平凡な男の非凡な学園生活 (凍結)   作:御龍

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青春のデュエルテニス VS綾小路

いやーー平穏っていいなぁ。

十代の周りは騒がしいみたいだが、俺までとばっちりが来ることは稀だ。

十代はサルとデュエルしたとか、サイコショッカーとデュエルしたとか騒いでいたが、とうとうあいつのデュエル相手は人外までに到ったと感心したものだ。

あいつならそのうちアメーバとデュエルしても驚かんな。

十代なら最近なんでもありな気がする。

 

俺は、普通に授業を受けて普通に寮でデッキ構築して普通に散歩しているだけの毎日だ。

そういえば明日香も散歩がすきなのか、灯台付近でよく見かける。

一言二言会話してさようならって感じだけどね〜。

 

それと改めて今の制限を調べてみたら緩いのなんのってまさか苦渋の決断が使えるとは思っていなかったな。

墓地アドバンテージはやはり認識されにくいらしいね。

混沌帝龍やヤタガラスも無制限という恐ろしさ。これは出回っている数が極端に少ないため、禁止にしてもあまり意味がないらしい。

大嵐だってサイクロンだって積み放題。でも3枚積んでるやつって見ないんだよなぁ。おそらく魔法罠破壊よりも、モンスターの攻撃力を挙げることに比重が置かれているからだろうな。

 

それと、I2社がシンクロ召喚とエクシーズ召喚を開発したらしい。まだまだ数は少ないが、これからどんどん増えていくそうだ。ただ世間の評判は芳しくないらしい。特殊召喚がバンバンできたり、よほど強力なシンクロが手に入らないとそう感じるのかもしれないなぁ。

ただこれでようやく手持ちのシンクロデッキも使えるな。いくつか組んではいるが、いままで封印ストレージで埃をかぶっていたのが日の目を見そうだ。

使うのは来年ぐらいからのがいいかもしれないな。あまり早すぎるといらぬ注目を浴びたりもするだろうし。

 

そんなこんなで平和に過ごしているが、なんか友人が少ない気がする。

十代、丸めがね、三沢、明日香と俺の交友関係は狭い。コアラは十代関係で知り合って入るが、友人というには微妙なくくりだ。

というか、全部十代絡みな気がする。もしかして十代がいなかったら、俺って友人のいない学園生活をすごしていたのかもしれない……。

 

気にしすぎないようにしておこう……。

 

 

さ〜て今日は久々に購買にでも行って、パックでも買ってくるかな〜? TFのカードは全部持っているが、TFでなかったカードって結構あるんだよねぇ。アモルファス・バリアとか、あと打ち出の小槌とかも微妙に効果が変わってることに最近気がついた。まさかジャックス・ナイトがレベル4だったなんて気づかなかったぜ…。

そんなこんなで、俺がカードを買う意味もしっかりあるのだ。

 

「おーい、厚志ちょっと大変なんだ。きてくれ」

「?」

 

十代が息を切らせながら走ってきた。あんなに急いでどうしたんだろ?

それになんであいつはテニスウェア着てるんだ?

またなんか事件でもあったのか? 今まで全部十代が解決してきたんだからわざわざ俺のところに来なくてもいいだろうに。

 

「どうしたんだ?」

「明日香がちょっと大変なんだ。説明してる暇はないから、黙ってきてくれないか?」

「なんだって? わかった急ごう」

 

明日香は数少ない友人だ。見捨てるという選択肢はありえない。十代が自分で解決せず俺の力が必要だと思ったのなら、何か深刻な事態でもあったのかもしれない。

しかし、なにがあったんだ? 翔みたいに誘拐さわぎでもあったのか? 

