ウマ娘プリティーダービー 読み切りシリーズ! 作:oinktonkatu
「トレーナーさーん!!」
「どうした?」
「大変です!」
彼女はマチカネフクキタル。俺の担当ウマ娘だ。
今日はなにやら、慌てている様子。
「何が大変なんだ?」
「今日のトレーニングの事で占ったのですが…。なんと凶と出たのです!もしかしたら、ケガをしてしまうかもしれません!」
「それは大変だな。今日は休んどくか?」
「はい!それでぇ…」
マチカネフクキタルが少し黙り込む…
「?」
「お出かけに行きませんか?今日はお出かけが吉と出ていたので!」
「あぁ、いいぞ。最近はトレーニングばっかりだったしな。」
「やりました!では何処に行きますか?」
「ん~、何処に行くか…」
自分がしばらく考えていると
「…。そうだ!近くにできたお店にいきませんか?」
「近くのお店?」
「はい!スイーツ屋さんなのですが…1人だとなんだか入りずらくてぇ…なのでトレーナーさんとなら入れると思いますので!」
「それじゃあ、行くか。」
学園を出て、お出かけに行くことにした。
「いらっしゃいませ!」
「着きました!ここです!」
着いた場所はオシャレなケーキ屋さんだった。1人で入りずらい気持ちがわかる様な気がする。
「トレーナーさん!」
「どうした?」
「私、これを食べてみたいです!」
フクキタルが指したのは、2人前位の普通より大きいにんじんケーキ。この店は美味しいにんじんケーキが置いてあるのでウマ娘の子達にも人気らしい。
「それを1人で食べたいのか?」
「違います!トレーナーさんと食べる為に決まってるじゃないですか!」
「そうか。それじゃあ、それを買おう。すみません、これをひとつ下さい!」
にんじんケーキを買い、お店の中で食べる事にした。
「(パクッ)ん~♪美味しいですね!トレーナーさん!…あれ?トレーナーさん食べないのですか?」
「ん?あぁ…食べるよ」
自分はケーキを食べるマチカネフクキタルを見ていた為、ケーキにまだ手をつけていなかった。
「はい!トレーナーさん!」
マチカネフクキタルがそう言うと。フォークをケーキに刺し、一口サイズ位のケーキを自分に差し出した。
「…!?」
「どうしたのですか?」
自分はフクキタルの口の付けたフォークを差し出され、動揺を隠せないでいた。
「(さ、流石にまずい!…こ、これじゃあ間接キスになるんじゃないか!)だ、大丈夫だ!自分で食べるさ!」
「そうですか!(パクッ)」
彼女の純粋無垢な行動にいつも驚かされる。…しばらくしてケーキを2人で食べ終えた。
「う~、旨かったですけど。量が多かったですね…」
「そ…そうだな」
予想以上にケーキが大きかった。これはしばらく動けないかも…。
「この後もどこか行くのか?」
「はい!今日はたっくさん、楽しみたいと思います!水族館に行きましょうよ!トレーナーさん!」
そう言うとマチカネフクキタルは子供みたいに俺の袖を引っ張った。
「わかった…。でも少し待って…、まだ消化しきれてない…」
「急いでください!時間は止まってはくれませんよ!」
そう言うとマチカネフクキタルは俺の腕を無理やり引っ張った。
「ちょっ…ちょっと!引っ張らないで!」
強引に引っ張られ、水族館に着いた。
「(はぁ~。しんどかった…)」
「トレーナーさん!見てください!お魚さんですよ!」
「水族館なんだから、泳いでなきゃおかしいだろう?」
「それは、そうなのですが…」
「もしかして、水族館は初めてか?」
「あはは…実はそうなんです!」
「それならゆっくり回ろうか。その方か楽しめるだろ?」
「はい!」
しばらく歩いて見ていると
「(水族館って、やっぱり暗いな…。でも、魚達のためだから仕方ないが。それに今日は人が多いな)」
「あのぉ~、トレーナーさん?」
「ん?どうした?」
「えっと…手を繋ぎませんか?」
「(!?)」
「駄目ですかね?はぐれたらまずいと思うので!」
いきなり過だったので、少し驚いた様子で考えたが
「そうだな…。暗いし、はぐれたらまずいな…」
(ギュッ) (ビクッ)
手を握った時、マチカネフクキタルが驚いた事に気がついた。しばらく水族館を周り、静かな時間が続いた。手の温もりが心地が良い気がした。マチカネフクキタルの手の温度が直に伝わってくる。彼女も緊張しているようだ。
「…。フクキタル?」
何か話さないといけないと思った自分がマチカネフクキタルに話しかける。
「は、はい!」
「その、嫌じゃないか?手を繋ぐの…」
「いえ!それに、これはぐれない為ですからね!」
そんな話をして、歩いていると
(ドスッ)
「あわわ!」
マチカネフクキタルが人にぶつかって転びそうになる
「危ない!」
(グイッ)(ポスッ)
マチカネフクキタルを引っ張り、自分の方へ引き寄せる。
「危なかった…。大丈夫か?」
「ははは…はい!」
「良かった…」
(トクン…トクン)
「(うぅ~。心臓が破裂してしまいそうです…!)」
マチカネフクキタルは胸が苦しくなるほどに心臓が高鳴っている。落ち着かせようと胸に手をやる。
「どうした、苦しいのか?」
トレーナーが心配そうにさらに近寄る。
「(近い!無理です!もう耐えられません!)すいません!お先に失礼します!トレーナーさん!」
マチカネフクキタルは手を離して、そう叫び、出口に一直線に走って行ってしまった。
「え!フクキタル!?」
夜の寮
