ウマ娘プリティーダービー 読み切りシリーズ! 作:oinktonkatu
楽しんで頂けたら、幸いです!
ートレセン学園 廊下ー
オペ「う~ん…」
なにやら悩んでいるテイエムオペラオーの姿がある。
(ツンツン)
オペ「わぁ!?って!トレーナー君じゃないか!脅かさないでくれたまえ」
トレ「ご、ごめん」
オペ「でっ、何の用だい?」
トレ「なんか悩んでそうだったから…」
オペ「ああ!心配してくれてたのかい?すまない、実は明後日やる劇の事で悩んでいてね」
トレ「そうか。俺が力になれるなら、力になろう」
オペ「本当かい?それじゃあ、頼もうかな!」
オペラオーが悩みを話し始めた。
オペ「今回の劇は王子様がお姫様を悪の魔女から救い出す物語なんだが。いつもならボクが王子様役をやるんだが、今回はお姫様役をやってみようって思ってね。皆もボクのお姫様姿を見たいなんて言うから、楽しみではあるんだがね。でも、ボクがいないせいで王子様役が務まる人が見つからなくてね…」
トレ「フジキセキなんかどうだ?すごい似合うと思う」
オペ「彼女は悪の魔女役になってしまってね。それで、トレーナー君に王子様役を頼めるかい?」
トレ「…え?でも俺、学生じゃないぞ?」
オペ「安心したまえ、実は許可は取っているんだ!」
トレ「…って事は元々、俺に頼む気だったな?」
オペ「実はそうなんだよ!どうやって頼もうか考えながら、トレーナー君の事を探していたんだよ」
トレ「まぁ、別に問題はないんだけど…俺、演技とか下手だと思うよ」
オペ「その心配はないさ!なんたってこのボク、テイエムオペラオーが付いてるからね!それに個人的にトレーナー君がどこまで出来るか見てみたいしね。それじゃあ早速、リハーサルをしよう!」
トレ「今から!?」
オペ「そうだとも!ついてきたまえ!」
トレーナーはオペラオーに手を引っ張られ、リハーサル場所へと連れていかれた。
ーリハーサル場所ー
オペ「よし!トレーナー君、練習をしようじゃないか!この台本通りのセリフを感情を込めて言ったり、後は観客に行動が分かるように体も動かさないといけない。試しにここの台本をやってみてくれたまえ」
オペラオーが指差した所の台本をやってみる事にした。
トレ「えっと…待て、悪の魔女め、姫様を離せ」
オペ「う~ん…悪くはないと思うけど…これじゃ、観客が満足してくれないかもしれない。それじゃあ、ボクがやってみるから、真似してくれたまえ」
オペラオーがお手本を見せてくれるみたいだ。
オペ「待て!悪の魔女め!姫様を離せ!」
彼女の演技は何度か観客席から見ていた。彼女の演技は臨場感に溢れる演技をして、見ている人達を楽しませる。演劇をしているオペラオーは輝いて見えた。近くで見たのは初めてだけど、彼女が演劇がレースと同じ位に本気でやっている事がわかる。
オペ「どうだった?トレーナー君」
トレ「すごいよ」
オペ「本当かい?まっ、このボクにかかれば当然の事さ!さあ、トレーナーもやってみたまえ!」
数時間の練習をした、こんなに声を出したのは初めてだ。
オペ「トレーナー君!次の練習に移ろう!」
トレ「わかった。次は…」
台本を見る。そこには…
トレ「キ、キス?」
オペ「そう!定番だろ?」
トレ「確かによくある展開だけど!キ、キスは…」
オペ「なんだ、恥ずかしがる事はないさ!」
トレ「そういう問題じゃないんだが…」
諦めて、キスシーンの練習に入る。
オペ「それじゃあ、ボクが寝っ転がるから君はボクにキスをしてくれたまえ」
トレ「(無理に決まってるだろ…!)」
オペラオーが寝っ転がる。目を閉じて、キスを待つ。
オペ「さー、本当にしなくていいんだ。観客にそう見えれば、それでいいのさ!ってトレーナー君?」
トレーナーが立って動かない。
トレ「(恥ずかしくて、顔が…オペラオーに顔を向けれない!)」
オペ「無理強いはしないよ。これは本番だけにするかい?」
トレ「このシーンはカットじゃダメか?」
オペ「悪いけど、このシーンは物語を締めくくる為に必要なシーンなんだ。頑張ってくれたまえ!君はボクのトレーナーだろ?」
トレ「うぅ…」
このシーンはトレーナーが恥ずかしがって、練習しなかった。
ー本番ー
今日は本番。昨日も練習をしたおかげで演技が上手くなってきたみたいだ。外を覗くとトレセン学園の生徒が沢山見える。
