平凡な男の非凡な学園生活 (凍結)   作:御龍

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制裁デュエル VS迷宮兄弟

制裁デュエルが言い渡されてから1週間が経過した。明日がとうとう本番になるわけだが、授業全部中断で生徒全員見に来るってどんな学園だよ……。

そんなんでいいのか日本の高等教育と疑問に思わなくもない。

 

とりあえず十台と翔のタッグは付け焼刃ながらもそこそこ見れるようにはなってきた。これ以上の仕上がりならデッキの根本からいじくる必要があるから仕方ないだろう。

どちらかというと俺のほうが問題だ。いくつかデッキの候補はあるものの、自分のデッキは偏っていたり穿っていたりする構成が多いからだ。

 

これは自分のデッキの作り方に問題がある。やりたいコンボ、やりたい勝ち筋などをとことん突き詰めてしまうから汎用性がどうしても薄くなってしまうのだ。

だからハマれば爆発力は高いものの事故った時のリカバーや想定していない事態にとことん弱い。加えてほぼメタ読みが効かないため流行を探っても意味はない。

 

これは思ったよりシビアかも知れんな。どんな地雷デッキがどこにあるかわかったもんじゃない……。

あまり考えすぎても仕方ないしこのデッキにしよう。

自分の持つデッキの中でも割と強いデッキだ。

ロックでもなく特殊勝利でもなく短期決戦狙いのビートダウン。うむ、完璧だな。

 

「おーい、そろそろ行こうぜー」

「わかった。今行く」

 

十代が呼びにきたようだ。もうそんな時間になるか。

それにしても———

 

「楽しそうだな十代」

「あったりまえじゃんかよ。くぅ〜、どんなやつが相手なのか楽しみだぜ」

 

やっぱりこいつのデュエル脳は半端じゃねえな…。

 

 

さて、最初は十代達のデュエルだから俺は観客席で待っていることになる。

一人だと寂しいからどこかに知り合いでもいればいいんだが……。

 

「お、明日香か。隣りあいてるかい?」

「厚志……。あなたももうすぐ出番なのにこんなにのんびりしてていいの?」

「デッキの調整は散々やったしな。あとはリラックスして本番に臨めばいいさ」

「あなたも結構マイペースなのね。まぁあなたがいると時々解説してくれるからありがたいんだけどね」

「———本当は私がパートナーになるはずだった……」

「まだ気にしてたのか? 倫理委員会の捜査を逃れられたんだから運がよかったで済ませればいいのに」

「さすがに責任は感じるわよ」

「十代が勝てば責任を感じることもないだろうさ」

 

明日香と話している間に時間が来たようだ。十代が会場に入ってきた。あ、手を振ってやがる。リラックスしてるな〜。

それで肝心の対戦相手だが……。ハゲが二人バク転しながら入ってきた。

 

「対戦相手は双子の兄弟か……」

「聞いたことがあるわ。デュエルキングと対戦したという伝説のデュエリスト。そのコンビネーションであの武藤遊戯をくるしめたという」

「そんなやつが相手なんて、十代たちが勝てるはずはない……」

 

悲壮感漂う明日香とラーイエローの生徒。そういえば誰こいつ?

 

「失礼だが、そこのラーイエロー君。君とはどこかであった気がしたんだが」

「君は確か十代達の後にデュエルする鈴本厚志君だね。何度か顔をあわせているが名乗るのは初めてかもしれないな。僕はラーイエローの三沢大地だ。よろしく」

「鈴本厚志だ。そうか、十代から名前だけは聞いたことがある。よろしく頼むよ」

 

そうか、どこかで見たと思ったら時々十代たちと話してたりするからか。

 

「二人ともそう悲観することでもないさ。デュエルキングと対戦しただけで伝説なら近所の子供もみんな伝説になっちまうよ」

「だと、いいんだけど」

 