俺と十代は現場に向かって走り出した。そこで見たものは……。

 

 

 

「君が明日香君の恋人かい!? 君に明日香君をかけた勝負を申し込む!!」

「とりあえず、説明を要求したいのだが……」

「いやーー、すまねぇ。こうでもしないと来てくれないと思ってさ」

「まったく状況がわからないんだが……」

「安心して、なぜか賞品にされている私にもよくわかってないから」

「なんだそりゃ……」

 

とりあえず整理してみよう。十代の案内でたどり着いたのはテニスコートだった。そしてそこにいたさわやかスポーツマンに開口一番勝負を申し込まれた。

……整理してもまったく意味がわからん。

 

「とりあえず最初から経緯を話してもらわないと、分けが分からんのだが……」

「えっと、まずは昼の授業中にクロノス先生にボールが当たったのは知ってるよな?」

「そういえばそんなこともあったな。たしか明日香に当たりそうだったボールをテニス部の部長が弾いて、それが顔面ヒットしたんだよな?」

「そうそうそれなんだけどさ、なぜか俺のせいにされて、罰としてテニス部に一日体験入部されられたんだ」

「それで授業でもないのにテニスウェア着てたのか」

「ああ、そこからが俺もよくわかんないんだけどさ、突然部長に明日香のフィアンセってやつをかけた勝負を挑まれたんだ」

「ぶはっ!! なぜそうなる?」

「な? よくわかんねぇだろ?」

「明日香君には君たちのようなオシリスレッドは似合わないからだよ」

「はぁ、人の交友関係に口を挟むテニス部の部長も分からんが、俺が呼び出された理由がもっとよく分からん」

「アニキが部長さんに詰め寄られたときに明日香さんと一番仲がいいのは厚志君って言っちゃったんスよ」

「なぜそこに俺が出てくる…」

「実際仲いいだろ」

「確かに仲は悪くはないが…」

 

なんというか……ばかばかしくなってきたな。タイタンとかの時みたいに危険が迫るのかと思ったが、さわやか部長の青春が暴走しただけのようだ。

明日香の表情を見るとなんともいえない苦虫を噛み潰した顔をしている。

まぁいつの間にか賞品にさせられたらあんな顔にもなるよな。

勝ち負けなんざどうでもいいが、明日香もあんなやつに言い寄られるとは可哀想に……。

十代も被害者だな。そもそも事の発端として、なぜ十代が罰を受けてるんだ? さらになぜテニス部への体験入部なのか理解に苦しむ。

 

「そもそも勝負って何やるんだ?」

「ここはテニスコート。テニスで決着をつけるに決まってるじゃないか」

「自分の一番得意なことで確実に勝ちを狙うその懐のせせこましさには脱帽だな」

「ならば何が良いというんだね」

「ボタンホール早縫い競争とか」

「ぼ、ぼたってなんだねそれは!! そんな勝負は認められない!」

 

なんかまじめに相手をすると疲れるな。十代め暑苦しいのが嫌で俺に押し付けやがったな。

 

「十代。貸し一つな」

「う、まあしょうがねぇか」

 

十代も押し付けた自覚はきちんとあるみたいだな。

それよりも勝負の方法ねぇ。妥当なのは……。

 

「明日香に決めてもらうってのはどうだ?」

「む、確かにそれなら公平だね! いいだろう受けてたつよ!!」

「というわけで明日香。何でも良いから決めてくれ。ちなみにテニスを選ぶと、ストレートで負けるだろうからそのつもりで」

「そうねぇ、デュエルアカデミアなんだからデュエルで決着をつけるっていうのはどうかしら?」

「なんとなく予想はできたけどな。そんなところだろ」

「いいだろう。カイザーに勝るとも劣らないと呼ばれた僕の実力みせてあげるよ!!」

 

な!! それは学園トップクラスの実力を持つということか!?

