平凡な男の非凡な学園生活 (凍結)   作:御龍

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入学試験 VS試験官

突然だが、俺は今デュエルアカデミアの試験会場で試験の様子を眺めている。

 

しかも痛い事を言うと前世ってやつの記憶がぼんやりと残ってる、

中二病は卒業してるんだけどなぁ。

前世と時代はそっくりだが、デュエルモンスターズというカードゲームがなぜか幅を利かせてるらしい。

ゲームはしょせんゲームだと思うんだけどなぁ。

 

 

 

………どうしてこうなった。

 

 

 

「受験番号8番鈴本 厚志君。3番のデュエルフィールドまでお越しください。これより試験を開始いたします」

 

おっと、思考にふけっているうちに俺の出番が来てしまったようだ。ここで負けてしまえば浪人になってしまう。さすがにそれは両親にも申し訳が立たない。万が一にも負けることはできないな。

 

 

指定されたデュエルフィールドにはサングラスと無精ひげを生やした試験官が待機していた。

 

「よく来たね。これはあくまでも試験だ。こちらも試験用のデッキを使うが、敗北が即失格になるわけではない。構築やプレイングといったものも試される。だから勝敗にこだわらず君ができる最高の決闘を見せるんだ」

 

「はい、わかりました」

 

負けても即不合格といったことはないのが少し意外だった。なんというか結果重視なイメージがあったから……。しかし勝利することにこしたことはないはずだ。

俺は複数のデッキを持っている。その中でも割と勝率のいいあのデッキを使おう。決闘が単調になるのであまり面白みがなくなるのは欠点だが試験用のデッキにこのデッキのメタカードは入っていないだろう。

 

 

「準備は終わったかね?終わったのなら配置に着きたまえ」

「これより受験番号8番鈴本 厚志の試験を開始する」

 

「「決闘!!」」

 

「俺のターン!ドロー!」

 

先攻後攻は早い者勝ちだから先攻をとりたい場合はすばやく宣言しなければならない。

とりあえず先攻は無事に取れた。どれどれ手札の様子はっと。

むぅ……キーカードがない。しかしサーチカードはきているし凌げそうな手札だ。

 

「まずは魔法カードタイムカプセル発動。自分のデッキからカードを1枚選択し、裏側表示でゲームから除外する。発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを破壊し、

そのカードを手札に加える。」

 

タイムカプセル

通常魔法

自分のデッキからカードを1枚選択し、裏側表示でゲームから除外する。

発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを破壊し、

そのカードを手札に加える。

 

「デッキから1枚選んで裏向きに除外します。そしてカードを一枚セットしてターンエンド」

 

本当は封印の黄金櫃の方がよかったんだけど。別のデッキに入れているから代用として入れてるんだよね。

 

「…………は?」

 

あ、試験官があっけに取られている、そりゃそうだよな。どう考えてもやる気のあるプレイには見えないもんな。

 

「手札事故かそれとも試験を舐めているのかは知らないが手加減はしない!!わたしのターン、ドロー!」

 

「スタンバイ、そしてメインに移る。手札からヂェミナイ・エルフを召喚!さらに装備魔法デーモンの斧を装備させる!!」

 

ヂェミナイ・エルフ

通常モンスター

星4/地属性/魔法使い族/攻1900/守 900

 

デーモンの斧

装備魔法

装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。

このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、

自分フィールド上に存在するモンスター1体を

リリースする事でデッキの一番上に戻す。

 

ヂェミナイ・エルフ

攻1900→2900

 

「バトルフェイズに移行する。ヂェミナイ・エルフで直接攻撃(ダイレクトアタック)だ!!」

「リバースカードオープン和睦の使者発動。このカードを発動したターン、相手モンスターから受ける

全ての戦闘ダメージは0になる」

 

和睦の使者

通常罠

このカードを発動したターン、相手モンスターから受ける

全ての戦闘ダメージは0になる。

このターン自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

 

「む、ならば仕方ない。ターンエンドだ」

 

「俺のターン、ドロー」

 