十代は嬉しそうにしているな。さすがデュエル馬鹿。

さて、デュエルが始まったようだ。全員初手は攻撃できないから、それほど動きはないはずと思っていたら迷宮兄弟の弟が生け贄人形を発動して風魔神ヒューガを呼び出した。

なるほど生け贄人形の攻撃できないデメリットはタッグルールの初手なら関係ないからな。

 

《生け贄人形/Tribute Doll》 †

通常魔法

自分フィールド上モンスター1体を生け贄に捧げて発動する。

手札から通常召喚可能なレベル7のモンスター1体を特殊召喚する。

そのモンスターはこのターン攻撃できない。

 

しかし問題はその後だ。弟はさらに闇の指名者を兄に対して使用した。

え! あれできんの? 確かに相手とは書いてあったけどさぁ。普通対戦相手だろ! この場合は。

 

《闇(やみ)の指名者(しめいしゃ)/Dark Designator》 †

通常魔法

モンスターカード名を1つ宣言する。

宣言したカードが相手のデッキにある場合、

そのカード1枚を相手の手札に加える。

 

「1ターン目からこのコンビネーション。さすがね……」

 

明日香も特に疑問を感じていないらしい。バトルロイヤルの変形だからかまわないのか?

 

「なぁ三沢、闇の指名者のあの使い方はありなのか?」

「相手と書かれているからな。パートナー相手ということなのだろう」

 

そういうもんなのか……。自分の頭が堅いのかなぁ。

 

 

現在の状況を整理すると、翔は攻撃表示のジャイロイドのみ。十代は守備表示のバーストレディのみ。兄の場は空っぽで手札にはサンガがある。弟は攻撃表示のヒューガとカイザーシーホースがいる。

場の状況だと十代達の場は少し寂しいな。次のターンの翔はどう展開するのかな?

 

「僕のターン、ドロー! 僕はスチームロイドを攻撃表示で召喚。さらに魔法カード融合を発動。場のスチームロイドとジャイロイドを融合しスチームジャイロイドを召喚!」

 

 

「あの馬鹿……」

「どうしてだ? 手札に通常召喚できるモンスターがいなければそれほど悪い手とも思えないが」

「三沢はロイド系の効果を把握しているか?」

「実をいうとそれほど知らないな」

「スチームロイドはモンスターに攻撃するとき攻撃力が500ポイントアップするんだ。そして兄狙いならバラバラで攻撃してメインフェイズ2で融合させたほうが合計ダメージが多い」

「なるほどな、デュエルでは些細なミスが敗北になることもあるからな後に影響しなければいいが……」

 

翔は兄狙いのようだ。自分だったらカイザーシーホースをつぶしてサンガの召喚を妨害したほうがいいと思うがよくよく考えればヒューガの効果もあるし選択としては悪くない。

予想通りヒューガの効果でダメージを0にされた。

あれ? 三魔神って攻撃力を0にする効果じゃなかったっけ?

なんか弱体化している気が……。

 

《風魔神(ふうましん)−ヒューガ/Kazejin》 †(OCG)

効果モンスター

星7/風属性/魔法使い族/攻2400/守2200

このカードは相手のターンで攻撃された場合、

その戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。

その攻撃モンスター1体の攻撃力を0にする。

この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。

 

《風魔神(ふうましん)−ヒューガ/Kazejin》 †(アニメ)

効果モンスター

星7/風属性/魔法使い族/攻2400/守2200

相手モンスターが攻撃してきた場合、

その戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。

その攻撃モンスターからの戦闘ダメージを0にする。

この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。

 

「あなたの言ったとおり2体で攻撃していれば1000ポイントはダメージが入ったわね」

「やっちまったもんは仕方ないな。挽回できればいいが」

 

翔はリバースカードを伏せてターンエンド。

次は兄のターンだがカイザーシーホースがいることからおそらく……。

 

「私は魔法カード死者蘇生を発動。地雷蜘蛛を復活させる。そしてさらに魔法カード生け贄人形を発動。地雷蜘蛛を生け贄に水魔神—スーガを特殊召喚」

 