むぅ、明日香は嫌がってたみたいだから、てっきり部長の苦手な分野で勝たせてくれると思ったがそう甘くはないらしい。負けるのもしゃくだから真面目にやるか。

 

「なぁなぁ明日香?」

「何?」

「あの部長に勝ってほしい? 負けてほしい?」

「正直あの部長のフィアンセなんてゾッとしないけどね。カイザーに匹敵するって言う噂のデュエルの腕前を見てみたかったというのが本音ね」

「なるほど……。ほんじゃ真面目にやるか」

「———厚志あなた今まで真面目にやる気なかったの?」

 

やべ、ちょっと怒ってる。フォローいれとかないと後が怖い。

 

「あの部長が明日香の好みで、フィアンセになるのがまんざらでもないって言うなら手を抜くとまではいかなくても、そこまで強力なデッキを使う気はなかったさ。でもあの部長は御免蒙るって言うなら完璧に封殺してみせるよ」

「はぁ、もういいわ。封殺するっていうならちゃんとやってよね。暑苦しいのは趣味じゃないの」

「あいよ、お姫様」

 

そして俺たちはテニスコートで向かい合う。いまいちやる気がなかったが、さすがにあんな暑苦しいのにつき合わせられる明日香が不憫だ。きっちり封殺しておかんとな。

 

「いいなぁ厚志のやつ。勝負がデュエルだったらおれがやってたんだけどなぁ」

「アニキが厚志君に押し付けたんじゃないスか」

「そうなんだけどさぁ」

「明日香さんを巡る、二人の男性」

「素敵ですわ〜」

「あなたたちも人事だと思って……」

 

 

「明日香君にふさわしいのはこの僕のような男だ。君のような男はふさわしくない!!」

「とはいったももの。いまいちモチベーションあがんねぇなぁ」

 

「「決闘(デュエル)」」

 

「僕のターン、ドロー!! 先手必勝魔法カード、サービスエースだ!」

「サービスエース?」

「このカードはねぇ、僕が選んだカード種類を当てるギャンブルカードさ」

 

サービスエース(アニメオリジナル)

通常魔法カード

手札のカードを一枚選び、相手がそのカード種類(魔法・罠・モンスター)を当てる。

外れた場合1500ポイントのダメージをあいてライフに与える。

その後選んだカードを除外する。

 

「当たれば何もないがはずせば君は1500ポイントのライフダメージを受けることになる」

 

ギャンブルカードかよ…。城之内さんが好きそうなカードなぁ。うまくはまればあれだけでゲーム終わるぞ。

考えても分からんもんは分からんな。

 

「じゃあ、魔法カードで」

「ほんとにいいのかい? 変えるなら今のうちだよ?」

「どんなデッキかもわかんないんだ。当たろうが外れようがどうでもいい」

「残念モンスターカードだ。このカードをゲームから除外してサービスエースの効果で君に1500ポイントのダメージを与える!!」

 

選んだカードは除外するのか、手札2枚で1500ポイントって言うのはどうなんだろう?

 

厚志

LP4000→2500

 

「さらに僕は、リバースカードを一枚セットしてターンエンドだ」

 

壁モンスターはなしか……。あのリバースは攻撃に対抗する。罠カードと見るべきだな

 

「俺のターンドロー。俺は豊穣のアルテミスを守備表示で召喚。リバースカードを3枚伏せてターンエンド」

 

アルテミスってことで分かると思うが俺のデッキはパーミッションだ。

とりあえず手札にサイクロンが来なかったからな。今は安全策をとって次のターンから勝負をかける。

 

「おやおや、攻めて来ないとは臆病者だね。そんなやつに明日香君は渡せない!!」

「どうでもいいから早くしてくれよ」

「僕のターンドロー!! 守ってるだけじゃ勝てないよ! 僕はもう一度サービスエースを発動させる。さぁ君にこのカードが当てられるかな?」

 

2枚目のサービスエースって完全にこいつバーンデッキじゃないか? ライフ4000でバーンデッキを組めばそりゃ強いってさ。

 

「カウンター罠マジック・ドレイン発動。その魔法カードの発動を無効にする。さらに魔法カードを手札から捨てることでこの効果は無効になる」

 

《マジック・ドレイン/Magic Drain》 †

カウンター罠

相手が魔法カードを発動した時に発動する事ができる。

相手は手札から魔法カード1枚を捨ててこのカードの効果を無効にする事ができる。

捨てなかった場合、相手の魔法カードの発動を無効にし破壊する。

 

「なっ! うぐぐぐ」

 

これで圧倒的にアドバンテージで勝利できる。

 

「ぼ、僕は手札から強欲な壷を捨てる! これでサービスエースは有効だね?」

「あ、ああ、それでいい。しかしマジックドレインが発動したため、豊穣のアルテミスの効果で1枚ドローする」

 

《豊穣(ほうじょう)のアルテミス/Bountiful Artemis》 †

効果モンスター

星4/光属性/天使族/攻1600/守1700

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

カウンター罠が発動される度に自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

先に壷使えよ何で温存してるんだよ!! そもそもマジックドレイン通して壷優先だろう普通は!!

