は緊張していた。
「崖には海が見えるわ。」
「うん、これを見ていると堕天使が命を絶つ時を思い出すわ。」
「善子、いいシナリオだね。」
「そうね。」
東尋坊とは、荒々しい岩肌の柱状節理が延々と1kmに渡って続く勇壮そのものの東尋坊は、国の名勝・天然記念物に指定されています。なかでも岸壁の高さが20メートル以上に及ぶ大地の断崖は勇壮というより壮絶で、日本海の荒波が打ち寄せる姿は恐ろしいほどの迫力です。遊覧船ではライオン岩、ろうそく岩など自然の造形が目を楽しませてくれます。
「東尋坊と言えば、サスペンスドラマがイメージ的なんだずら。」
「そうね、善子と花丸が犯人に狙われ、そこへ、俺が助けるのだ。」
「まるで、ドラマみたいね。」
「これがミステリー何だよ。」
と、達仁はカメラで断崖の写真を撮った。
「へぇー、北陸ってサスペンスの舞台が多いのね。」
と、善子は言った。
そして、東尋坊へ行くと事件が起きる。