かわいそうな地雷蜘蛛……。復活即生け贄とはな、弱いカードではないんだが……。

でも二度も生け贄人形の餌にされるとは不憫なやつだ。

 

「これで終わりではない。弟よお前の力借り受ける。カイザーシーホースを生け贄に雷魔神—サンガを召喚。カイザーシーホースは光属性の生け贄とするとき2体分の生け贄になる」

 

「サンガまでは読めたが、スーガまで出るのは予想外だな」

「なんてコンボだ……」

「いいえ、まだ終わりじゃない」

「いや、このまま殴った方が……」

 

「雷魔神—サンガ、風魔神−ヒューガ、水魔神—スーガが揃ったとき三体を生け贄にゲート・ガーディアンを召喚する」

 

《ゲート・ガーディアン/Gate Guardian》 †

効果モンスター

星11/闇属性/戦士族/攻3750/守3400

このカードは通常召喚できない。

自分フィールド上に存在する「雷魔神−サンガ」「風魔神−ヒューガ」「水魔神−スーガ」

をそれぞれ1体ずつリリースした場合に特殊召喚する事ができる。

 

「ゲート・ガーディアンでスチームジャイロイドに攻撃ぃ! 魔神衝撃波!!」

 

ちょっと待て!! なぜ合体した。バラバラで殴ってからの方が強いだろ!!

それをためらいもなく合体させるとは……ロマンの塊のようなやつだ。

ちなみにVWXYZと同じで自分には出せる気がしないモンスター筆頭である。

だって普通に召喚しようと思えば三魔神+ゲート・ガーディアン+魔神用の生贄6体……。

そして3750バニラを召喚って……ディスアドってレベルじゃねぇ。

 

ゲート・ガーディアンから放たれた雷風水が合わさったような衝撃波がスチームジャイロイドを破壊する。

まさか2ターン目でこれが出てくるとは思わなかった。倒す方法はいくらでもあるが、2ターン目からこの攻撃力はちと辛いな。

 

「彼らのデッキはタッグデュエル用にくみ上げられたデッキ。さすがに隙がない」

「それに、さすが兄弟。息もぴったりだわ」

「それに運もある。あれを2ターンで召喚できる初手はかなり限られているからな」

 

そして兄はリバースカードを一枚セットしてターンエンドした。

次は十代のターンだ。十代はクレイマンを攻撃表示で召喚し融合を発動。場のバーストレディとクレイマンを融合しランパートガンナーを召喚した。

…………おまえらフィールド融合ほんとに好きだな。デュエルモンスターズには手札融合ってもんがあってだな……。

そして効果を使いダイレクトアタックした。あれ? ランパートガンナーって相手モンスターいるとだめだった気が……。

 

《E・HERO(エレメンタルヒーロー) ランパートガンナー/Elemental Hero Rampart Blaster》 †(OCG)

融合・効果モンスター

星6/地属性/戦士族/攻2000/守2500

「E・HERO クレイマン」+「E・HERO バーストレディ」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが表側守備表示の場合、

守備表示の状態で相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。

その場合、このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ半分になる。

 

《E・HERO(エレメンタルヒーロー) ランパートガンナー/Elemental Hero Rampart Blaster》 †(アニメ)

融合・効果モンスター

星6/地属性/戦士族/攻2000/守2500

「E・HERO クレイマン」+「E・HERO バーストレディ」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが表側守備表示の場合、

守備表示の状態で相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。

その場合、このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ半分になる。

この効果は相手モンスターがいても直接攻撃できる。

 

十代はこれでターンエンド。ターンは弟に移った。

弟はゲート・ガーディアンに装備魔法メテオ・ストライクを発動、翔はサイクロンで阻止しようとするが、兄がアヌビスの裁きを使い逆にランパートガンナーを破壊し、さらにライフダメージまで与える。

あちゃ〜、兄にエンドサイクしておけばアヌビスの裁きは効果を発動できなかったんだけどな。結果論にはなるがこれもプレイミスといえばプレイミスか。

 