そんなにバーンカード大事なのかよ!!

 

「すごいわね。パーミッションは手札の消費が激しいのに、手札枚数で相手より上だなんて」

「あのデッキ使った厚志と何回かやったけど、すごいときは手札10枚くらいになってたりするんだよなぁ」

「アニキ一回ぼろぼろにやられちゃったもんね」

 

あんときは光神化と地獄の暴走召喚でアルテミス3枚持ってきたからな。

10枚なんて普通いかねぇよ。

 

《光神化(こうしんか)/Celestial Transformation》 †

速攻魔法

手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は半分になり、

エンドフェイズ時に破壊される。

 

 

「じゃあ、改めてこのカードの種類を当ててみたまえ!!」

 

魔法カードはまずないだろう。強欲な壷を葛藤しながら捨てたくらいだ。あとは比率で言うならモンスターだ。しかし前のターンモンスターを召喚しなかったということは、手札にモンスターがないのか? ということは罠カードだろうか? しかし普通のデッキには罠はそう多くは入ってないはず、10枚程度が限界だ。貴重な罠をサービスエースのコストにするだろうか?

 

「ふむ、モンスターで」

「ほ、本当にいいのかい? こ、後悔しないかい?」

 

おいおい、声震えてないか? 正直どっちでもいいんだけどなぁ

 

「ファイナルアンサー、モンスターで」

「ぐっ……正解だ。このカードをゲームから除外する。そしてターンエンドだ」

 

今までの傾向からみるとこいつはただのバーンデッキ使いだな。フルバーンとかロックバーンとかじゃなくてよかった。

そしてまた壁モンスターなしか、ゴーズとかだったらやだな。トラゴエディアは相手の手札の枚数が大したことがないからどうでもいいがゴーズはきつい。

ま、殴るしかないんだけどね。

 

「俺のターンドロー、とりあえずバトル。アルテミスで❘直接攻撃《ダイレクトアタック》」

「はっはっは、かかったね! 僕は罠カードレシーブエースを発動!! このカードは相手の❘直接攻撃《ダイレクトアタック》を無効化し相手に1500ポイントのダメージを与えるのさ!」

 

レシーブエース(アニメオリジナル)

通常罠

相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動する事ができる。

相手モンスターの攻撃を無効化し、相手ライフに1500ポイントのダメージを与える。

 

「マストもなしにパーミッションにそんな罠が通るわけないだろうに。カウンター罠ギャクタンを発動。罠カードの発動を無効化し、そのカードを相手のデッキの中に表向きで戻す、そしてその同名カードはそのカードをドローするまで使うことができない」

「なんだって!! そ、そんな罠があるなんて聞いてないぞ!」

 

「じゃあレシーブエースは……」

「もう一度ドローするまで使えないってことかよ」

「そんなの待ってたらデュエルが終わっちゃうよ」

 

ギャクタン

カウンター罠(TF4オリジナル)

相手の罠カードを無効にし、

そのカードを相手のデッキに表向きで戻してシャッフルする。

そのカードをドローするまで相手は同名カードを発動する事はできない。

 

「そして豊穣のアルテミスの効果で1枚ドローする」

「バトル続行だ。行け! アルテミス」

「うわぁぁぁ」

 

部長

LP4000→2400

 

「俺はリバースカードを3枚伏せてターンエンド」

 

こりゃ、最初に伏せた攻撃の無力化は必要ないかもしれないな。

 