マチカネフクキタルは今日はトレーナーに悪い事をしてしまったと悩んでいた。
「(今日はトレーナーさんに悪い事をしてしまいました…。「今日はおもいっきり楽しみます!」なんて言ったのに…急に帰ったりして、私は馬鹿でした…)」
マチカネフクキタルは枕に顔をうずめる。
「(うぅ…、明日は気まずくなりそうです…。どうやって謝りましょうか…)」
そんな事を考えながら、水族館での出来事を振り返る。
「(トレーナーさんと手を繋いだ時、助けられた時、自分はドキドキしていました。トレーナーさんは…どうだったのでしょう?同じ気持ちだったのでしょうか?)」
「どうしたの?フクちゃん?」
話しかけてきたのは同室のマチカネタンホイザ
「すいません!騒々しかったですか?」
「いやいや、全然!でも、いつもと違って、落ち着いてるから、今日のフクちゃんはなんだかおかしいなって思ったの。なんか悩んでいるの?」
「うぅ…。実は…」
マチカネフクキタルは水族館での出来事をマチカネタンホイザに話した。
「う~ん。多分、それ…恋だと思う!」
「こ…恋ですかぁ!?」
恋をした経験がない、マチカネフクキタル。自分の気持ちに気が付いていなかった。
「うん!私、恋とかした事ないけど。フクちゃんがトレーナーにドキドキするのは恋をしてる、証拠だと思うんだ!」
「確かにそうかもしれません。最近はトレーナーさんの近くにいると体が熱くなったりするので…。明日はどうしましょう」
「明日はまず謝って、トレーナーさんに気持ちを伝えてみたらどう?」
「でもぉ…私にそんな勇気はないです!」
「フクちゃん!そのままだと、トレーナーさんが誰かに取られちゃうかもしれないよ!」
「うっ…。でも、トレーナーさんが私の事をどう思っているか分かりませんし…」
「フクちゃんみたいな可愛いくて、明るい子は嫌いな人はいないと思うよ!それにトレーナーさんとはもう長い付き合いでしょ?フクちゃんの事、嫌いな訳ないよ!」
「そうですね…。明日、頑張って、告白したいと思います!」
「うん、頑張って!えへへ…報告が楽しみだな!」
恋バナをした後、2人は眠りに入ったのだった。
次の日
「念のために占っておきましょう」
マチカネフクキタルはいつもの様に朝、起きて。スマホを起動させ、いつもの占いアプリで占おうとした。
「(今日は恋愛運を占いましょうか)…。大吉!?うぅ…。これは今日、告白しろというシラオキ様からのお告げなのでしょうか…」
占いが終わった後。ジャージに着替え、マチカネフクキタルはいつものトレーニング場所に向かった。そこにはトレーナーの姿があった。
「トレーナーさん!おはようございます!」
「ふわぁ~…おはよう」
「昨日はすいません!勝手に帰ったりしてしまって!」
「全然、大丈夫…。昨日はちゃんと帰れたか心配だったんだぞ」
「はい…。ご迷惑おかけしました」
「無事なら良かったよ」
「そのぉ…トレーナーさん!」
「ん?」
「あのぉ…(うぅ、やっぱり勇気が出ないです…)」
言う勇気が湧かない、マチカネフクキタル。しかし
「(でも、今日は恋愛運が大吉!もう、こうなったら!一か八か!)」
「フクキタル…?」
「トレーナーさんは好きな子とかいるんですか!」
「えっ!?いや、いないが…」
「トレーナーさんは私の事は好きですか!」
「え…ぁ…す、好きだけど」
なんだか積極的なマチカネフクキタルにおされ、驚くトレーナー。
「私は…トレーナーさんの事が好き…です。そ、そのぉ…」
寸前で言葉が詰まる。たけど、頑張って勇気を振り絞る。
「つ、付き合ってくれませんか!」
勢い任せにどんどん、言葉を並べたマチカネフクキタル。トレーナーは突然の告白を受け
「(待ってくれ、いきなり過ぎて脳の処理が…)」
「…。」
マチカネフクキタルが返事を静かに待つ。
「(俺と彼女はトレーナーとウマ娘の関係。今、そんな関係になって大丈夫だろか?)」
「…トレーナーさん?」
マチカネフクキタルは返事がかえってこないので、だんだん不安になってる様子。
「そ、その…俺も好きだけど…」
「好きだけど…?」
「フクキタルが学園を卒業してから…でいいか?」
「トレーナーさん!そ、それって!」
「あぁ…良いぞ」
「~!」
(グスッ)
「!?」
「トレーナーさんが全然、返事をしてくれないので、ダメかと思ったじゃないですか!」
と泣きながら言うマチカネフクキタル。
「ご、ごめん!色々考えてたから…」
「でも、良かったです!」
(ぎゅっ)(ドスッ)
マチカネフクキタルが抱きつき、トレーナーが地面に倒れた。
「うっ!」
「すいません!大丈夫ですか?」
「あ、あぁ。大丈夫だ」
(ぎゅっ)
マチカネフクキタルが再び抱きつく。
「私の今の気持ちは大大吉です!」
「ふっ…なんだそれ。俺はトレーナーとして、これからも全力でサポートする。だから…これからのレースも頑張ろうな」
「はい!見てて下さいね!トレーナーさん!」
彼女がトレセン学園を卒業するまで、俺は全力でサポートとする。卒業した後も…
(終わり)
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自分の推しでもある、アグネスデジタルが中心のシリーズがあります!その他にもシリーズがあるんですが、そちらも見たいですか?
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別に見たくない!