あ、キーカード引いちゃったタイムカプセル意味ないじゃん。まぁ仕方ないか。

 

「スタンバイフェイズ、タイムカプセルの時がひとつ進みます。そしてメイン。魔法カード終焉のカウントダウンを発動します。ライフを2000払い自分は20ターン後に勝利します」

 

終焉のカウントダウン

通常魔法

2000ライフポイント払う。

発動ターンより20ターン後、自分はデュエルに勝利する。

 

「なっ、終焉のカウントダウンだと!まさかそんなカードを使うとは……」

 

「カードを一枚セットしてターンエンド。エンド時にカウントがひとつ進みます」

 

「くっ私のターン、ドロー!(まずい、おそらくあのデッキの中身は徹底的に自分のライフを守るためのカードばかりのはず)」

 

「スタンバイ、そしてメ「リバースカードオープン覇者の一括。このターンバトルフェイズを行うことができません」くっやはりか!」

 

覇者の一括

通常罠

相手スタンバイフェイズで発動する事ができる。

発動ターン相手はバトルフェイズを行う事ができない。

 

どうでもいい余談だが一括じゃなくて一喝が正しい漢字表記だよなぁ。

 

「私のメインフェイズ。ジェネティック・ワーウルフを攻撃表示で召喚、ターンエンドだ」

 

ジェネティック・ワーウルフ

通常モンスター

星4/地属性/獣戦士族/攻2000/守 100

 

相手のデッキは通常モンスター軸っぽいな、お触れとかショッカーとか出されたら耐え切れるか怪しいから、相性的にはいいほうだ。

 

「エンド時に終焉のカウントダウンのカウントがひとつ進みます」

「そして俺のターン、ドロー、スタンバイフェイズにタイムカプセルを破壊して除外したカードを手札に加えます」

 

まぁ2枚目の終焉のカウントダウンなんだけどさ、伏せとけばブラフくらいにはなるかな。

 

…………………中略…………………

 

「カードを一枚セットしてターンエンド。エンド時にカウントがひとつ進みますこれでカウントは19になりました」

 

まわりのデュエルはほとんど終わってこっちに流れてくるギャラリーも増えてきた。

試験官が必死に突破しようとしているけど、いまだにダメージ0。ゼロガードナーを5回くらい使いまわしたらだんだん目が虚ろになっていった。

サイクロンでリバースを破壊しようとしたこともあるけどほとんどフリーチェーンだからあまり関係がない。罠自体の発動を妨害するかバーンダメージか終焉のカウントダウンを先打ちするなどの方法であっさり負けたりするんだけど、どれも入っていないデッキには悪夢だよなぁ。

 

「ぐっ最後のターンというわけか、ドロー!!スタンバイ、メインに移る。そして魔法カード大寒波を発動する!!」

 

大寒波

通常魔法

メインフェイズ1の開始時に発動する事ができる。

次の自分のドローフェイズ時まで、お互いに魔法・罠カードの

効果の使用及び発動・セットはできない。

 

おおーここで持ってきたか。伏せカードは攻撃の無力化だから確かに発動できない。ゼロガードナーの使いまわしのためのリミットリバースを残した方がよかったかな?

 

「バトルフェイズに入る!!すべてのモンスターで直接攻撃(ダイレクトアタック)だ!!」

「手札から速攻のかかしを捨てますね。攻撃宣言は無効となりバトルフェイズは終了となります」

 

速攻のかかし

効果モンスター

星1/地属性/機械族/攻 0/守 0

相手モンスターの直接攻撃宣言時、このカードを手札から捨てて発動する。

その攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。

 

「なん……だと……タ、ターンエンドだ」

「エンド時に最後のカウントが進みます。このデュエル俺の勝ちです」

 

いや〜終わった終わった。さすがに終焉は長丁場になるなぁ。

なんだか周りがざわざわ言っているが気にしない気にしない。

試験官がまだ呆然としているが気にしない気にしない。

どこかで「マンマミーヤー」とか言ってるけど気にしない気に……しない方向でいこう、うん。

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