《メテオ・ストライク/Fairy Meteor Crush》 †

装備魔法

装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える

 

《サイクロン/Mystical Space Typhoon》 †

速攻魔法(準制限カード)

フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

 

《アヌビスの裁(さば)き/Judgement of Anubis》 †

カウンター罠

手札を1枚捨てる。

相手がコントロールする「フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」効果を持つ

魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。

その後、相手フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊し、

そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える事ができる。

 

そしてディフェンスウォールなるモンスターを召喚し。守りを固めターンエンド。

自分は知らないがどうやらディフェンスウォールに攻撃しなければならない攻撃誘導モンスターらしい。

 

「攻撃はゲート・ガーディアン。守備はディフェンスウォール。まったく隙がない」

「彼らはタッグデュエルを知り尽くしている。それに比べて……」

 

まだ何とかなる段階だな。ただライフ差が激しいな。

迷宮兄弟7000にくらべ、十代と翔は4450まで減らされてる。下手うつと次の兄のターンで負けちまうな。

 

翔はサイクロイドを守備表示でターンエンド。

翔のターンで何か手を打てなかったのはきついな。てか融合素材にもならない通常モンスターのサイクロイドをなぜ入れてるんだ……。通常モンスターサポートがあるわけでもないし……。

 

そして兄のターンになった。兄はゲート・ガーディアンで翔のサイクロイドを破壊。メテオストライクの効果で貫通ダメージを与える。

 

十代&翔

LP4450→1700

 

サイクロイドの破壊を優先したのか、十代を狙ってライフ削ってもいいと思うけどな。

 

そして十代のターンが回ってきた。

十代はスパークマンを召喚して専用の装備魔法スパークガンを装備。ゲート・ガーディアンを守備表示に変更する。

しかしよくそんな専用カード使いこなせるな。3回の表示形式変更は強力だが、専用ってことで敬遠されやすいカードだぞ。

わざわざゲート・ガーディアンの表示を変更したってことは次のターン翔にあれを使えってことか……。

手札に入るかどうかもわからないこのルールだと結構博打だぞ。

 

《スパークガン/Spark Blaster》 †

装備魔法

「E・HERO スパークマン」にのみ装備可能。

自分のターンのメインフェイズ時に表側表示モンスター1体の

表示形式を変更する事ができる。

この効果を3回使用した後、このカードを破壊する。

 

「しかし、守備表示にしてどうするつもりなんだ? 次のターンに攻撃表示に戻されるだけだ」

「そうか、三沢は翔の持つあのカードを知らないからな」

「あのカード?」

「翔の手札にあるかどうかはわからんが、翔の持つカードの中でもかなり使いやすい効果を持つカードだ。まぁ見てればわかるだろう。ただ…」

「ただ…何なの?」

「それでも1手足りないはずなんだ。もう1手何かあれば……」

 

そして十代はリバースカードを一枚セットしてターンエンド。

弟もリバースカードを一枚伏せてターンエンド。

動きがなくなってきたな。やはり次の翔のターンが鬼門だな。

 

「僕はドリルロイドを攻撃表示で召喚!」

 

 

「持ってきたか……」

「あれが君の言うあのカードなのか?」

「そうだ。あれは守備表示モンスターを攻撃したとき問答無用で守備モンスターを破壊する効果を持つ。攻勢に出ているときや表示形式変更カードと組み合わせると無類の強さを発揮するカードだ。ロイド系の中ではスチームロイドと肩を並べる強力なアタッカーだ」

「しかしそれではディフェンスウォールに阻まれるだけだ」

「ああ、もう1手何か必要だな」

 

翔はドリルロイドでゲート・ガーディアンに攻撃するがそれをディフェンスウォールが阻む。そして十代達のライフが500ポイント低下する。

マテ、あれはダメージ計算を行わず破壊する効果じゃなかったか? 何でライフにダメージを受けているんだよ!