オペ「緊張してるのかい?」
トレ「そ、そうだな。緊張してきた」
オペ「深呼吸して、緊張を和らげたまえ」
トレーナーが深呼吸をする。だんだんと落ち着いてきた…
オペ「今日は共に頑張ろう!トレーナー君」
トレ「わかった」
本番が始まった。今まで練習してきた事を本番でする。劇は順調に進んでいった。そして、劇も終盤、問題のシーンに来た。
トレ(王子様)「はぁ!」
王子が魔女に剣を振った
フジ(魔女)「グワァ!」
魔女が床に倒れる
(バタッ…)
王子が姫に近づく
トレ(王子様)「姫様に何をした!」
フジ(魔女)「残念だったね。私の呪いで姫は深い眠りに入ったのだ!真実の愛がなければ、もう二度と起きないぞ!ははは!」
魔女は最後に笑いながら、倒れた
トレ(王子様)「真実の愛…」
王子が姫に近づく
トレ(王子様)「姫…」
王子が姫に顔を近づけ…
トレ「(やっぱり無理!キスするふりでも恥ずかしすぎる!)」
目を閉じて、待つオペラオー
オペ「(何をしているんだ。まさか、また躊躇っているのか…)」
トレ「(でも、劇の成功の為にも…覚悟を決めなと)」
トレーナーが顔を近づける。
オペ「(遅い!何をしているんだ、トレーナー君!)」
オペラオーが観客席とは違う方向の目をうっすら開ける。
オペ「(ト、トレーナー君!?こ、こんなにも近い…!まずい、顔が熱く…!)」
トレ「(キスをしているように見せないと…!でも顔が動かない!)」
オペ「(くっ!トレーナー君がまた、躊躇っている。ボクも恥ずかしがっている場合ではない!力を貸さなくては)」
オペラオーが少し、顔をあげる。
(チュ…)
トレ&オペ「…!」
2人が口を離す。トレーナーは頭が真っ白になっている。オペラオーも頭が真っ白になる。
オペ「(トレーナー君とキス…!って!今は劇中だった!)」
オペ(お姫様)「王子様…!私を助けて下さったのですね!」
トレ「(…はっ!)」
トレーナーが気が付く。
トレ(王子様)「悪の魔女は倒した!もう安心だ!共に国王のもとに帰りましょう!」
オペ(お姫様)「はい…!」
2人が抱きしめあい、舞台の幕が閉じる
(パチパチパチ)
拍手が鳴り響いていた。
ー控え室ー
フジ「トレーナー君!劇は大成功だったよ!ありがとう、君のおかげだ!君の演技、上手かったよ!」
トレ「ありがとう、フジキセキ」
フジ「ぜひ、次も頼もうと思うよ!」
トレ「次!?」
フジ「ああ!次、誰も役を決められなかったら。また君を頼ろうと思うんだ!いいかね?」
トレ「わかったよ」
フジ「今日はありがとうね!それじゃ!」
フジキセキが控え室を出る。オペラオーが入ってきた。隣に座る。
トレ&オペ「(…気まずい)」
静かな時間がすぎる。トレーナーが口を開いた。
トレ「素敵な演技だったよ。オペラオー」
オペ「本当かい?嬉しいよ!」
トレ&オペ「…」
トレ「ごめん!オペラオー!」
トレーナーが床に頭を擦り着けて、オペラオーに謝る。
オペ「わぁ!?どうしたんだい?急に」
トレ「そ、その…キスの事で…!本気でする気はなかったんだ!本当にごめん!」
オペ「な、なんだ。そんな事か!気にしなくていいよ!トレーナー君」
トレ「俺なんかにキスされて…嫌、だったろ」
オペ「…気にしなくて大丈夫だって言っただろう?それに…」
トレ「…?」
オペ「(嫌じゃ、なかった…かな)」
オペラオーが顔を赤らめる。
トレ「オペラオー?」
オペ「おっと、すまないね!考え事さ!それより、トレーナー君の演技凄かったよ!とっても上手だったよ!ボク程ではないがね!」
トレ「本当かい?よかった…」
オペ「もし、またお姫様役をやるとしたら。その時は…トレーナー君に頼もうかな!」
トレ「俺!?どうして?」
オペ「君とだったら、楽しく出来るからさ!それに君の演技がもっと見たくなってね!」
トレ「そうか…これから、大変になりそうだ」
(終わり)
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自分の推しでもある、アグネスデジタルが中心のシリーズがあります!その他にもシリーズがあるんですが、そちらも見たいですか?
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