「ぼ、僕のターンドロー、僕は君に負けるわけにはいかない!! 明日香君のためにも!!」

「大体フィアンセって、本人の了承も両親の同意も得てないのに勝手に外野があれこれ言うもんじゃないだろうに……」

「う、うるさいうるさい!! 僕はスマッシュエースを発動!! デッキの上から1枚カードをめくりそれがモンスターだった場合君に1000ポイントのダメージを与える!!」

 

スマッシュエース(アニメオリジナル)

通常魔法

デッキの上からカードを一枚めくる。

そのカードがモンスターカードだった場合、相手ライフに1000のダメージを与える。

※めくったカードがどうなるかは不明です。

 

こいつのデッキはこんなのばっかなのか? てかバーンカードならもっといいのあるだろうに……。

 

 

「ならばもう一度カウンター罠マジック・ドレイン発動」

「そ、そんな……くっ、む、無効化はしない」

「そうかそうか、それならばカウンター罠の発動を成功させたことで、冥王竜ヴァンダルギオンを特殊召喚」

「な、なんだってー」

 

《冥王竜(めいおうりゅう)ヴァンダルギオン/Van'Dalgyon the Dark Dragon Lord》 †

効果モンスター

星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2500

相手がコントロールするカードの発動をカウンター罠で無効にした場合、

このカードを手札から特殊召喚する事ができる。

この方法で特殊召喚に成功した時、

無効にしたカードの種類により以下の効果を発動する。

●魔法:相手ライフに1500ポイントダメージを与える。

●罠:相手フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。

●効果モンスター:自分の墓地からモンスター1体を選択して

自分フィールド上に特殊召喚する。

 

「ヴァンダルギオンの効果により1500ポイントのダメージを受けてもらう」

「そ、そんな。うわぁぁぁ」

「そしてアルテミスで一枚ドローっと」

 

部長

LP2400→900

 

「す、すっげーな、フルボッコじゃんか」

「こ、怖いっス」

「宣言どおり封殺してるわね……」

 

 

「で、どうするね?」

「僕は伝説のビックサーバーを召喚だ!!」

「残念カウンター罠キックバックを発動。そのモンスターは手札に帰ってもらう」

「な、なにーー」

 

《キックバック/Forced Back》 †

カウンター罠

モンスターの召喚・反転召喚を無効にし、

そのモンスターを持ち主の手札に戻す。

 

「そして、アルテミスで1枚ドローと」

「タ、ターンエンドだ」

「あ、そう? 最後の手札だったしね。ほんじゃ俺のターンだな。場のカードも手札もなしなら怖いものは何もないな。ヴァンダルギオンで❘直接攻撃《ダイレクトアタック》!! 冥王葬送!!」

「う、うわぁぁぁ!」

 

部長

LP900→-1900

 

終了のブザーとともにソリッドビジョンが終了する。

 

さてと、うなだれている部長さんは放っておこう。この手のタイプは勝手に自己完結してそのうち復活するだろうし。

 

「何とか勝ったぞ」

「ありがとう厚志。けど本当に封殺するなんてね」

「アルテミスが初手に来たっていうのもあるが、デッキ相性の問題だな。サービスエースで自分の手札をガンガン削っていくんだから自業自得だ」

「鈴本が勝利したってことは…」

「明日香様のフィアンセは鈴本さんってことになりますわね」

「「きゃーー」」

「ちょ、ちょっとやめてよ二人とも」

「さっきのデュエル中にも言ったが、フィアンセってもんは本人の上を素通りしていい話じゃないだろうに……」

「なぁ、ずっと気になってたんだけどさ」

「どうしたのアニキ?」

「フィアンセって何?」

「「「「「…………」」」」」

「オチがついたところで帰るか」

「そうね。一気に気が抜けたわね」

「なぁ、教えてくれよ! フィアンセって何だよ〜?」

「アニキはもっと一般常識を身につけるべきだと思うな……」

 

しかし今日は碌なことがなかったな。十代が予想以上に横文字に弱いってことがわかっただけかぁ。

 

「誰か教えてくれよ!! ……なんかすっきりしねぇぇーー!!」

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