 

《ドリルロイド/Drillroid》 †(OCG)

効果モンスター

星4/地属性/機械族/攻1600/守1600

このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、

ダメージ計算前にそのモンスターを破壊する。

 

《ドリルロイド/Drillroid》 †(アニメ)

効果モンスター

星4/地属性/機械族/攻1600/守1600

このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、

ダメージ計算後にそのモンスターを破壊する。

 

そして魔法カードシールドクラッシュでゲート・ガーディアンをも破壊した。

なるほど、確かにこれなら足りない1手を補える。

 

《シールドクラッシュ/Shield Crush》 †

通常魔法

フィールド上に守備表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。

 

「タッグ用にデッキを調整していないからこそのコンビネーション。こんなタッグがあってもいいかもね」

「お互いの特徴を生かして見事なコンボだ」

 

単体でも優秀なカード同士のシナジーがあっただけっていうのは野暮ってもんだな。

シールドクラッシュとドリルロイドの両方がなければこの成果はなかった。

 

 

そして翔はリバースカードをセットしてターンエンド。

兄は魔法カードダークエレメントを発動させた。

なんじゃそら? なんでも墓地にゲート・ガーディアンがあるときライフポイントを半分支払ってデッキから闇の守護神ダーク・ガーディアンを召喚するカードらしい。

ダーク・ガーディアンって何ぞ!?

闇の渦から斧を持った半人半蜘蛛? 見たいなモンスターが現れる。

ゲート・ガーディアンをおろかな埋葬で墓地に落としてから使うと簡単に出せるな。その場合三魔神いらんけど…。

攻撃力3800で50ほどゲート・ガーディアンより高い。

……びみょ。

でもわざわざ三魔神使わなくていいの楽だな。

愚かな埋葬とか手札コストで墓地に送ったゲート・ガーディアンを使って3800が出せるのはかなりおいしい。

そしてダーク・ガーディアンがドリルロイドに向けて衝撃波を放つ。

 

「だめだ! この攻撃が通ったら負ける!」

「十代……」

 

危ないと思ったときに十代がヒーローバリアを発動させる。

間一髪だったな……。十代のデュエルは心臓に悪いものが多すぎる。

そしてダーク・ガーディアンは戦闘では破壊されないらしい。

 

「強いといえば強い効果なのだろうが、攻撃力3800ならどちらかというと効果破壊に耐性がほしいわけであって……。オネストで返り討ちにならないのは便利といえば便利か」

「ずいぶん暢気だな。十代たちは絶体絶命なんだぞ!」

「効果破壊が通用するだけマシだろう……。トラップカードがまったく効かない三幻神を相手にするよりマシだ」

「いや、伝説の神のカードと比べても……」

「どちらにしろ俺達ができるのは、せいぜい十代達が効果破壊できるカードを引き当てるのを祈るくらいだ」

 

そして十代のターン。困ったときの強欲な壷を発動させ、さらにフィールド魔法フュージョンゲートを発動、手札のHEROとスパークマンを融合させテンペスターを召喚する。

 

しかしテンペスターでは摩天楼-スカイスクレイパーを使ってもダーク・ガーディアンと互角。ダメージは与えられない。どう繋げるつもりだ?

と思っていたら摩天楼-スカイスクレイパーを発動して、テンペスターでダークガーディアンを殴りに行った。そして翔のカードを使いテンペスターは破壊されなくなる。

何考えてんだあいつは? 同じ攻撃力ならダメージも入らんのだぞ、弟を攻撃してダメージ通せばいいだろうが!!

そもそもテンペスターってあんな効果だったか? あんまり使わないカードはさすがに覚えてないぞ。

 

《E・HERO(エレメンタルヒーロー) テンペスター/Elemental Hero Tempest》 †(OCG)

融合・効果モンスター

星8/風属性/戦士族/攻2800/守2800

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO スパークマン」

+「E・HERO バブルマン」

このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカード以外の自分フィールド上のカード1枚を墓地に送り、

自分フィールド上のモンスター1体を選択する。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

選択したモンスターは戦闘によっては破壊されない。(ダメージ計算は適用する)

 

 

《E・HERO(エレメンタルヒーロー) テンペスター/Elemental Hero Tempest》 †(アニメ)

融合・効果モンスター

星8/風属性/戦士族/攻2800/守2800

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO スパークマン」

+「E・HERO バブルマン」

自分フィールド上のカード1枚を墓地に送る。

このカードは、このターン戦闘によっては破壊されない。(ダメージ計算は適用する)

この効果は相手ターンにも使用する事ができる。

 

そして十代はターンエンド。何のために攻撃したかさっぱりわからん。

弟は魔法カード一騎打ちを使い兄のダーク・ガーディアンとテンペスターを戦闘させる。十代は破壊を防ぐためスカイスクレイパーを墓地に送った。そして1000ダメージを受ける。

 

そして翔のターン。おそらくこれがラストターンだ。このターンでダーク・ガーディアンを何とかしない限り勝ち目はない。

翔はドリルロイドを生け贄にユーフォロイドを召喚する。

そしてパワーボンドを使いテンペスターと融合させてユーフォロイドファイターを召喚した。ってなんでだよ!! 融合すんならドリルロイドを生け贄にする必要ねぇじゃんかよ!!

そんなにおまいらは場で融合するのが好きなのか? ああん?

そしてそのユーフォロイドファイターの姿は……。

 

《ユーフォロイド・ファイター/UFOroid Fighter》 †

融合・効果モンスター

星10/光属性/機械族/攻 ?/守 ?

「ユーフォロイド」+戦士族モンスター

このモンスターの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。

このカードの元々の攻撃力・守備力は、融合素材にした

モンスター2体の元々の攻撃力を合計した数値になる。

 

「乗っただけ…だよな」

「乗っただけだな…」

「乗っただけよね…」

 

そうユーフォロイドの上にテンペスターが乗っただけなのだ。

 

「あれがサイバーエンドドラゴンと同じ攻撃力とは思えないほど間抜けな姿だな」

「み、見た目じゃないのよ……きっと」

 

まぁ実際そうなんだろうがすごい微妙な気分だ…。

そしてそのユーフォロイド・ファイターでダーク・ガーディアンに攻撃。迷宮兄弟はダークエレメントでライフポイントが大幅に減っているため耐え切れるはずもなく4000オーバーの超過ダメージを受け敗北した。

 

「よかった。これで彼らはこの学園に残れる」

「強力なライバルになるのに嬉しいの?」

「君こそどうなんだ?」

「私のせいで彼らが退学になったら寝覚めが悪いと思っただけよ。でもよかった……」

「さてと、次は俺の番だな」

「出会ってその日のうちに退学というのも寂しいからな。引き続き応援させてもらうよ」

「タッグデュエルじゃないから十代たちほど心配はしていないけど頑張ってね」

「俺だって高卒の免許くらいはほしいさ、行ってくる」

 

俺と入れ替わりで十代たちがやってくる。しかも勝ったというのに頭を抱えて。

 

「何で十代は頭抱えてるんだ?」

「実は……宿題としてレポート30枚も書かなくちゃならないんスよ」

「それはまた、十代にとっては迷宮兄弟より強敵かも知れんな」

「徹夜で書かねぇとおわんねぇよ〜。厚志! 今晩レポート書くの手伝ってくれよ!」

「どうせ俺も書くことになりそうだし手伝うのはかまわないが、このデュエルで勝たないとそれすらできんぞ」

「厚志君なら勝てるっスよ」

「まぁ負けるつもりはないのは当然だけどな」

 

さて、さっさと片付けてレポート書くかぁ。




制裁デュエル前編です。
原作をなぞりつつ突っ込みを入れるのがこの小説のスタンス。
二連休のうちにストックをためて予約投稿します。どこまでいけるかな?
次回はようやく厚志君の制裁デュエル。
ガチデッキVSガチデッキ対決となります。
どんなデッキか予想してみるのも一興でしょう。
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